R100RS、アレやコレや。

ついこの前にアレやコレや作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様、その後、じゃんじゃん走りにお出掛けされているそうで、今度は「アレとかコレとか、あ!アレも交換してもらえますか?」と、なんだかノリノリでご相談&ご連絡くださいました。オ~ゥ、1ヶ月足らずですっかりハマっとるー!アーンド、有り難いことですッ!イェッフー!

DSC_0819

 

などと、今回はのんきにハシャいでる余裕はありませんので、さっさと作業に取り掛かります。まずは、あらかじめ手配しておいたオーリンズ製リアサスペンションの取り付けからスタートです。

DSC_0825

ココとか

DSC_0841

ココに注意して

DSC_0851

ビシッと取り付けできました。

DSC_0862

お次は、フロントフォークスプリングの交換です。ササッとオイルを抜きまして

DSC_0875

こちらもあらかじめ手配しておいたハイパープロ製スプリングに

DSC_0904

ズババッと交換します。オラオラオラオラオラオラー!

oraoraoraora

ハイ、できました。お客様のご希望で、破れていたアッパーカウルのブーツも交換しています。

DSC_0923

写真はありませんが、フォークトップボルトからオイルが滲んでいましたので、O-リングも交換しておきました。フォークオイルに侵されて膨張したキャップ(写真下)を見ても、滲んでいたのが分かると思います。

DSC_0911

おっと、もうこんな時間!そろそろ妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

いけないんですが、元に戻したブレーキキャリパーから何やらカチャカチャと音がするッ!のに気付いてしまいまして、急遽、点検することにッ!イヤー!

DSC_0945

ウッ、なぜココにプレートがッ!しかも、上半分とか意味分からんッ!

DSC_0927

理由は分かりませんが、謎のプレートを取り除き、キャリパーとパッドをキレイに清掃してグリスアップしておきました。特に動作に問題もなさそうなのに、なぜこんな細工を・・・?

kanben

おっと、もうこんな時間!早く妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

いけないんですが、お客様の「メーターの照明が暗くて見えないんで、交換できますか?」とのリクエストもありましたので、またまたあらかじめ輸入屋ビーマーさんから手配しておいたLEDバルブキットに交換しなければなりません。ウォー!やってやるッ!

DSC_0952

ココとか

DSC_0958

ココとか

DSC_0964

ココとか・・・って、過去の作業でネジが省略&ネジ穴が破壊されているッ!イヤー!(中古のネジを2箇所だけ追加しておきました。)

DSC_0973

で、電圧計の照明を交換しようと思ったら、バルブソケットの中身ががビヨ~ンと出てきちゃったので(よく見ると亀裂が入ってます)

DSC_0990

何とか元通りに組み付けて事無きを得たものの

DSC_1004

時計に至ってはソケットすら付いていないではないかッ!イヤー!もうやめてー!

DSC_1008

おっと、もうこんな時間!妻が(寝て)待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

いけない理由も最早ありませんので、在庫していた中古のハーネスからソケットを切り取って、ビシッと修理することにします。

DSC_1022

どうなの!明るいの!明るくないの!どうなのよ!(逆ギレ)

DSC_1027

あとは、またまたお客様の「ヘッドライトが暗くて見えないんで、交換できますか?」とのリクエストもありましたので、またまたまたあらかじめ手配しておいたLEDヘッドライトバルブに交換すれば、作業終~了~

DSC_1037

のハズが、レンズのシールが切れているではないかッ!なぜなの!モギーが何かして?ねぇ!答えてよ!(余裕で在庫あり)

DSC_1032

という茶番はさておき、すっかり夜も更けておりましたが、いつものようにヘッドライトレンズも、ライトカヴァーのグラスもピカピカにしちゃうモギー、こういうハプニングは嫌いじゃないです。フフフ。(チャリン♪)

DSC_1051

あ、お客様が気にされていた点火系の点検もビシッとやっておきました。特に不具合に繋がりそうな箇所は見当たりませんでしたが、念のため各部の接続は見直していますので、これでしばらく様子を見てみてください。

DSC_1056

と、ココまで終えて、ようやくあのカウルのブーツが接着できるッ!急がないと、十分な接着時間が・・・確保でき・・・ない・・・ガクッ

DSC_0923

 

ということで、この度はアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!直前の作業が少し遅れたため予定通りに作業に取り掛かれず、また予想外の作業にも遭遇してしまい、久々に焦り&不安を感じるタフ・ガイのモギーでありましたが、終わってみれば仕上がりバッチリ&予定通りの納車という結末に胸を撫で下ろす、やはりタフ・ガイのモギーなのでありました。
と、モギーのタフ・ガイっぷりはどうでも、お客様もおっしゃっていた通り、車輌の整備履歴に一抹の不安を覚えましたので、今後、少しずつ点検&整備も進めていただければと思います。とはいえ、すぐに問題になるようなトコロもないかと思いますが、また何か気になることがありましたら、このタフ・ガイのモギーにッ!ご相談くださいッ!

 

サスペンションの交換や、照明とヘッドライトのLED化等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

レーシーなR100RS、車検とアレやコレや。

少し前に点火系の修理にご来店くださったレーシーなR100RSにお乗りのお客様、あれ以来、失火するような症状はなくなったそうで、今回は「車検もお願いできますか?」とのことでご来店にッ!しかも、ついでにちょっとした整備もご依頼とはッ!キャー!すっかりリピーターになっとるー!からの、有り難いことですッ!

