子ガモのR100RS、エアクリーナーハウジングの交換とファイナルドライヴのオイル漏れの修理と。

昨年12月に車検と点検整備でご来店くださったハデにカスタムされたR100RSにお乗りのお客様、少し前にメールで「旧いエアクリーナーハウジングに交換したいのですが?」などと意味不明なことをおっしゃいまして、どうにか必要な部品が揃ったことをお伝えしようかと思っていた矢先、今度は「リアタイアにオイルが垂れたような跡があるので修理をお願いしても?」と、またしても意味不明なことおっしゃいまし・・・って、ん?リアタイアに?オイルが?垂れた跡とな・・・?

hatena

ハッ!アカン・・・それ、アカンやつや・・・!からの、有り難いことですッ!でも、メンドくさそー!いややー!

 

などと嫌がっていても、ソッコーでお客様がいらっしゃってしまいましたので、ヤルしかないのであります。

しかも、趣味で作られているというパンまでいただいてしまっては・・・ヤルしかないッ!のであります。ちなみに、お客様がお作りになられたのはピザ味のパンという、ピザでもなくパンでもない謎の食べ物・・・じゃなくて、食べ応え満点!系のブレッドで、その手前にあるモギー好みの甘さ控えめのシフォンは奥様の作だそうで、こちらはペロリ♪系のケーキでした。どちらも大変美味しゅうございました!あざーす!

と、満腹でちょっと眠くなってまいりましたが、まずはエアクリーナーハウジングの交換からスタートです。

ズババッと元のエアクリーナーを外しまして

あらかじめ手配しておいた旧型のハウジングをジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄してから

取り付けていきます。ちなみに、この旧型のハウジング、他のお客様からもご依頼&ご相談をいただいておりますが、ホースやT字型のジョイント、ハウジングを固定するステイなど幾つかの部品が廃番となっているため、部品を揃えるには中古品も利用するしかなく・・・手配するのが意外と難しいんです。最近はネットオークションの競り合いも加熱気味?ですし。なんか、毎回同じような人にジャマされてる気がするんですよねー。相手にとってみれば、モギーもジャマなんでしょうけど。オホホ。

と、グチっぽいことはさておき、お客様の車輌は追加した電装品の都合でスペースがあまりなかったため、先にトップカヴァーを取り付けないとダメみたいでした。ご自身で脱着される際はご注意ください。

で、あらためて右側のハウジングを取り付けまして

エアフィルターも筒型のモノに交換して

左側のハウジングも取り付ければ

あとはインテイクパイプでキャブレターと繋ぐだけです。あ、スターターレヴァーを取り付ける穴もしっかりと塞いでいますよ。

FCRキャブレターのためパイプをちょっと削る必要はありましたが、ビシッと取り付けできたんじゃあないかッ!と思います。

続きまして、エアプレーンタイプに変更されたタンクキャップへとまいります。お客様がおっしゃるには「タンク内の圧力が上がっちゃって、キャップを開けるときにプシュッとガソリンを噴いてしまうッ!」とのこと。お話をお聞きすると、どうもブリーザーが上手く機能していないみたいです。

なので、ご希望に従ってキャップに穴を開けました。当店の加工設備は不十分なので、ヘタレって金属加工屋さんにお願いしちゃおうかと思いましたが、そこそこキレイにできたんじゃないでしょうか。ちなみに、穴は1mmのドリルで開けていますが、ココから気化したガソリンが出てくることになりますので、タンクバッグの底やキャップ周辺の塗装に悪影響がないかときどき確認してみてください。あ、ゴミによる穴の詰まりにもご注意を!フゥ~、すんごく緊張したー!

オホ!キャップも喜んどる、喜んどる!(たぶん)

さ、それじゃあ今回の大物へとまいりますか!レッツラ・ゴー!

ズババッとタイアを外しましたが・・・、やっぱり犯人はこのディスクの向こうにいるんスね・・・。

眺めていても解決しませんので、渋々・・・じゃなくて、慎重にブレーキディスクを取り外します。なんてことないディスクを固定する2本のネジに見えますが、サーヴィスマニュアル(英語版)には「ヘイ、ユー!ユルメル マエニ 120℃マデ アタタメ ルンダ!ワカッタカー!」みたいなコトが書いてありまして、かなりドキドキしてたんです。ま、結果的にはフツーに緩められましたけど。アハハ。

そして、オイル漏れとご対面ッ!やっぱりココかッ!ギャー!

