R100RS、長期不動からの整備&登録作業。(その2)

6月の終わり頃に「15年くらい放置された不動車を買っちゃったんだけど、整備と車検をお願いできるかな?」と突然ご来店くださったお客様のR100RS、少しずつ作業を進めておりました・・・。

 

アレから少し経った頃、「コレ、使えるかな?」と、またもや急にお客様がフロントフォーク一式をお持ち込みになりました。インナーチューブが錆でダメになっているらしく、ネットオークションで入手したそうなんですが・・・

DSC_5264

いや、すぐに作業に取り掛かれる状況でもないんで・・・その・・・えーと・・・って、なぜまだ現車も見ていないモギーのトコロにフロントフォークまで持ち込むッ!なぜッ!

kanben

 

~一週間後~

フロントフォークを持ち込まれてから少し経った頃、「バイクを預かってくれてるトコロが移転するんで、早めに引き上げてもらえるかな?」と、またもや急なご連絡がありまして、軽トラで渋々引き上げに行ってまいりました。O/Hしたキャブレターを取り付けてとりあえずエンヂンを始動できましたので、軽トラに積み込むことはできましたが・・・

DSC_4167

作業中の車輌があるため店内に保管スペースもなく、そもそも手を付けられる時間もないため、積んだは良いが降ろすに降ろせないという意味不明な状況にッ!

honto_kanben

そして、この錆び付いたブレーキディスク・・・!モギー\(^o^)/オワタ

DSC_4171

 

~さらに数日後~

「バイクを預かってくれてたトコロから、パニアケース忘れてるよって連絡があったんだけどー。」と、またもや急にお客様がパニアケースを持ってご来店になりました。いや、まだ全然作業に取り掛かれていないんで・・・その・・・えーと・・・って、なぜまだ車輌も仕上がってないのにパニアケースまで当店に持ち込むッ!なぜッ!

DSC_4502

 

--------------------------------
233 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日)  17:39:05.39
なんやなんや!

234 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日)  17:39:08.17
>>129
今日はスシロー行くって決めた(´・ω・`)

235 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日)  17:39:11.72
なんかきてんね

236 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日)  17:39:13.43
ドル円ワロス

237 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日) 17:39:13.82
ドル円どうした

238 名前:モギー[sage] 投稿日:2016/07/17(日) 17:39:15.02
この速さなら言える!使わないパニアケースは外してきてください!

239 名前:Trader@Live![sage] 投稿日:2016/07/17(日) 17:39:15.18
ドル円キター!
--------------------------------

 

と、某掲示板に本音をポロリしてみましたが(フィクション)、当店はあんまり広くありませんので、ご理解&ご協力いただけると助かります。しかも、この汚れ・・・。新手の嫌がらせでしょうか?

DSC_4494

 

~さらに数日後~

少し時間が取れましたので、お客様がお持ち込みになったフロントフォークを分解することにしました。確かに、先にフロントフォークを仕上げておけば作業を進めやすくなりますからね。さて、どうかしら?

DSC_5264

摺動部の状態は良好ですが、ストロークする範囲ギリギリのところに幾つか点錆があります。うーん、ビミョーな感じです。

DSC_5273

オイルを抜きまして

DSC_5295

バラバラに分解&確認します。

DSC_5279

ダンパーロッドにちょっと削れたトコロがありましたが、それ以外は良好な感じでした。ダンパーロッドはもう少し状態の良い中古品に交換できますので、これならO/Hすれば十分使えるんじゃないでしょうか。

DSC_5286

てことで、キレイに洗浄してしばらく保管しておきます。どうやら、アウターチューブを塗装することになりそうですので・・・。

DSC_5307

あ、片側のドレインのネジ穴がダメになっていましたので、リコイルで修理しておきました。

DSC_5313

 

という感じで、空いた時間に少し作業してみましたが、これはまだ序章だという・・・。

 

(続く)

 

不動車の引き上げや、お持ち込みのフロントフォークのO/H、汚れたパニアケースの清掃(迷惑)まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、長期不動からの整備&登録作業。

またまたちょっと前のコトになりますが、6月の終わり頃に「15年くらい放置された不動車を買っちゃったんだけど、整備と車検をお願いできるかな?」と突然ご来店くださったお客様のご依頼で、R100RSのアレやコレやと面倒な・・・じゃなくて、てんこ盛りのお仕事をさせていただいておりました。ギャー!不動車の整備ッ!それも、15年モノッ!やりたくねー!からの、有り難いことですッ!でも、やっぱりー!

