長期不動のR80、トランスミッションとキャブレターの取り付け。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

エンヂンも組みあがったので、先にO/Hしておいたトランスミッションとキャブレターを取り付けます。

フレームを簡単に保護しておいて

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トランスミッションを取り付けます。

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エアクリーナーケースを乗せて、トランスミッションの上側2箇所も固定します。

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クラッチリリース周りもベアリング等の状態を確認し、しっかり組み付けます。

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新品のエアクリーナーを取り付けて、

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キャブレターも取り付ければ、だいぶカタチが見えてきました。

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スピードメーターケーブルの防水ブーツもカチカチに劣化していたので、新品に交換です。

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ココのブーツがダメになると、トランスミッションへの水分の浸入の原因になりますので、ゴムが劣化していたら迷わず交換しちゃいましょう。

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てことで、できました!

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エンヂン始動まであとちょっと。キャー!

 

(続く)

 

エンヂン周りだけでなく、トランスミッション周りの作業も、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、エンヂンの組み立て。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドが内燃機屋さんから戻ってきたので、いよいよエンヂンを組み立てます。

2週間ぶりに再会したシリンダーヘッド、

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打ち換えたヴァルヴガイドが眩しいッス。

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シートカットもバッチリです。

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ヴァルヴはこんな有様でしたが・・・

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再利用可能な状態だったので、フェイス研磨してもらって復活です。

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プッシュロッドチューブの収まる穴も

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キレイになりました。

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カムの当たり面も確認しておきます。
良い状態ですね。

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反対側も

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バッチリです!

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なのに、タペットは全滅・・・。

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幸い、中古良品があったので交換しておきました。

けっこう、こんなふうに虫食い状態になっている車輌は多いですね。
開けてみないと分からないトコロですが、一度できたピッチングによる傷は、成長することはあっても小さくなることはありません。プッシュロッドのオイル漏れの修理のついでなんかに、確認することをオススメします。

ピストンリングは新品に交換するので、合口隙間も確認します。
3本とも、規定値内にビシッと収まってました。

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てことで、ピストンとシリンダーをクランクケースにを取り付け。

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このとき、ピストンの向きを忘れずに確認します。ガスケットも表裏に注意です。

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あらかじめヴァルヴとヴァルヴスプリングを組んでおいた(写真撮り忘れ)シリンダーヘッドと、状態を確認しておいたロッカーアームを取り付けて、

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フライホウィールを上死点にして

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ヴァルヴクリアランスを調整してやれば、

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エンヂンの組み立て終了です!
なんか良いエンヂンになりそうな予感。ニヤリ。

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もう少しでエンヂンを始動できるかな。楽しみ~!

 

(続く)

 

オイル漏れの修理のついでに、シリンダーヘッドのO/Hも、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、エンヂン周りの整備とクラッチの点検。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
そろそろシリンダーヘッドが戻ってきそうなので、エンヂン周りの作業をしておきます。

フライホウィールとクラッチ周りを目視で点検します。

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汚れはありますが、オイルの滲みも漏れもないですね。
ココにオイルが溜まっているようだと、ちょっと大変な作業になります。

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せっかくココまでバラしているので、クラッチの状態も確認しておきます。
プレートに異常な磨耗もなく、フリクションディスクの厚みも十分残ってました。まだまだ数万キロは行けそうです。

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てことで、キレイに清掃したクラッチ周りを元に戻します。取り付けにはセンター出しツールが必要ですね。ボルトとワッシャーも再利用不可なので、新品に交換します。

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オイルパンも取り外して中を確認。
そんなにヒドイ状態ではないですね。スラッヂの沈殿物も多くありませんし。

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ん?オイルポンプのストレーナーに、なんかゴミが。

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プッシュロッドのオイルシールに塗られた、あのガスケットのカスです・・・。

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こういうことがあるから、指定されていない箇所への液体ガスケットの使用は避けるべきなんですよね。いらぬトラブルの原因にしかなりませんから。

てことで、ストレーナーも取り外し、洗浄します。

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オイルパンも洗浄すれば

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この通り。

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もちろん、内側もピカピカに。

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余談ですが、オイル汚れの付着していた場所のほうがキレイになりますね。アルミの肌が白く粉を吹いたトコロ(錆び)は、洗浄しても汚れがキレイには落とし切れません。

ストレーナーを元に戻して

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オイルパンを取り付けます。

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オイルフィルターも交換します。

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エンヂンのフロントカヴァーとトップカヴァーも

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洗浄してキレイにしておきます。

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もういっちょ、ヘッドカヴァーの面出しも。

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カヴァーの中央部の当たりが悪かったんですよね。

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スタッドボルトも錆びと汚れがあったので

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キレイに磨いてやりました。

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オゥケイですね。オイル滲みも許さないヘッドカヴァーになったんじゃないでしょうかッ!