 

オ~ゥ、やっぱりレーシーっすなぁ。

DSC_0321

おっし、ちょっくら車検に行ってこよう。

wait

 

~二時間後~

ヘッドライトの光軸のズレとリフレクターの寸法を指摘されちゃいましたが、無事に検査に合格できました。つか、テイルランプのレンズにあるリフレクターの寸法をしっかり測ってくるとは・・・やりますね、検査官。お手数をお掛けしました!あざーす!

DSC_0327

さて、それでは作業に取り掛かるとしましょうか。エンヂンの調子は良いとのことですが、高速道路をカッ飛んだりするとちょっとアイドリングが不安定になることがあるそうなので、まずはキャブレターの点検から。

DSC_0338

と、その前に、こちらのお客様にもお使いいただいている当店オリヂナルのスターターノブなんですが、高回転域で走行中に右側だけこんな感じで上がっていることがあるとのこと。オ~ゥ、ノ~ゥ・・・。

DSC_0337

なので、ロッドに曲げを追加させていただきました。大変申し訳ありませんでした・・・。

DSC_0356

以前にも1件、同様のご報告がありまして、それから気にしておりましたが、2件目ともなると今後はこの曲げ加工も追加するしかありません。これまでにご購入いただいたお客様で同様の不具合がありましたら、すぐにご連絡ください。交換または追加工させていただきますので。いただきますのでー!(ペコリ)

pekori

てことで、気を取り直して作業を続けます。以前は見送ったバタフライを固定するネジですが、やっぱり気になりましたので

DSC_0361

中古のバタフライシャフトに交換し、ネジを純正部品にしておきました。バタフライもピタッと閉じることを確認しています。

DSC_0366

また、スロー系も点検したところ、右側キャブレターのスロージェットに穴が追加(写真右)されていました。アイドリングがやや不安定になる原因はコレかも?しれませんね。新品に交換させていただきます。

DSC_0376

で、左側のキャブレターも点検してみると、こちらのジェットは無加工(写真左)でした。ひょっとして、左右でスロージェットが異なることも要因だったのかもしれないですね。こちらは、ジェットの通り具合の点検とO-リングの交換だけ行っておきました。これで症状が消えれば良いのですが、果たして・・・?

DSC_0381

それと、失火の症状とは別に「タコメーターの針がときどき踊る」とのことでしたので、メーターを取り外して点検したところ、タコメーターの茶色の配線の端子の差し込みが甘くなっているッ!ことに気付きました。モギーが試乗しても確認できないくらい再現性が低いので、走行中の振動でビミョーに接触不良を起こしていたんじゃないかと思います。しっかり差し込んでおきましたので、これでもうしばらく様子を見てみてください。

DSC_0440

ちなみに、前回の作業中の写真を見直してみると、やっぱり端子が少し浮いていました。写真を残しておくと、こんなとき確認できて便利ですねー。って、なぜあのときに気が付かん!モギーのアホー!

DSC_5097

と、これで前回までの課題も片付いた?気がしますので、あとはフロントフォークのオイルを交換したり

DSC_0345

ブレーキフルードを交換したり

DSC_0389

ブレーキキャリパーとパッドの点検&清掃といった整備も行います。

DSC_0396

リアブレーキについては、フルードがちょっと汚れており

DSC_0406

パッドの残りも少なくなっていましたので、整備のタイミングとしてはちょうど良かったみたいですね。

DSC_0467

他にも、クラッチレヴァーとクラッチケーブルや

DSC_0425

クラッチリリースアームといったトコロも清掃&グリスアップしておきました。

DSC_0436

ハイ、できました。

DSC_0448

 

ということで、この度は車検とアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!今回は今まで手を付けていない箇所の整備が主でしたが、試乗した感じ、これといって気になるようなトコロもありませんでしたので、次の車検までまたブォンブォン!とお楽しみいただけるんじゃないかと思います。すっかり寒くなってまいりましたが、しっかり防寒されてまたカッ飛んじゃってください!次のエンヂンオイルの交換のご依頼も、お待ちしておりますッ!あと、タコメーターの良いご報告も・・・。(祈り)

 

車検と整備、キャブレターの点検やスターターノブの修正等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのO/Hとフォークブーツの取り付けと。

以前にアレコレ作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様、今回は「フロントフォークからオイルが滲むんですけどー!」とのことで、フロントフォークのO/Hとフォークブーツの取り付けにご来店くださいました。オ~ゥ、またしても作業のご依頼とはッ!有り難いことですッ!

DSC_6607

 

実はコチラの作業、まだ強烈な暑さのあった8月に行ったものでして、お客様からこんな差し入れもいただいてました。いやー、8月は本当に暑かったですよね~。あっという間にゴクゴク&ペロペロしちゃいました。オホホ。

DSC_6771

と、水分補給もバッチリになったところでフロントフォークのO/Hに取り掛かります。写真を撮る前に拭いてしまったのでアレですが、お客様がおっしゃっていた通り、オイルシールからじんわりとオイルが滲んでおりました。

DSC_6621

で、フォークオイルを抜きまして、さっさと分解しようと思ったんですが

DSC_6623

例によってダンパーロッドを固定するボルトがナメているッ!またかッ!

DSC_6630

しかも、今回はスタビライザーを固定するボルトまでッ!なんというッ!