 

てことで、まずはお持ち込みのキャブレターのO/H作業のご報告から。

DSC_3171

「掛かりにくかったけど、とりあえずエンヂンは始動しました。」とおっしゃっていましたが、このキャブレターで?と疑問を抱かずにはいられない酷い状態でした。15年モノの香りがプンプンします。

DSC_3230

謎の物質がベッタリと付着したフロートを外しても

DSC_3283

ニードルヴァルヴが抜けないッ!ではないかッ!

DSC_3238

ココにも謎の物質・・・。そりゃ、すんなり抜けないわけです。

DSC_3253

果たして、コレがキレイになるのであろうか・・・?

DSC_3262

バタフライの動きも、片側がすんごく渋くなってました。

DSC_3263
(動画でご覧いただけます。)

と、文句を言いながらもバラバラに分解して確認します。

DSC_3273

ジェットニードルの状態があまり良くありませんでした。磨耗と虫食いの跡が分かるでしょうか。

DSC_3293

メインジェットも、片側をナメてしまって外せなかったそうですが

DSC_3314

確かに、かなり手強かったです。

DSC_3397

で、いつもよりしつこくジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

DSC_3300

ピカピカにしています。内部の通路もしっかり通っていることを確認済みです。見えない部分に落とし切れない汚れが残っているかもしれませんが・・・。

DSC_3344

フロートは洗浄してキレイになりましたので、そのまま再使用しています。

DSC_3338

ジェット類もピカピカに磨いて再使用しました。スロージェットの詰まりが酷かったですが、とりあえず大丈夫かなと。

DSC_3324

それと、機能には影響ありませんが、片側のカヴァーを止めるリヴェットがコジられていました。ココを開けても何もないんですが・・・?

DSC_3311

そして、ビシッと組み立てます。油面調整もバッチリです。

DSC_3353

バタフライとスターターの動きも軽~く仕上がっています。

DSC_3360

ダイアフラムはお客様がお持ち込みのモノに交換しておきました。状態の悪かったジェットニードルも新品に交換しています。

DSC_3372

あ、思っていたよりキレイになりましたので、トップカヴァーのネジも交換させていただきました。

DSC_3388

どうですかッ!これなら、エンヂンもすんなり始動できるッ!ような気がするッ!

DSC_3403

DSC_3404

DSC_3412

DSC_3420

続きまして、ブレーキキャリパーのO/Hです。

DSC_3430

こちらも15年モノの香りがプンプンしましたが

DSC_3443

分解してみると

DSC_3455

状態はそんなに悪くなく

DSC_3459

洗浄したらそこそこキレイになりました。

DSC_3467

ピストンもご覧の通り、傷もなく良好です。グッド!

DSC_3474

こちらも、お客様お持ち込みのシールキットで組み上げています。

DSC_3486

パッドは交換したいところでしたが

DSC_3518

「とりあえず、そのままで。」とのことでしたので、錆と汚れを落として再使用しました。厚みは3.5mmくらいありますから、使ってみて問題がなければ良いと思いますが・・・どうかしら?

DSC_3522

パッドピンも錆が酷かったので

DSC_3500

磨いてグリスアップしておきました。今も新品の部品が供給されていますので、気になるようでしたらあらためてご相談ください。

DSC_3508

ハイ、できました。イイんじゃあないでしょうかッ!