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これで、エンヂンを組む前の準備はだいたいOKかな?

 

(続く)

 

エンヂンのメインテナンスやオイル漏れの修理等、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、セルモーター交換&O/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
今回は、セルモーターの交換とO/Hです。

このR80はモノサスですが、BOSCH製のセルモーターが使われています。
BOSCH製セルモーターは故障知らずの優れものですが、モーターを駆動するのに必要な電流が大きいため、バッテリーが弱ってくると途端に始動が困難になるという欠点があります。
なので、VALEO製のセルモーターに交換します。

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BOSCH製セルモーターは固定方法も前後3点留めになっているので、取り外すのもちょっと面倒ですね。

セルモーターを取り外したので、取り付け部もキレイにします。
この車輌はそんなに汚れていませんが、中には漏れたブローバイガスによるオイルが溜まっている車輌もありますので、ついでにブローバイガスの取り出し口のオイル滲み等も確認しておきます。

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で、これがVALEO製セルモーター。
BOSCH製のモノよりも消費電流が小さく、トルクも大きいので、ちょっとバッテリーが弱ったくらいでは始動困難になることもありません。

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ただ、マグネットが剥離しやすいという欠点があり、そのまま使うには不安のあるモーターです。

ちなみに、コレはマグネットが剥がれたモノです。
こうなってしまうと、セルモーターを回す度にギャギャー!という異音が出るようになり、修理が必要になります。

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そこで登場するのが、EMEで取り扱っているマグネット剥離対策が施されたハウジングです。

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クリップによって固定されているのが分かりますね。
マグネット剥離さえなければ、VALEO製のセルモーターはBOSCH製のモノより確実に良いモーターですから、こういう製品があるのは本当に有り難いことです。

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ということで、セルモーターのO/Hと併せてマグネットハウンジングも交換します。

まずは、ドライヴギアを確認。特に異常な磨耗もガタつきもなく、問題なさそうです。

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ブラシ側のカヴァーを取り外します。
磨り減ったブラシの粉がけっこう出ました。

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アーマチュアを取り出すと、こちらもブラシの粉がかなり付着しています。

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マグネットの剥離はありませんでしたが、マグネットハウジングの中もかなりブラシの粉で汚れています。

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結局、磨り減ったブラシの粉を集めると、こんなになりました!

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当然、ブラシは使用限界に近いところまで磨り減ってます。
こんなに磨耗しているモノは初めてみました。38,000km程度の走行距離の車輌でこんなに減るなんて、しかも片側が異常に磨耗してるっていうのは、ちょっと不思議です。ブラシ自体の不良でしょうか。

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分解できたので、各部品をキレイに清掃します。

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アーマチュアのブラシとの接触面もキレイに。

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EME製マグネットハウジングにアーマチュアを取り付け、キャップにグリスを少し詰めて被せます。

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アーマチュアが付いたら、新品のブラシを取り付けます。
このブラシを押さえるスプリングを取り付けるのは、ちょっとコツが要りますね。

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新品のブラシに交換した場合、ブラシを押さえるスプリングの先端の位置が高くなるので、そのままだとカヴァーに干渉することがあります。

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カヴァーを仮組みして干渉しているようであれば、適当なスペーサーを入れてください。M5のワッシャーでも構いません。

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また、遊星ギアの収まっているトコロには

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古くなったグリスや、そのカスが溜まっているのでキレイにしてやります。

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インターナルギアの溝がハッキリ見えるようになりました。

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新しいグリスをたっぷり充填してフタを閉じます。
ココのグリスが古くなったり、量が不十分だったりすると、マグネットが剥がれたときとはまた違った異音が出るようになります。

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で、しっかり組み立ててセルモーターのO/Hは終了です。

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これで、安心してVALEO製セルモーターを使い続けられますね。

 

(続く)

 

セルモーターの交換だけでなく、セルモーターのO/Hやマグネットハウジングの交換も、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロント周りの整備。(その3)

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロント周りの仕上げも大詰めになりました。
さっそくメーターを分解します。

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バイクに乗っているとき、最も目にする場所だけに、ココはキレイにしておきたいですよね。
この程度の曇りなら、

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簡単にキレイになりますから。

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ネジ山が何箇所かダメになっていましたが、メーターハウジングの組み立てに影響するほどではありませんでしたので、そのまま使用します。

もちろん、内側の汚れも抜かりありません。しっかり落とします。

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文字盤が日焼けしてなければ、このくらいの透明感は十分得られます。

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残念ながらレンズが樹脂なので、中には変色したり、ヒビが入ったモノもありますが、現在ではSIEBENROCKでレンズ単体の取り扱いがありますので、気になる方はご相談ください。
また、メーターハウジングもSIEBENROCKで取り扱いがありますので、ハウジングごとの交換も可能です。

ということで、キレイになったメーターを取り付けます。
しばらく欠品していたメーターヴァイザーも入荷したので、交換しておきました。

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かなり良い仕上がりになったんじゃないでしょうかッ!

