つい先日、「しばらく走っていると、急に片肺になったような感じでエンヂンが吹けなくなってしまうッ!」とのことでポイントの点検&調整をさせていただいたR100RSにお乗りのお客様でしたが、「やっぱり吹けないッ!全然ダメだッ!」とご連絡がッ!オ~ゥ、ノ~ゥ。でも、有り難いことです・・・ガックシ。
なので、またまた車輌をお預かりすることになりました。
とりあえず、気になっていたイグニッションコイルに繋がるコネクターを作り直します。
こんな感じでスリーヴが割れていますし、端子もかなりお疲れのようなので
新しい端子で確実な接続を実現して、接触不良の可能性を潰しておきます。さて、どうかしら?
ブホッ!何だッ!この点火時期の乱れはッ!
ウッ!ポイントもバチバチ火花が飛んでいるッ!コイツは・・・!
前回はココまで酷い症状は出ていませんでしたのでイマイチ原因が掴めませんでしたが、今回はこれだけ再現性のある状態でお越しいただいたのでハッキリ分かりました。
てことで、ポイントをユニットごと取り外し
コンデンサーを交換します。
そう、原因はコイツ、コンデンサーです。コンデンサーには、ポイントが開いてイグニッションコイルの一次コイルに流れる電流を瞬時に遮断し、二次コイルの発生電圧を高くするという役割があります。つまり、一次コイルの電流がスパッと切れないと二次コイルの電圧もドンッと上昇せず、結果、スパークプラグにも良い火花が飛びません。そりゃ、エンヂンも不調になりますね。
また、コンデンサーには接点の焼損防止の役割もありまして、当然、あんなにバチバチ火花が飛んでいたとなればポイントの接点も荒れてしまいます。正しく機能していればポイントが開いたときにスパッと電流が遮断されますので、定期的な点検&調整は必要なものの、接点がすぐに傷むようなことはありませんから。アチャー。
シュッシュッと磨いてキレイに均せば、ご覧の通り。さあ、どうなのよ!
ヒュ~♪イイじゃなーい。
点火時期も安定してるじゃなーい。
モギー、やるじゃなーい。ニコッ
できました。
ということで、この度は点火不良の修理のご依頼、有り難うございましたッ!また、原因がハッキリせず何度もお越しいただくことになってしまい申し訳ありませんでした・・・。これで、しばらくは問題なく走れるようになったかなと思いますので、また時期を見て点検&調整にご来店ください。以前に作業させていただいたときから4,000kmほど走行されていたとはいえ、今度のコンデンサーにはもっと長持ちしてもらいたいですねー。(切なる願い)