ドラマチックなR80、ウィンカーの修理とヴァルヴクリアランスの点検と。

ときどきご来店くださっているドラマチックなR80にお乗りのお客様、久しぶりにご連絡があったと思ったら、何やらトラブルのご様子。聞けば、夏休み?にツーリングに出掛けられたそうなんですが、その帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりまして、メールでは埒が明かないのでお預かりして修理させていただくことになりました。つか、夏休みに?ツーリング?モギーもまだ夏休みを取ってないのに?ムキーッ!からの、有り難いことですッ!

 

てことで、さっそく作業に取り掛かります。

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オッ!なんかかわいいハザードスウィッチ!しかも、作業しやすいように?ビキニカウルを外してきてくれるなんて!あざーす!

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モギー、頑張るでありますッ!まだ夏休みを取っていないけれどもッ!

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と、ウィンカーの不具合の前に、まずは同時にご依頼のヴァルヴクリアランスの点検&調整から。

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右側のヴァルヴクリアランスがIN、EXともにちょっと広かったですが、特に問題になるほどではありませんでした。気にされていたロッカーアームのスラスト方向のクリアランスも規定値の範囲内でしたので、お客様の調整でも上手くできていたのではないかと思います。

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モギーも負けないようにビシッと調整しておきましたが、イマイチ達成感がありませんでしたので、錆の酷いヘッドカヴァーのナットを中古良品に交換させていただきました。(チャリン♪)

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で、お次はキャブレターです。

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お客様自らO/Hされたそうで、各部の動作も良いですし、汚れもたいしてないんですが

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「まだバタフライシャフトのO-リングだけ交換していないんで、ソコだけオナシャス!」とのご希望なので、とりあえずバラバラに分解します。

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バタフライを固定しているネジはカシメられているんで、ちょっと大変なんですよね。難しい作業は無理せずバイク屋に依頼する、イイと思います!

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ハイ、この通り。

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バタフライ周りだけじゃなく、ボディもピカピカにしておきました。もちろん、バタフライはピタッと閉じてますよー。

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組み立てついでに、油面がちょっと低かったので調整しておきました。

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それと、ヴァキュームの取り出し部のネジがアレでしたので、交換しています。

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どうですかッ!

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良いんじゃあないでしょうかッ!

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キャブレターをビシッと元に戻しまして

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続いて、エンヂンオイルと

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フォークオイルも交換します。どちらもそれなりの状態でしたので、今後も定期的に交換していただければOKかと。

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さらに、「ステムベアリングのトップナットがなぜか緩むので、ソコもオナシャス!」とのご希望なので、ベアリングの締め付け具合の調整とともにトップナットをギューッと(規定トルクで)締め付けます。

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ん?よく見ると、こちらのR80のフォークトップのキャップボルトって・・・

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2本サスのモノと同じタイプなんですね。初期のモノサスに使われているのはサービスマニュアルやパーツリストで知っていましたが、実物を見たのは初めてかもしれません。オイル漏れを嫌ってO-リングが追加されていたみたいですが、本来、ココはワッシャーだけでシールしていますので、取り除いて新品のワッシャーに交換しておきます。

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余談ですが、このワッシャーは誤発注によりたまたま在庫していたという・・・。しかも、まだ何枚もあるという・・・。不良在庫にも自信あり、モギーモータースです。トホー。

それはさておき、コレが見慣れたモノサスのキャップボルトになります。このタイプにはO-リングが付くので、メーカーによる改善策なんでしょうね。当然、インナーチューブも変更されていますので、もしこのタイプへの交換をご希望の場合、中古良品のフロントフォークに丸ごと交換するのが良いと思います。

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ということで、オイルが漏れないようにビシッとキレイにしまして

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こちらもギューッと(規定トルクで)締め付けます。あ、ちゃんとフォークオイルも入れましたよー。

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それと、お伝えしたブレーキフルードもこの通りでしたので、交換しておきました。

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といったところで、いよいよウィンカーの不具合に取り掛かりたいんですが・・・

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時間も時間なんで、妻が待つおウチに帰ります。

 

(続く)

 

ヴァルヴクリアランスの点検&調整や、バタフライシャフトのO-リングの交換、ステムベアリングの締め付け調整にアレやコレやの作業まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

北方(北海道)から、フロントフォークのO/H。

遠い昔 はるかかなたの ヨコハマで・・・・

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ブァーン!パパパーン!パパパパーン!

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と、ちょっと某映画を意識してみましたが、これには訳がありまして・・・

 

このスター・ウォーズのネタを一回こっきりにするのは実に惜しい・・・じゃなくて、実は、6月末にもまたまた遠方のお客様から「フロントフォークのO/Hをお願いしたいのですがッ!」とお問い合わせがありまして、ビシッと作業をさせていただいておりました。ん?6月の・・・末・・・だと・・・?からの、有り難いことですッ!アーンド、ブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!