再塗装したハンドルブラケットと、新品にしたスターター(チョーク)レヴァーのインヂケーターキャップも効いてますね。

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当店オリヂナルのステイに取り付けたETCアンテナも、

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メーターやケーブルに干渉することなく収まっています。
バッチリ!ですね。

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スロットル周りやクラッチケーブルなどの作業を(写真を撮り忘れたため)一部省略していますが、これでフロント周りの作業は終了です。

 

(続く)

 

しつこいようですが、
ハンドル周りの作業や、ETCアンテナ用ステイの取り付けも、ご相談くださいッ!

 

オマケ

作業中、ウィンカーのハーネスをヘッドライトケースに通したところ、ハーネスが断線しました。

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でも、さすがBMW。まだ純正部品が出ました!
価格もそんな高くもありませんでしたし。

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新鮮なハーネスは取り回しも楽で、交換はすんなりできました。

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せっかく組んだハンドル周りを、またバラさないといけませんでしたが・・・。

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長期不動のR80、フロント周りの整備。(その2)

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

いよいよ、フロント周りを仕上げます。
まずはヘッドライトから。

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ヘッドライトレンズのシールが千切れていたので、交換します。

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曇っていたレンズは

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ピカピカに磨きます。
この透明感、気持ち良い~!

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輝きを失ったリムも

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この通り!イエスッ!

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続いて、ハンドル周りを取り付けます。

今回、ハンドルパッドを外したままにするので、ステムナットを穴の開いていないモノに交換し、トップブリッヂも程度の良い中古品に交換しました。
ココがキレイになると、印象がかなり変わりますからね。

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ヘッドライトを固定するボルトとワッシャーも、

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新品のボルトとキレイな中古ワッシャーに交換です。

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ハンドルクランプも中古品ですが再塗装したモノに交換し、ハンドルもめっきタイプにしました。

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また、そのままだとメーターの位置が高くなるので、当店オリヂナルのメーターステイを取り付けます。スロットルケーブルやクラッチケーブルの干渉も問題ありません。
ついでなので、これまた当店オリヂナルのETCアンテナ用ステイも取り付けちゃいました。

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メーターを仮組みしてみても、クリアランスは十分ですね。

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ETCのアンテナを取り付けると、こんな感じになります。

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フロント周り完成まで、あともう少し!

 

(続く)

 

ハンドル周りの作業や、ETCアンテナ用ステイの取り付けも、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロントブレーキO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロントフォークとタイアが車体に戻ったので、ブレーキ周りをO/Hします。
長期不動車だけあって、キャリパーのピストンの動きが渋いですね。

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マスターシリンダーにも、漏れたブレーキフルードが結晶化したモノが付着してます。
フルード交換を定期的にしていても、けっこう同じような状態の車輌は多いです。

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当然、フルードも劣化しています。

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O/Hの基本、まずは洗浄して各部の確認です。

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マスターシリンダー、キャリパーとも、状態は悪くありませんでした。
(マスターシリンダーは再塗装してます。)

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マスターシリンダーにリザーヴタンクを取り付け、

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新品のピストンを組み込みます。
シリンダーの状態も悪くなかったので、スムースに動きますね!
純正のピストンキットの値段は値上がりしていましたが・・・。

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キャリパーも、新品のシールキットを用意して組み立てます。

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こういう機会でもないとなかなか分解しないキャリパー、中のO-リングも交換しました。

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外したO-リング(左)が少し潰れているのが分かります。

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ここまでやれば、ピストンも本来のスムースな動きになりますので、ブレーキもしっかり利きますね。

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パッドピンは錆がヒドイので、

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キレイに磨いてからグリスアップしてやります。

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パッドは残りが十分あるので、とりあえずそのまま使用してみます。
取り扱い予定のパッドが届けば交換したいところですが。

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で、キャリパーをフロントフォークに取り付けて作業終了です。

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キャリパーのカヴァーも割れていたので、割れのない中古良品に交換しておきました。
まだ純正部品も出るので、割れている方は交換することをお勧めします。そんなに高くありませんし。

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もちろん、後日、ブレーキホースを繋いで

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エア抜きもバッチリ行いました。

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ブレーキ周りのO/Hも済んだので、いよいよフロント周りを完成させます!

