少し前にオイル交換と当店オリヂナルのスターターノブの取り付けでご来店くださったR100RSにお乗りのお客様から、「なんかセルモーターから変な音がするんですけどー!エンヂンが掛かんないんですけどー!」という謎のお電話をいただきまして、渋々・・・じゃなくて、ソッコーで出張修理に行ってまいりました。つか、なんでそんなにご近所なんスかー!ご近所過ぎて断れないじゃないスかー!からの、有り難いことですッ!あ、ソーレ!仕事だワッショイ!
って、こちらのお客様、先日ご紹介したヤバイR100RSにお乗りのお客様のお知り合いでして、すでにOutLoud Motorcycle製のサブフレームとステップブラケットまで取り付けられているじゃあないかッ!しかも、この春から新社会人になるそうで、4月中旬には引越しされてR100RSも持って行かれるとのことッ!
お客様 「あまり時間がないんです!よろしくオナシャス!」
モギー 「ハ、ハイー!(やだ、なにこの勢い!これが若さってやつかしら・・・!)」
てことで、さっそく作業に取り掛かります。走行距離が75,000kmなので、セルモーターのマグネット剥離が起こっても不思議じゃないですが・・・、果たして?
ズババッとアレやコレや外しまして
セルモーターを取り外します。いつもはココをキレイにするんですが、今回は出張修理のため省略させていただきますゥゥゥ!だって、道具がないからしょうがないィィィ!
で、店から持ってきたEME製マグネットハウジングを使用してO/H済みのセルモーターに交換して動作確認すれば・・・
アレ?セルモーターが回らない?エッ?エッ?なんで?
~一時間後~
いったん店まで戻り、テスターを持ってきて確認したところ、バッテリーがかなり弱っていただけでした。ズコー。
一緒に持参したバッテリーで無事にエンヂンの始動を確認できましたので、セルモーターはバッチリだと思います。
が、エンヂンの回転数を上げてみても、ちょっと発電時の電圧が低いのが気になりました。電圧計の表示はそれなりに正確でしたので、バッテリーを充電(または交換)後、しばらく様子をみてみてください。電圧計の針が13V後半まで指さないようなら・・・、あらためて点検&修理のご相談を!
おっし、できたー。
~後日~
念のため、持ち帰ったセルモーターを分解して確認してみました。
案の定、2箇所のマグネットが剥がれていて、磨耗したブラシのカスもてんこ盛りッ!ギャー!
新品のブラシが18mmくらいですから、かなり磨耗していますねー。コレを見ると、今回のマグネット剥離が起きていなかったとしても、そう遠くないうちにO/Hが必要だったような気がします。ある意味、このタイミングで修理(交換)できて良かったかもしれませんネ!
ちなみに、こちらのセルモーターはビシッとO/Hしまして、次の出番を待つことになります。各部の状態も悪くなく、単体での動作確認もバッチグーでした。
あ、ついでに前回のオイル交換のご報告も。ドライヴシャフトのオイルがなぜか空っぽでしたが、少し量の少なかったトランスミッションも適量だったファイナルドライヴも、抜いたオイルには問題は見られませんでした。
エンヂンオイルの量もそれほど減っていないようでしたので、こちらも特に問題はなさそうですが、次のオイル交換まで様子見とさせてください。一度、規定量までオイルを入れてからでないと、元から少なかったのか走行して減ったのか判断できませんので。オホホ。
ということで、この度はセルモーターの修理のご依頼、有り難うございましたッ!今回の作業でとりあえずエンヂンを始動して走れるようにはなりましたが、お伝えした通り、発電系の状態がちょっと気になります。しばらくは新しい環境で慌しく過ごされることになると思いますが、落ち着きましたら、是非、しっかりと点検してみください。また何か気になることがありましたら、お気軽にご相談をッ!お待ちしておりますッ!って、なんだか初任給はR100RSに突っ込むことになりそうですね。ククク。