6月の終わり頃に「15年くらい放置された不動車を買っちゃったんだけど、整備と車検をお願いできるかな?」と突然ご来店くださったお客様のR100RS、少しずつ作業を進めておりました・・・。
エンヂンの始動まで確認できてウッキウキ(ウソ)のモギー、いよいよ残すフロント周りの作業に取り掛かることにしました。ウキウキ♪ルンルン♪ブヒ、ブヒー♪
と、その前に、空いた時間に塗装しておいたヘッドカヴァーを取り付けます。手間を掛けた割りに仕上がりはイマイチですが
コレに比べれば十分キレイになったと思いますので、お許しを!
アウターチューブとスタビライザーも一緒に塗装しましたので
フロントフォークもあらかじめビシッと組み立てておきました。
ただ、分解したときに気になったインナーチューブの錆ですが
やはりマニュアル記載のストローク量(175mm)の範囲内に・・・。錆びた部分は軽く均しておりますが、もしすぐにオイルが滲むようでしたらあらためてご相談ください。再めっき済みのインナーチューブもご用意できますので。
てことで、いよいよフロント周りを残すのみッ!やってやるッ!
まずはフロントホウィールを外しまして
タイアを交換します。幸い、ベアリングはクルクルと軽~く回りましたので、そのままにしておきました。ついでに錆び付いたブレーキディスクも
キレイに磨・・・くの?であろうかッ!イヤー!
などと、ディスクの錆のコトを考えると前に進みませんので、とりあえずホウィールをキレイにして
ビシッとタイア交換を先に済ませて心を落ち着けてから
結局、磨きました・・・。
表面に多少の荒れは残りますが、見違えるほどピカピカになりましたよね?ね?だって、当店に来たときは「なにコレー!」な状態だったんですよ?(驚愕)
あ、アクスルシャフトはお客様が持ち込まれたフロントフォークに付いていたモノのほうが状態が良さそうなので、そちらを使用することにしました。ディスクを固定するボルトとナットについては、またしても錆をキレイに落とし再使用しています。
ホウィールは、残念ながら一部下地が浮いてしまっていましたので、簡単に清掃するだけにしておきました。あまり手を掛けるのもアレですから・・・。(疲労&言い訳)
おっし、あともう少し!
ステムベアリングは、上側のアウターレースにも
下側のアウターレースにも、それほど強い打痕はありませんでしたが
外したベアリングはこの上ないくらいグリスがカッチカチになっていましたので
この機会に交換させていただきました。
ピタッとアウターレースを入れまして
キュッとベアリングの締め付け具合を調整します。イイんじゃあないでしょうかッ!
で、フロントフォークを取り付けて
ハンドル周りもキッチリ整備します。キレイに清掃&磨いているだけじゃなく、レヴァーやケーブルはビシッとグリスアップしていますし、お客様のご希望でマスターシリンダーも新品に交換しているッ!ホースも長さの合ったステインレスメッシュのモノに交換済みッ!写真はないけれどもッ!ウォー!
できました。
そして、コチラが取り外したフロントフォークです。見れば見るほどアレですが・・・お疲れ様でした。合掌。
と、もうヘロヘロになるくらい作業しましたが、コチラの車両は一時抹消されていますので、車検&登録に持ち込まなければなりません。なので、ライトやウィンカー、ホーン等の保安部品も点検しておきます。右前のウィンカーが少し接触不良を起こしていましたが、他はバッチリでした。バッテリーも、車輌をお預かりしている間こまめに充電していましたので、問題ないッ!と思います。
あと、ヘッドライトレンズもピカピカにしておきました。アラ、やだ!何、この透明感!
という感じで、ほぼすべての作業が終わったのに、なぜか一抹の不安が残るという・・・。