それでも、見た目ほど酷いオイル漏れではなかったみたいですね。お客様が漏れに気付いてすぐにご来店くださったおかげもありますが、このタイプのファイナルドライヴのオイル量は260mlですので、ほんの少し減ったかなといった残り具合でしたので。

てことで、カヴァーをギアごと取り外しまして

またしても、サーヴィスマニュアルに「ヘイ、ユー!カヴァー ハ 100℃マデ アタタメテ カラ ハズスンダ!ワカッタカー!」みたいなコトが書かれていますので、アツアツに温めて分解します。写真では伝えられませんが、分解した直後のカヴァーはホント、アツアツなんです。アチッ!

オ~ゥ、シールと接触するトコロの周辺にちょこちょこ錆がありますね・・・。なるべく均してキレイにしておきますので、今回はそのまま再使用とさせてください。ギアとベアリングの状態は良好ですし、部品を交換するとなると(モギー的にも)かなり大変ですから。オホホ。

あ、ハウジング側は問題なさそうでした。

そしたら、オイルシールとO-リングを交換しまして

ビシッと元に戻します。これで、なんとか漏れが止まれば良いのですが・・・。つか、もう漏れませんようにー!(祈り)

おっし、あとはズババッと外した部品を取り付ければ

wait

ハイ、できました。

 

ということで、この度はエアクリーナーハウジングの交換とタンクキャップの穴開け加工、それとファイナルドライヴのオイル漏れの修理のご依頼、有り難うございましたッ!エアクリーナー変更に伴うキャブレターのセッティングについてはお客様にお楽しみいただくとして、ファイナルドライヴからのオイル漏れについては、もしすぐに再発するようでしたらまたあらためてご相談ください。最初の100km、200kmで漏れないようであれば、そのまましばらくは大丈夫だと思いますが。タンクキャップも含め、少し様子を見つつ、また何かありましたら遠慮なくご連絡を!

 

新型から旧型エアクリーナーへの変更や、ファイナルドライヴのオイル漏れ修理、タンクキャップの穴開け加工等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、1,000km?点検とエンヂンオイルの交換と。

ずいぶん前にエンヂンからのオイル漏れ修理とシリンダーヘッドのO/HをさせていただいたR100RSにお乗りのお客様、納車の際に「1,000kmくらい走られたら点検にッ!お越しくださいッ!」とお伝えしていたんですが、時空のねじれでも生じていたのか、あれから1年半が経過したある日、「これからオイル交換にお伺いしても大丈夫ですか?」と突然のご連絡がありまして、ようやくご来店にッ!キタキタ、キター!アーンド、有り難いことですッ!

 

オ~ゥ、オヒサシ ブリ デース!モギー チャント オボエテ マース!ホントウ デス!

と、抜群の演技力でお客様を思い出せないというピンチを切り抜けましたので、さっさとオイルを抜いてエンヂンを冷まします。ヒュ~♪

が、抜いたオイルの量がやけに少ないような・・・?シリンダーヘッドをO/Hしたばかりだというのに・・・まさか・・・モギーのミス・・・!イヤー!ヤーメーテー!

慌ててメーターを確認してみます。前回の作業のときが27,200kmくらいでしたので、33,376kmってことは・・・えーと・・・6,000kmくらい走られたってことですね。オホ!なかなかのペース!って、1,000km点検だっつーの!なーんでもう6,000kmなんだっつーの!

とっくに1,000km超えてんだっつーの!!

dattsuno

一瞬ヒヤリとしましたが、6,000kmで500mlならオイル消費は0.1リットル/1,000km以下ですから、特に問題ないですね。ホッ。確か、O/Hする前は1,000kmで1リットル以上の勢いでオイルを消費していたとおっしゃっていましたので、この結果でしたら十分満足していただけるんじゃないでしょうか。つか、そもそも1,000kmのお約束を守らなかったのは、お客様のほうなんですー。ホーッホッホッホ!ドーン!

