プラグコードの短縮加工。

今回は、プラグコードの短縮加工のご紹介です。

当店でも取り扱っている社外品のプラグコードですが、既製品の場合、どうしても希望する寸法通りの長さというわけにはいきません。
長くても困ることはありませんが、車体に合わせてプラグコードを取り回せられれば、それだけで配線の印象をスッキリとしたものにできます。

具体的には、補修部品の交換用端子を利用することで、プラグコードを短縮することが可能です。

交換用端子(防水ブーツ付き)
¥650/セット(税抜き)

DSC_0080

プラグコードを車体に仮組みして仕上がり寸法を確認し、

DSC_0078

切断する箇所をマーキングしてプラグコードを切断します。

DSC_0080

被覆を剥がして芯線を出し、交換用の端子を取り付けて

DSC_0085

専用工具でカシメれば完成です。

DSC_0087

当店取り扱いのEME製シリコンプラグコードはもちろん、それ以外のプラグコードでも、お持ち込みいただければ短縮加工を承ります。

 

プラグコードの取り回しが気になっている方、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、セルモーター交換&O/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
今回は、セルモーターの交換とO/Hです。

このR80はモノサスですが、BOSCH製のセルモーターが使われています。
BOSCH製セルモーターは故障知らずの優れものですが、モーターを駆動するのに必要な電流が大きいため、バッテリーが弱ってくると途端に始動が困難になるという欠点があります。
なので、VALEO製のセルモーターに交換します。

DSC_0025

BOSCH製セルモーターは固定方法も前後3点留めになっているので、取り外すのもちょっと面倒ですね。

セルモーターを取り外したので、取り付け部もキレイにします。
この車輌はそんなに汚れていませんが、中には漏れたブローバイガスによるオイルが溜まっている車輌もありますので、ついでにブローバイガスの取り出し口のオイル滲み等も確認しておきます。

DSC_0004

で、これがVALEO製セルモーター。
BOSCH製のモノよりも消費電流が小さく、トルクも大きいので、ちょっとバッテリーが弱ったくらいでは始動困難になることもありません。

DSC_0013

ただ、マグネットが剥離しやすいという欠点があり、そのまま使うには不安のあるモーターです。

ちなみに、コレはマグネットが剥がれたモノです。
こうなってしまうと、セルモーターを回す度にギャギャー!という異音が出るようになり、修理が必要になります。

DSC_0017

そこで登場するのが、EMEで取り扱っているマグネット剥離対策が施されたハウジングです。

DSC_0011

クリップによって固定されているのが分かりますね。
マグネット剥離さえなければ、VALEO製のセルモーターはBOSCH製のモノより確実に良いモーターですから、こういう製品があるのは本当に有り難いことです。

DSC_0007

ということで、セルモーターのO/Hと併せてマグネットハウンジングも交換します。

まずは、ドライヴギアを確認。特に異常な磨耗もガタつきもなく、問題なさそうです。

DSC_0014

ブラシ側のカヴァーを取り外します。
磨り減ったブラシの粉がけっこう出ました。

DSC_0016

アーマチュアを取り出すと、こちらもブラシの粉がかなり付着しています。

DSC_0018

マグネットの剥離はありませんでしたが、マグネットハウジングの中もかなりブラシの粉で汚れています。

DSC_0020

結局、磨り減ったブラシの粉を集めると、こんなになりました!

DSC_0027

当然、ブラシは使用限界に近いところまで磨り減ってます。
こんなに磨耗しているモノは初めてみました。38,000km程度の走行距離の車輌でこんなに減るなんて、しかも片側が異常に磨耗してるっていうのは、ちょっと不思議です。ブラシ自体の不良でしょうか。