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ちょうどこの頃も、なぜかモギーったらバタバタと忙しかったらしく(記憶障害)、こちらのお客様の作業ネタも下書きフォルダに入れたまま忘れていたとか、いないとか・・・。

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地獄のミサワより

 

などと、見苦しい言い訳はこのくらいにして、さっさとフロントフォークのO/H作業のご報告とまいります。(ココまで、ほぼコピペ)

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インナーチューブにわずかな点錆がありましたが、オイルシールにダメーヂを与えるようなものでもなく、「まあ大丈夫かな?」と思っていたら・・・

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インナーチューブの上部に

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ココから

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ココまで、ぐるりと深い傷がッ!ありました。お客様もこの傷(と点錆)を気にしていたそうで、ご予算の範囲内ということもあり、滅多にないO/Hの機会に再めっき済みのモノと交換させていただくことになりました。確かに、コレは気になりますよね~。

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元々、ご自身でシール交換するつもりで部品も用意されていたとのことですが

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ダンパーロッドを固定するボルトがナメているッ!のでありました。ガビーン。

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このボルトを外さないと先に進めませんので、慎重にドリルで揉んでボルトを緩める(破壊する)ことに。なんとか無事に取り外すことができました。ホッ。

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つか、ココのボルトは低頭ボルトになっていて、しかも奥まった場所にあるので、ナメちゃうとホント手強いです。何か良い方法はないものかしら?

で、バラバラに分解します。

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片側のダンパーロッドの構成部品に強いオイル汚れ?がありましたが、各部の状態は悪くなく、動作も問題なさそうでした。ときどき目にしますが、こういうオイルの汚れのような焼けのようなモノって、どうして発生するんでしょう?そんなに高温にさらされるような場所じゃないと思うんですが・・・?

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インナーチューブ下側の状態も、お聞きした36,000kmという走行距離を考えると非常に良好でした。あの傷と点錆さえなければ、迷うことなくそのまま再使用したいくらいです。

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てことで、ジャブジャブ&ゴシゴシと洗浄しまして

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再めっき済みのインナーチューブと、以前に別のお客様でも利用したハイパープロ製スプリングを用意して

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ビシッと組み立てました。もちろん、ガイドリングやお客様が送ってくださったO-リングも交換しています。あ、O-リングが2個足らなかったのは内緒です。ククク。

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ダンパーロッドを固定するボルトも新品にしていますので

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次のO/Hではラクショーで緩められるかと。ヤッタネ!

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そして、オイルシールを打ち込んで、フォークオイルを指定された油面まで注入し

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ソーッとスプリングを挿入すれば

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できました。イイんじゃあないでしょうかッ!

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ということで、この度はフロントフォークのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!また、作業報告のブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!すでに取り付け後の嬉しいご報告&インプレッションまでいただいておりますが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。かなり遠方ではありますが、できるだけサポートさせていただきますので。ますのでー!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、バックステップの取り付けとトランスミッションのオイル交換と。

一ヶ月ほど前にウィンカーのLED化とセルモーターのO/Hをご依頼くださったR100RSにお乗りのお客様、またしても「バックステップの取り付けをお願いできませんか?」とのご連絡がッ!ウホッ!立て続けのご依頼ッ!まことに有り難いことですッ!

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といいますのも、少し前にフロントフォークのスプリング交換と

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ヘラーソケットの交換にお越しいただいておりましたが、作業中の写真をのんびり撮っている余裕もなく

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「さて、この2枚の写真でどうやってブログのネタを膨らませたものか・・・」と頭を抱えておりまして

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そんな折に舞い込んできたお仕事が嬉しくないわけがないッ!これで筆も進むッ!

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般若ー波ー羅ー蜜ッ多ー

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などと心を落ち着けている場合じゃないので、さっさと作業に取り掛かります。

 

で、そのご依頼はこちら。リトモ・セレーノ製のバックステップと

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タンデムステップの取り付けでありますッ!モノサス用バックステップの定番として、ご存知の方も多いのではないでしょうか。うーん、モギーもこういうの作ってみたいー。

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ちょっとしたハプニングはありましたが、シフト側も

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ブレーキ側もビシッと取り付けできました。

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良いんじゃあないでしょうかッ!写真はありませんが、トランスミッションのオイルも交換しています。

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少しお待たせしてしまいましたが、お客様もご満足のご様子でした。ヤッタネ!

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と、よく見るとシートも張り替えられているッ!そりゃ、この夏のお小遣いもなくなりますね。ククク。

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ということで、この度はフロントフォークのスプリングの交換からバックステップの取り付けまで、幾つもの作業のご依頼、有り難うございましたッ!だいぶお客様好みの仕様に仕上がっているようですので、しばらくはご友人のR100RSとのツーリングなど、ジャンジャン走りをお楽しみください。またお小遣いが貰えるようになってご来店いただけるのを、心よりお待ちしておりますッ!