DSC_6653

見れば、固着していた1本以外はしっかりとネジ山にグリスが塗られていますので、前に作業した人がココだけボルトを緩めるのを諦めたみたいです。完全にババを引かされたー!

baba

おかげで、スタビライザーを固定する穴にちょっとダメーヂを与えてしまいました・・・。トホホ。状態の良い中古品を探しておきますので、お許しください。

DSC_6651

といった感じで、いつもの3倍くらい苦労してようやく分解できました。

DSC_6647

内部の部品の状態は悪くありませんでした。インナーチューブにちょっと磨耗と縦スジがありましたが、こちらも問題になるほどでもなさそうなので再使用しています。

DSC_6662

てことで、ジャブジャブと洗浄してキレイにし、元通りに組み上げます。

DSC_6668

ときどき見ますが、アウターチューブの穴にごく薄いガスケットが中途半端に残っていることがあります。たいていの場合、ボルトを外したときにボルトにくっ付いてキレイに剥がれるんですが、こんな風に残っているといらぬトラブルの原因になりますので、しっかり取り除いておきました。老眼のモギーには、ちょっとしんどいですが。アハハ。

DSC_6681

ハイ、できました。

DSC_6712

ヘッドライトステイの中にあるので気にするほどでもありませんが、インナーチューブの上部に傷がありましたので、一応ご報告を。

DSC_6719

また、フォークブーツの回り止め&空気穴となるピンが

DSC_6691

片側が切断されていましたので、交換しています。

DSC_6698

ホイ、できました。イイんじゃあないでしょうかッ!

DSC_6744

ついでに、ちょっと強引に取り付けられていたメーターステイも交換させていただきました。

DSC_6737

バッチリです。

DSC_6751

そして、追加でご依頼のヴァルヴクリアランスの調整もビシッと行い

DSC_6759

またまた追加でご希望のフューエルコックのインヂケーターをmoto-bins取り扱いの新品に交換すれば、作業終~了~。

DSC_6616

 

ということで、この度はフロントフォークのO/Hとフォークブーツの取り付けのご依頼、有り難うございましたッ!これでまた、お客様好みのスタイルになりましたね~。なかなか忙しくて遠出は難しいとは思いますが、そろそろバイクに乗るのが楽しい季節になってまいりましたので、ジャンジャン走っちゃってください!すぐに整備や修理が必要になるような状態ではなさそうですが、また何かありましたらお気軽にご相談をッ!

 

フロントフォークのO/Hやフォークブーツの取り付け、メーターステイの交換にヴァルヴクリアランスの点検&調整等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

後日交換させていただいたマスターシリンダーでしたが、やはり状態は良くありませんでした。シリンダー径もΦ13でしたので、交換して正解だったと思います。

DSC_8099

ドラマチックなR80、ウィンカーの修理とヴァルヴクリアランスの点検と。(その2)

夏休み?のツーリングの帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりますお客様のドラマチックなR80、引き続き作業を進めます。

DSC_7350

 

先に頑張ってアレやコレや片付けておきましたので、今日は本題のウィンカーです。電気系のトラブルは原因が目に見えにくい分、厄介なことが多々ありますが・・・

DSC_7352

やってやるッ!やってやるぞッ!ウウゥリィィィ!

uuurrrryyy

と、ムダに気合も入りましたので、さっさと取り掛かります。

お客様も確認されたとのことでしたが、配線図とにらめっこしているとやっぱりフューズが疑わしい気がしますので、念のため点検します。パッと見ではフューズに問題はなく、溶断したり、割れたりもしていないようですが・・・

DSC_7562

ブホッ!先っちょだけポロリと取れてるー。

DSC_7569

ムダに気合を入れて損した気分ですが、コレが原因で間違いないスね。さ、フューズを交換すれば直るでしょ・・・って、なぜか右側しか動作していないッ!インヂケーターも点滅しないッ!エッ?エッ?なんで?

DSC_7599
(動画でご覧いただけます。)

黄色い生き物「おもしろくなってきたな(ニヤリ)」

pika

イヤイヤ、おもしろくなってきたって・・・アナタ ダレ デスカー!

 

~30分後~

お客様のLEDウィンカーの取り付け作業を疑うわけではありませんが、原因がイマイチ分かりませんので

DSC_7578

各部の接続を点検することにします。ついでなので、配線もバイク屋っぽくまとめ直しておきました。オ~ゥ、スッキリ シマシタ ネー。

DSC_7609

メーターのインヂケーターを点滅させるための配線加工も

DSC_7583

ハイ、この通り。オ~ゥ、マタマタ スッキリ シマシタ ネー。

DSC_7605

なのに、なぜ直らないッ!なんなの!

wait

 

~一時間後~

アレコレ点検したところ、原因はこの黄色い丸のスティッカーでした。ズコー。

DSC_7589

コレが端子に接触していたため、左側のウィンカーは動作しなかったようです。180°ズレていれば右側のウィンカーのように点滅したんだと思いますが、気付くのに遠回りしてしまいました。だって・・・症状が・・・その・・・紛らわしくて・・・えーと・・・。(言い訳)

と、無事にウィンカーの動作も確認できましたので、もう一つのリクエストに応えるためメーターを分解します。

DSC_7622

お客様もご存知でしたが、メーターハウジングのネジ穴が数箇所ダメになっていて

DSC_7632

本来、ハウジング側に埋め込まれているネジ穴が、こんな感じで空回りして抜けてしまいました。

DSC_7638

とっても凝った作りでモギーも大好きなんですが、ネジが錆びて固着するとどうしようもありません。メーターやカヴァーを固定できなくなるほどネジ穴がダメになってしまったら、SIEBENROCKで取り扱っているメーターハウジングに交換するのも良いかもしれませんね。中古のメーターを入手しても、同じようにネジ穴にダメーヂがありそうですから・・・。

DSC_7831

で、リクエストのあったフィルム基盤を交換します。ウィンカーのインヂケーターのトコロが割れているのが分かるでしょうか。コレだと接触不良を起こしてもしかたないですね。

DSC_7658

ちなみに、割れていない反対側はこんな感じです。両方ともこうでないと、確実な接続は期待できないと思います。

DSC_7654

なので、すっかり部品取りになってしまった在庫のメーター(涙)から部品を用意しまして、ビシッと交換します。どうなのよッ!

