確か、去年の・・・まだ暑かった頃・・・だったと思います。初めてご来店いただき、今後の整備についてのご相談を受けておりましたR100GSにお乗りのお客様、それから間もなくして「今度のロングツーリングの前にッ!ドライヴシャフトをッ!交換したいィィィ!」との謎の訴えがあり、ソッコーでご来店にッ!え?もうちょい先のお話じゃあなかったでしたっけ?アレレ?からの、有り難いことですッ!
けっこうハードな作業になる予感がしますが、頑張るぞー!オー!
あ、こちらのお客様も長~く乗られているそうで、走行距離は146,285kmでした。ゴイスー!つか、こんだけ乗ってもらえれば、バイクもさぞ喜んでることでしょうねー。
などと、機械であるバイクの気持ちが分かるハズもありませんので、さっさと作業に取り掛かったんですが
ステイのボルトは錆び錆びだわ、マウントラバーはボロボロだわで、なかなかサイレンサーが外れず・・・
コレクターボックスごと引っこ抜くハメになりました。ズコー。
で、なんとかココまできましたので、さらにドンドコまいります。
ドライヴシャフトブーツもヒビ割れてきてますし、ちょうど良いタイミングでしたね。
今回、長いこと使い続けていて気になるというクラッチ板も交換しますので、トランスミッションも取り外しました。点検したところ、オイルシールからのオイル漏れもなく、インプットシャフトがやや重いような気がしなくもないものの
アウトプットシャフトもクルクル~と回りましたので、とりあえずは大丈夫そうでした。
フライホウィール奥からのオイル漏れもありませんので
ズババッとクラッチ周りを取り外し&キレイにお掃除しまして
ズババッとお持ち込みのクラッチ板に交換します。ちなみに、元のクラッチ板の厚みも5.4mmとそれほど減ってはいませんでしたので、まだまだお使いいただける状態ではありした。ま、せっかくご用意されてましたし、イイですよね?つか、もう交換しちゃいましたし。オホホ。
そしたら、ドライヴシャフトも交換します。こちらもお客様が中古良品をご用意されていました。備えあれば憂いなし、ですねー。ヒューヒュー♪
で、取り外したドライヴシャフト、確認してみるとファイナルドライヴ側はクイクイっとスムースに動きますが
トランスミッション側は可動範囲が狭くてまったく動かないッ!といった状態でした。リアタイアを回したときに感じた周期的なコクッ、コクッという手応えも納得ですし、あのまま使い続けていたらトランスミッションのベアリングにも大きなダメーヂを与えていたかもしれません。お客様の点検のおかげですが、早めに交換して正解!でしたねー。つか、オイルで潤滑しないパラレヴァーのドライヴシャフトは、やっぱり2本サスやモノサスに比べると消耗品みたいな扱いになっちゃうんでしょうかね。しかも、純正新品なら・・・¥92,160!ヒエー!(税抜、2018/1/28現在)
と、余談が長くなりましたが、ズババッと元に戻すぞー!オー!(写真の撮り忘れ)
ハイ、できたー。
んですが、モギーの不手際でお客様がご用意されたドライヴシャフトのブーツを傷付けてしまうという・・・。申し訳ありませんでした。トホホ。
また、お伝えしたリアサスペンションのO-リングですが、こんな感じで千切れていました。当店ではオーリンズ製品を直接取り扱っていないため消耗品の在庫がありませんので、ご近所にある代理店に相談してみてください。たぶん、すんごい近くにありますので!(職務放棄)
てことで、大きな作業はほぼ終わりましたので、サイレンサーとコレクターボックスも軽~くキレイにしまして
ビシッと取り付けます。
もちろん、サイレンサーマウントもちゃんと交換しておきました。(チャリン♪)
リアブレーキと
ブレーキドラムも軽~くキレイにしたら
ハイ、あともう少しー。
あとは、ハンドルを左に切るとパツパツにつってしまうスターター(チョーク)ケーブルの取り回しを変更して
ちょっとユルかったステムベアリングも調整すれば、作業終~了~
だったんですが、錆と汚れでアジャストリングがまったく回らず予想外に苦労したという・・・。慣れだとは思いますが、2本サスやモノサスに比べると、パラレヴァーのステムベリングの調整ってちょっとメンドくさい気がします。
でも、できました。
ということで、この度はクラッチ板の交換とドライブシャフトの交換のご依頼、有り難うございましたッ!すでに、このあとの作業も終えておりますので多くは申しませんが、また何かありましたらお気軽にご相談を!