1年くらい前に遠方からアレやコレやの作業をご依頼くださったR100RSにお乗りのお客様、今回は「シリンダーヘッドの隙間からッ!オイルが漏れているッ!もうガマンできないィィィ!」とのことでご来店にッ!いやいや、もっとお近くにバイク屋さんがあるんじゃ・・・つか、あんまり遠くからお越しいただいちゃうと、プレッシャーがハンパなーい!イィィヤァァー!からの、有り難いことですッ!
ハァ・・・。(愛知は)遠いなぁ。(何かあったら)遠いなぁ・・・。
と、またもやクニエ・タナカ氏の名演技も光ったところで、さっそく作業に・・・アレレ?タイアが届いたぞ?
ん?中から鍵とな。はてさて、何の鍵かしら・・・?
って、お客様がうっかり鍵をお持ち帰りになっちゃいまして、パニアケースをモギーに外させないという暴挙に・・・じゃなくて、すぐに送ってくださったんでした。そうでした、そうでした。オホホ。
てことで、無事にパニアケースも外せましたので、さっさと作業に取り掛かります。
まずは、サイレンサーやエキゾウストパイプなんかをゴッソリ外しまして
ロアーカウルも外し
キャブレターも取り外せば準備完了です。おっし、ズババッとシリンダーヘッドとシリンダーを外しますかー!
おっ!ご自宅の裏山で容赦なくブン回してるとお聞きしていましたが、このプラグの焼け色を見ても分かりますね~。ククク。
バラしつつ、各部も点検していきます。ロッカーアームには異常はありませんでしたが
タペットは表面に傷ができているモノがありました。こりゃ、組み立てるときに交換しないとですね。
クランクケース側のお掃除は後回しにしますので、ひとまずゴミが入らないように保護して放置プレイとなります。
で、取り外したシリンダーヘッドやピストンですが・・・グッ、こりゃまた手強そうな汚れでいらっしゃる・・・!
シリンダーは比較的キレイで、クロスハッチもハッキリと残っていました。これならまだまだお使いいただけますね。
ピストンの状態も悪くなさそうなんですが・・・、カーボンがびっしり堆積していうるゥゥゥ!キレイにするのがメンドいィィィ!ので、こちらも後回しにします。
シリンダーヘッドは、ヴァルヴを外して点検したところ予想通りヴァルヴガイドにガタがありました。ヴァルヴ自体に問題はありませんでしたので、これなら基本的なO/Hメニューで良い状態に戻るんじゃあないかッ!と思います。
それにしても、ちょっと変わった燃焼室の汚れ具合ですねー。
しっかりブン回していたからでしょうか、IN側がやけにキレイです。カーボンが堆積していくメカニズムはよく分かりませんが、今まで見たモノはどれも全体的に汚れていたような気がしますので、こちらのお客様の乗り方だと、O/H後はあまりカーボンが堆積しないかもしれませんね。うーん、気になるー!
そんじゃ、ズババッとキレイにしますか!ファイトー!オー!
ハイ、できました。
ということで、ソッコーで内燃機加工屋さんへシリンダーヘッドを送りますので、戻ってくるまでの2週間くらいの間にチョイチョイできる作業を進めておきます。頑張りマス!たぶん。