R45、中古新規登録。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

必要最小限ではありましたが、車体の整備が終わりましたので、いよいよ登録です。

少しだけ車体を磨き、トランスポーターに積み込んで、いざ出発ッ!

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相変わらず、川崎の検査場は空いてます。第4ラウンドでの検査なのでさっさと車輌を降ろし、窓口に書類を提出、すぐにラインに突入です。

が、ここでハプニング。一度目の光軸で不合格になり軽トラまで戻ったところ、ちょっと前に知り合った整備士の方とまさかの再会ッ!お互い、たまたま今日、川崎に登録に来ていたのに、ドンピシャなタイミングとしか言いようがありませんッ!こういうコトがあると、縁ってモノを感じざるを得ませんね。○○さん、今度、遊びに来てくださいッ!

という驚きの出来事があり、ちょっとおしゃべりがすぎたせいで、光軸で引っ掛かっていた自分はそのあと冷や汗をかくことにッ!3回の検査で合格できず、慌てて再検査料¥1,300を払ってもう一度検査ラインに入り、合格したのが第4ラウンド終了の2分前ッ!
あそこでダメだったら、翌日また検査ラインに並ばなければいけなかったかと思うと、ホント、ギリギリの状況でした。

公的な機関はドコもそうですが、時間ピッタリに終了しますからね。この写真を撮ったときも、すっかりラインは閉まってましたし。いやー、危なかった。

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ま、結局、光軸はビシッと決まりましたし、心配していた名義変更もすんなりできて新しいナンバープレートもいただいたので、終わってみれば万事OKだったんですが。

これで、晴れてポンコツのR45も公道に復帰です。ひとまず作業は終了ですが、今後、少しずつ本格的な整備とカスタムを進めていきます。まだ場内を走っただけですけど、エンヂンの調子も車体の状態も、印象は悪くありませんでした。お世辞にも程度が良いとは言えない車輌ですが、逆にゴリゴリのカスタムにはもってこいだと思います。

弟よ、兄さんに任しとけッ!

 

(続く)

 

起こした不動車の検査登録も、ご相談くださいッ!

R45、フロントブレーキのO/Hと灯火類の点検。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

エンヂンの整備と始動確認も終わったので、今日は引き摺りのキツかったフロントブレーキの整備に取り掛かります。

まずはキャリパーを分解して洗浄し、O/Hします。

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マスターシリンダーも取り外してO/Hしようとしたところ

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リザーヴタンクのキャップが外れないッ!
このキャップ、樹脂製のタンクに埋め込まれた雌ネジにボルトで固定されているため、雌ネジが空回りしちゃうとどうしようもありません。しかも、タンク単体の部品設定がありませんので、修理できない場合、マスターシリンダーごと交換になるようです・・・。

途方に暮れている暇はないので、在庫にあった角型タンクのマスターシリンダーをO/Hして取り付けることにしました。

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この頃のR45(とR65)はブレーキホースの取り回しが独特なので、取り付けにちょっと苦労しました。

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バッチリ!です。キャリパーの動きも良く、引き摺りもなくなりました。もちろん、ブレーキフルードの漏れも滲みもありませんッ!
ホウィールも軽~く回りましたので、ベアリングの状態も良さそうです。

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これなら、車検登録に持ち込んでも問題なしですね。

ということで、灯火類とホーンの点検をして作業終了と思いきや、ブレーキスウィッチが壊れてランプが点きっぱなしだったので、交換しました・・・。

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灯火類の点検のついでに、ヘッドライトレンズもピカピカに磨いておきます。

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レンズのシールが千切れていますが、けっこう多くの車輌でこうなります。長い間密着したゴムがレンズとリフレクターに張り付いてしまい、レンズを外すときに切れやすいんです。
常時在庫するようにしていますので、シールが傷んでいる方、ご注文くださいッ!サイズも大と小の2種類ありますので、ご注文の際は車種もお知らせ願います。

てことで、ヘッドライトもキレイになりました。ライトを点灯してみてもピカッー!と明るいので、光量不足で不合格になることはなさそうです。光軸はちょっと心配ですが・・・。

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これで、検査登録のための作業は完了です。24ヶ月点検の項目もすべてクリアできました。バンザイ!

