最近、少しずつお問い合わせが増えてきたとはいうものの、まだまだ「仕事~♪が、来~な~い~♪フフ~ン♪」と鼻歌交じりで細々した作業をこなす毎日に、突然、大きなお仕事がッ!なぜ当店にッ!でも、有り難いことですッ!キャー!
こちらのお客様、5年ほど赴任していた米国から帰国する際にR60/7も持ち帰られたそうで、そのR60/7を「気軽に乗れるようにしっかりと整備して、ボロボロにヤレた外観でカッコ良く仕上げたいッ!」と、ご連絡くださいました。同じく米国で購入した部品もお持ちで、カスタムのイメージはほぼできているとのこと。メールでのお問い合わせだけでも、かなりオモシロイ方向性の作業になりそうな予感ッ!しかも、
「全然急いでません。時間があるときに進めてください。」
だって。大掛かりな加工ができない当店には有り難いお話。ステキ・・・。
てことで、保管している倉庫の契約がちょうど切れるそうなので、さっそくR60/7を引き取りに行ってきました。
車輌を降ろし、確認してみます。うーん、雰囲気あるなぁ。
このまま乗っても良さそうな感じがしますね。
正面から見た立ち姿もビシッとしてます。
右サイレンサーがちょっと下がってるのが気になりますが。
走行距離は11,648マイルですから、18,700kmくらいでしょうか。
米国からの輸入車なのでヘッドライトのレンズカットが右側通行用になってます。コレだと車検に通りませんので、変更しないといけません。ま、カスタムするので問題ないかな?
で、イグニッションキーがちょっと変わってました。
こういうタイプもあったんですね。初めて見た気がします。
ついでにキーをONにしてみると、お客様が「1年くらい前まで走行していた車輌らしいです。」とおっしゃっていた通り、バッテリーもまだ使えそうな状態で、インヂケーターもクッキリ点灯しました。オォ~!
色褪せてはいるものの、スウィッチにも異常はなさそうで
灯火類の動作もほぼ正常でした。こりゃ、簡単な整備で走らせられるかも?
このリフレクターてんこ盛りな感じ、アメリカっぽいですね~。
エンヂンやトランスミッションもキレイですし、ホント、今にも始動できそうです。
エンヂンマウントのナットが1個ありませんが・・・。
タンクの中の状態はイマイチですが、交換予定なので問題なしです。
破れがあるシートも交換予定なので、こちらも問題なしです。
フロントブレーキと
リアブレーキに引き摺りはありませんでした。
ワイオミング州という乾燥した地域で購入した車輌とお聞きしましたが、確かに錆もあまりなく、1977年製の車輌(約40年前!)であることを考えると、かなり状態は良いんじゃないでしょうか。やっぱり、保管されている場所、使用される環境でバイクの状態は大きく変わるんですね。イイなぁ・・・。
ただ、ファイナルドライヴのケースにちょっとした傷がありました。何かが落っこちたんでしょうか。右サイレンサーが下がっていたのも、それが原因かもしれませんね。
ということで、外から確認できる車輌の状態は把握できました。
さぁ、どんな車輌に仕上がるのかしら?楽しみー!
個人で輸入された車輌の整備&カスタムも承っております。ご相談くださいッ!
オマケ
こちらのお客様、なんと趣味がアメリカの白バイ!なんです。バイクに乗り始めたときから「白バイ野郎ジョン&パンチに憧れて、ずっとアメリカの白バイを乗り継いでます。」という、真性の白バイマニア、それもアメリカ本国仕様をまんまで乗るのがスタイルだそうで、細部の拘りもハンパじゃないッ!すんごい楽しそうッ!
もちろん、取り締まりのための手帳や後部に差してある警棒(トンファー)もホンモノッ!しかも、iPodに警察無線(もち現地モノ)を録音してスピーカーから流す本格派ッ!
昔あったゲームの「ナンシーより緊急連絡」ってヤツを思い出しちゃいました。
つか、またしてもアカン人、キター!(良い意味で)