R100RS、クラッチ板の点検&交換とアレやコレや。

昨年、フロントフォークのO/Hをご依頼くださった「アレコレしてたら、バラバラになっちゃいまして・・・」というR100RSにお乗りのお客様、その後、どうにか元通りに組み上がったとのご報告もありまして、ETCの取り付けやキャブレターの同調調整なんかもやらせていただいてたんですが、少し前から「なんか最近、クラッチが滑ってきてるような気が・・・」などと意味不明なコトを・・・ハッ!違う、違う!これは大きなビジネスの話じゃあないかッ!イエス!ビーッグ・ビジネースッ!アーンド、アリガターイ コト デースッ!

 

さ、それではさっそく作業に取り掛かりますか。

と、その前に、まずは試乗してみよう!オー!

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~試乗後~

確かにクラッチが滑りまくっているッ!ような気がしないでもありませんでしたが、クラッチレヴァーの手応えにも違和感がありまくりッ!のような気がしましたので、ソッコーで店に戻って点検することにしました。

ギャー!ケーブルがすんごい曲がっとるー!

RT用のケーブルだったみたいですねー。RS用とは長さが全然違うのが分かると思います。

なので、容赦なくケーブルを交換ッ!取り回しもストレスのないようにッ!

つか、交換しただけでこんだけ遊びができました。ズコー。

それと、ハンドルの角度にも違和感がありましたので、少し下げる方向で調整しています。

ハンドルも右に寄っていましたので

ついでに修正しておきました。ハンドルにもよりますが、ポンチマークがある場合は左右のクランプの内側に見えるのが正解です。

おっし、もう一回試乗してみよう!オー!

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~再試乗後~

やっぱりクラッチが滑りまくっているッ!ようですので、またまたソッコーで店に戻って点検することにしました。ま、そうなっちゃいますよねー。トホホ。

インプットシャフトの回転がちょっと重い感じがしましたが、今回はトランスミッションはノー・タッチでまいります。

が、クラッチリリースアームのスプリングとダストカヴァーがアレなことになっていましたので、こちらは交換させていただきました。つか、このスプリングってステアリングダンパーのトコロのモノですよね・・・?

フライホウィール奥からのオイル漏れは今のところありませんので、こちらも今回はノー・タッチでまいります。

さて、それじゃあクラッチ板を外しまして・・・って、ボルトに折れた工具が残っていて、まったく緩められないじゃあないかッ!お客様から事前に聞いてはいたけれどもッ!

どうしよ・・・。

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~小一時間後~

アレコレやって、なんとか残った工具の先端を

取り除くことができました。ホッ。

ボルトも無事に緩められましたが、正直、あんまりやりたくないー!ヒヤヒヤ、ドキドキして、なんか胃がキュッと・・・イテテ・・・。

と、予定より時間が掛かってしまいましたので、ここからはズババッとまいります。

ズババッとキレイにして

ズババッと点検して

ズババッと新品のクラッチ板に交換します。

あ、外したクラッチ板の厚みを確認したところ、3.5mmしかありませんでした。ズコー。

ちなみに、新品の厚みは6mmで、マニュアルでは使用限度が4.5mmとなっていますので、多少の余裕はあったとしても3.5mmだとキビシイと思います。むしろ、この厚みまでよく持ったんじゃないかと・・・!

で、ズババッとクラッチ周りを元に戻しまして

オイル滲みが気になったブラインドプラグもキレイにして増し締めしたら

トランスミッションもズババッと取り付けて

クラッチの動作を確認します。どうかなー?

wait

ん?クラッチの手応えが・・・全然・・・なーい!どゆことー!

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ブホッ!マジかよ・・・。

ベアリングとスラストワッシャーの順序が逆になってました。ズコー。

正しくは、こうです。3.5mmのクラッチ板を見て油断しちゃいましたが、こんなトコロにも問題があったんですね・・・って、フツー疑わないっつの・・・。トホホ。

写真は撮り忘れましたが、ベアリングとスラストワッシャーだけじゃなく、ピストンのオイルシールも交換しています。つか、プッシュロッドを抜くにはですね・・・その・・・スウィングアームを外さないとですね・・・あの・・・、うわーん!(二度手間)

からの、ビシッっとできました。ドライヴシャフトブーツも新品に交換し、スウィングアームのピヴォット部も抜かりなしッ!です。

そうそう、お伝えしたブローバイホースの取り付け部ですが、こんな感じでオイルが滲んでいました。ココのガスケットはセルモーターを外さないと交換できませんので、別の機会でも良いと思います。セルモーターをBOSCHからValeoに変更するついでに、とか。(さりげない営業)