 

フロントフォークのスプリングの交換やヘラーソケットの交換、お持ち込みのバックステップの取り付けにトランスミッションのオイル交換等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

バックステップを取り付けたことで使用できなくなりましたこちらのモノサス用サイドスタンド、お客様のご厚意でお安く?委託販売させていただくことになりました。中古品になりますが状態は良いと思いますので、探されている方がいらっしゃいましたらご連絡ください。価格は新品の半額程度になります。早い者勝ちですッ!

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R80、フロントフォークスプリングの交換と。

少し前の週末に自転車で突然ご来店くださったお客様が、その後、数回のメールのやり取りの末に、フロントフォークのスプリングの交換をご依頼くださいましたッ!オ~ゥ、モギー トッテモ ウレシイ デース!

ちなみに、そのときのお写真がこちら。

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なんつう笑顔や・・・。ズキューン!

 

などと、ハートを打ち抜かれている場合ではありませんので、さっそく作業に取り掛かります。

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ウォッ!メーターが一周しているッ!お話をお聞きした通り、かなり走られているみたいですね~。

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なんでも、最近、ご友人のR100Tradと乗り比べをされた際に「もう少しフロントフォークの動きを良くしたいッ!」と感じたそうで、ついでに「興味のあった社外品のフォークスプリングも試してみたいッ!」とのことから、今回の作業と相成りました。うーん、しっかりやらねば!頑張るぞー!

てことで、まずはフォークオイルを抜きまして

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オイルの汚れ具合を確認します。なかなかの濁りっぷりです。お客様の使用状況だと、もう少し早くオイル交換しても良いのかもしれませんね。

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片側のオイルシールから少しオイルが漏れ始めていますし

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フォークトップボルトの周りからもオイルが漏れていましたので、O/H時期としてもちょうど良かったんじゃないでしょうか。

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フロントフォークを取り外して

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バラバラに分解します。

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汚れはあるものの状態は悪くなさそうです。

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インナーチューブの下側に縦スジがクッキリ出ていましたが、今回はお客様と相談して再めっき済みのモノに交換になりますので、問題なしです。

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キレイに洗浄しましたら

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お客様ご注文のハイパープロ製スプリングと再めっき済みのインナーチューブ、それと「アウターチューブを再塗装できますか?」とのことで、たまたま在庫していた塗装済みのモノを用意して

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ビシッと組み立てます。

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シールをしっかり打ち込んで、フォークオイルを説明書の指示通りの油面に調整し

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スプリングをそっと挿入すれば

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できました。

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試乗した際に少しハンドルが軽い感じがしたので、フロント周りを元に戻すと同時にステムベアリングの締め付けも調整しています。

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あ、気にされていたフレームのネック周りに垂れたオイルの正体は、フォークトップボルトから漏れたフォークオイルでした。フォークトップのキャップもオイルに侵されて膨張していましたので、新品に交換しておきました。重ねて置いたキャップ、元のモノ(下側)が一回り大きくなっているのが分かると思います。

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他にも、スウィングアームのピヴォット部の点検&調整&グリスアップをしたり

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キャブレターの同調を調整したりして、無事、予定通りに作業終~了~。

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ということで、この度はフロントフォークのO/Hとフォークスプリングの交換のご依頼、有り難うございましたッ!初めて利用したハイパープロ製スプリングでしたが、試乗した印象は純正スプリングよりもグッと腰のある感じで、かといって固すぎず、よく動いているような気がしまた。サスペンションセッティングに疎いモギー、気の利いたアドヴァイスはできませんが、オイルの粘度の変更や油面調整でしたらお手伝いできますので、また何かありましたらご相談ください。まずはジャンジャン走り込んで、新しいフォークスプリングでの走りを確かめていただければと思います。お客様の感覚なら、走り込んでセッティングを詰めていくことも上手くできそうですので。是非、お楽しみを!

 

フロントフォークのO/Hや、フォークスプリングの交換等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのオイル漏れ修理とガソリンタンクの洗浄と。

ついこの前、オイル交換やダイオードボードマウントの交換、それとETCの取り付けもさせていただいたR100RSにお乗りのお客様、例の世間ではゴールドだか黄金だか云々でハシャぐ習慣(週間)を利用してさっそく長距離を走られたそうなんですが、「フロントフォークからオイルが滲んできました。」とのことでご来店くださいました。ウホッ!立て続けにッ!有り難いことですッ!

こりゃ、ホントにビルが建ち・・・

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は置いといて、てこずりそうな予感がするッ!ので、お預かりしての作業とさせていただきましたが、お客様のご都合を考えると翌日にはお渡しせねばなりません。やってやるッ!ウォー!