DSC_3539

やってやったぞッ!ウウゥリィィィ!

uuurrrryyy

 

という感じで不動車の整備に取り掛かり始めたんですが、このときはまだ現車を見てもおらず、この先に待つ苦労など知る由もない、仕事を貰えて大いにハシャぐモギーなのでありました・・・。

 

(続く)

 

お持込のキャブレターやブレーキキャリパーのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

ドラマチックなR80、ウィンカーの修理とヴァルヴクリアランスの点検と。(その2)

夏休み?のツーリングの帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりますお客様のドラマチックなR80、引き続き作業を進めます。

DSC_7350

 

先に頑張ってアレやコレや片付けておきましたので、今日は本題のウィンカーです。電気系のトラブルは原因が目に見えにくい分、厄介なことが多々ありますが・・・

DSC_7352

やってやるッ!やってやるぞッ!ウウゥリィィィ!

uuurrrryyy

と、ムダに気合も入りましたので、さっさと取り掛かります。

お客様も確認されたとのことでしたが、配線図とにらめっこしているとやっぱりフューズが疑わしい気がしますので、念のため点検します。パッと見ではフューズに問題はなく、溶断したり、割れたりもしていないようですが・・・

DSC_7562

ブホッ!先っちょだけポロリと取れてるー。

DSC_7569

ムダに気合を入れて損した気分ですが、コレが原因で間違いないスね。さ、フューズを交換すれば直るでしょ・・・って、なぜか右側しか動作していないッ!インヂケーターも点滅しないッ!エッ?エッ?なんで?

DSC_7599
(動画でご覧いただけます。)

黄色い生き物「おもしろくなってきたな(ニヤリ)」

pika

イヤイヤ、おもしろくなってきたって・・・アナタ ダレ デスカー!

 

~30分後~

お客様のLEDウィンカーの取り付け作業を疑うわけではありませんが、原因がイマイチ分かりませんので

DSC_7578

各部の接続を点検することにします。ついでなので、配線もバイク屋っぽくまとめ直しておきました。オ~ゥ、スッキリ シマシタ ネー。

DSC_7609

メーターのインヂケーターを点滅させるための配線加工も

DSC_7583

ハイ、この通り。オ~ゥ、マタマタ スッキリ シマシタ ネー。

DSC_7605

なのに、なぜ直らないッ!なんなの!

wait

 

~一時間後~

アレコレ点検したところ、原因はこの黄色い丸のスティッカーでした。ズコー。

DSC_7589

コレが端子に接触していたため、左側のウィンカーは動作しなかったようです。180°ズレていれば右側のウィンカーのように点滅したんだと思いますが、気付くのに遠回りしてしまいました。だって・・・症状が・・・その・・・紛らわしくて・・・えーと・・・。(言い訳)

と、無事にウィンカーの動作も確認できましたので、もう一つのリクエストに応えるためメーターを分解します。

DSC_7622

お客様もご存知でしたが、メーターハウジングのネジ穴が数箇所ダメになっていて

DSC_7632

本来、ハウジング側に埋め込まれているネジ穴が、こんな感じで空回りして抜けてしまいました。

DSC_7638

とっても凝った作りでモギーも大好きなんですが、ネジが錆びて固着するとどうしようもありません。メーターやカヴァーを固定できなくなるほどネジ穴がダメになってしまったら、SIEBENROCKで取り扱っているメーターハウジングに交換するのも良いかもしれませんね。中古のメーターを入手しても、同じようにネジ穴にダメーヂがありそうですから・・・。

DSC_7831

で、リクエストのあったフィルム基盤を交換します。ウィンカーのインヂケーターのトコロが割れているのが分かるでしょうか。コレだと接触不良を起こしてもしかたないですね。

DSC_7658

ちなみに、割れていない反対側はこんな感じです。両方ともこうでないと、確実な接続は期待できないと思います。

DSC_7654

なので、すっかり部品取りになってしまった在庫のメーター(涙)から部品を用意しまして、ビシッと交換します。どうなのよッ!

DSC_7668
(動画でご覧いただけます。)

イイですね!インヂケーターや照明のバルブの動作もバッチリ確認できましたので、あとはメーターを元通りに組んで戻せばOKです。フゥ~、良い仕事した~。

DSC_7700

あ、オマケでヘッドライトレンズもピカピカにしておきましたよー。フフフ。

DSC_7553

それと、タンクマウントのゴムが上下逆でしたので、こちらも修正しておきました。タンクの脱着がちょっとスムースになると思います。

DSC_7614

てことで、作業終~了~。

DSC_7689

 

~翌日~

朝イチで試乗してみたところ、ちょっとクラッチレヴァーの動きが渋かったので、ケーブルも含めてグリスアップしておきました。まだ少し重い感じもしますが、お伝えしたようにケーブルの取り回しを変更することで多少改善できると思いますので、気になるようでしたら試してみてください。

DSC_7823

そして、予定通り納車の運びとなりました。あざーす!アーンド、お気を付けてー!