DSC_0002

分解できたので、各部品をキレイに清掃します。

DSC_0023

アーマチュアのブラシとの接触面もキレイに。

DSC_0006

EME製マグネットハウジングにアーマチュアを取り付け、キャップにグリスを少し詰めて被せます。

DSC_0013

アーマチュアが付いたら、新品のブラシを取り付けます。
このブラシを押さえるスプリングを取り付けるのは、ちょっとコツが要りますね。

DSC_0017

新品のブラシに交換した場合、ブラシを押さえるスプリングの先端の位置が高くなるので、そのままだとカヴァーに干渉することがあります。

DSC_0006

カヴァーを仮組みして干渉しているようであれば、適当なスペーサーを入れてください。M5のワッシャーでも構いません。

DSC_0019

また、遊星ギアの収まっているトコロには

DSC_0021

古くなったグリスや、そのカスが溜まっているのでキレイにしてやります。

DSC_0023

インターナルギアの溝がハッキリ見えるようになりました。

DSC_0028

新しいグリスをたっぷり充填してフタを閉じます。
ココのグリスが古くなったり、量が不十分だったりすると、マグネットが剥がれたときとはまた違った異音が出るようになります。

DSC_0034

で、しっかり組み立ててセルモーターのO/Hは終了です。

DSC_0041

これで、安心してVALEO製セルモーターを使い続けられますね。

 

(続く)

 

セルモーターの交換だけでなく、セルモーターのO/Hやマグネットハウジングの交換も、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロント周りの整備。(その3)

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロント周りの仕上げも大詰めになりました。
さっそくメーターを分解します。

DSC_0130

バイクに乗っているとき、最も目にする場所だけに、ココはキレイにしておきたいですよね。
この程度の曇りなら、

DSC_0136

簡単にキレイになりますから。

DSC_0140

ネジ山が何箇所かダメになっていましたが、メーターハウジングの組み立てに影響するほどではありませんでしたので、そのまま使用します。

もちろん、内側の汚れも抜かりありません。しっかり落とします。

DSC_0131

文字盤が日焼けしてなければ、このくらいの透明感は十分得られます。

DSC_0142

残念ながらレンズが樹脂なので、中には変色したり、ヒビが入ったモノもありますが、現在ではSIEBENROCKでレンズ単体の取り扱いがありますので、気になる方はご相談ください。
また、メーターハウジングもSIEBENROCKで取り扱いがありますので、ハウジングごとの交換も可能です。

ということで、キレイになったメーターを取り付けます。
しばらく欠品していたメーターヴァイザーも入荷したので、交換しておきました。

DSC_0145

かなり良い仕上がりになったんじゃないでしょうかッ!

再塗装したハンドルブラケットと、新品にしたスターター(チョーク)レヴァーのインヂケーターキャップも効いてますね。

DSC_0064

当店オリヂナルのステイに取り付けたETCアンテナも、

DSC_0158

メーターやケーブルに干渉することなく収まっています。
バッチリ!ですね。

DSC_0166

スロットル周りやクラッチケーブルなどの作業を(写真を撮り忘れたため)一部省略していますが、これでフロント周りの作業は終了です。

 

(続く)

 

しつこいようですが、
ハンドル周りの作業や、ETCアンテナ用ステイの取り付けも、ご相談くださいッ!

 

オマケ

作業中、ウィンカーのハーネスをヘッドライトケースに通したところ、ハーネスが断線しました。

DSC_0062

でも、さすがBMW。まだ純正部品が出ました!
価格もそんな高くもありませんでしたし。

DSC_0067

新鮮なハーネスは取り回しも楽で、交換はすんなりできました。

DSC_0071

せっかく組んだハンドル周りを、またバラさないといけませんでしたが・・・。

DSC_0079

長期不動のR80、フロント周りの整備。(その2)

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

いよいよ、フロント周りを仕上げます。
まずはヘッドライトから。

DSC_0002

ヘッドライトレンズのシールが千切れていたので、交換します。

DSC_0005

曇っていたレンズは

DSC_0007

ピカピカに磨きます。
この透明感、気持ち良い~!

DSC_0010

輝きを失ったリムも

DSC_0004

この通り!イエスッ!