それほど期間は長くないとはいえ、やはり不動車です。ココまでの作業だけでも、けっこうな時間と部品が必要になりました。
バイク屋なので問題が起きても逆に燃えますが、個人の方がこういう車輌を起こす場合、途中で諦めてしまうこともあるんじゃないかと思います。そしてまた長期間放置され、ますます状態の悪い不動車になり、最終的には部品取り車になってしまうのかも・・・。
もう生産されることのない車輌です。しっかり直せば甦らせられる車輌なら、なんとか起こして欲しいと思います。小さなコトでも構いません。できるだけのお手伝いを致しますので。

さてと、あとはちょっと車体をキレイにしてやれば、いよいよ登録です。やってやるッ!

 

(続く)

 

不動車を登録できる状態まで起こしたい方、ご相談くださいッ!

R45、エンヂンの整備と始動確認。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

キャブレターをO/Hしてエンヂンが掛かることを確信したので、始動前にエンヂンの整備をします。

まずはオイル交換です。エンヂンオイルは当然、こんな感じですが

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トランスミッションからは水が、水が?水がッ!出てきているッ!

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それも、1.6リットルも。

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通常、トランスミッションには0.8リットルのオイルが入りますから、倍くらい水が混入していたことになります。いくらトランスミッションに水が浸入しやすいと言っても、こんなに入っていたのは初めてです。こりゃ、O/H決定ですね。ギアやシャフトにダメーヂがあまりないと良いんですが。

気を取り直して、ロッカーアームの点検とヴァルヴクリアランスの調整をします。幸い、ロッカーアームにもヴァルヴのステムエンドにも異常はありませんでした。一安心です。

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屋外で長期保管されている車輌は、どうしてもココに水が入ったり、汚れが溜まったりしますので

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しっかりキレイにしておきます。

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オイルフィルターの状態も不明なので、交換しておきます。

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フィルターカヴァーの当たり面をキレイに均したら

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スペーサー、O-リング、ガスケットを正しく組み合わせてフィルターを取り付けます。

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オイルフィルターの組み付け時、けっこう間違えてスペーサーやガスケットを使用されている車輌があります。不安な方、ご相談くださいッ!

不動車ということもあり、ちょっと気になるオイルパンも取り外します。

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スラッヂはそれなりに溜まっていましたが、嫌な金属粉は混じってませんでした。またまた一安心です。

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キレイに洗浄してやれば

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ご覧の通り。

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てことで、オイルを交換してエンヂン始動ッ!

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(動画でご覧いただけます。)

あっさり掛かり同調も決まったッ!

点火時期もビシッと安定しているッ!

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心配した排気漏れもなしッ!

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うーん、こうやってエンヂンが無事に掛かるようになるのは、何度やっても嬉しいですね。しかも、予想に反して調子の良さそうなエンヂンなんで、尚更です。

洗浄しておいたガソリンタンクもすっかり乾いたので、在庫していたO/H済みのL字タイプのコックを取り付けて、車体に戻しました。

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ココまで来ると、俄然その気になるー。

さて、明日は引き摺りのキツいフロントブレーキの作業です。やってやるッ!

 

(続く)

 

不動車のエンヂンの整備、始動確認も、ご相談くださいッ!

R45、エンヂンの始動確認とキャブレターのO/H。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

まだ何も手をつけていませんが、1~2年前にエンヂンの始動を確認しているそうなので、まずは興味本位で新品のバッテリーに交換してエンヂンの始動を試してみます。インテイクマニフォウルドを覗いたところ、とりあえずオカシナことにはなってなさそうなので。

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完全に片肺ですッ!

イグニッションコイルを点検しても問題はなかったんですが、コイルがコンニチハしていた理由が

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分かりましたので(ステイが取れているッ!)

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ソッコーでダイナコイルに交換しました。

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で、原因はキャブレターにありましたので

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こちらもソッコーでO/Hします。

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ちなみに、右側キャブレターのスロージェットとメインジェットが完全に目詰まりしてました。各ジェットの通路をキレイに通したんで、これでエンヂンはすんなり掛かると思います。

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それと、試しにエンヂンを始動したとき、ちょっとセルモーターの回り具合が怪しかったので

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在庫しているO/H済みのValeo製セルモーターに交換しました。これで、ますます始動し易くなりますね。(セルモーターのO/Hについては、コチラで紹介しています。)

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また、ブローバイガスのホースにスポンヂ?のようなものが挿入されていたので、コレも取り除きました。

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取り外したカヴァーも、検査官の心証を良くするためキレイに洗浄しておきます。

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どうですかッ!

