西方(大阪)から、リアサスペンションの修理。

またまた遠方のお客様から、「リアサスペンションの修理をッ!お願いしたいのですッ!」とメールでご相談がありまして、何度かのやり取りの末、作業をご依頼くださったんですが・・・考えてみたら、モギーもモノサスのリアサスペンションをバラした経験がないじゃあないかッ!上手くできなかったらどうするのだッ!作業中に傷が付いてしまうかもしれないんだぞッ!と、やんわり「できないかも・・・」光線を出しまくっていたハズなのに!それなのに!

 

お客様 「傷は気にしないッ!作業の実績作りにッ!ご活用くださいッ!」
モギー 「ハ、ハイー!かしこまりましたー!(もう断れないー!)」

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という流れで押し切られてしまい、ソッコーでリアサスペンションが届いちゃったという・・・。でも、有り難いことですッ!ウォォォー!どーしよー!

てことで、慎重に作業に取り掛かります。えーと、ココを・・・グイグイ・・・コレを・・・グニュ~・・・

wait

ココも・・・ゴンゴンッ・・・えっ・・・バキッ・・・あっ・・・バキバキッ・・・ちょっ・・・ドガーン!

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フゥ~、上手く分解できました。

つか、心配だったのはこのエンドアイが外れるかどうかだけだったんですけどね。オホホ。それにしても、この潰れたバンプラバー、ホントに右の新品と同じモノだったんですかね?こんなに縮むとは・・・、お疲れ様でーす。

で、本題のダンパーからのオイル漏れですが、こんな感じになってました。動作させてみても、ちょっと押したくらいではまったく縮まず、逆にボヨンと反発しちゃいます。こりゃ、リアサスペンションがかなりふわんふわんしてたんじゃないでしょうか。ちなみに、このダンパーは非分解のため、修理するにはダンパーごと交換にります。

ダストカヴァーは割れもありませんでしたので、付着していたバンプラバーのカス?をキレイにして再使用しました。つか、このカヴァーは廃番になっていますので、多少のアレは・・・そういうことになります。

おっし、それじゃ組み立てるとしますか。えーと、確かココを・・・グイグイ・・・コレを・・・グニュ~・・・

wait

ココは・・・ゴンゴンッ・・・えっ・・・バキッ・・・あっ・・・バキバキッ・・・ちょっ・・・ドガーン!

wait_wait

フゥ~、上手くできました。

あ、こちらのお客様、以前に当店オリジナルのスターターノブもお買い上げくださっていたんですが、まだ曲げ加工を追加する前のモノでしたので、一緒に送ってもらい交換させていただきました。

 

ということで、この度はリアサスペンションの修理のご依頼、有り難うございましたッ!ブログでは変な効果音を入れておりますが、実際にはフツーにビシッと作業できていますのでご安心ください。また当店の実績作りになりそうな案件がありましたら・・・じゃなくて、何かお手伝いできることがありましたら、ご相談をッ!お待ちしておりますッ!

 

モノサスのリアサスペンションのダンパー交換も承っております。ご相談くださいッ!

西方(滋賀)から、キャブレターの点検。

先月の終わり頃、以前に何度か部品をお買い上げくださっていたお客様から「どうにもアイドリングが不安定で調子がイマイチなのですが・・・?」とのご相談がありまして、お電話では解決できそうもないのでキャブレターを送っていただくことになりました。言葉のやり取りだけで解決するのは意外と難しいですからね~。うん、うん。からの、有り難いことですッ!

 

さっそく、届いたキャブレターを確認します。

お客様ご自身でO-リングやガスケットの交換をされているので、なんだかとってもキレイです。

パッと見て、片側のピストンヴァルヴの向きがちょっとズレているのが気になりましたが、動き自体には問題はなく

疑っていたバタフライはピタッと閉じていましたし

スターターの取り付けも間違ってはなさそうでした。てことは、中に何かあるのかしら・・・?

なので、ズババッとバラバラに分解して点検します。

油面が少し低くなっていたみたいですね。

機能には関係ありませんが、バタフライのリターンスプリングを引っ掛けるトコロが曲がっていましたので修正しておきました。

念のため、キャブレターボディなんかもジャブジャブ洗浄して

各部の通路が通っていることを確認しています。片側のキャブレターのアイドルポートがわずかに汚れで塞がり気味に見えたような気がしないでもないですが、洗浄後はキレイに通っていましたので、気のせいだったのかもしれません。(どっちやねん)

各ジェットやニードル、スターターヴァルヴにダイアフラムなんかも問題ありませんでした。うーん、キャブレターに問題はなかったのかしら・・・?

考えてもしょうがないので丁寧に組み立てます。フロートも点検して、ビシッと油面も調整しておきました。

バタフライもピタッと閉じていることを確認ッ!