DSC_7852

 

ということで、この度はウィンカーの修理と同時にアレやコレやのご依頼、有り難うございましたッ!お預かりしての作業は初めてでしたので、ムダに気合入れて作業させていただいております。すぐに手を入れなければならないトコロもなさそうですが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。秋のツーリング・シーズンもすぐソコですので、パッパッと点滅するウィンカーで、安全運転でお楽しみいただければと思います。モギーはまだ夏休みすら取っていないけれどもッ!ムキーッ!

 

ウィンカーの配線の見直しや、メーターを分解しての修理、クラッチレヴァー周りのグリスアップ等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

ドラマチックなR80、ウィンカーの修理とヴァルヴクリアランスの点検と。

ときどきご来店くださっているドラマチックなR80にお乗りのお客様、久しぶりにご連絡があったと思ったら、何やらトラブルのご様子。聞けば、夏休み?にツーリングに出掛けられたそうなんですが、その帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりまして、メールでは埒が明かないのでお預かりして修理させていただくことになりました。つか、夏休みに?ツーリング?モギーもまだ夏休みを取ってないのに?ムキーッ!からの、有り難いことですッ!

 

てことで、さっそく作業に取り掛かります。

DSC_7350

オッ!なんかかわいいハザードスウィッチ!しかも、作業しやすいように?ビキニカウルを外してきてくれるなんて!あざーす!

DSC_7352

モギー、頑張るでありますッ!まだ夏休みを取っていないけれどもッ!

arimasu

と、ウィンカーの不具合の前に、まずは同時にご依頼のヴァルヴクリアランスの点検&調整から。

DSC_7362

右側のヴァルヴクリアランスがIN、EXともにちょっと広かったですが、特に問題になるほどではありませんでした。気にされていたロッカーアームのスラスト方向のクリアランスも規定値の範囲内でしたので、お客様の調整でも上手くできていたのではないかと思います。

DSC_7375

モギーも負けないようにビシッと調整しておきましたが、イマイチ達成感がありませんでしたので、錆の酷いヘッドカヴァーのナットを中古良品に交換させていただきました。(チャリン♪)

DSC_7389

で、お次はキャブレターです。

DSC_7395

お客様自らO/Hされたそうで、各部の動作も良いですし、汚れもたいしてないんですが

DSC_7397

「まだバタフライシャフトのO-リングだけ交換していないんで、ソコだけオナシャス!」とのご希望なので、とりあえずバラバラに分解します。

DSC_7404

バタフライを固定しているネジはカシメられているんで、ちょっと大変なんですよね。難しい作業は無理せずバイク屋に依頼する、イイと思います!

DSC_7406

ハイ、この通り。

DSC_7428

バタフライ周りだけじゃなく、ボディもピカピカにしておきました。もちろん、バタフライはピタッと閉じてますよー。

DSC_7433

組み立てついでに、油面がちょっと低かったので調整しておきました。

DSC_7447

それと、ヴァキュームの取り出し部のネジがアレでしたので、交換しています。

DSC_7453

どうですかッ!

DSC_7468

良いんじゃあないでしょうかッ!

DSC_7473

キャブレターをビシッと元に戻しまして

DSC_7482

続いて、エンヂンオイルと

DSC_7483

フォークオイルも交換します。どちらもそれなりの状態でしたので、今後も定期的に交換していただければOKかと。

DSC_7489

さらに、「ステムベアリングのトップナットがなぜか緩むので、ソコもオナシャス!」とのご希望なので、ベアリングの締め付け具合の調整とともにトップナットをギューッと(規定トルクで)締め付けます。

DSC_7493

ん?よく見ると、こちらのR80のフォークトップのキャップボルトって・・・

DSC_7501

2本サスのモノと同じタイプなんですね。初期のモノサスに使われているのはサービスマニュアルやパーツリストで知っていましたが、実物を見たのは初めてかもしれません。オイル漏れを嫌ってO-リングが追加されていたみたいですが、本来、ココはワッシャーだけでシールしていますので、取り除いて新品のワッシャーに交換しておきます。

