プラグコードの短縮加工。

今回は、プラグコードの短縮加工のご紹介です。

当店でも取り扱っている社外品のプラグコードですが、既製品の場合、どうしても希望する寸法通りの長さというわけにはいきません。
長くても困ることはありませんが、車体に合わせてプラグコードを取り回せられれば、それだけで配線の印象をスッキリとしたものにできます。

具体的には、補修部品の交換用端子を利用することで、プラグコードを短縮することが可能です。

交換用端子(防水ブーツ付き)
¥650/セット(税抜き)

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プラグコードを車体に仮組みして仕上がり寸法を確認し、

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切断する箇所をマーキングしてプラグコードを切断します。

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被覆を剥がして芯線を出し、交換用の端子を取り付けて

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専用工具でカシメれば完成です。

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当店取り扱いのEME製シリコンプラグコードはもちろん、それ以外のプラグコードでも、お持ち込みいただければ短縮加工を承ります。

 

プラグコードの取り回しが気になっている方、ご相談くださいッ!

R65、パニアケースの取り付け。

R65(2本サス)にお乗りのお客様、今度はパニアケースの取り付けと、ちょっとした作業のご依頼です。有り難いことですッ!

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R65(2本サス)は、パニアステイの取り付け位置も他の2本サスとちょっと違うので、専用のステイを用意する必要があります。が、コレがなかなか中古でも出物がありません。

なので、当店にたまたまあった使用予定のないパニアステイ(リアキャリア付き)を利用することになりました。
お客様の希望で「リアキャリアは不要」とのことなので、ズバッと切断します。ついでに、左右のステイも分割式に変更です。

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ズバッっと切断したら、せっかくなので汚れもキレイに落としてやります。

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で、車体に取り付け。バッチリですね。

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切断して開いた穴には、後日、グロメットを差し込む予定です。そうしないと、雨水が中に浸入しちゃって大変なことになりそうです。

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こちらも、当店にたまたまあった旧タイプのパニアケースです。状態は良くありませんでしたが、

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気合入れてキレイにしたらご覧の通り!しかも、左右セットで鍵付きです!
右パニアケース固定側の鍵穴が回りませんが・・・。

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ついでに、外したシートを見ていたらちょっと後端が変形していたので、

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簡単に修正しておきました。

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で完成です。イエス!

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と喜んでいたのも束の間、

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右側のパニアケースのヒンヂが割れました・・・。

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錆びてヒンヂ部の鉄板が薄くなっていたようです。左側はまだ使えそうですが、同じような錆び具合なので、そう遠くないうちに割れる可能性が高そうです。
幸いにも、SIEBENRROKでヒンヂの取り扱いがあったので、注文しておきます。

続けて、キャブレターのスターター(チョーク)ケーブルの取り外しです。
エアクリーナーケースの取り付け位置がズレていたので、その修正ついでのご依頼です。(作業途中の写真を撮り忘れました・・・。)

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スッキリして、イイですね!

しかし、スターターケーブルをただ外しただけでは、夏場は問題ありませんが、冬場のコールドスタートは不可能です。そこで登場するのが、

ジャーン!

コレは当店オリヂナルの新製品になります。キャブレターに直接取り付けるスターターノブです。コレがあれば、冬場も安心してスターターが使えますね。

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実際に取り付けた感じも、悪くないと思います。

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さらに、エアクリーナーケースの取り付け位置を調整している際に見つけたキャブレターの不具合を直したところ、アイドリングの状態がちょっと気になるようになりました。
今までは少し多めにアイドルアジャストスクリューを締め込んで、回転を上げて誤魔化していたようですが、どうも何かがオカシイ。

てことで、点火時期を確認してみます。

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タイミングマークが見にくいですが、やっぱりちょっと遅れてました。
せっかくなので、点火時期を調整する前に、ポイントギャップも先に確認しておきます。

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確認して正解、ちょっと狭いです。
このタイプのポイントギャップは0.40~0.50mmなので、範囲内にビシッ!と調整してやります。

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ついでに、見にくかったタイミングマークも白く塗っておきます。
こうしておけば点火時期の確認が楽になりますからね。

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というわけで、エンヂンを始動して点火時期を調整して、今回の作業は終了です。

イイですね!ますます調子良くなりました!

 

パニアケースの取り付けから、点火時期の調整まで、何でもご相談くださいッ!