DSC_7668
(動画でご覧いただけます。)

イイですね!インヂケーターや照明のバルブの動作もバッチリ確認できましたので、あとはメーターを元通りに組んで戻せばOKです。フゥ~、良い仕事した~。

DSC_7700

あ、オマケでヘッドライトレンズもピカピカにしておきましたよー。フフフ。

DSC_7553

それと、タンクマウントのゴムが上下逆でしたので、こちらも修正しておきました。タンクの脱着がちょっとスムースになると思います。

DSC_7614

てことで、作業終~了~。

DSC_7689

 

~翌日~

朝イチで試乗してみたところ、ちょっとクラッチレヴァーの動きが渋かったので、ケーブルも含めてグリスアップしておきました。まだ少し重い感じもしますが、お伝えしたようにケーブルの取り回しを変更することで多少改善できると思いますので、気になるようでしたら試してみてください。

DSC_7823

そして、予定通り納車の運びとなりました。あざーす!アーンド、お気を付けてー!

DSC_7852

 

ということで、この度はウィンカーの修理と同時にアレやコレやのご依頼、有り難うございましたッ!お預かりしての作業は初めてでしたので、ムダに気合入れて作業させていただいております。すぐに手を入れなければならないトコロもなさそうですが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。秋のツーリング・シーズンもすぐソコですので、パッパッと点滅するウィンカーで、安全運転でお楽しみいただければと思います。モギーはまだ夏休みすら取っていないけれどもッ!ムキーッ!

 

ウィンカーの配線の見直しや、メーターを分解しての修理、クラッチレヴァー周りのグリスアップ等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、オイル交換からのネジ穴修理とアレやコレや。(その2)

6月上旬にキャブレターのインシュレーターとホーンステイを交換させていただいたR100RSにお乗りのお客様からのてんこ盛りリクエスト、引き続き応えてまいります。

DSC_5560

 

先にオイル交換とエンヂン周りの作業を終えていますので、本日はライトや照明のLED化からスタートです。使用するのは輸入屋ビーマーさん取り扱いのLEDバルブのセットと、先日、別のお客様が持ち込まれて勉強させていただいたLEDヘッドライトバルブになります。すでに品薄状態みたいですので、試しに取り寄せておいて良かったー。

DSC_5864

まずはテイルランプを

DSC_5853

LEDバルブに交換します。チョロイもんです。

DSC_5869

続いて、ヘッドライト周りを。

DSC_5875

レンズをピカピカに磨きまして

DSC_5885

LEDバルブに交換して

DSC_5890

ヒートリボンを正しく広げて取り付けて

DSC_5896

コントローラーをケース奥に貼り付ければ

DSC_5894

ハイ、できました。まあまあチョロイです。

DSC_5910

おっと、ポジションランプも交換せねば!暑さのせいで忘れるところでしたが、こちらもチョロイもんです。

DSC_5936

あとは、チョット暗いと評判のメーター照明を残すだけになります。そもそも、このメーターの照明は反射式ですので、今時の透過式のモノに比べると確かに暗くて見えにくいですよね。

DSC_5847

以前、こちらの車輌を作業した際にメーターの中がエライことになった苦い記憶がありますので、慎重にバルブホルダーを取り外します。ドキドキ。

DSC_5920

LEDバルブに交換し、ソーッと元に戻します。(ココのバルブは極性に注意が必要です。)

DSC_5926

で、電圧計と時計の裏側に手を突っ込みまして

DSC_5939

この小さなバルブも交換します。手の大きいモギーにはけっこう大変な作業・・・。

DSC_5950

あ、電圧計のトコロのO-リングが劣化して割れていましたので

DSC_5967

新品に交換しておきました。在庫にソコソコ自信あり、モギーモータースです。フフフ。

DSC_5958

オホ!昼間でも青白い光がッ!これは期待できるッ!

DSC_5976

ハイー、できましたー。

haii

などと、おどけてみせる陽気なモギーですが、ほんとは全然チョロくなかったという・・・。なにこの拭いても拭いても噴き出る汗・・・!なんなの!

DSC_5989

 

wait

 

~小一時間後~

休憩&水分補給で元気モリモリになりましたので(ウソ)、このままキャブレターのO/Hへとまいります。ファイトー!オー!

DSC_5995

DSC_5999

DSC_6004

DSC_6013

まずはキャブレターをバラバラに分解して、状態を確認します。

DSC_6029

スターターヴァルヴに汚れはありますが、ジェット類に気になるような詰まりもなく

DSC_6037

キャブレター内部の状態は悪くなさそうですし

DSC_6046

しっかり洗浄すれば

DSC_6051

良い状態に戻りそうな気がします。

DSC_6052

ただ、ジェットニードルにちょっと深い傷がありますので、コチラは交換させていただくことになりそうです。

DSC_6024

いつものようにジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄し

DSC_6060

真鍮部品もピカピカにしまして

DSC_6109

ビシッと組み立てます。

DSC_6120

傷のあったジェットニードルについては、やっぱり新品に交換させていただきました。ついでに、その相手となるニードルジェットも穴の状態が気になったので、一緒に交換しています。

DSC_6129

また、交換したガスケットを見てみると、フロートチャンバーのガスケットがちゃんと溝にハマっていなかったようです。フロートチャンバー周辺にガソリンがちょっと滲んでいたのは、コレが原因だったのかもしれませんね。

DSC_6181

てことで、O/H終~了~。良いんじゃあないでしょうかッ!