DSC_7505

余談ですが、このワッシャーは誤発注によりたまたま在庫していたという・・・。しかも、まだ何枚もあるという・・・。不良在庫にも自信あり、モギーモータースです。トホー。

それはさておき、コレが見慣れたモノサスのキャップボルトになります。このタイプにはO-リングが付くので、メーカーによる改善策なんでしょうね。当然、インナーチューブも変更されていますので、もしこのタイプへの交換をご希望の場合、中古良品のフロントフォークに丸ごと交換するのが良いと思います。

DSC_6824

ということで、オイルが漏れないようにビシッとキレイにしまして

DSC_7521

こちらもギューッと(規定トルクで)締め付けます。あ、ちゃんとフォークオイルも入れましたよー。

DSC_7537

それと、お伝えしたブレーキフルードもこの通りでしたので、交換しておきました。

DSC_7542

といったところで、いよいよウィンカーの不具合に取り掛かりたいんですが・・・

time

時間も時間なんで、妻が待つおウチに帰ります。

 

(続く)

 

ヴァルヴクリアランスの点検&調整や、バタフライシャフトのO-リングの交換、ステムベアリングの締め付け調整にアレやコレやの作業まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

北方(北海道)から、フロントフォークのO/H。

遠い昔 はるかかなたの ヨコハマで・・・・

SW

ブァーン!パパパーン!パパパパーン!

SW2

 

と、ちょっと某映画を意識してみましたが、これには訳がありまして・・・

 

このスター・ウォーズのネタを一回こっきりにするのは実に惜しい・・・じゃなくて、実は、6月末にもまたまた遠方のお客様から「フロントフォークのO/Hをお願いしたいのですがッ!」とお問い合わせがありまして、ビシッと作業をさせていただいておりました。ん?6月の・・・末・・・だと・・・?からの、有り難いことですッ!アーンド、ブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!

DSC_3180

ちょうどこの頃も、なぜかモギーったらバタバタと忙しかったらしく(記憶障害)、こちらのお客様の作業ネタも下書きフォルダに入れたまま忘れていたとか、いないとか・・・。

sekiyuou
地獄のミサワより

 

などと、見苦しい言い訳はこのくらいにして、さっさとフロントフォークのO/H作業のご報告とまいります。(ココまで、ほぼコピペ)

DSC_3200

インナーチューブにわずかな点錆がありましたが、オイルシールにダメーヂを与えるようなものでもなく、「まあ大丈夫かな?」と思っていたら・・・

DSC_3191

インナーチューブの上部に

DSC_3213

ココから

DSC_3217

ココまで、ぐるりと深い傷がッ!ありました。お客様もこの傷(と点錆)を気にしていたそうで、ご予算の範囲内ということもあり、滅多にないO/Hの機会に再めっき済みのモノと交換させていただくことになりました。確かに、コレは気になりますよね~。

DSC_3221

元々、ご自身でシール交換するつもりで部品も用意されていたとのことですが

DSC_3205

ダンパーロッドを固定するボルトがナメているッ!のでありました。ガビーン。

DSC_3614

このボルトを外さないと先に進めませんので、慎重にドリルで揉んでボルトを緩める(破壊する)ことに。なんとか無事に取り外すことができました。ホッ。

DSC_3619

つか、ココのボルトは低頭ボルトになっていて、しかも奥まった場所にあるので、ナメちゃうとホント手強いです。何か良い方法はないものかしら?

で、バラバラに分解します。

DSC_3626

片側のダンパーロッドの構成部品に強いオイル汚れ?がありましたが、各部の状態は悪くなく、動作も問題なさそうでした。ときどき目にしますが、こういうオイルの汚れのような焼けのようなモノって、どうして発生するんでしょう?そんなに高温にさらされるような場所じゃないと思うんですが・・・?