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お客様のおっしゃる通り、それほど酷くはありませんがオイルが漏れ始めているみたいです。

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まずは、オイルを抜きまして

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バラバラに分解します。

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これまでのメインテナンスが良かったんでしょうか、内部の状態は良好な感じです。ただ、フォークトップのボルトやアクスルシャフトをクランプするボルトなんかが黒かったり、ガイドリングが脱色していたりと、ちょっと気になります。

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インナーチューブもパッと見ではすんごく良好なんですが、爪が引っ掛かる小さな点錆と縦スジがけっこうありましたので、お客様と相談の上、再めっき済みのモノに交換させていただくことになりました。

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オイルドレインのネジ穴も嫌な感触がありましたので、リコイルにて修理しています。どうもこのアウターチューブ、塗装されているみたいです。通常、ネジ穴の周辺はアルミ地が見えているハズですので。

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各部の状態を確認できましたので、キレイに洗浄して

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ビシッと組み立てます。

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で、ドレインボルトを取り付けようとしたところ、何かがオカシイッ!

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ガーン。ドレインボルト(左)が最後まで締め込めないー。

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中古のアウターチューブから取り外したドレインボルト(右)はピタッと締め込めるんですが、元のボルトはガスケットの厚み以上に隙間を残して止まってしまいます。ネジ山が傷んでいたのはこのボルトのせいですね。もしかして、足元を黒くまとめたいがためにネジ山が十分切られていない黒いボルトに変更したんでしょうか。危うく入れたばかりのリコイルを台無しにするところでした。フゥ、焦るぜ~。

危険な落とし穴も回避できましたので、オイルシールをしっかり打ち込み

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アレをこうして、コレをああして、フロント周りの作業は完了です。

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ちなみに、交換させていただいたインナーチューブは状態が良ければ下取りし、再めっきに出すことになります。こうすることで、次のお客様へ再めっき済みのインナーチューブを早く、価格を抑えて提供できるのですが、修正できない曲がりや深い傷のあるモノの場合は下取りができませんので、中古のインナーチューブ代が別途必要になってしまいます。もしインナーチューブの再めっきをご検討中の方がおられましたら、前もってご相談ください。再めっきにはおよそ2週間ほど掛かりますので。(良質な営業)

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続きまして、「キャブレターもオーヴァーフローしてしまいました。」とおっしゃっていましたので、ガソリンタンクを洗浄します。

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タンクの中を覗いた限り、上手く再コーティングが施されているようでしたが

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フューエルコックを外してみれば、ご覧の通り。ノォ~!

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モギーがタンク内の再コーティングを避け、都度の洗浄をオススメする理由がお分かりいただけるかと思います。完全に元の赤茶色の防錆塗料を剥離して再コーティングを施工できれば良いのですが、どうやっても上手くできる気がしないんですよね・・・。うーん。

結局、しつこくガソリンで共洗いしてコレだけのゴミが取れました。目に見えるようなゴミはもう出てきませんでしたので、しばらくは大丈夫かと思いますが、コーティングが十分に回っていない箇所からまた塗料が剥がれたカスが出てくるかもしれません。そのときは、また洗浄しましょう。

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ついでなので、コックも分解&洗浄して確認しておきます。

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内部の部品の状態も良く、ストレーナーも比較的新しいようでしたので再使用しました。

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一晩放置しても滲みなし!なので、大丈夫かと。

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これで作業も終わったかと思ったら、フロントフォークの整備の邪魔になるので取り外しておいたメーターがッ!例のアレでグラスが汚くなっているッ!ギャー!

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そりゃないっスよ・・・。

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照明の光を反射させるためと思われる白い塗料ですが、とにかくボロボロと剥がれてきますよね。こうなると、エアブローして剥がれやすいモノを剥がしてキレイに取り除くか、SIEBNROCK製のメーターハウジングに交換するしかないかと思います。そもそも、このハウジングの素材に塗料がしっかり乗るようには・・・?

と、予想外(というか想定内)の出来事に時間を取られましたが、無事に作業終~了~。

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おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!(メーター、2回やり直してます・・・。)

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そして翌朝、試乗してフォークオイルの滲みが止まったことや、こっそり調整しておいたステムベアリングの締め付け具合とキャブレターの同調も確認し、明るい時間に納車できました。バンザイ!