DSC_0013

続いて、ハンドル周りを取り付けます。

今回、ハンドルパッドを外したままにするので、ステムナットを穴の開いていないモノに交換し、トップブリッヂも程度の良い中古品に交換しました。
ココがキレイになると、印象がかなり変わりますからね。

DSC_0054

ヘッドライトを固定するボルトとワッシャーも、

DSC_0056

新品のボルトとキレイな中古ワッシャーに交換です。

DSC_0059

ハンドルクランプも中古品ですが再塗装したモノに交換し、ハンドルもめっきタイプにしました。

DSC_0088

また、そのままだとメーターの位置が高くなるので、当店オリヂナルのメーターステイを取り付けます。スロットルケーブルやクラッチケーブルの干渉も問題ありません。
ついでなので、これまた当店オリヂナルのETCアンテナ用ステイも取り付けちゃいました。

DSC_0085

メーターを仮組みしてみても、クリアランスは十分ですね。

DSC_0100

ETCのアンテナを取り付けると、こんな感じになります。

DSC_0111

フロント周り完成まで、あともう少し!

 

(続く)

 

ハンドル周りの作業や、ETCアンテナ用ステイの取り付けも、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロントブレーキO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロントフォークとタイアが車体に戻ったので、ブレーキ周りをO/Hします。
長期不動車だけあって、キャリパーのピストンの動きが渋いですね。

DSC_0002

マスターシリンダーにも、漏れたブレーキフルードが結晶化したモノが付着してます。
フルード交換を定期的にしていても、けっこう同じような状態の車輌は多いです。

DSC_0008

当然、フルードも劣化しています。

DSC_0009

O/Hの基本、まずは洗浄して各部の確認です。

DSC_0014

マスターシリンダー、キャリパーとも、状態は悪くありませんでした。
(マスターシリンダーは再塗装してます。)

DSC_0005

マスターシリンダーにリザーヴタンクを取り付け、

DSC_0021

新品のピストンを組み込みます。
シリンダーの状態も悪くなかったので、スムースに動きますね!
純正のピストンキットの値段は値上がりしていましたが・・・。

DSC_0022

キャリパーも、新品のシールキットを用意して組み立てます。

DSC_0010

こういう機会でもないとなかなか分解しないキャリパー、中のO-リングも交換しました。

DSC_0015

外したO-リング(左)が少し潰れているのが分かります。

DSC_0008

ここまでやれば、ピストンも本来のスムースな動きになりますので、ブレーキもしっかり利きますね。

DSC_0018

パッドピンは錆がヒドイので、

DSC_0025

キレイに磨いてからグリスアップしてやります。

DSC_0026

パッドは残りが十分あるので、とりあえずそのまま使用してみます。
取り扱い予定のパッドが届けば交換したいところですが。

DSC_0027

で、キャリパーをフロントフォークに取り付けて作業終了です。

DSC_0032

キャリパーのカヴァーも割れていたので、割れのない中古良品に交換しておきました。
まだ純正部品も出るので、割れている方は交換することをお勧めします。そんなに高くありませんし。

DSC_0001

もちろん、後日、ブレーキホースを繋いで

DSC_0002

エア抜きもバッチリ行いました。

DSC_0121

ブレーキ周りのO/Hも済んだので、いよいよフロント周りを完成させます!

 

(続く)

 

フロントブレーキのO/H、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、タイア交換。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

フロントフォークが車体に戻ったので、タイアを交換します。

DSC_0010

しかし、見事にヒビが入っていますね。
タイアは山が残っていても、5年くらいで交換するようにしたほうが良いと思います。

DSC_0012

汚れもヒドイので、ブレーキディスクも取り外します。

DSC_0016

少しはキレイになるかな?

DSC_0013

ベアリングの状態は悪くないので、とりあえずそのままにしておきます。
シール付きのおかげか、あまりゴロゴロしたベアリングを見ることはないですね。

DSC_0020

軽く磨いてみたものの、あまりキレイになった気がしないです。

DSC_0025

再塗装すればキレイになりますが、ソコは次のオーナーにお任せします。

DSC_0023

リムの内側もキレイにして

DSC_0021

タイアを取り付ければ

DSC_0029

フロントは終了です。

DSC_0033

ディスクはまあまあキレイになりました。磨耗も少なく、良いんじゃないでしょうか。

DSC_0027

続いて、リア側です。

ホウィールボルトは錆びて見栄えが悪いので、新品に交換します。

DSC_0046

パッと見はキレイですが、やっぱり軽く磨きます。

DSC_0049

こちらもヒビが入ってますね。

DSC_0054

ドラムのブレーキダストをキレイにして、

DSC_0048

磨耗具合を確認しておきます。
走行38,000kmですから、まだまだ大丈夫そうですね。

DSC_0055

ということで、リアタイアも交換して作業終了です。

DSC_0060

これで車体を転がせるようになったので、次はブレーキですね。

 