DSC_6157

DSC_6145

DSC_6141

DSC_6148

せっかくなので、スロットルギアやスロットルケーブルもグリスアップしておきます。

DSC_6192

あ、ケーブルのダストカヴァーがありませんでしたので取り付けさせていただきました。在庫にソコソコ自信あり、モギーモータースです。フフフ。(しつこい)

DSC_6218

そして、キャブレターを元に戻せば・・・

DSC_6183

ハイー、できましたー。

haii

などと、またしてもおどけてみせる陽気なモギーですが、当然、キャブレターのO/Hなんでまったくチョロくありません・・・。なにこの拭いても拭いても拭いても噴き出る汗・・・!なんなの!

DSC_5989

 

wait

 

~小一時間後~

休憩&水分補給で再び元気モリモリになりましたので(ウソ)、エンヂン始動ッ!からの同調調整ッ!アーンド、試乗チェーック!ウォー!

DSC_6200

白くま「少し頭を冷やしたほうがイイと思うよ、うん。」

shirokuma

・・・。

 

ということで、この度は駆動系のオイル交換やヴァルヴクリアランスの点検、キャブレターのO/Hに灯火類のLED化と、リクエストてんこ盛りの作業のご依頼、有り難うございましたッ!暑さで少しヤラれてしまいましたが、納車まで十分な時間を与えてくださったおかげで、しっかり作業を進めることができたと思います。すでに嬉しいご報告をいただいておりますが、また何か気になるコトがありましたらお気軽にご相談ください。R100RSに乗るにはちょっと厳しい季節ですが、楽しい夏をッ!過ごされますようッ!

 

ヘッドライトやテイルランプ、メーター照明等のLED化や、キャブレターのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのオイル漏れ修理とガソリンタンクの洗浄と。

ついこの前、オイル交換やダイオードボードマウントの交換、それとETCの取り付けもさせていただいたR100RSにお乗りのお客様、例の世間ではゴールドだか黄金だか云々でハシャぐ習慣(週間)を利用してさっそく長距離を走られたそうなんですが、「フロントフォークからオイルが滲んできました。」とのことでご来店くださいました。ウホッ!立て続けにッ!有り難いことですッ!

こりゃ、ホントにビルが建ち・・・

building3

は置いといて、てこずりそうな予感がするッ!ので、お預かりしての作業とさせていただきましたが、お客様のご都合を考えると翌日にはお渡しせねばなりません。やってやるッ!ウォー!

DSC_0034

お客様のおっしゃる通り、それほど酷くはありませんがオイルが漏れ始めているみたいです。

DSC_0039

まずは、オイルを抜きまして

DSC_0047

バラバラに分解します。

DSC_0051

これまでのメインテナンスが良かったんでしょうか、内部の状態は良好な感じです。ただ、フォークトップのボルトやアクスルシャフトをクランプするボルトなんかが黒かったり、ガイドリングが脱色していたりと、ちょっと気になります。

DSC_0054

インナーチューブもパッと見ではすんごく良好なんですが、爪が引っ掛かる小さな点錆と縦スジがけっこうありましたので、お客様と相談の上、再めっき済みのモノに交換させていただくことになりました。

DSC_0062

オイルドレインのネジ穴も嫌な感触がありましたので、リコイルにて修理しています。どうもこのアウターチューブ、塗装されているみたいです。通常、ネジ穴の周辺はアルミ地が見えているハズですので。

DSC_0072

各部の状態を確認できましたので、キレイに洗浄して

DSC_0077

ビシッと組み立てます。

DSC_0080

で、ドレインボルトを取り付けようとしたところ、何かがオカシイッ!

DSC_0096

ガーン。ドレインボルト(左)が最後まで締め込めないー。

DSC_0088

中古のアウターチューブから取り外したドレインボルト(右)はピタッと締め込めるんですが、元のボルトはガスケットの厚み以上に隙間を残して止まってしまいます。ネジ山が傷んでいたのはこのボルトのせいですね。もしかして、足元を黒くまとめたいがためにネジ山が十分切られていない黒いボルトに変更したんでしょうか。危うく入れたばかりのリコイルを台無しにするところでした。フゥ、焦るぜ~。

危険な落とし穴も回避できましたので、オイルシールをしっかり打ち込み

DSC_0104

アレをこうして、コレをああして、フロント周りの作業は完了です。

DSC_0114

ちなみに、交換させていただいたインナーチューブは状態が良ければ下取りし、再めっきに出すことになります。こうすることで、次のお客様へ再めっき済みのインナーチューブを早く、価格を抑えて提供できるのですが、修正できない曲がりや深い傷のあるモノの場合は下取りができませんので、中古のインナーチューブ代が別途必要になってしまいます。もしインナーチューブの再めっきをご検討中の方がおられましたら、前もってご相談ください。再めっきにはおよそ2週間ほど掛かりますので。(良質な営業)

DSC_0108

続きまして、「キャブレターもオーヴァーフローしてしまいました。」とおっしゃっていましたので、ガソリンタンクを洗浄します。

DSC_0124

タンクの中を覗いた限り、上手く再コーティングが施されているようでしたが

DSC_0126

フューエルコックを外してみれば、ご覧の通り。ノォ~!

