夏休み?のツーリングの帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりますお客様のドラマチックなR80、引き続き作業を進めます。
先に頑張ってアレやコレや片付けておきましたので、今日は本題のウィンカーです。電気系のトラブルは原因が目に見えにくい分、厄介なことが多々ありますが・・・
やってやるッ!やってやるぞッ!ウウゥリィィィ!
と、ムダに気合も入りましたので、さっさと取り掛かります。
お客様も確認されたとのことでしたが、配線図とにらめっこしているとやっぱりフューズが疑わしい気がしますので、念のため点検します。パッと見ではフューズに問題はなく、溶断したり、割れたりもしていないようですが・・・
ブホッ!先っちょだけポロリと取れてるー。
ムダに気合を入れて損した気分ですが、コレが原因で間違いないスね。さ、フューズを交換すれば直るでしょ・・・って、なぜか右側しか動作していないッ!インヂケーターも点滅しないッ!エッ?エッ?なんで?
黄色い生き物「おもしろくなってきたな(ニヤリ)」
イヤイヤ、おもしろくなってきたって・・・アナタ ダレ デスカー!
~30分後~
お客様のLEDウィンカーの取り付け作業を疑うわけではありませんが、原因がイマイチ分かりませんので
各部の接続を点検することにします。ついでなので、配線もバイク屋っぽくまとめ直しておきました。オ~ゥ、スッキリ シマシタ ネー。
メーターのインヂケーターを点滅させるための配線加工も
ハイ、この通り。オ~ゥ、マタマタ スッキリ シマシタ ネー。
なのに、なぜ直らないッ!なんなの!
~一時間後~
アレコレ点検したところ、原因はこの黄色い丸のスティッカーでした。ズコー。
コレが端子に接触していたため、左側のウィンカーは動作しなかったようです。180°ズレていれば右側のウィンカーのように点滅したんだと思いますが、気付くのに遠回りしてしまいました。だって・・・症状が・・・その・・・紛らわしくて・・・えーと・・・。(言い訳)
と、無事にウィンカーの動作も確認できましたので、もう一つのリクエストに応えるためメーターを分解します。
お客様もご存知でしたが、メーターハウジングのネジ穴が数箇所ダメになっていて
本来、ハウジング側に埋め込まれているネジ穴が、こんな感じで空回りして抜けてしまいました。
とっても凝った作りでモギーも大好きなんですが、ネジが錆びて固着するとどうしようもありません。メーターやカヴァーを固定できなくなるほどネジ穴がダメになってしまったら、SIEBENROCKで取り扱っているメーターハウジングに交換するのも良いかもしれませんね。中古のメーターを入手しても、同じようにネジ穴にダメーヂがありそうですから・・・。
で、リクエストのあったフィルム基盤を交換します。ウィンカーのインヂケーターのトコロが割れているのが分かるでしょうか。コレだと接触不良を起こしてもしかたないですね。
ちなみに、割れていない反対側はこんな感じです。両方ともこうでないと、確実な接続は期待できないと思います。
なので、すっかり部品取りになってしまった在庫のメーター(涙)から部品を用意しまして、ビシッと交換します。どうなのよッ!
イイですね!インヂケーターや照明のバルブの動作もバッチリ確認できましたので、あとはメーターを元通りに組んで戻せばOKです。フゥ~、良い仕事した~。
あ、オマケでヘッドライトレンズもピカピカにしておきましたよー。フフフ。
それと、タンクマウントのゴムが上下逆でしたので、こちらも修正しておきました。タンクの脱着がちょっとスムースになると思います。
てことで、作業終~了~。
~翌日~
朝イチで試乗してみたところ、ちょっとクラッチレヴァーの動きが渋かったので、ケーブルも含めてグリスアップしておきました。まだ少し重い感じもしますが、お伝えしたようにケーブルの取り回しを変更することで多少改善できると思いますので、気になるようでしたら試してみてください。
そして、予定通り納車の運びとなりました。あざーす!アーンド、お気を付けてー!
ということで、この度はウィンカーの修理と同時にアレやコレやのご依頼、有り難うございましたッ!お預かりしての作業は初めてでしたので、ムダに気合入れて作業させていただいております。すぐに手を入れなければならないトコロもなさそうですが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。秋のツーリング・シーズンもすぐソコですので、パッパッと点滅するウィンカーで、安全運転でお楽しみいただければと思います。モギーはまだ夏休みすら取っていないけれどもッ!ムキーッ!