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ということで、この度はフロントフォークのオイル漏れの修理とガソリンタンクの洗浄のご依頼、有り難うございましたッ!初めてのご来店からまだ日も浅いのに立て続けに作業させていただき、ヒデキッ!感謝ッ!感激ッ!でありました。今月後半もたっぷり走られるとのことですので、また何かありましたらご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

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あ、モギーの名前はヒデキではございません。ご注意ください。

 

フロントフォークからのオイル滲みや、ガソリンタンクの洗浄、予想外のメーターの清掃等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのO/Hとオイル漏れの点検と。

先日、「フロントフォークのオイルシールがー!」と突然ご来店くださったR100RS、ようやく落ち着いて作業に取り掛かれるようになりましたので、ズババッ!と進めます。

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こちらのお客様、購入されて3年ほどで20,000kmくらい走られているそうですが、その走行距離はなんと90,000km越え!

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この頃のモノサスで30,000~50,000kmはちょいちょい目にしますが、90,000kmとなるとあまり記憶にありません。イイですね~。まだまだ元気に走れますので、しっかり整備してジャンジャン乗っちゃいましょう!

てことで、まずはお客様が希望されていたステップラバーの交換や

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希望されていなかったタイミングホールのプラグや

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センタースタンド、サイドスタンドのストッパーを勝手に交換して

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シートロックボタンのキャップなんかも勝手に取り付けたり

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開閉時にガタガタするシートも

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勝手にビシッと閉じるように調整したりと、コツコツと小銭稼ぎがしたいがため、やりたい放題させていただきました。

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チャリン♪チャリン♪

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勝手に作業して、しっかり請求する。イエス!イッツ、モギーモータース!グフフ。

と、小銭稼ぎも無事に終わりましたので、本題のフロントフォークに取り掛かります。お客様ご自身で社外品のオイルシールにてシール交換されたそうなんですが、すぐに漏れてしまったとのこと。せっかくシールを交換しますので、ついでにO/Hさせていただくことになりました。有り難いことですッ!チャリン♪チャリーン♪

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(ピンボケでスミマセン。)

同時に、ステムベアリングの交換も行います。作業前に軽く試乗してみたところハンドルが少し振れる感じがありましたので、ステムベアリングの締め付けを調整してみたんですが、どう加減してもベアリングがコクッコクッとなってしまい、まったく調整できず・・・。なので、お客様に相談してこちらも作業させていただくことになりました。またまた有り難いことですッ!チャリン♪チャリン♪チャリーン♪

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やっぱり、特にメインテナンスされた様子はありませんねー。

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R100RSの場合、カウルを外さないとステム周りを取り外せないので、ちょっと大変です。

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下側のアウターレース、けっこうな打痕がありました。

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てことで、ステム周りを取り外してキレイにします。

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例によって下側(左)のほうが打痕が強く出ていますね。こうなると調整は難しいです。

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新品のアウターレースに入れ替えて

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ベアリングにもたっぷりグリスを塗り込めば、バッチリです!

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そしたら、お次はフロントフォークです。

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まずはバラバラに分解してキレイにします。スプリングが変更されていますね。

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内部の部品の状態は悪くなさそうでしたが、ダンパーロッドを留めるサークリップの上に見慣れないシムが入っていました。ココにシムは不要ですので取り外しておきます。

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で、オイルシールからのオイル漏れですが

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社外品のシール自体もちょっとアヤシイ気もしますが、インナーチューブに深い錆がありましたので、原因はコレじゃないかと思います。

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在庫していた中古のフロントフォークを参考に確認してみると

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見事にストロークの範囲(175mm)に錆があるッ!イヤー!(チャリン♪)

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中古良品のインナーチューブが1本ありましたので、こちらは交換させていただきました。もう一方は小さな点錆でしたので、キレイに均して再使用しています。

それと、ダンパーロッドのガイドリングに縦スジが強く入っていたので、フォークトップのO-リングと一緒に交換しています。

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また、これはお客様もご存知だったようですが、ダンパーロッドをアウターチューブに固定するボルトも交換しておきました。ちなみに、ココのボルトは低頭ボルトになっています。ちょっとナメやすいので、注意が必要ですね。

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あとは、アレをこうして、コレをああして

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ホウィールやブレーキを戻せば、今日の作業は終~了~。

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これでフロントフォークのオイル漏れは直ったかと思いますが、「エンヂンとトランスミッションからもオイルがー!」とのことですので、次はそちらの作業を進めます。こりゃ、まーたチャリン♪チャリン♪と小銭が転がり込みそうですなぁ。ドゥフフ。

 

(続く)

 

フロントフォークのオイル漏れや、ステムベアリングの交換だけでなく、やりたい放題の交換作業も承っております。ご連絡くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その3)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

まだまだ寒い日が続いているッ!ような気がするッ!ワンワン。

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などとトボけてみても、春は確実に近づいていますので、さっさと作業に取り掛かります。

 

まずはフロントフォークの点検から。以前に単体でO/Hさせていただいているんですが、右側だけインナーチューブがすんなりトップブリッヂとアンダーブラケットに入らないとのこと。インナーチューブのクランプ部は少しキツイくらいでも異常ではありませんが、確かに、抜く際に通常とは違う引っ掛かりがありました。これは・・・?