DSC_0133

モギーがタンク内の再コーティングを避け、都度の洗浄をオススメする理由がお分かりいただけるかと思います。完全に元の赤茶色の防錆塗料を剥離して再コーティングを施工できれば良いのですが、どうやっても上手くできる気がしないんですよね・・・。うーん。

結局、しつこくガソリンで共洗いしてコレだけのゴミが取れました。目に見えるようなゴミはもう出てきませんでしたので、しばらくは大丈夫かと思いますが、コーティングが十分に回っていない箇所からまた塗料が剥がれたカスが出てくるかもしれません。そのときは、また洗浄しましょう。

DSC_0141

ついでなので、コックも分解&洗浄して確認しておきます。

DSC_0143

内部の部品の状態も良く、ストレーナーも比較的新しいようでしたので再使用しました。

DSC_0148

一晩放置しても滲みなし!なので、大丈夫かと。

DSC_0183

これで作業も終わったかと思ったら、フロントフォークの整備の邪魔になるので取り外しておいたメーターがッ!例のアレでグラスが汚くなっているッ!ギャー!

DSC_0152

そりゃないっスよ・・・。

DSC_0161

照明の光を反射させるためと思われる白い塗料ですが、とにかくボロボロと剥がれてきますよね。こうなると、エアブローして剥がれやすいモノを剥がしてキレイに取り除くか、SIEBNROCK製のメーターハウジングに交換するしかないかと思います。そもそも、このハウジングの素材に塗料がしっかり乗るようには・・・?

と、予想外(というか想定内)の出来事に時間を取られましたが、無事に作業終~了~。

DSC_0167

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!(メーター、2回やり直してます・・・。)

time

そして翌朝、試乗してフォークオイルの滲みが止まったことや、こっそり調整しておいたステムベアリングの締め付け具合とキャブレターの同調も確認し、明るい時間に納車できました。バンザイ!

DSC_0191

 

ということで、この度はフロントフォークのオイル漏れの修理とガソリンタンクの洗浄のご依頼、有り難うございましたッ!初めてのご来店からまだ日も浅いのに立て続けに作業させていただき、ヒデキッ!感謝ッ!感激ッ!でありました。今月後半もたっぷり走られるとのことですので、また何かありましたらご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

kansya

あ、モギーの名前はヒデキではございません。ご注意ください。

 

フロントフォークからのオイル滲みや、ガソリンタンクの洗浄、予想外のメーターの清掃等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

オイルプレッシャーに注意、オイル交換。

販売するつもりで仕入れたのに、すっかり自分で楽しんじゃってる在庫車輌のR100RS(2本サス)ですが、最近、強くブレーキを掛けて停止するときにオイルプレッシャーの警告灯が一瞬点くようになってきましたので、エンヂンオイルを交換することにしました。

DSC_4711

注意! オイルプレッシャーの警告灯が一瞬点くようなことがあったら、すぐにオイルレヴェルゲーヂを確認してください。このような場合、オイルレヴェルがゲーヂの「min」マークを下回っていると思われます。オイルを交換するか注ぎ足すなどして、オイルレヴェルが「max」と「min」の間に収まるようにしてください。

 

当店に来たときは40,649kmでしたから、3,000kmくらい乗ったことになります。

DSC_4714

が、気になるのはオドメーターとトリップメーターのズレです。燃費を確認するために記録しているトリップメーターの合計だと4,000kmちょっとなので、かなりの差があることになります。うーん、そんなにズレるものかなぁ?今までオドとトリップのズレを意識したことはなかったんで、ちょっと確かめてみます。

てことで、オイルを抜きまして

DSC_4717

どのくらい残っていたか確認してみます。1.2リットルくらいですね。

DSC_4724

このR100RS(2本サス)はオイルクーラー付きの後期型なので、オイル量はモノサスのR100RSと同じ2.75リットルです。オイルフィルターに250mlほど残るので、およそ1.3リットル消費したことになります。BMWはオイル消費の限度を1リットル/1,000kmまでとしているので、3,000kmで1.3リットルなら400ml/1,000kmくらいになりますから、走行距離の割りには良いほうかもしれないですね。

で、オイル交換時の規定量(2.5リットル)のオイルを入れると、見事にゲーヂの「max」になりました。やりますね、BMW。ニクイ!

DSC_4720

と、オイルも交換しましたので、またしばらくはモギーの通勤バイク&代車として活躍することになりそうです。本当はビシッと整備して販売しなければならないんですが、この時期のR100RSのポカポカとした温かさといったら・・・手放したくないッ!でも、販売しないと・・・いや、やっぱりコイツは・・・しかし・・・ウォ~!悩ましいッ!

って、バカみたいですけど、そんなにバカじゃないですよ。オホホ。

 

オイル交換だけでなく、オイルフィルターの交換も承っております。ご来店くださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。(その5)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、モギー刑事の活躍によりなんとか修理も終えて納車したんですが、すぐに症状が再発してしまいました。トホホ・・・。

モギー刑事  「え?えっ?減給処分?ちょっ、家族がいるんです!」

先日ご来店くださった際にも簡単に点検&調整&部品交換させていただいたんですが、「納車以来、始動性はすこぶる良くなってるだけど、まだなんか吹け上がりが悪くって、これは気持ち良くないッ!」と、症状はあまり変わらなかったご様子。結局、もう一度お預かりすることになりました。何度も足を運ばせてしまい、本当に申し訳ありません・・・。

モギー刑事  「課長、もう一度、オレに現場へ行かせてくださいッ!」

ということで、またしても点火系の点検からスタートです。先日の点検で点火時期が少しズレていたので、ポイントも再点検します。

DSC_3492

ガーン。やはり少し狭くなってました。新品のポイントに交換したんで、ヒールの初期馴染みなんでしょうか。ビシッと再調整します。

前回は新しいからとそのままにしたコンデンサーも、今回はしっかり点検します。おっし、問題なし!