おっし、それっぽい言い訳も用意できましたので、エンヂンが冷えるのを待つ間に、割れてしまったというパニアケースのヒンヂも交換しておこう。

で、本題のヴァルヴクリアランスですが、左シリンダーのIN側がやや広かったくらいで、他はちょど良いくらいに落ち着いていました。スラスト方向のクリアランスも規定値内でしたので、クリアランス自体に問題はなかったみたいですね。グッド!

ただ、シリンダースタッドボルトのナットの締め付けが、やはりちょっと甘かったです。新品のガスケットに交換しているため、本来なら1,000km走行後に確認&増し締めを行い、同時に、O/Hした際には少し広めに調整するヴァルヴクリアランスも再調整するというのが点検の目的だったんですが・・・ま、今回の作業でビシッとやらせていただきましたので、これでまたしばらくは調子良く走っていただけるんじゃないかと思いますッ!

スパークプラグの状態も悪くありませんでしたので、そのまま再使用しました。こりゃ、当店にいらっしゃらない間もけっこう楽しまれていたんじゃ・・・?ククク。

あ、ロアーカウルを固定するネジが1箇所ありませんでしたので、取り付けておきました。(チャリン♪)

ハイ、できました。

 

ということで、この度は1,000km?点検とオイル交換のご依頼、有り難うございましたッ!しばらくご連絡がなかったので「モギーが何か粗相をしたんじゃないかッ!」と不安でしたが、ご事情がおありだっただけとのことで、ホッとしました。モギーモータースを始めてまだ間もない頃のお客様でしたので、ずっと気にしておりましたが(ホントウ デス!)、R100RSの調子もイイ感じで大変嬉しく思っております。これからもじゃんじゃん走っちゃっていただき、また何かありましたらお気軽にご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

 

ちょっと時期を逃した1,000km?点検や、エンヂンオイルの交換、割れたパニアケースのヒンヂの交換等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

トゥーマッチヤングなR100RS、セルモーターの交換。

少し前にオイル交換と当店オリヂナルのスターターノブの取り付けでご来店くださったR100RSにお乗りのお客様から、「なんかセルモーターから変な音がするんですけどー!エンヂンが掛かんないんですけどー!」という謎のお電話をいただきまして、渋々・・・じゃなくて、ソッコーで出張修理に行ってまいりました。つか、なんでそんなにご近所なんスかー!ご近所過ぎて断れないじゃないスかー!からの、有り難いことですッ!あ、ソーレ!仕事だワッショイ!

 

って、こちらのお客様、先日ご紹介したヤバイR100RSにお乗りのお客様のお知り合いでして、すでにOutLoud Motorcycle製のサブフレームとステップブラケットまで取り付けられているじゃあないかッ!しかも、この春から新社会人になるそうで、4月中旬には引越しされてR100RSも持って行かれるとのことッ!

 

お客様 「あまり時間がないんです!よろしくオナシャス!」
モギー 「ハ、ハイー!(やだ、なにこの勢い!これが若さってやつかしら・・・!)」

anago

 

てことで、さっそく作業に取り掛かります。走行距離が75,000kmなので、セルモーターのマグネット剥離が起こっても不思議じゃないですが・・・、果たして?

ズババッとアレやコレや外しまして

セルモーターを取り外します。いつもはココをキレイにするんですが、今回は出張修理のため省略させていただきますゥゥゥ!だって、道具がないからしょうがないィィィ!

で、店から持ってきたEME製マグネットハウジングを使用してO/H済みのセルモーターに交換して動作確認すれば・・・

アレ?セルモーターが回らない?エッ?エッ?なんで?

wait

 

~一時間後~

いったん店まで戻り、テスターを持ってきて確認したところ、バッテリーがかなり弱っていただけでした。ズコー。

一緒に持参したバッテリーで無事にエンヂンの始動を確認できましたので、セルモーターはバッチリだと思います。

が、エンヂンの回転数を上げてみても、ちょっと発電時の電圧が低いのが気になりました。電圧計の表示はそれなりに正確でしたので、バッテリーを充電(または交換)後、しばらく様子をみてみてください。電圧計の針が13V後半まで指さないようなら・・・、あらためて点検&修理のご相談を!