ニードルのクリップ位置にも間違いはありませんでしたし

ピストンヴァルヴもシュコシュコとスムースに動くッ!ことを確認しています。

あ、片側のバタフライシャフトのネジ穴が1箇所ダメになっていましたので、交換させていただきました。分解時に破れたスターターのガスケットと縮んでしまったフロートチャンバーのガスケットも交換しています。ご了承ください。

って、コレといって問題のありそうなトコロを見つけられないまま、残りの写真もあと1枚・・・。どうすれば良いのでゴザルかー!ニンニーン!

なんか、またしてもできちゃったでゴザルよ・・・。

 

ということで、この度はキャブレターの点検のご依頼、有り難うございましたッ!結果的にキャブレターに大きな問題はなかったようで、ちょっともったいない作業になってしまったかもしれませんが、これでキャブレターの疑いは晴れたんじゃないかと思います。いわゆる「良い混合気、良い圧縮、良い点火」の良い混合気を得られるようになったハズですので、キャブレターを元に戻しても症状が消えない場合、次は点火系を疑うことになりそうですが・・・?また何かお手伝いできることがありましたらご相談ください。あ、ヴァルヴクリアランスの調整もお忘れなく!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、キャブレターの点検も承っております。ご相談くださいッ!

西方(愛知)から、トランスミッションのO/H。

またまた遠方のお客様から、「1速、2速でゴロゴロと音がッ!するんですッ!」とのご相談があり、トランスミッションのO/Hのご依頼がッ!オ~ゥ、アリガタイコトデースッ!

それにしても、トランスミッションからゴロゴロと音がするとは・・・なんとも奇怪な話です。中にネコでも入っているんでしょうか。ゴロゴロニャー。

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さっそく届いた荷物を確認します。果たしてネコは・・・

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ん?コイツは・・・産業廃棄物じゃあないかッ!ダマされたー!

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なーんて、トランスミッションですよね。さて、ネコはどこかしら?

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などどと、おふざけしてる場合じゃないので、さっさと作業に取り掛かります。

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カヴァー側にけっこうなスラッヂが溜まっていますが

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ケース側はそれほどでもないです。ネコもいませんでした。(ガックシ)

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ネコがいないと分かれば遠慮はしないッ!ジャブジャブ洗浄してやるッ!

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なかなかの汚れでしたがピカピカになりました。やっぱり、オイル汚れでコーティング?されているとキレイになりやすいですね。ボルトなんかも一緒に洗浄しておきました。

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取り外した部品も点検します。

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各シャフトのギアはどれも問題はありませんでしたが、ベアリングのアウターレースの外周にちょっと焼けたような跡がありました。動きも少し渋かったです。

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シフトフォークと

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シフトプレートの状態は良好で、特に問題なさそうでした。

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てことで、ベアリングを交換します。

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外したベアリングですが、やはりどれも動きは渋くなっていました。中でも、1個だけハッキリとゴロゴロした感触のモノがあり、おそらくコレがお客様がおっしゃっていた異音の原因だったのではないかと思います。

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(動画でご覧いただけます。)

ちなみに、新品だとこんな感じです。クルクルー。

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(動画でご覧いただけます。)

シフトプレートも分解&点検します。

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定番のリターンスプリングと樹脂製のローラーだけ交換しておきました。スプリングにはそれほどダメーヂもなかったです。

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そして、シャフトとシフトプレートをケースに戻します。

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つか、取り付ける際にケースを100℃くらいまで温めるんですが、この時期は非常にキツイのでありますッ!まるで減量中のボクサーのよう・・・。

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ちなみに、こちらは減量に失敗したマンモス西選手。モギーと同じく、うどん好きみたいですね。

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そんなコトはどうでも、ケースが冷えるのを待ってビシッとシム調整しまして

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カヴァーをパコンと取り付けます。(このときもカヴァーを100℃くらいまで温めています・・・。)

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あ、アウトプットフランヂですが、勘合部に1箇所、少し当たりの弱いトコロがありましたが、特に問題にならないと思いますので、そのまま再使用しています。

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お客様が取り外されていましたので、手持ちのシフトアームを取り付けて各ギアへの変速も確認しておきました。バッチリだと思います!って、スティッカーが謎の6速仕様になってますよー。ククク。

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あとはクラッチリリース周りを取り付けるだけです。

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クラッチリリースピストンのシール、リップ部が変形していましたので交換しておきました。

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プッシュロッドのフェルトシールも交換しています。それにしても、新しいフェルトシールは挿入しにくいですね。

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できました。

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ピカピカ!

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クルクルー!

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良いんじゃないでしょうかッ!(いつもの動画を撮り忘れていました。スミマセン・・・。)

 

ということで、この度はトランスミッションのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!ゴロゴロと鳴く異音の原因もネコではなく(しつこい)ベアリングにあったようですので、今回のO/Hで静かな感じに戻ると思います。取り付けの際や取り付け後、何かご不明な点や気になるコトがありましたら遠慮なくご相談ください。遠方ではありますが、できるだけサポートさせていただきますので。良いご報告をお待ちしておりますッ!ニャー!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご相談くださいッ!