DSC_3462

てことで、ポイントを元に戻し、点火時期を調整します。おっし、しっかり仕事しているッ!

DSC_3448
(動画でご覧いただけます。)

お客様が使用しているダイナコイルも問題なく、当店在庫の新品と交換しても変化がありませんでしたので、となると・・・やっぱりキャブレターしかありません。

モギー刑事  「ウッ!片側が上がりっぱなしにッ!」

DSC_3499

ピストンヴァルヴとトップカヴァーの摺動部に、なぜかガムっぽい汚れが???

DSC_3507

モギー刑事  「アレだけ聞き込み(洗浄)したハズなのに、一体ドコから?」

などと言い訳もソコソコに、しっかり洗浄し直して、キャブレターを元に戻します。さあ、どうなのよ!

DSC_3532
(動画でご覧いただけます。)

ガーン。まったく良くならないー。

kanben

 

~翌日~

色々と試してみましたが、どうやらキャブレターボディ内部の通路に根本的な問題がありそうだと判断。結局、たまたま在庫していたキャブレターをO/Hし、セッティングを変更して取り付けることにしました。さあ、どうなのよ!

DSC_3763
(動画でご覧いただけます。)

直っているッ!試乗した感じも良いッ!

バァーン!

 

ひょっとしたら、前回O/Hしたときの洗浄が中途半端だったせいで、溶けた異物がまた内部の通路を徐々に塞いでしまったのかもしれません。後日、あらめて分解&洗浄し直して確認してみますので、それまでの間はこちらのキャブレターをご使用ください。もし分解&洗浄し直しても不具合が出る場合は・・・

モギー刑事  「課長、ちょっと相談したいことがあります。」

あらためて相談させてください。宜しくお願い致します。

 

ついでに、やはり再発してしまったメーターのインヂケーターがときどき点かなくなるという不具合も、今回、キッチリ修理します。前回の捜査でメーターに繋がるコネクターまでは調べが終わっていますので、残すはメーター側のフィルム基板です。

DSC_3704
(動画でご覧いただけます。)

ココですね、やっぱり。はっきり断線はしていないようなんですが、抵抗値を測ってみるとちょっと大きな値を示します。試しに在庫のメーターに付け替えると、症状がまったく現れません。

この部品はもう新品がメーカーから出ませんので、中古のメーターから取り出すしかないんですよね。マイッタ。

DSC_3709
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事  「よし、ココは俺に任せろ。」
新米刑事   「先輩!(やだ、カコイイ・・・)」

ってことで、交換して動作確認します。バッチリ!ですね。ちょっと長めに試乗もしてみましたが、症状は確認できませんでした。

DSC_3534
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事  「フゥ、あとはまた請求書、じゃなくて報告書を書くだけ、か。」

 

というわけで、長々とお付き合いいただきましたが、これでようやくご依頼の作業はすべてクリアできたと思います。度々足を運ばせてしまい申し訳ありませんでしたが、今度こそ、この冬を存分にR100RSの無敵のフルカウルで楽しんじゃってください。有り難うございましたッ!

 

こうして事件はようやく解決。しかし、まだこの世の中には不届きなヤツ(不調車輌)がいるッ!すぐに次の事件(お仕事)が(を)待っている、モギー刑事なのであった・・・。

新米刑事   「先輩、ドコまで行くんスカ!」
モギー刑事  「コンビニ!」

2643

 

(完)

 

一度は「直ったかな?」と思った症状が再発しても、責任持って対応させていただきます。いただきますッ!

 

オマケ

それにしても、再塗装とお聞きしましたが、赤鼻仕様のカラーリングはカッコイイですね!

DSC_3757

何を言っているのか。(その5)

先日ご紹介した「何を言っているのか。」のR100RS、さっそく整備と修理を進めています。

DSC_1103

 

前回に続き、今回はエンヂンの車検整備の作業を進めていきます。

と、その前に、行き先のない速度警告灯の配線を外すところからスタートです!

DSC_1744

ついでにメーターグラスもキレイにしておきました。これは、車検整備というよりも納車整備の作業になりますね。

DSC_1875

ずっと取り外したままだったヘッドライトも、レンズやリフレクターなんかをキレイに磨き上げます。踏んづけて壊しちゃう前に元に戻しておかないと、大変なことになりますからね。アハハ。(踏んづけません。)

DSC_1862

これは、車検前の点検で気になったときに車検整備の一環として行ってます。レンズの曇りで光量不足なんて、勘弁して欲しいですからね。

オォッ!透明感が戻っているッ!