ダイナコイルの取り付け(2本サス、R65)。

R65(2本サス)のダイナコイルの取り付け方法を紹介します。

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初めに、イグニッションキーがOFFになっていることを確認し、ガソリンタンクを外します。R65(2本サス)は前後にコイルがあります。

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前側コイル
前側コイル
後側コイル
後側コイル

前側のコイルから端子を抜き、コイルを取り外します。配線は「黒(太)」、「黒(細)」と「黒/黄」の3種類あり、ダイナコイルへ交換する場合は「黒/黄」は使用しません。

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「黒(太)」はエンヂン上部からの配線で、ポイントからの点火信号(電流の断続)になります。「黒(細)」はタコメーターに繋がっていて、点火信号をメーターに送ってます。

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また、コイルを取り外すと、コイルに共締めされていた「茶」のハーネスが現れます。コイルからボルトとワッシャーを外して再利用し、

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付属のM5ナットとワッシャーで「茶」のハーネスをフレームにしっかりと固定します。

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続いて、後側のコイルから端子を抜き、コイルを取り外します。配線は「緑」と「黒/黄」の2種類あり、ダイナコイルへ交換する場合は「黒/黄」は使用しません。

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後側のコイルを取り外したら、外したボルトとワッシャーを再利用してステイを取り付けます。

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また、取り外したコイルから端子を1個外し、キレイに磨きます。

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この外した端子をダイナコイルの片側に再利用し、
(写真の向きを参考にしてください。)

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ダイナコイルを付属のボルト、ナット、ワッシャーでステイに取り付けます。

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「黒(細)」のハーネスは長さが足らないので、延長ハーネス(仕上がり寸法で約230mm)を作ります。

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延長した「黒(細)」のハーネスを、コネクターに繋がるハーネスの束でできた輪の中に通します。こうすることで、ハーネスがフレームなどに干渉するのを防ぐことができます。また、使用しない「黒/黄」のコネクターも輪の中に収めておきます。

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延長した「黒(細)」のハーネスと「黒(太)」のハーネスを適当なゴムチューブでまとめます。

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こうすることで、ハーネスがエンヂン上部のカヴァーに干渉するのを防ぐことができます。

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「緑」のコネクターをダイナコイルの分岐していないほうの端子に、

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「黒(太)」と「黒(細)」のコネクターを分岐しているほうの端子にしっかりと差し込みます。

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プラグコードの取り回しが変わりますので、複雑にならないように取り回しを変更し、ダイナコイルに差し込みます。

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また、後側でも使用しない「黒/黄」のコネクターをハーネスの束でできた輪の中に収めておきます。

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これで取り付けは完了です。実際にエンヂンを掛けて始動テストをします。問題なくエンヂンが掛かればOKです。ガソリンタンクを元に戻して作業終了です。

 

注意!
「黒(太)」のハーネスは端子まで届く長さが十分あると思いますが、もし足りない場合は、無理に引っ張ったりせずに延長ハーネスを作って対応してください。ハーネスが破損すると、エンヂンが始動できなくなる恐れがあります。

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注意!
「黒(太)」のハーネスと延長した「黒(細)」のハーネスは、必ず適当なゴムチューブ等で保護してください。エンヂン上部のカヴァーと干渉してハーネスが破損すると、エンヂンが始動できなくなったり、タコメーターの針が動かなくなったりする恐れがあります。

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取り付け作業も承っております。ご相談くださいッ!

ダイナコイルの取り付け(モノサス以降)。

モノサス以降のダイナコイルの取り付け方法を紹介します。

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初めに、イグニッションキーがOFFになっていることを確認します。ガソリンタンクを外し→プラグコード→純正コイルの順番に外していきます。

純正コイルを固定していたボルトとワッシャーを再使用して、純正コイルが付いていた場所に付属のM5ナイロンロックナットとワッシャーでダイナコイル用ステイを取り付けます。

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ステイを取り付けたら、付属のM6ボルトとナット、ワッシャーでダイナコイルを取り付けます。

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ダイナコイルをしっかり取り付けたら、コイルに黒と緑の配線を繋ぎます。極性はないので、どちらに黒と緑を繋いでも構いません。繋いだら、写真のように少しだけ端子部分を起こします。軽くグイッとやれば簡単に曲がります。

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配線がコイルの芯やボルトの頭に触れないように、結束バンドで上手くまとめます。

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反対側も同様にまとめます。

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これで取り付けは完了です。プラグコードを元に戻して、実際にエンヂンを掛けて始動テストをします。問題なくエンヂンが掛かればOKです。ガソリンタンクを元に戻して作業終了です。

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補足)
ステイのみをご購入されたお客様の場合、ダイナコイルに端子を取り付ける必要があります。ステイに同梱されている端子を、お手元のダイナコイルに付属しているネジで写真のように取り付けしっかり固定してださい。

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取り付け作業も承っております。ご相談くださいッ!