おっし、できたー。

 

~後日~

念のため、持ち帰ったセルモーターを分解して確認してみました。

案の定、2箇所のマグネットが剥がれていて、磨耗したブラシのカスもてんこ盛りッ!ギャー!

新品のブラシが18mmくらいですから、かなり磨耗していますねー。コレを見ると、今回のマグネット剥離が起きていなかったとしても、そう遠くないうちにO/Hが必要だったような気がします。ある意味、このタイミングで修理(交換)できて良かったかもしれませんネ!

ちなみに、こちらのセルモーターはビシッとO/Hしまして、次の出番を待つことになります。各部の状態も悪くなく、単体での動作確認もバッチグーでした。

あ、ついでに前回のオイル交換のご報告も。ドライヴシャフトのオイルがなぜか空っぽでしたが、少し量の少なかったトランスミッションも適量だったファイナルドライヴも、抜いたオイルには問題は見られませんでした。

エンヂンオイルの量もそれほど減っていないようでしたので、こちらも特に問題はなさそうですが、次のオイル交換まで様子見とさせてください。一度、規定量までオイルを入れてからでないと、元から少なかったのか走行して減ったのか判断できませんので。オホホ。

 

ということで、この度はセルモーターの修理のご依頼、有り難うございましたッ!今回の作業でとりあえずエンヂンを始動して走れるようにはなりましたが、お伝えした通り、発電系の状態がちょっと気になります。しばらくは新しい環境で慌しく過ごされることになると思いますが、落ち着きましたら、是非、しっかりと点検してみください。また何か気になることがありましたら、お気軽にご相談をッ!お待ちしておりますッ!って、なんだか初任給はR100RSに突っ込むことになりそうですね。ククク。

 

断れないくらいお近くでしたら、(消極的に)出張修理も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、車検とオイル交換とメーター照明の修理。

昨年からアレコレソレやと度々お仕事を頂戴しているR100RSにお乗りのお客様、今回は車検とちょっとした作業のご依頼にお越しくださいました。ウヒ!有り難いことですッ!レッツ、お仕事ー!オー!

 

と、気合を入れてお待ちしておりましたが・・・

 

お客様 「予算の都合で、とりあえず車検だけ通してください。よろしく。」
モギー 「ハ、ハイー!よ、喜んでー!」

anago

 

ということになりましたので、ソッコーで車検に行くことにします。車検の代行だけとはいえ、そこは「お客様のために、イッツ・モギーモータース」がポリシーの当店。ちょっと曇りがちのヘッドライトを勝手に磨いてしまうのは、しょうがないことなのです。

つか、雨の日にご来店くださったので結露がレンズ表面を曇らせているのかと思いましたが、磨いてみればご覧の通りでした。うーん、ピカピカで気持ち良いー!

おっし、車検に行ってこよう。

wait

 

~二時間後~

ヘッドライトの光軸で一度引っ掛かったものの、無事に車検に通りましたので、同時にご依頼の作業をズババッと進めます。エンヂンとトランスミッションのオイルは少し前に交換させていただいていますので、今回はドライヴシャフトとファイナルドライヴのオイル交換のみです。

ドライヴシャフトのオイル量がやや少なかったくらいで、抜いたオイルの状態も悪くなさそうですし、特に問題なし!ですね。

それと、電圧計の照明がたまに消えたりするそうなので点検したところ

バルブソケットに接続したハーネスの接触不良が原因でした。が、ネジが固くてですね・・・その・・・いったん緩めて締め直そうとしたら・・・あの・・・ネジの頭がポロリしちゃいまして・・・

中古のハーネスから切り取ったソケットに交換させていただきました。大変申し訳ありませんが、ご了承ください。同じ部品を手配しておきますので、もし再発するようならあらためて作業させていただきますッ!何卒!お許しをー!