DSC_3639

インナーチューブ下側の状態も、お聞きした36,000kmという走行距離を考えると非常に良好でした。あの傷と点錆さえなければ、迷うことなくそのまま再使用したいくらいです。

DSC_3674

てことで、ジャブジャブ&ゴシゴシと洗浄しまして

DSC_3649

再めっき済みのインナーチューブと、以前に別のお客様でも利用したハイパープロ製スプリングを用意して

DSC_3654

ビシッと組み立てました。もちろん、ガイドリングやお客様が送ってくださったO-リングも交換しています。あ、O-リングが2個足らなかったのは内緒です。ククク。

DSC_3682

ダンパーロッドを固定するボルトも新品にしていますので

DSC_3684

次のO/Hではラクショーで緩められるかと。ヤッタネ!

DSC_3699

そして、オイルシールを打ち込んで、フォークオイルを指定された油面まで注入し

DSC_3713

ソーッとスプリングを挿入すれば

DSC_3715

できました。イイんじゃあないでしょうかッ!

DSC_3728

 

ということで、この度はフロントフォークのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!また、作業報告のブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!すでに取り付け後の嬉しいご報告&インプレッションまでいただいておりますが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。かなり遠方ではありますが、できるだけサポートさせていただきますので。ますのでー!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご相談くださいッ!

謎のR65? フロントブレーキのWディスク化。

ちょっと前に1,000km点検とミラーの交換をさせていただいたR65(2本サス)にお乗りの、モギーが足を向けて寝れない&当店のステマ担当のお客様、注文していた部品がようやく入荷しましたので、いよいよ今回の一連のアレやコレやの作業の仕上げにご来店にッ!そんなに遠くないトコロにお住まいとはいえ、何度も足をお運びいただきなんだか申し訳ありません・・・からの、有り難いことですッ!

DSC_6577

モギー、頑張るでありますッ!

arimasu

 

と、その前に。まずは先に作業しておいたブレーキキャリパーのO/Hの様子からご紹介。

DSC_5149

お客様が持ち込まれたコチラの中古キャリパー、汚れ具合もなかなかでしたが

DSC_5151

とにかくピストンが抜けませんでした・・・。

DSC_5161

R65(2本サス)の右側キャリパーは後付けの純正オプション?のため、元からWディスク仕様のR65LS用くらいしか中古品も流通していないと思いますし、純正部品もとっくに廃番なので、強引に引っこ抜いて使い物にならなくなったら大変!です。ダメにしちゃったら・・・間違いなく、怒られちゃいます。

「かんべんしてー。悪気はなかったんですー。」

yamete

なんとか取り外したピストンを見ると、汚れと錆のラインがクッキリと残っていました。コレがシールに引っ掛かって抜けなかったみたいです。フゥ、焦ったー。

DSC_5166

ま、ピストンが外れてしまえばどうってことないんで、ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄してキレイにします。ウフフ、ピカピカ♪あ、ピストンはたまたま中古良品がありましたので、そちらに交換しておきました。

DSC_5226

が、洗浄していて気が付きました・・・。

「そういえば、右側キャリパーのボルトで固定する穴(写真右)って、大きくなかったっけ?」

DSC_5234

そうなんです。この右側キャリパーには、穴径をボルトに合わせるためのツバ付きのスリーヴが入るんですが、ソレが1個ありませんでした・・・。ガーン。以前、R65LSでも同じようなコトがあった記憶がありますが、R65LSもレア?な車種なんで触れるコトも少なく、すっかり忘れてました。

DSC_5242

とりあえず、ビシッと組み立ててO/Hだけ終わらせておき、ツバ付きスリーヴは部品が供給されていましたのですぐに注文することに。さすがBMW、頼りになるー!そうそう、ブレーキパッドも少し前にお安く入手する機会に恵まれましたので、そちらを使用しました。○○さん、あざーす!

DSC_5250

 

~三週間後~

と、ちょっとしたドラマがありつつも、注文していたツバ付きスリーヴやmoto-binsか取り寄せたブレーキホース、弟が購入してくれたR45から取り外したキャリパーマウントボルト等、無事に部品が揃いました。(弟よ、許せ・・・。)

DSC_7243

このスリーヴが入ることで、M10のボルトが使用できるようになるんです。ヤッタネ!

