昨年12月に初めてご来店くださったR100RSにお乗りのお客様、今回は「ヴァルヴクリアランスの調整をお願いできますか?」とのことで、作業のご依頼にッ!ウホッ!有り難いことですッ!キタ、キタ、キター!お仕事キター!
こちらのお客様、走行距離の少ない車輌を探して購入されたそうで、ご自身もまだそれほど走られていないとのことなんですが、その走行距離が・・・
アラ!まだ6,592kmだなんて!なんという低走行車でしょう!ひょっとして、極上車かしら・・・って、まだこういう車両が残ってるんですねー。過去の保管状態も良かったのか、言われてみればドコもピカピカしています。モ、モノホンや・・・!
などと感心している余裕はありませんので、さっさと作業に取り掛かります。何しろ、朝イチでお預かり→エンヂンを冷まして→クリアランスの点検&調整→午後にお渡しッ!しなければなりませんので。ウォー!
で、エンヂンが冷えるのを待って点検してみたところ、ヴァルヴクリアランスは右シリンダーのINとEXが少し広いかなといった感じでしたが、意外にもスラスト方向のクリアランスは左右の4箇所ともちょっと広くなっていましたので、ビシッと調整させていただきました。ついでにロッカーアームも点検していますが、こちらはまったく問題なしッ!でしたのでご安心ください。。つか、走行距離を考えると、ヘッドカヴァーを開けたのもモギーが2、3回目くらいなんじゃ・・・?キャー!
あ、お客様も「まだ、あんまりエンヂンを回して走ったことがないんです。」とおっしゃっていましたが、スパークプラグに付着した煤を見ても、どうやらその通りのようでした。プラグの碍子にもカーボンが堆積していましたので、ついでに交換させていただいちゃいました。
余談ですが、スパークプラグには自己洗浄温度というのがありまして、一般的には450℃以上になってくるとプラグに付着したカーボンを焼き切るようになると言われています。詳しい話はメーカーのサイトかグーグル先生に聞いていただくとして、ある程度高温にならないとこの洗浄作用は得られませんので、普段あまりエンヂンを回して走らない方も、たまにはしっかりと上までブン回して走る機会を作ることをオススメします。むやみにブォン!ブォン!回してもアレですし、短い時間の通勤や街中の移動だけではなかなか難しい気はしますが、高速道を利用したツーリングであれば連続した高回転での運転状況を作りやすいと思いますので。
と、長々と書きましたが、ちょっと遅れていた点火時期をビシッと調整したり
キャブレターの同調もビシッと調整したり
お客様が「これ以上締め込むのが、ちょっとアレで・・・」というタンクキャップをギューッと回して真っ直ぐにしたり
いつものシートロックボタンのキャップをチャリン♪したりして
なんとか予定通り?に作業終了ッ!となりました。フゥ、焦るぜ~。
ということで、この度はヴァルヴクリアランスの点検&調整のご依頼、有り難うございましたッ!走行距離的には、まだまだトラブルが出るような状態とは考えにくいですので、まずはじゃんじゃんお乗りいただければと思います。今後も車検等のタイミングで点検&整備をビシッとしておけばそれほど手も掛からない気もしますが、また何かありましたらお気軽にご相談ください。のんびり走っても、ちょっとキビキビ走らせても楽しいバイクですよー。もちろん、たまにブン回して走っても・・・!ククク。