仕入れたばかりのR100RS(2本サス)、順調に不具合を洗い出してます。
今度はキャブレターの調子がオカシくなりました。昨日まで異常はなかったはずなのに、急にアイドリングが不安定になり始めました。パイロットスクリューを調整しても改善しません。何だろう?
ついでに、スロットル操作に引っ掛かりがあって重いのと、ギアの噛み合いが悪いのかガタつきもあるので、キャブレターのO/Hと一緒に直しちゃいます。
まずはスパークプラグの確認です。焼け具合に異常はないですね。
スロットル操作の引っ掛かりの一番の原因は、コレでしょう。
右側はまだマシですが、
左側のこの折れ曲がり具合はアウト~!ですね。
インレットマニフォウルドのラバースリーヴも古そうです。
早速、キャブレターを外します。
出ました。ラバーダクトがしっかり中まで入っていません。
これが正しい状態。なんでこうしなかったんでしょうか。何か、意図があったのかな?
取り外したキャブレターを確認してみます。
また出ました。左側のキャブレターのピストンヴァルヴが真っ直ぐになっていません。
トップカヴァーのネジを見ると、過去に開けられているみたいですね。
案の定、左側のキャブレターのダイアフラムは正しい位置に組まれてませんでした。突起部が潰れてます。
右側はしっかり残ってますね。
スターターを分解してみると、右側のキャブレターのガスケットが変形して浮き上がってました。
漏れ出たガソリンで汚れた右側よりは、左側のほうがキレイですね。
ガスケットの質に問題があるのかな?
スターターの中の部品もこんな感じ。
またまた出ました。ジェットニードルがちょっと曲がってます。組み立てるとき、上手く挿入できなかったんでしょうか。
問題はチョイチョイありましたが、とりあえず分解できました。ここで左右を区別して分解しておくと、組み立てるときに悩まずに済みます。
で、洗える部品は全部、洗浄します。そこそこピカピカになりました。
ジェット類もキレイになりました。穴の詰まりを確認して、O-リングを交換します。
部品を正しく、しっかりと取り付けます。
フロートもチェックして、油面調整もビシッと決めます。
ガスケットを新品にして、
こっち側はOKです。
スターターも、もちろん抜かりなしです。
もう少し汚れを落としたかったですが・・・。
バタフライシャフトとスロットルバタフライも丁寧に組み込みます。
スロットルレヴァーとスターターレヴァーを取り付け、スムーズに動作するかも確認。
トップカヴァー、ピストンヴァルヴもピカピカです。
曲がっていたジェットニードルも修正しました。が、曲がってないほうのニードルに錆びて虫食いの跡が・・・。
在庫にないので、部品を注文しておきます。部品が入荷するまで、とりあえずこのまま組んでおきます。
ダイアフラムの状態は破れもなく悪くなかったので、正しい位置に組んで再利用します。安易に交換するには、ちょっと高いんですよね。安い社外品もあるんですが、ゴム部品やガスケットなんかは、やっぱり純正が安心します。
トップカヴァーも、
ネジを新品にして組み付けます。
ピストンヴァルヴが真っ直ぐになりました。
完成です。
左右とも、見違えるくらいキレイに仕上がりました。
せっかくなので、ラバースリーヴも交換しちゃいます。
ついでに、カチカチになったフューエルホースも交換します。
この穴に通すのは、ちょっとコツが要りますね。
次は、スロットルケーブルです。
折れ曲がった左側のケーブルは、
やっぱり見えないトコロで数本断線してました。これが引っ掛かってたんですね。
スロットル側はそうでもなかったんですが、
スターター(チョーク)側のケーブルの分岐部は錆が酷かったです。
今回は、スロットル側の3本とも新品に交換しちゃいます。最初にしっかり組んでおけば、ケーブルが傷むことはそうそうありませんね。
もう一つ、スロットルグリップのガタつきの原因も確認しておきます。定期的なグリスアップがされていなかったのか、ギアがかなり磨耗しちゃってます。(右は中古良品です。)
こうなると交換したほうが良いんですが、当然、スロットルホルダー側にある相手側のギアもそれなりに傷んでるので・・・、部品を注文しておきます。とりあえず、ギアの荒れた部分だけ修正して、部品が入荷するまでこのまま組んでおきます。またかー。
ということで、スロットルとケーブルを取り付けちゃいます。
ケーブルの取り回しは、ちょっと変更してストレスの係りにくいトコロに通してます。
良い感じです。ほぼ真っ直ぐにケーブルが入ってますね。
ちなみに、ちょっと訳あってスターターケーブルは省略しちゃいました。
さて、同調取って試乗してみて、どうなってるかな~?