R65(2本サス)のダイナコイルの取り付け方法を紹介します。
初めに、イグニッションキーがOFFになっていることを確認し、ガソリンタンクを外します。R65(2本サス)は前後にコイルがあります。
前側のコイルから端子を抜き、コイルを取り外します。配線は「黒(太)」、「黒(細)」と「黒/黄」の3種類あり、ダイナコイルへ交換する場合は「黒/黄」は使用しません。
「黒(太)」はエンヂン上部からの配線で、ポイントからの点火信号(電流の断続)になります。「黒(細)」はタコメーターに繋がっていて、点火信号をメーターに送ってます。
また、コイルを取り外すと、コイルに共締めされていた「茶」のハーネスが現れます。コイルからボルトとワッシャーを外して再利用し、
付属のM5ナットとワッシャーで「茶」のハーネスをフレームにしっかりと固定します。
続いて、後側のコイルから端子を抜き、コイルを取り外します。配線は「緑」と「黒/黄」の2種類あり、ダイナコイルへ交換する場合は「黒/黄」は使用しません。
後側のコイルを取り外したら、外したボルトとワッシャーを再利用してステイを取り付けます。
また、取り外したコイルから端子を1個外し、キレイに磨きます。
この外した端子をダイナコイルの片側に再利用し、
(写真の向きを参考にしてください。)
ダイナコイルを付属のボルト、ナット、ワッシャーでステイに取り付けます。
「黒(細)」のハーネスは長さが足らないので、延長ハーネス(仕上がり寸法で約230mm)を作ります。
延長した「黒(細)」のハーネスを、コネクターに繋がるハーネスの束でできた輪の中に通します。こうすることで、ハーネスがフレームなどに干渉するのを防ぐことができます。また、使用しない「黒/黄」のコネクターも輪の中に収めておきます。
延長した「黒(細)」のハーネスと「黒(太)」のハーネスを適当なゴムチューブでまとめます。
こうすることで、ハーネスがエンヂン上部のカヴァーに干渉するのを防ぐことができます。
「緑」のコネクターをダイナコイルの分岐していないほうの端子に、
「黒(太)」と「黒(細)」のコネクターを分岐しているほうの端子にしっかりと差し込みます。
プラグコードの取り回しが変わりますので、複雑にならないように取り回しを変更し、ダイナコイルに差し込みます。
また、後側でも使用しない「黒/黄」のコネクターをハーネスの束でできた輪の中に収めておきます。
これで取り付けは完了です。実際にエンヂンを掛けて始動テストをします。問題なくエンヂンが掛かればOKです。ガソリンタンクを元に戻して作業終了です。
注意!
「黒(太)」のハーネスは端子まで届く長さが十分あると思いますが、もし足りない場合は、無理に引っ張ったりせずに延長ハーネスを作って対応してください。ハーネスが破損すると、エンヂンが始動できなくなる恐れがあります。
注意!
「黒(太)」のハーネスと延長した「黒(細)」のハーネスは、必ず適当なゴムチューブ等で保護してください。エンヂン上部のカヴァーと干渉してハーネスが破損すると、エンヂンが始動できなくなったり、タコメーターの針が動かなくなったりする恐れがあります。