先日、「フロントフォークのオイルシールがー!」と突然ご来店くださったR100RS、ようやく落ち着いて作業に取り掛かれるようになりましたので、ズババッ!と進めます。
こちらのお客様、購入されて3年ほどで20,000kmくらい走られているそうですが、その走行距離はなんと90,000km越え!
この頃のモノサスで30,000~50,000kmはちょいちょい目にしますが、90,000kmとなるとあまり記憶にありません。イイですね~。まだまだ元気に走れますので、しっかり整備してジャンジャン乗っちゃいましょう!
てことで、まずはお客様が希望されていたステップラバーの交換や
希望されていなかったタイミングホールのプラグや
センタースタンド、サイドスタンドのストッパーを勝手に交換して
シートロックボタンのキャップなんかも勝手に取り付けたり
開閉時にガタガタするシートも
勝手にビシッと閉じるように調整したりと、コツコツと小銭稼ぎがしたいがため、やりたい放題させていただきました。
チャリン♪チャリン♪
勝手に作業して、しっかり請求する。イエス!イッツ、モギーモータース!グフフ。
と、小銭稼ぎも無事に終わりましたので、本題のフロントフォークに取り掛かります。お客様ご自身で社外品のオイルシールにてシール交換されたそうなんですが、すぐに漏れてしまったとのこと。せっかくシールを交換しますので、ついでにO/Hさせていただくことになりました。有り難いことですッ!チャリン♪チャリーン♪
同時に、ステムベアリングの交換も行います。作業前に軽く試乗してみたところハンドルが少し振れる感じがありましたので、ステムベアリングの締め付けを調整してみたんですが、どう加減してもベアリングがコクッコクッとなってしまい、まったく調整できず・・・。なので、お客様に相談してこちらも作業させていただくことになりました。またまた有り難いことですッ!チャリン♪チャリン♪チャリーン♪
やっぱり、特にメインテナンスされた様子はありませんねー。
R100RSの場合、カウルを外さないとステム周りを取り外せないので、ちょっと大変です。
下側のアウターレース、けっこうな打痕がありました。
てことで、ステム周りを取り外してキレイにします。
例によって下側(左)のほうが打痕が強く出ていますね。こうなると調整は難しいです。
新品のアウターレースに入れ替えて
ベアリングにもたっぷりグリスを塗り込めば、バッチリです!
そしたら、お次はフロントフォークです。
まずはバラバラに分解してキレイにします。スプリングが変更されていますね。
内部の部品の状態は悪くなさそうでしたが、ダンパーロッドを留めるサークリップの上に見慣れないシムが入っていました。ココにシムは不要ですので取り外しておきます。
で、オイルシールからのオイル漏れですが
社外品のシール自体もちょっとアヤシイ気もしますが、インナーチューブに深い錆がありましたので、原因はコレじゃないかと思います。
在庫していた中古のフロントフォークを参考に確認してみると
見事にストロークの範囲(175mm)に錆があるッ!イヤー!(チャリン♪)
中古良品のインナーチューブが1本ありましたので、こちらは交換させていただきました。もう一方は小さな点錆でしたので、キレイに均して再使用しています。
それと、ダンパーロッドのガイドリングに縦スジが強く入っていたので、フォークトップのO-リングと一緒に交換しています。
また、これはお客様もご存知だったようですが、ダンパーロッドをアウターチューブに固定するボルトも交換しておきました。ちなみに、ココのボルトは低頭ボルトになっています。ちょっとナメやすいので、注意が必要ですね。
あとは、アレをこうして、コレをああして
ホウィールやブレーキを戻せば、今日の作業は終~了~。
これでフロントフォークのオイル漏れは直ったかと思いますが、「エンヂンとトランスミッションからもオイルがー!」とのことですので、次はそちらの作業を進めます。こりゃ、まーたチャリン♪チャリン♪と小銭が転がり込みそうですなぁ。ドゥフフ。