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あらめて点検してみると、インナーチューブの上端が少し潰れているッ!簡単に測定してみても、直径が大きいトコロで36.01mm

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小さいトコロで35.96mmと、0.05mm違います。本来の直径は35.92mm~35.95mmですから、おそらく抜くときに上端を叩き、抜いたあとに万力で挟むような作業をしたのではないかと思います。これじゃ、すんなり抜き差しできないハズです。

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こうなると修正するのも大変ですので、当店在庫のR65からインナーチューブ(上)を取り外して交換することにします。幸い、状態はかなり良好でした。

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アカン、在庫車が部品取り車になっていくー!

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ついでに、ステムベアリングも点検します。

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前オーナーが少し前に交換されいるとのことでしたが、アウターレースにはお馴染みの打痕がありました。しかも、下側(右)には打痕以外の嫌な傷が・・・。

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ベアリングの収まりにも、なんか違和感があります。ん?ダストカヴァーが斜めになっているッ!これはッ!

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ガーン。ボコボコになってるー。穴も開いてるー。

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ベアリングを外すときにタガネで叩いて浮かせたんだと思いますが、この状態で再使用するのはどうなんでしょう。当然、アンダーブラケットにも傷はありましたが、こちらはキレイに均して凹凸をなくしておきましたので大丈夫です。ただ、ステムシャフトもアヤシイ気がしたので

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お客様がご用意していたステム周りの部品から取り出して交換しています。お伝えした通り、アンダーブラケットの状態が良ければそのまま使用したかったんですが、表面の汚れと錆が根深く断念・・・。

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で、こうなりました。ダストカヴァーが均等に接触しているのが分かるでしょうか。

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色が変わってしまいますが、トップブリッヂも交換します。

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変形したインナーチューブをグリグリ抜き差ししたせいで、消せない深い傷が付いていましたので。オゥ、ノォ~!

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ということで、できました。

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トップブリッヂもアンダーブラケットも、クランプ部は左右ともキレイに均しておきましたのでスルスルです。やってやったぞッ!

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(動画でご覧いただけます。)

が、ホウィールを戻して何気なく転がしてみたところ、ちょっと振れているッ!ヤメて~!

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(動画でご覧いただけます。)

ディスクに振れはありませんので、ホウィールが一部歪んでいるようです。

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(動画でご覧いただけます。)

ご予算の都合もありますので、ホウィールについては試乗後にあらためて相談させてください。

と、思わぬ伏兵にお客様までヘコませてしまいましたが、気を取り直しブレーキ周りの作業を進めます。お客様が気にされていたブレーキの引き摺りですが、ブレーキレヴァーの戻りが悪かったので、マスターシリンダー側に原因があったのではないかと思います。

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ご用意された新品に交換しますので、おそらくこれで直るかと。あ、ブレーキスウィッチのダストカヴァーも取り付けておきました。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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キャリパーも分解して点検してみましたが、ピストンもすんなり抜けましたし、交換されたばかりのシールにも異常は見られませんでした。状態は良好だと思います。

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使用しませんが、確認のためマスターシリンダーも分解&洗浄しておきました。案の定、マスターシリンダーのピストンの動きがかなり渋く、なかなか抜けませんでした。

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キャリパーをしっかり洗浄し、ビシッと組み立てれば

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作業終~了~。

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長さを気にされていたブレーキホースですが、このあと取り回しを検討してから手配するので、次の作業時に交換します。やっぱり、もう少し短いほうが良いですよね。

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というわけで、大掛かりな作業はほぼ終わりました。あともう少しです。ファイトー!オー!

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

R60/7、J&Pカスタム。(その6)

「気軽に乗れるようにしっかりと整備して、ボロボロにヤレた外観でカッコ良く仕上げたいッ!」というR60/7、たっぷりお時間はいただいていますが、少しずつ作業を進めています。

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今回はフロント周りの作業です。

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まずはホウィールを外しまして、ベアリングを点検します。アウターレースに嫌な傷もないですし、ゴロつきもありませんでしたが、ちょっとホウィールの回り方が重いので、あとでシム調整してみます。それにしても、いたるトコロに砂が・・・。

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キレイにして、たっぷりグリスアップしておきました。

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ついでに、ブレーキをダブルディスク化するので中古良品のディスクに交換します。

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続きまして、ステムベアリングです。

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ガビーン。ココも漏れたグリスに砂が付いて固まっているッ!

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ガソリンタンク下のマスターシリンダーはハンドルにマウントするタイプに変更しますので、取り外しちゃいます。お疲れ様でした。

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エンヂンを整備するときに、ココの汚れもキレイにせねば・・・。

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気を取り直し、ベアリングの点検です。ウォッ!ココにも砂がッ!

