謎のR65? オイル噴出の修理。(2回目)

去年の12月に車検&点検整備をさせていただいた謎のR65?にお乗りのお客様、ここしばらく「R65楽しー!R65最高ー!モギーモータースのおかげー!」みたいなコトしかおっしゃておりませんで、すっかりモギーも忘れておりましたが・・・

 

「またオイルがピューピューしちゃいました。なんとかしたいです。」

anago

 

と、なぜか落ち着いた様子?のご相談メールが1月の下旬に届きまして、ソッコーで部品を手配&修理のご依頼となりました。マジすか・・・。またしても・・・あの・・・!からの、有り難いことですッ!でも、何かしら?この胸騒ぎは?

 

って、ついこの前のコトだと思っていましたけど、アレから1年経ってるんですね。その後、けっこう寒い日もありましたし、お客様も季節に関係なくエンヂン始動時は気を遣われていましたし、BOSCH製オイルフィルターと10W-40のエンヂンオイルの組み合わせでファイナルアンサーッ!だとばかり思っていましたが・・・なんだか申し訳ありません・・・。

FA

それにしても、お客様ったらホント、ハートがお強いですねー。モギーはオイルの噴出を2回経験しただけで「もうダメや・・・」とグッタリしちゃいましたが、もう何回、マーライオンにお会いになられたんでしょうか。ククク。

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てことで、注文していた部品も届きましたので、ソッコーで作業に取り掛かります。

まずは、オイルを抜きまして

オイルパンとMotoren-ISRAEL製オイルパンスペーサーを取り外します。

本来はココにオイルフィルターが収まるキャニスター(筒)があるんですが、このオイル増量キットを使用する際には取り外さなければならないため、お客様も抜くのに大変苦労されたそうです。ちなみに、パイプの右にあるのがリリーフヴァルヴで、ボールとスプリングの組み合わせでできてます。エンヂンの回転数が低く、油圧も低いときは閉じていますが、ある程度油圧が上がるとほぼ開きっぱなしになり、スプリングの反力による開き具合で油圧を調整しているみたいです。実際に試してみても、軽い力でボールの開閉動作を確認できましたので、やはりリリーフヴァルヴには問題ないですね。てことは・・・!

あ、キャニスターの挿入部の状態は良好でしたので、もしまたオイルが噴出するようなら純正仕様に戻せるかもしれません。(不良)在庫覚悟でッ!キャニスターを注文しておきますッ!おきまーすッ!

arimasu

と、長々と書きましたが、オイルパンをジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

取り寄せておいたヴァルヴ付きのスペーサーに交換します。取り付け前に確認したところ、こちらのヴァルヴも純正と同様の構造で、エアを送るとピョコピョコ?としっかり開閉していました。これなら、もう大丈夫そうですね。

オイルパンとスペーサーからオイルが滲んだりしないよう、ピタッ&ビシッと取り付けて

オイルフィルターも取り付けてキュッと締め込めば

できました。

 

ということで、この度はオイル噴出の修理(2回目)のご依頼、有り難うございましたッ!BOSCH製でない黒いフィルターでも今のところ問題ありませんので、今度こそ大丈夫な気もしますが、これまで通りエンヂン始動直後の5分間くらいは「のんびりと暖機運転&暖機走行」を心掛けていただければと思います。いったんオイルが温まってしまえば、あとは容赦なくブォンブォン!とブン回しちゃって構いませんから。これからどんどん暖かくなってまいりますし、益々エキサイティングなR65ライフをッ!お楽しみくださいッ!モギーは次の冬を無事に乗り越えるまで安心しませんが・・・。ククク。

 

後付けのオイルフィルターから何度もピューとオイルが噴き出しちゃう方、ご相談くださいッ!

 

オマケ

オイルラインについて、ちょっと気になってサーヴィスマニュアルで確認したところ、モギーの認識が間違っておりました。テキトーなことを書いてしまい、お恥ずかしいかぎりです・・・。

ブログの中で触れたオイルフィルターが収まるトコロのヴァルヴですが、これはリリーフヴァルヴではなく、バイパスヴァルヴでした。

マニュアルのイラストの(6)番の部分になります。「フィルターが(目詰まりして)塞がったときに、(フィルターを介さずに)オイルの流れを確保する」みたいな説明がされています。

そもそも、このカートリッヂタイプのフィルターにはバイパスヴァルヴが内臓さているので、ソコが引っ掛かっていました。フィルターについて調べてみても、「オイルの粘度が高いエンジン始動時やフィルターのエレメント(濾紙)が目詰まりを起こしたときに、オイルの流量を確保するために開きます。このとき、オイルはエレメントを通らずに汚れたままエンジンへ供給されます。」といったコトが書かれており、(6)番のヴァルヴと同じ働きをしていることが分かります。

つまり、Motoren-ISRAEL製のオイルパンスペーサーでは(6)番のヴァルヴは機能しておらず、Motoren-ISRAELの「元々エンヂンに内蔵されているリリーフヴァルヴが適切な油圧で作動しないからO-リングがハミ出る」みたいな言い訳も、あながち間違いではなかったようです。ちなみに、ココでいうリリーフヴァルヴはイラストの(11)番の部分になります。「5bar以上で開く」と説明されていますね。

以前にも書きましたが、オイルフィルターの耐圧性は工業規格で「1,500kPa(=15bar)に耐えること」となっていて、2V-OHVエンヂンのオイルポンプの作動圧力はおよそ600kPa(=6bar)なので、(11)番のリリーフヴァルヴが5barで開けば問題は起こらないハズです。ただし、これはあくまでエンヂンが作動温度での話。冬場の冷え切った固~いエンヂンオイルでの始動直後ともなれば、油圧はもっとずっと高くなると考えられます。なので、(11)番のリリーフヴァルヴが5barで正常に作動したとしても、逃がしきれないオイルのせいで油圧を上手く下げられず・・・

hatena

マーライオンが登場ッ!するのではないかッ!と思います。ピュー。

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結局、エンヂン始動直後のこの逃がしきれないオイルによる油圧の上昇を考慮しなかったMotoren-ISRAELが悪い、としかいいようがないですね。ガッキー先輩も「オマエが悪い!」とおっしゃってますし。

yoshi

最初からココにリリーフヴァルヴを追加してくれていれば、お客様もモギーもこんな苦労しなくて済んだのにー。もー。

と、恥ずかしい間違いを訂正するふりをしつつ、ピンチをチャンス(責任転嫁)に変える前向きなモギーなのであった・・・

 

(完)