青いR100RS、吹け上がり不良の点検。(その2)

少し前に「スロットル開け始めの吹け上がりが悪いんです。」とのことで作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様、やはりわずかに感じる開け始めの不安定さが気になるということで、元々付いていたキャブレターへの交換作業をご依頼くださいましたッ!ウレスィ!でも、ちょっと複雑・・・からの・・・有り難いことですッ!

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お仕事、ゲッツ!

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(みんな大好き、D・マラドーナ氏)

などとフザけている余裕はありませんので、さっそくキャブレターを取り外します。

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こちらのブラスト済みでとってもキレイなキャブレター、型番は「94/40/105、106」となっておりまして、資料を見ると初期のR100RS(2本サス)のモノのようです。

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で、こちらがお客様の車輌に元々付いていたオリヂナルで、分解して保管されていたモノになります。

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型番は「94/40/111、112」となっており、年式通りのキャブレターです。

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ココで、イケメンはふと考えました。

 

「ひょっとして、セッティングの違いが影響しているのかも?」

hatena

 

気になると確認せずにはいられませんので、ブラスト済みキャブレターのメインジェットを#170→#160へ

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ジェットニードルのクリップ位置を2段目→3段目へ変更し

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型番「94/40/111、112」と同じセッティングにして試乗してみます。これで症状が消えれば安上がりですからね。さあ、どうなのよ!

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ガーン。やっぱり、なんかまだ残ってるー。

kanben

前回作業したときよりも「開け始めの回転数の落ち込み具合」は目立たなくなりましたが、分かっていると気になる感じがまだあります。知らない人が乗れば気付くこともないかもしれませんが、お客様はかなり敏感になっていますので、コレだとアウト~!です。

なので、やっぱり元々付いていたオリヂナルのキャブレターをビシッとO/Hすることにします。ファイトー!

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いつものようにキレイに洗浄し、ピストンヴァルヴやジェットニードル、スプリングやフロート等、状態の良いモノはお客様のご希望でブラスト済みのキャブレターから取り出して使用しました。

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ニコイチはちょっと手間の掛かる作業ですが

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その分、良いキャブレターに仕上がったんじゃあないかッ!と思います。

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スロットルバタフライもピタッと閉じているッ!これならイケるッ!(願望)

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キャブレターを取り付けまして、ちょっくら試乗とまいります。どうかな~?

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あ、作業した人に聞いたところ、「ちょっと面倒なキャブレターの脱着も、当店オリヂナルのスターターノブを使用されているこちらのキャブレターならそんなに苦になりませんでしたね。ほんとイイですよ、コレ。」とのこと。ほほぅ、実に興味深い。(自作自演)

kyoumibukai

と、露骨な宣伝はともかく、結果はバッチリ!でした。アイドリングも安定していて、スロットル開け始めの回転数の落ち込みもなく、キレイに吹け上がりました。コレがフツーといえばフツーなんですが、なんだかとってもウレスィ~。バンザイ!

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推測ですが、ブラスト済みキャブレターで不具合が出た原因は、前回の作業で気になったスロットルバタフライとメインボアの隙間なのかなと思います。他に問題がありそうな箇所が見つけられませんでしたので、これくらいしか思い当たるところがありませんし、アイドリングを高めに設定すれば回転数の落ち込みを消せていましたから、やはり何か些細なコトに起因しているような気がします。うーん、ちょっとスッキリしませんが・・・。

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それと、お客様が「ちょっと泣いてるんですよね。(業界用語)」とおっしゃっていたオイルクーラー取り出し口のオイル漏れもピタッと止めておきましたが、ココのボルトより上側もちょっとアヤシイので、もう少し様子を見てみてください。

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ということで、この度は二回にわたるキャブレターの点検&調整作業のご依頼、有り難うございましたッ!一度目でクリアできず大変申し訳ありませんでしたが、これでフツーに吹け上がる良い状態に戻ったと思いますので、またブォンブォン走らせてキレイなR100RSを存分にお楽しみください。また何かありましたらご相談をッ!お待ちしておりますッ!

 

吹け上がり不良の再点検や、泣いてるオイルクーラー取り出し口の修理も承っております。ご相談くださいッ!