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キャブレターには、当然、当店オリヂナルのスターターノブがッ!

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なんかノッてきたので、この勢いでガソリンタンクも洗浄してやるッ!

バァーン!

 

水しか入ってませんでした。

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フゥ。何度かガソリンで共洗いして水分もゴミも取り除けたので、フューエルコックも分解、洗浄しておきます。このストレートタイプのコックはあまり好きじゃないので、L字タイプのモノに変更するつもりですが。フゥ。

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とりあえず、エンヂンを始動できそうな手応えは感じられたので、今日の作業はココまでです。

さあ、明日はエンヂンを整備して、いよいよ本格的な始動確認まで進めますよー。

 

(続く)

 

しつこいようですが、不動車を起こしたい方、ご相談くださいッ!

R45、ポンコツ入りました。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずR45をあてがうことにしました。

モノは、ネットオークションで見つけた不動車。1~2年前にエンヂンの始動は確認しているそうなんで期待しちゃいますが、現状、ただのポンコツです。(良い意味で)

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立ち姿はしっかりしていますが、

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やっぱり、ただのポンコツです。

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走行距離は61,000km。年式(1979年2月製造)を考えれば、このくらいは当然ですね。

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ハンドル周りの色褪せ、錆びもなかなかですが、印字はハッキリ残っています。

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グリップの状態はかなりの劣化具合ですが。

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フロントフォークに錆びはありますが、摺動部の状態は良好でした。フォークの動きも渋くないので、とりあえずの走行なら大丈夫そうです。

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フロントホウィールの状態はそれなりですが、清掃すればそこそこキレイになりそうです。タイアにも目立つひび割れもなく、溝はしっかり残ってました。これなら車検も通りそうですね。
ただ、ブレーキが思いっ切り引き摺ってるんで、これは何とかしないといけません・・・。

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リア側も同様のヤレ具合ですが、ブレーキもサスペンションもOKでした。

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しかし、この錆びと汚れは・・・、どうしましょう?

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それに、反対側のサイレンサー、なんか錆びて割れてません?
排気漏れしてなければ良いんですが・・・。

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ガソリンタンクは交換されています。元のガソリンタンクはかなりヒドイ状態だったらしく、R65LS用を取り付けたそうです。内部が再コーティングされてるのであまり期待はできませんが、とりあえず使用できれば御の字です。

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汚れてはいますが、シートの状態は悪くないですね。

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アララ、こんなところにイグニッションコイルが顔を出してます。コンニチハ。

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長期不動車らしく、エンヂンはドコも白く粉を吹いちゃってます。ある程度はキレイにできますが、この手の錆びは跡が残っちゃうんですよね。

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オイル漏れの跡もすっかり乾いちゃってます。

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定番のプッシュロッドチューブの根元からのオイル漏れも、ご覧の通り。

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この頃のR45(とR65)は、エンヂン左側だけじゃなく

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こっちにも穴が開いてるんですね、蜘蛛の巣が張ってますが。

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トランスミッションも錆と汚れがヒドイですが

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O/H前提なので、なんとかなるでしょう。

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ということで、車輌のチェックはOKです。

問題は、この車輌の自動車検査証返納証明書にあります。書類上の前所有者が法人で登録されていて、しかも前所有者の方も故人となられているそうなので、すんなりと登録、名義変更できるのかかなり心配なんです。譲っていただいた方からはサポートを約束していただきましたが、実際に登録に行ってみないとどうなるか分かりません。

ということで、とりあえず走れるように24ヶ月点検と整備を施して、さっさと登録まで持ち込みたいと思います。燃えるぜ。

あ、そういえば、確か弟は「金に糸目は付けないから!ヨロシク!アハハ!」みたいなコトを言っていたような気がするんで、無事に登録が済んだらゴリゴリにカスタムしちゃいます。
弟よ、兄さんに任しとけッ!

 

(続く)

 

不動車を起こしたい、ついでにゴリゴリにカスタムされたい方、ご相談くださいッ!