あとは、かなりくたびれたエアフィルターを交換して

開閉する度に脱落しそうになるシートのヒンジに

クリップを取り付ければ(チャリン♪)

ハイ、できました。

 

ということで、この度はクラッチ周りの点検のご依頼、有り難うございましたッ!予想より手間の掛かる作業になりましたが、無事にクラッチの滑りもなくなりましたので、これでまた安心して走りをお楽しみいただけるんじゃないかと思います。クラッチ板の減り具合を考えればそこそこ走行距離の多い車輌で間違いなさそうですが、試乗した感じエンヂンの調子は悪くありませんでしたし、フツーに走る、曲がる、止まることができていましたから。じゃんじゃん走って、ちょいちょい整備で、まだまだイケちゃいますよー♪また何かお手伝いできることがありましたら、お気軽にご相談を!

 

クラッチ周りの点検&整備&修理も、承っております。ご相談くださいッ!

 

アポーなR100RS、エアクリーナーハウジングの交換とアレやコレや。(その2)

「エアクリーナーをッ!旧型にッ!したいんですッ!」とのことでご来店くださったアポーなR100RS、引き続き作業を進めてまいります。

 

まずは、昨日の作業ですっトボけた・・・じゃなくて、後回しにしていましたバッテリーを

それっぽく固定します。せっかく製作されたケースですが、このバッテリーとケーブルの位置に合わせて作り直していただければと・・・つか、なぜ先にこうしなかったのだッ!物事には順序があるとッ!あれほどッ!お伝えしたような・・・しなかったような・・・?どうだったかしら?オホホ。

そうしましたら、お次は電装系の点検です。とっても上手くまとめられているんですが、純正の配線に慣れてしまったモギーには、逆に分かりにくい仕様となっております。ノォー!フューズが4本に増えとるしー!どうなってんのー!

なんでも、この管フューズがよく飛んじゃうそうなんですが・・・。

あーでもないし、こーでもないし・・・えーと・・・ん?コイツか?

wait

どうやら、フロントブレーキスウィッチのハーネスが断線?ショート?しかけていたのが原因だったみたいです。ビシッと作り直しておきましたので、これでもう大丈夫かとッ!たぶんッ!つか、誰かが手を加えたハーネスって、ほんと手強いです・・・。モギーがハーネスを加工するときは、なるべく純正風に仕上げるようにしていますけど、誰かが見たらきっと同じコトを思うんでしょうねー。アハハ。

続いて、「最近、エンヂンの吹け上がりが悪くって、全然パワーが出てない感じなんス!」という謎の症状を訴えていらっしゃいましたので、その点検と修理に取り掛かります。確かに、試乗した感じ、お客様がおっしゃる通りのパワーのなさでしたが・・・、なんでだろう?

hatena

点火系を疑ってみましたが、左側のスパークプラグがやけに白かったものの

とりあえずイグニッションコイルにも問題はなさそうで、火花はバチバチッとしっかり飛んでました。アララ。

点火系じゃないとすると、キャブレターかし・・・ん?アレレ?

なにこれー!ダメなやつやんけー!

ジェットニードルを保持する部分が落ちてるとは思いませんでしたが、正常だった右側に合わせてビシッと修正しましたので、これでもう大丈夫?かなと。つか、ちょっとコツコツ叩いたくらいじゃびくともしなっかたので、どうしてココが落ちたのか不思議なくらいです。今までそれなりの数のキャブレターを見てきましたけど・・・、こんなの初めてー!キャー!(得した気分)

ついでに、各ジェットも点検しています。ニードルジェットが#2.66だったり

スロージェットが#50だったりしましたので、資料を基に標準のセッティングに近付けておきました。

さ、どうかなー?

オホ!バッチグー!なんじゃないかしら!

あとは、使用していないというステアリングダンパーを取り外して

汎用のグロメットでステムナットの穴を塞いだり

一見、ピカーッと点いているニュートラルランプが

実は内部で断線しているので交換して

赤くなっちゃいましたが

なんとか無事に、作業終~了~。

 

ということで、この度は旧型のエアクリーナーハウジングへの交換とアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!結局、キャブレターについては左側のピストンヴァルヴを交換することになってしまいましたが、現在はフツーに走れるようになっているとのことですので、もう大丈夫かなと思います。赤くなってしまったニュートラルランプについても、オイルプレッシャーランプを追加する際に緑色に戻しますので、次回の作業までもうしばらくお待ちください。あ、アレもご用意しておきます!

 

電装系のトラブルや、点火系とキャブレターの点検&修理等、諸々承っております。ご相談くださいッ!