仕入れたばかりのR100RS(2本サス)、順調に不具合を洗い出してます。
キャブレターをO/Hしてアイドリングの不安定さも改善し、なかなか良い感じになりましたが、もう一歩踏み込んでみることにします。
そう、ヴァルヴクリアランスの調整です。
本来ならば先にやっておくべきことでしたが、シリコンガスケットがベットリはみ出たヘッドカヴァーを見て、トボけてました。
意を決してヘッドカヴァーを外すと
出ました、内側まではみ出たシリコンガスケット。
ヘッドカヴァーのガスケットも、どうやら自作のようです。純正のガスケットはそんなに高くないんですが・・・。
しかも、ロッカーアームを固定するナットが間違った向きで締め付けられてました。
ウーン、こういう作業で満足しちゃう人はバイクいじるの辞めた方が良いですね、大きなトラブルを起こす前に。厳しいことを言うようで、心苦しいですが・・・。
ヴァルヴクリアランスの調整は、エンヂンが冷えた状態なら、ヘッドカヴァーを開けて割りと簡単に終わる作業なんですが、こんなふうにガスケットが残ったりすると余計な手間が掛かっちゃいます。シリコンガスケットはまだ剥がしやすいですが、純正のガスケットでも古いモノなんかだともっと酷くこびり付いてたりして、剥がすだけで大仕事になるモノもあります。現在のガスケットだと、そんなに貼り付いたりしないんですけどね。
泣き言を言っても前に進まないんで、洗浄します・・・。
キレイになりました。当たり面も確認しましたが、ほとんど歪みもありません。シリコンガスケットなんて使わなくても、漏れなかったんじゃない?と思うほどです。おそらく、自作のガスケットの厚みがなかったので、そのせいで漏れてたんでしょう。
ついでに、ロッカーアーム周りも確認します。
ロッカーアームのスリッパー、ベアリングに異常はありませんでした。
ヴァルヴのステムエンドも悪くないですね。
シリンダーヘッド側の当たり面もキレイになりました。こちらは、左側のヘッドに多少の歪みはありましたが、オイル漏れするほどではなさそうです。
てことで、ロッカーアームを取り付けて、
ようやくヴァルヴクリアランスの調整です。
調整前は左側シリンダー側は少し広く、右側がけっこう狭くなってましたが、調整後は左右とも規定値にビシッと決まりました。このタイプのロッカーアームはスラスト方向のクリアランスがキッチリ調整できないので、どうしても音が出やすいんですよね。モノサス以降ならシムで調整できるので、そんなことはないんですが。
ガスケットも新品にして、
キレイになったカヴァーを取り付けたら終了です。
さて、どうなるかな?