DSC_1868

地味ですが、センタースタンドの先端のゴムが片方なくなっていたので、忘れる前に取り付けておきました。

DSC_1857

てことで、エンヂンのヴァルヴ周りの点検と調整に取り掛かります。

ロッカーアームを外したら、スリッパーとステムエンドの接触面を点検します。この車両は良好ですね。一安心です。
修正できる小さな虫食いならまだマシですが、修正できないほど深い傷がある場合は交換しなければなりません。放っておいても、悪化することはあっても良くなることはないですから。

DSC_1883

ロッカーアームのシャフトとニードルベアリングも点検します。特に、ニードルを保持しているケーヂは傷や亀裂、破損がないことを確認しておきます。こちらも問題なしですね。

DSC_1891

たまに起こるトラブルですが、このケーヂが破損することがあります。ケーヂが割れると、そこからニードルがポロポロ脱落してしまい、ガチャガチャと嫌な音を発するようになりますので、すぐに分かります。もしそうなった場合は、それ以上走行するのは止め、早めに修理してください。こんな感じだと、アウト~!です。

DSC_2492
亀裂
DSC_2408
破損

あとはヴァルヴクリアランスを規定値に調整すればOKです。ビシッと決まったッ!

DSC_1893

汚れたヘッドカヴァーも洗浄し、合わせ面をキレイに均して

DSC_1902

新しいガスケットとともに取り付ければ作業終了です。

DSC_1907

ヘッドカヴァーは、あらかじめシリンダーヘッドに仮組みして合わせ面の隙間を確認し、必要なら修正しておくと、取り付けたあとに「ウッ!オイルが漏れてきているッ!」なんてことがなくなります。あまりにも大きな隙間の場合は内燃機加工屋さんにお願いすることになりますが、ヘッドカヴァー側の軽微な歪みならなんとかなります。

で、エンヂンを始動できるようになったので、またイレギュラーな修理に取り掛かります。そう、1,500rpm以上でも消えないチャーヂランプをなんとかします。やってやるッ!

順番としては、チェックの簡単なレギュレーターから点検します。異常なしです。

DSC_2206

異常がないので、次にチェックの簡単なステーターを疑います。ココも異常なしです。

DSC_2213

今回のような症状の場合、ローターは関係ないと思いますが、ついでなので点検しておきます。

DSC_1909

中古良品と比べてみても、スリップリング間の抵抗値は正常みたいです。

DSC_1918

スリップリングとローターボディの絶縁不良があったので、

DSC_1922

コレが原因とは思えませんが、異常のない中古ローターと交換してみます。

DSC_1920

で、ローターとステーターを元に戻してみても、やはりまだチャーヂランプは消えません。
てことは、ダイオードボードが疑わしいですね。トホホ。

ダイオードボードを取り外し、ダイオードを点検してみると

DSC_1934

ビンゴ!です。6個の内の1個のダイオードが壊れてました。ちなみに、上が正常な中古良品、下が車輌についていたモノです。
てゆうか、取り外したダイオードボード、よく破断するゴム製マウントがもげちゃってるー。(中古のアルミ製ダイオードボードマウントがありましたので、交換しておきました。)

DSC_1931

というわけで、ダイオードボードを交換し、あらためて確認します。さて、どうかしら?

オォッ!チャーヂランプが消えているッ!

DSC_1948
(動画でご覧いただけます。)

充電電圧も14V付近まで上昇ッ!

DSC_1940
(動画でご覧いただけます。)

やってやったぞッ!

バァーン!

 

ということで、これでトランスミッションから前方の作業がすべて終わりました。残すはリア周りの作業のみですね。やっと終わりが見えてきました。もう一頑張りです。ゴー!俺、ゴー!

 

(続く)

 

疎かにされがちな車検整備はもちろん、チャーヂランプの不具合も、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロント周りの整備。(その3)

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロント周りの仕上げも大詰めになりました。
さっそくメーターを分解します。

DSC_0130

バイクに乗っているとき、最も目にする場所だけに、ココはキレイにしておきたいですよね。
この程度の曇りなら、

DSC_0136

簡単にキレイになりますから。

DSC_0140

ネジ山が何箇所かダメになっていましたが、メーターハウジングの組み立てに影響するほどではありませんでしたので、そのまま使用します。

もちろん、内側の汚れも抜かりありません。しっかり落とします。

DSC_0131

文字盤が日焼けしてなければ、このくらいの透明感は十分得られます。

DSC_0142

残念ながらレンズが樹脂なので、中には変色したり、ヒビが入ったモノもありますが、現在ではSIEBENROCKでレンズ単体の取り扱いがありますので、気になる方はご相談ください。
また、メーターハウジングもSIEBENROCKで取り扱いがありますので、ハウジングごとの交換も可能です。

ということで、キレイになったメーターを取り付けます。
しばらく欠品していたメーターヴァイザーも入荷したので、交換しておきました。

DSC_0145

かなり良い仕上がりになったんじゃないでしょうかッ!

再塗装したハンドルブラケットと、新品にしたスターター(チョーク)レヴァーのインヂケーターキャップも効いてますね。

DSC_0064

当店オリヂナルのステイに取り付けたETCアンテナも、

DSC_0158

メーターやケーブルに干渉することなく収まっています。
バッチリ!ですね。

DSC_0166

スロットル周りやクラッチケーブルなどの作業を(写真を撮り忘れたため)一部省略していますが、これでフロント周りの作業は終了です。

 

(続く)

 

しつこいようですが、
ハンドル周りの作業や、ETCアンテナ用ステイの取り付けも、ご相談くださいッ!

 

オマケ

作業中、ウィンカーのハーネスをヘッドライトケースに通したところ、ハーネスが断線しました。

DSC_0062

でも、さすがBMW。まだ純正部品が出ました!
価格もそんな高くもありませんでしたし。

DSC_0067

新鮮なハーネスは取り回しも楽で、交換はすんなりできました。

DSC_0071

せっかく組んだハンドル周りを、またバラさないといけませんでしたが・・・。

DSC_0079