またまた遠方のお客様から、「1速、2速でゴロゴロと音がッ!するんですッ!」とのご相談があり、トランスミッションのO/Hのご依頼がッ!オ~ゥ、アリガタイコトデースッ!
それにしても、トランスミッションからゴロゴロと音がするとは・・・なんとも奇怪な話です。中にネコでも入っているんでしょうか。ゴロゴロニャー。
さっそく届いた荷物を確認します。果たしてネコは・・・
ん?コイツは・・・産業廃棄物じゃあないかッ!ダマされたー!
なーんて、トランスミッションですよね。さて、ネコはどこかしら?
などどと、おふざけしてる場合じゃないので、さっさと作業に取り掛かります。
カヴァー側にけっこうなスラッヂが溜まっていますが
ケース側はそれほどでもないです。ネコもいませんでした。(ガックシ)
ネコがいないと分かれば遠慮はしないッ!ジャブジャブ洗浄してやるッ!
なかなかの汚れでしたがピカピカになりました。やっぱり、オイル汚れでコーティング?されているとキレイになりやすいですね。ボルトなんかも一緒に洗浄しておきました。
取り外した部品も点検します。
各シャフトのギアはどれも問題はありませんでしたが、ベアリングのアウターレースの外周にちょっと焼けたような跡がありました。動きも少し渋かったです。
シフトフォークと
シフトプレートの状態は良好で、特に問題なさそうでした。
てことで、ベアリングを交換します。
外したベアリングですが、やはりどれも動きは渋くなっていました。中でも、1個だけハッキリとゴロゴロした感触のモノがあり、おそらくコレがお客様がおっしゃっていた異音の原因だったのではないかと思います。
ちなみに、新品だとこんな感じです。クルクルー。
シフトプレートも分解&点検します。
定番のリターンスプリングと樹脂製のローラーだけ交換しておきました。スプリングにはそれほどダメーヂもなかったです。
そして、シャフトとシフトプレートをケースに戻します。
つか、取り付ける際にケースを100℃くらいまで温めるんですが、この時期は非常にキツイのでありますッ!まるで減量中のボクサーのよう・・・。
ちなみに、こちらは減量に失敗したマンモス西選手。モギーと同じく、うどん好きみたいですね。
そんなコトはどうでも、ケースが冷えるのを待ってビシッとシム調整しまして
カヴァーをパコンと取り付けます。(このときもカヴァーを100℃くらいまで温めています・・・。)
あ、アウトプットフランヂですが、勘合部に1箇所、少し当たりの弱いトコロがありましたが、特に問題にならないと思いますので、そのまま再使用しています。
お客様が取り外されていましたので、手持ちのシフトアームを取り付けて各ギアへの変速も確認しておきました。バッチリだと思います!って、スティッカーが謎の6速仕様になってますよー。ククク。
あとはクラッチリリース周りを取り付けるだけです。
クラッチリリースピストンのシール、リップ部が変形していましたので交換しておきました。
プッシュロッドのフェルトシールも交換しています。それにしても、新しいフェルトシールは挿入しにくいですね。
できました。
ピカピカ!
クルクルー!
良いんじゃないでしょうかッ!(いつもの動画を撮り忘れていました。スミマセン・・・。)
ということで、この度はトランスミッションのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!ゴロゴロと鳴く異音の原因もネコではなく(しつこい)ベアリングにあったようですので、今回のO/Hで静かな感じに戻ると思います。取り付けの際や取り付け後、何かご不明な点や気になるコトがありましたら遠慮なくご相談ください。遠方ではありますが、できるだけサポートさせていただきますので。良いご報告をお待ちしておりますッ!ニャー!