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上側は気になる打痕はなさそうでしたが

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下側はやっぱりゴリゴリしてました。交換ですね。

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取り外してよく見ると

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下側(左)だけじゃなく、上側のアウターレースにも打痕がありました。ズコー。

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ベアリングを外してキレイにします。ヘッドライトステイとフォークブーツの回り止めのロールピンも1本折れていましたので、打ち換えておきました。

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フレームをキレイにしてから

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新品のベアリングに交換してステム周りを取り付けます。

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フロントフォークもダブルディスク化にともない黒いモノに変更しますので、再めっき済みのインナーチューブを使用してO/Hします。

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ダンパーロッドもビシッと組み立てたので

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ヴァルヴ周りも新品のような動作を実現ッ!しっかり機能するに違いないッ!

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ダンパーロッドの動きもスムースでした。

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フロントフォークを組み立てて、フォークオイルを入れてしっかりエア抜きすれば

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できました。

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で、トップブリッヂを黒いモノに交換、ハンドルもお客様がお持ち込みになった黒い幅広のモノに変更して

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ようやく終わりが見えてきました。気付きにくいですが、下がり気味だった左ウィンカーの向きも修正しています。フフフ。

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シム調整したホウィールも軽~く回っているッ!

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実は、ココからが意外と大変なんです。お客様がお持ち込みになったハンドルの外径は22.2mmの一般的なモノでして、純正ハンドルの外径(22mm)より大きいんです。

なので、レヴァーブラケットやスロットルグリップの穴を拡大しないと入りません。

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裏側に溜まった汚れも落とさないと・・・。

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なかなか手強かったですが、左右のブラケットとスロットルグリップの穴の拡大も上手くできましたので、キレイに洗浄します。

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ハンドル側にマウントするマスターシリンダーは、ちょっと前にキャリパーと一緒にO/Hしておきました。今回、このキャリパーの出番はありませんが。ちなみに、マスターシリンダーはφ14のモノにしました。

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仮組みしたところ、元のクラッチケーブルでは長さが足りませんでしたので、少し長めのモノに交換します。

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クラッチスウィッチは古いモノで、しかもハーネスの端子だけ残ってましたので

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たまたま在庫していた中古スウィッチに交換しておきました。高年式のスウィッチはハーネスも一体になっているのが分かるでしょうか。

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変更することになりそうですが、スウィッチの裏側の汚れもキレイにしておきます。

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できました。

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ハンドル右側もバッチリです。スロットルもクイックイッ動くッ!

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(動画でご覧いただけます。)

黒く、幅広になったハンドル、良いんじゃないでしょうかッ!

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まだメーターを戻していませんが、お客様もおっしゃっていた通り、このままのほうが良さそうですね。

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そして、ブレーキキャリパーもO/H。

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ピストンにわずかに点錆がありましたが、シールには当たらなそうなので再使用しています。ピストンはシール込みで片側¥12,500(税抜)しますので、交換せずに済むのであればそうしたいところです。

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純正部品に設定はありませんが、輸入屋ビーマーさんでシールのみの取り扱いがありますので、こちらは交換しています。ちなみに、片側¥3,795(税抜)です。

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ピストンもスムースに挿入できました。ダストシールを入れるのはちょっと大変でしたが。

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ブレーキパッドも新品です。O-リングも忘れていないッ!

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フロントフォークにキャリパーを取り付ければ

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フロント周りの作業は終~了~。

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フロントフォークとハンドルが黒くなって、またまた雰囲気が出てきたんじゃないでしょうかッ!まだ残している部分もありますが、今回の作業はとりあえずココまで。フゥ~。

近く金属加工屋さんにサブフレームの修正と幾つかの部品のフィッティングをお願いするので、その間にエンヂンとトランスミッションの整備も進めねば。ゴー!俺、ゴー!ゴー!

 

(続く)

 

ホウィールベアリングからステムベアリング、フロントフォークにハンドル、ブレーキキャリパーまで、フロント周りの整備も諸々承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

作業を進めている週末に、「コレを使いたいんですよね。」とお客様がサドルバッグをお持ち込みになったんですが・・・、すでに使い込まれているッ!ホワット・ハプン!(何があったんですか?の意)

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まだ国内未登録なのに、ずいぶん昔から走ってきているかのようです。なにコレ、ヤバイ・・・。(良い意味で)

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西方(岐阜)から、アレやコレのO/H。

またまた遠方から、フロントフォークとブレーキキャリパー、そしてキャブレターのO/Hのご依頼がッ!有り難いことですッ!

こちらのお客様、半年ほど前にR100RS(モノサス)を入手されたそうなんですが、「現在の状態が良いのか悪いのか判断できないッ!」とのことで、当店ブログのコメント欄からお問い合わせくださいました。こうしたブログを見てのお問い合わせがあるということは、少しずつ認知度が上がってきていると考えて良いのでしょうか。

 

確実にッ!お仕事がッ!増えてきているッ!ような気がしないでもないッ!