(続く)

 

タイア交換だけでなく、ホウィールの塗装も、承っておりますッ!

長期不動のR80、フロントフォークO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
引き続き、フロント周りの整備です。

分解したフロントフォークを洗浄します。

DSC_0020

フォークスプリング、ダンパーロッド等の部品に問題はありませんでしたが、

DSC_0025

インナーチューブの先端に縦スジがクッキリ・・・。
こうなると、インナーチューブを再めっきしないとダメですね。

DSC_0023

せっかくフロントフォークをO/Hするので、色褪せたアウターチューブも再塗装しました。
ついでにハンドルブラケットなんかも一緒に塗ったので、けっこうキレイな車輌に仕上がりそうです。

DSC_0034

洗浄した部品と再塗装したアウターチューブ、

DSC_0041

再めっき済みのインナーチューブを組み立てれば、

DSC_0042

フロントフォークのO/H終了です!

DSC_0046

フロントフォークを車体に戻したら、次はホウィールとブレーキですね。

 

(続く)

 

フロントフォークのO/Hや、インナーチューブの再めっきも、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、フロント周りの整備。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
続いてはフロント周りの整備です。

長期不動車っぽい雰囲気が出てますね。

DSC_0056

ヘッドライトレンズ、かなり曇ってます。

DSC_0060

ヘッドライトのケースも汚れ、リムも輝きがありません。

DSC_0058

ハンドルブラケットも白くガビガビ・・・。

DSC_0071

ブレーキフルードも濁ってます。

DSC_0073

フロントフォークのアウターチューブも色褪せ、

DSC_0062

タイアにはひび割れが。

DSC_0064

タンク下のコネクターや

DSC_0075

レギュレーター、ウィンカーリレイには砂埃が積もっていました。

DSC_0076

さて、気合入れて分解しますか!

まずは、タイアを取り外し

DSC_0077

ヘッドライト、ハンドル、スウィッチなんかを外していきます。

DSC_0081

本来はハンドルパッドが付きますが、この車輌はパッドなしで仕上げるつもりです。

DSC_0085

ハンドルとトップブリッヂを外して、フロントフォークを抜きます。

DSC_0086

インナーチューブの摺動部の状態はそんなに悪くないですね。

DSC_0090

フォークオイルは・・・、こんなもんですね。長期不動車ですし。
ちょっと変なモノが混じってますが。

DSC_0093

というわけで、フロントフォークの分解完了!

DSC_0097

スプリングの上にちょっと荒っぽいカラーが入ってましたが、状態はマズマズといったところでしょうか。

DSC_0098

勢いで、ステム周りも分解します。

DSC_0100

グリスも古くなってますね。
古くなったグリスは、どんなに残っていても本来の性能には及びませんので、定期的なグリスアップは不可欠ですね。

DSC_0101

お決まりの、ステムベアリングのアウターレースに付いた打痕。
ハンドルが振れる一番の原因ですね。ベアリング未交換の車輌は、たいていこうなってます。

DSC_0107

ステム周りが外れました。

DSC_0113

下側のベアリングも古いグリスがベッタリですね。

DSC_0116

ステム周りは分解して洗浄します。

DSC_0006

ステムシャフトにはハンドルロック用の穴が開いているので、穴の状態を確認し、傷んでいれば修正します。

DSC_0004

見違えるほど、ピカピカになりました!

