R65(2本サス)にお乗りのお客様。ご自身で/5っぽくカスタムされています。イイですね!
今回のご依頼は、オイルパンを増量したことによるセンタースタンドの不具合の解消と、タンクのマウント方法の改善です。
まずは、センタースタンドから。
センタースタンドのスプリングを受けるフックが増設したオイルパンに干渉して、
センタースタンドを掛けることができません。なので、フック部分を切断することにします。
簡単に外せそうなフックですが、フックが取り付けられているフレームとエンヂンの間に十分なクリアランスがなく、エンヂンを少しズラす必要がありました。
なので、エンヂンをジャッキで支えてマウントボルトを抜いてやります。
無事、フックを取り外すことができました。
フックを洗浄し、
穴を開ける部分を叩いて平らにしてマーキング。
スプリングが掛かる位置と同じになるように穴を開けます。
フックがΦ6、スプリングがΦ2.2くらいなので、穴はΦ2.5にしました。強度的にも問題ないと思います。
スプリングもちゃんと通りました。
フック部分を切り落とし、そこそこキレイに仕上げます。
ついでに、片側のマウントボルトに錆びがあったので、
こちらもキレイに。
フレームとエンヂンの間に収まるスペーサーもキレイにします。
片側のスプリングが伸びていたので、先端部分を強引に曲げて短縮しました。
で、フックをフレームに戻して終了です。フックの干渉もなくなり、無事、センタースタンドを掛けられるようになりました。
おまけで、センタースタンドの先端のゴムも取り付けました。
車種にもよりますが、このゴムがなくなると、センタースタンドを払ったときにスタンドの先端がフレームにガツンと当たるようになります。フレームも傷付きますし、ゴムが破損していたら早めに交換したほうが良いですね。
続いて、タンクマウントです。
汎用ステイの組み合わせで、良い位置に上手く固定されていますが、タンクの脱着がちょっと面倒とのこと。
R65(2本サス)は、タンクのマウント方法が他の2本サスモデルと違うので、2本サスの他車種のタンクを取り付けるには何かしら加工が必要になります。タンク裏側の形状も違いますし。(タンク裏側の形状は、モノサスに近いです。)
ということで、タンク後側のマウントをフレームに取り付けます。
R100RT(2本サス)から採寸した位置に穴を開けます。位置決めは何度も確認してやっていますが、それでも穴を開けるときは緊張しますね。
タンクマウントを取り付け、
タンクを合わせてみます。
フレームとのクリアランスも左右で揃いました。良い位置に決まり、一安心です。
プラスチック製のナットでしっかり固定すれば、ほとんどガタもありません。
とりあえず終了しましたが、できれば前側のマウント位置も変更したいところ。(R65のマウント位置は少し低くなってます。)
現在の当店の設備では無理ですが、方法を検討しておきます。