ドッギャァーン

 

まとめて部品が届き、ちょっとテンションが上がってまいりましたので、さっそく作業に取り掛かります。

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まずはフロントフォークから。摺動部に擦れた跡はありますが、傷や錆はないですね。

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反対側もキレイで、オイルシールからも滲みなしです。

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アクスルシャフトをクランプするボルトの頭が1箇所ナメているとのことなので、中古のボルトを探して交換しておきます。ココのボルト、純正部品は廃盤なんですよね。

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てことで、分解します。

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ちょっと汚れてはいますが、ダンパーロッドの状態は良さそうです。

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インナーチューブに曲がりはありませんし

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フォークスプリングも左右ともにほぼ同じ寸法でした。

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これなら、しっかり洗浄して組み立てれば十分良い状態に戻りそうですね。

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ダンパーロッドのピストンリングも磨り減っていませんでしたので、キレイにして再使用しました。

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ガタつきもなく、スムースに動くッ!

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フロントフォークを組み立て、オイルを規定量入れれば

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できました。良いんじゃないでしょうかッ!

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あ、フォークトップのO-リングが硬くなってたので交換しています。

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それと、フォークボトムにあるダンパーロッドを固定するボルトも交換しました。

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続きまして、ブレーキキャリパーの作業に取り掛かります。

ブレーキの鳴きが気になるとのことでしたが、分解してみるとピストンもすんなり抜けましたし、キャリパーの中もキレイな状態でした。フロントフォークもそうでしたが、ちゃんと整備されている車輌のように思います。

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元の状態が良いと、洗浄するのが少し楽ですね。グッド!

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ピストンに傷もなく、

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キャリパー内部もしっかりキレイになりました。

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パッドピンも交換されたばかりみたいな輝きです。

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ということで、シールを交換してビシッと組み立てれば

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できました。

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パッドの残りも十分でしたので再使用しましたが、まだ鳴きが気になるようでしたら、あらためてご相談ください。

さあ、次はキャブレターのO/Hです。ファイトー!

 

(続く)

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!

北方(埼玉)から、フロントフォークのスプリングの交換。

何度か作業をご依頼くださっている「当初は外装を再塗装してエンヂンをキレイに磨き、フレームも錆びたトコロを塗り直して乗り出すつもりが、手を付け始めたら車輌がバラバラになっていたッ!」というお客様、今回はフロントフォークのスプリングの交換のご依頼です。有り難いことですッ!

実は、以前にフロントフォークをO/Hさせていただいたときにお話はお聞きしていたんですが、ようやく注文していたフォークスプリングが届いたそうで、当店までお持ち込みくださいました。

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で、コレが持ち込まれたフォークスプリングです。いわゆるプログッレシヴスプリングですね。よく仕事してくれそうな雰囲気です。

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このスプリング、WILBERS(ウィルバース)という比較的新しいドイツのメーカー製のモノでした。なんでも、注文時にライダーや車輌の細かいデータを伝えることでお客様に最適なサスペンションを用意してくれるオーダーメイドシステムだそうです。リアサスペンションはそれほど待たずに届いたようですが、フロントのフォークスプリングは数ヶ月待ちだったとのこと。オーダーメイドなら時間が掛かかるのも納得ですが、ちょっと長い気もしますね。

てことで、さっそく交換します。比べてみると純正のスプリングより少し長いですね。フムフム。

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最適なサスペンションを謳うだけあり、油面も指定されています。普段、フォークオイルの量だけで管理していますので、ちょっとドキドキしますね。

とりあえず300ml用意して

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注入してみます。

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で、しっかりエア抜きします。かなり油面が下がりました。

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それでも指定された油面(140mm)より高かったので、注射器でチューと吸い上げビシッと調整します。

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参考程度ですが、こんだけ抜けました。

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スプリングをソーッと入れれば

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できました。

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作業自体は難しいコトはないんですが、エア抜き→放置プレイ→エア抜き→放置プレイ→・・・に結構な時間が掛かりました。油面でフォークオイル量を調整&管理してみると、普段の指定オイル量での交換作業がかなりアバウトな作業に思えてきますね。これからは油面も確認してみようかな?

ということで、この度はフォークスプリング交換のご依頼、有り難うございましたッ!初めて扱うスプリングで、こちらも興味深く作業させていただきました。是非、走行後のインプレッションもお聞かせください。楽しいご報告、お待ちしておりますッ!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hだけでなく、フォークスプリングの交換も承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

ブログの更新を怠っている間に、フロントフォークを取り付けましたとのご報告がッ!しかも、タンクまで塗り上げているッ!まんま純正のクラシカルブラックやん。スゴイ・・・。

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