DSC_0009

ベアリングを交換し、グリスをたっぷり塗り込みます。

DSC_0011

ココのベアリング交換は、専用工具がないとちょっと難しいですね。

DSC_0016

新品のアウターレースを打ち込んで、

DSC_0018

ステム周りを元に戻しておきます。

DSC_0019

次は、フロンフォークのO/Hです!

 

(続く)

 

ハンドルの振れが気になる方、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、トランスミッションO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
お次は、トランスミッションのO/Hです。

トランスミッションを取り外し、分解します。
分解には特殊工具やちょっとした設備が必要になるので、個人でやるにはハードルの高い作業ですね。

DSC_0002

各ギアを確認します。状態は悪くないですね。

DSC_0006

シフト関係も異常なし。過去にO/Hされてるみたいです。

DSC_0008

と思ったら、アウトプットフランヂのオイルシールとの接触部に錆びて虫食いが・・・。

DSC_0051

ガーン、スピードメーターへの回転を取り出すギアにも!

DSC_0053

幸いにも中古良品があったので、ソレと交換ですね。

カヴァーの汚れや

DSC_0009

ケースの汚れはそれなりです。

DSC_0011

ただ、オイルドレインの穴に付着したオイルを見ても分かりますが、抜いたオイルを見た感じ、なんか開けたほうが良いような気がしたんですよね。

DSC_0018

こういうトコロにスラッヂが溜まってますし。

DSC_0012

ということで、ケースを洗浄し、ベアリングを交換して組み立てます。

DSC_0022

外したベアリングの状態も、ちょっとガタがありましたがまだまだ大丈夫そうでした。

DSC_0024

シフト周りも各部品を確認し、組み立てます。
一般的なバイクで使われているシフトドラムとは異なり、BMWのシフト機構はちょっと複雑ですね。

DSC_0028

よく折れるスプリングは社外品(左)に交換されてました。
対策部品っぽいのでそのままでも良さそうでしたが、当店での使用実績がないので純正部品に交換します。でも、なんか良さそうです。

DSC_0026

シフト周りを組み込んで、ほぼカタチになりました。

DSC_0029

もちろん、オイルシールも交換済みです。

DSC_0035

ココまで来れば、あとはシム調整するだけです。
どうも、工場出荷時は一律でスタンダードなシムで組まれているみたいなんですが、O/Hする際にはしっかりシム調整したほうが良いですね。ビシッと決まれば、スムースにクルクル回ります。

DSC_0043

新品のガスケットを使用して

DSC_0050

カヴァーを乗せたら、オイルシールを打ち込みます。

DSC_0054

虫食いの酷かったアウトプットフランヂとスピードメーター用のギアは、程度の良い中古部品に交換です。またストックを探さねば・・・。

DSC_0042

で、最後の難関。
アウトプットフランヂを220±15N・mで締め付ければ

DSC_0063

完成です!

DSC_0068

組み立て後、しばらく放置した後にインプットシャフト、アウトプットシャフトを手で回してみましたが、クルクルと軽~く回りました。なんか、良いトランスミッションになりそうな予感。ウヒヒ。

こうなると、試乗するのが楽しみになってきますね~。

 

(続く)

 

長期不動車でも、そうでない車輌も、トランスミッションのO/H、承っておりますッ!

長期不動のR80、フューエルコックO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
キャブレターのO/Hに続き、フューエルコックのO/Hです。

分解したフューエルコックも頑張ってキレイに洗浄します。

DSC_0020

あのトロ~リとした残留物も

DSC_0021

完全に除去できました。
パッキンとO-リングの状態は悪くなかったので、再利用です。

DSC_0061

このネジ式のフタの取り付けは、コツを覚えてても大変ですね。
何度やっても指先が痛みます。

DSC_0063

バッチリです!レヴァーの動きもカチッ、カチッと決まります。

DSC_0064

パイプを中古良品と交換し、moto-binsで取り扱っているストレーナーを用意すれば完成です。黒いプラスチック製のインヂケーターも交換すれば、新品みたいに見えるかも?

DSC_0071

しかし、ガソリンタンクをどうしよう・・・。

 

(続く)

 

長期不動車でも、なんとかします。ご相談くださいッ!