DSC_7245

キャリパーとディスクのセンターもバッチリ!ですね。

DSC_7247

以前に見たR65LSではツバの厚みをスペーサーにしていた気がするんですが、こちらの車輌ではその必要はありませんでした。実際、ツバの厚さで数種類の品番が設定されているので、アウターチューブやキャリパーに個体差があるのかもしれません。

DSC_7260

で、Wディスク化に伴い、マスターシリンダーも交換します。お疲れ様でしたー。

DSC_7303

せっかくなので、ブレーキレヴァーもグリスアップしちゃいます。あ、レヴァーのピヴォット部のウェーヴワッシャーがありませんでしたので、取り付けておきました。(チャリン♪)

DSC_7275

元から用意されているブレーキホースの分岐部のブラインドプラグを外して

DSC_7280

ホースを繋ぎ

DSC_7282

新品のマスターシリンダーを取り付けてスコスコとエア抜きをしつこく繰り返せば

DSC_7291

できました。

DSC_7312

こっちから見ても、ちゃんと奥にキャリパーが見えますね。なんせ、さっきまでディスクが・・・ダミー・・・だったという・・・プ、プー!(モギーのせい)

DSC_7308

ウォー!できたー!やっとできたー!

DSC_7333

一晩置いても、フルードの滲みや漏れもなし!バッチグー。

 

ということで、この度はフロントブレーキのWディスク化のご依頼、有り難うございましたッ!ここまでのアレやコレやの作業とその後の点検&追加作業で向上した「走る」、「曲がる」に加え、これで「止まる」ほうもビシィ!と決まりましたので、ますますブォン!ブォン!とブン回せるようになったかと思います。あと1ヶ月もすれば秋の気配が漂っている気がしますし、いよいよ盛り上がっちゃいますね~。長くお待ちいただいた分、存分にお楽しみください!ツーリングの面白エピソードも楽しみにしておりますッ!

 

フロントブレーキのWディスク化&キャリパーのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

R80、オイルの交換とシフトアームのオイル滲み修理。

ちょっと前にシティケースの修理とパニアケースの購入にご来店くださったR80にお乗りのお客様、7月に早めの休暇を取られたそうで、「ちょっと長距離を走ったので、オイル交換をお願いします。」とのご連絡がッ!ウヒ!有り難いことですッ!

 

なんでも、東北方面への奥様とのタンデム・ツーリングで2,600km!走られたみたいで、「楽しかったですよー。」だって!アホや・・・じゃなくて、仲睦まじいご夫婦でイイですね~。モギーも見習って、妻を誘わねば!

DSC_6438

シャル・ウィ・タンデム?

shall_we

そんなことはどうでも、抜いたオイルを確認してみますと、駆動系のオイルの量がちょっと少なくなってました。そんなにオイルが漏れている様子もありませんので、元から少なかったんでしょうか。

DSC_6460

ファイナルドライヴと比べてトランスミッションとドライヴシャフトのオイルが汚れているのも気になります。オイルが違うのか、交換した次期が違うのか、それとも・・・?気になるような金属粉は見られませんでしたので、次の交換まで様子見とさせてください。

DSC_6465

で、トランスミッションのオイル交換のついでに、ちょっとオイル滲みの気になるシフトアームのオイルシールも交換させていただきました。つい先日、同じようなコトがありましたので、今回は見逃しません。見逃しませんぞー!(チャリン♪)

DSC_6473

おっと、ドライヴシャフトのブーツにもひび割れを発見ッ!コレも見逃せませんぞー!(チャリーン♪)

DSC_6443

などと、大いにハシャぐモギーでしたが、ついでにタイア交換のご相談もあり、ブーツについてはそのときに一緒に作業させていただくことになりました。ズコー。

zuko2

タイアが入荷次第ご連絡致しますので、もうしばらくお待ちください。最近、メッツラーのレーザーテックが在庫切れになることがしばしばあるんですよねー。

DSC_6445

 

ということで、この度はオイル交換のご依頼、有り難うございましたッ!タイアが入荷するまでしばらくお時間をいただいてしまいますが、秋のツーリングシーズンまでには間に合うと思いますので、次の計画を練りながらお待ちいただければと思います。お楽しみにー!

 

オイル交換だけでなく、シフトアームのオイルシールの交換も承っております。ご相談くださいッ!