 

(続く)

 

フロントブレーキのO/H、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、タイア交換。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロントフォークが車体に戻ったので、タイアを交換します。

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しかし、見事にヒビが入っていますね。
タイアは山が残っていても、5年くらいで交換するようにしたほうが良いと思います。

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汚れもヒドイので、ブレーキディスクも取り外します。

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少しはキレイになるかな?

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ベアリングの状態は悪くないので、とりあえずそのままにしておきます。
シール付きのおかげか、あまりゴロゴロしたベアリングを見ることはないですね。

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軽く磨いてみたものの、あまりキレイになった気がしないです。

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再塗装すればキレイになりますが、ソコは次のオーナーにお任せします。

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リムの内側もキレイにして

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タイアを取り付ければ

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フロントは終了です。

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ディスクはまあまあキレイになりました。磨耗も少なく、良いんじゃないでしょうか。

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続いて、リア側です。

ホウィールボルトは錆びて見栄えが悪いので、新品に交換します。

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パッと見はキレイですが、やっぱり軽く磨きます。

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こちらもヒビが入ってますね。

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ドラムのブレーキダストをキレイにして、

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磨耗具合を確認しておきます。
走行38,000kmですから、まだまだ大丈夫そうですね。

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ということで、リアタイアも交換して作業終了です。

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これで車体を転がせるようになったので、次はブレーキですね。

 

(続く)

 

タイア交換だけでなく、ホウィールの塗装も、承っておりますッ!

長期不動のR80、フロントフォークO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

分解したフロントフォークを洗浄します。

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フォークスプリング、ダンパーロッド等の部品に問題はありませんでしたが、

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インナーチューブの先端に縦スジがクッキリ・・・。
こうなると、インナーチューブを再めっきしないとダメですね。

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せっかくフロントフォークをO/Hするので、色褪せたアウターチューブも再塗装しました。
ついでにハンドルブラケットなんかも一緒に塗ったので、けっこうキレイな車輌に仕上がりそうです。

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洗浄した部品と再塗装したアウターチューブ、

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再めっき済みのインナーチューブを組み立てれば、

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フロントフォークのO/H終了です!

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フロントフォークを車体に戻したら、次はホウィールとブレーキですね。

 

(続く)

 

フロントフォークのO/Hや、インナーチューブの再めっきも、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロント周りの整備。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
続いてはフロント周りの整備です。

長期不動車っぽい雰囲気が出てますね。

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ヘッドライトレンズ、かなり曇ってます。

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ヘッドライトのケースも汚れ、リムも輝きがありません。

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ハンドルブラケットも白くガビガビ・・・。

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ブレーキフルードも濁ってます。

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フロントフォークのアウターチューブも色褪せ、

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タイアにはひび割れが。

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タンク下のコネクターや

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レギュレーター、ウィンカーリレイには砂埃が積もっていました。

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さて、気合入れて分解しますか!

まずは、タイアを取り外し

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ヘッドライト、ハンドル、スウィッチなんかを外していきます。

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本来はハンドルパッドが付きますが、この車輌はパッドなしで仕上げるつもりです。

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ハンドルとトップブリッヂを外して、フロントフォークを抜きます。

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インナーチューブの摺動部の状態はそんなに悪くないですね。

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フォークオイルは・・・、こんなもんですね。長期不動車ですし。
ちょっと変なモノが混じってますが。

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というわけで、フロントフォークの分解完了!

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スプリングの上にちょっと荒っぽいカラーが入ってましたが、状態はマズマズといったところでしょうか。

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勢いで、ステム周りも分解します。

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グリスも古くなってますね。
古くなったグリスは、どんなに残っていても本来の性能には及びませんので、定期的なグリスアップは不可欠ですね。

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お決まりの、ステムベアリングのアウターレースに付いた打痕。
ハンドルが振れる一番の原因ですね。ベアリング未交換の車輌は、たいていこうなってます。

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ステム周りが外れました。

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下側のベアリングも古いグリスがベッタリですね。

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ステム周りは分解して洗浄します。

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ステムシャフトにはハンドルロック用の穴が開いているので、穴の状態を確認し、傷んでいれば修正します。

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見違えるほど、ピカピカになりました!

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ベアリングを交換し、グリスをたっぷり塗り込みます。

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ココのベアリング交換は、専用工具がないとちょっと難しいですね。

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新品のアウターレースを打ち込んで、

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ステム周りを元に戻しておきます。

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次は、フロンフォークのO/Hです!

 

(続く)

 

ハンドルの振れが気になる方、ご相談くださいッ!