ま、夜間にソコソコの距離を試乗してみても消えるようなことはありませんでしたので、もう大丈夫な気もしますが。オホホ。

あ、試乗した際にわずかに同調がズレているように感じましたので、こちらも(勝手に)ビシッと調整させていただきました。まだお客様のR100RSのヴァルヴクリアランスは点検&調整をしたことがないのでアレですが、エンヂンの調子は悪くないと思いますよー。

てことで、できました。

と思ったら、ご来店の際に追加でサイドスタンドのストッパーも交換させていただいちゃいました。1チャリン♪入りましたー!あざーす!

 

ということで、この度は車検とオイル交換、それとメーター照明の修理のご依頼、有り難うございましたッ!初めてのご来店からこれまでの作業で、手を入れていない箇所はあまり残っていませんが、それでも車検という区切りの良いタイミングで点検&整備を行うのは大切なことですので、またお時間とご予算の都合が付きましたらご相談ください。すっかり走るのが楽しい季節になりましたし、じゃんじゃんR100RSでお出掛けをッ!あ、モギーは走るほうはアレなんで、店でお出掛け後の整備のご依頼をお待ちしておりまーす。ドゥフフ。

 

ご予算に応じた車検や、ついでにアレやコレやの作業も、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、車検&点検整備とリアブレーキスウィッチの交換と。(その2)

少し前のブログで車検は有効期限の一ヶ月前から受けられるッ!ので、余裕を持ってご準備をッ!」と書いたところ、ソッコーで「もうすぐ車検が切れそうなんですけど・・・その・・・お願いできますか?」と、車検&点検整備をご依頼くださったお客様のR100RS、引き続き作業を進めてまいります。

 

リア周りとエンヂン周りの作業は終わっていますので、今日は残りのフロント周りです。やってやるー!オー!

と、その前に、交換をご希望だったエアフィルターですが、点検したところまだまだお使いいただける状態でした。この時点ですでにご予算の上限にグイグイ迫っておりましたので、今回はそのままにしています。ご了承ください。

さ、それではフロントフォークのオイル交換から始めるとしますか。

しばらく交換されていなかったとのことなので、オイルの汚れはそれなりでした。抜けたオイルの量は左右とも300mlで、特に少ないわけではありませんが、試乗した際にフロントフォークがちょっとフワンフワンしていた印象がありましたので、規定量の320mlでオイルを交換させていただいております。これで、もう少ししっかりした感じになると良いのですが。

で、「ハンドルが少し振れるんですが・・・」とおっしゃっていましたが、モギーが試乗したときにも軽い振れが出ましたので、ビシッとステムベアリングの締め付け具合を点検&調整しておきました。幸い、ベアリングにゴリゴリした感触はありませんし、この調整でハンドルの振れが治まるようならしばらくは大丈夫かなと思います。あ、右側のフォークトップナットが緩んでいましたので、ついでにギューッと締め付けておきました。フロント周りの剛性感のなさは、この辺りにも原因があったのかもしれませんね。

あとは、いつものハンドル周りのレヴァーやケーブルなんかを

ビシッとグリスアップしまして

ご希望のブレーキフルードの交換と

キャリパーのメインテナンス、ホウィールベアリングの点検もビシッとやれば、終わったも同然ッ!イエス!

あ、左側のキャリパーカヴァーに亀裂がありましたが、こちらは割れたら交換ということで・・・あの・・・その・・・ご予算が・・・つまり・・・、ご了承くださいッ!

などと、交換しない正当な理由もアピールできましたので、ネジ穴から外れていたヘッドライトカヴァーのネジの修正も兼ねて

ヘッドライトレンズをピカピカにしておいたこともッ!アピールさせていただきますッ!

そして、最後にキャブレターの同調をビシッと取れば

ハイ、できました。

 

~それから~

無事に車検も通りまして、試乗してみても「アラ、良い感じに仕上がったんじゃないかしら?」と思うモギーなのでありましたが

お客様が「スクリーンがガタガタとうるさいんです・・・」とおっしゃっていた通り、ガタガタとうっさかったので、スクリーンの一番手前のトコロだけリヴェットを交換させていただきました。残りはまた別の機会に交換ということで・・・あの・・・その・・・ご予算が・・・つまり・・・、ご了承くださいッ!

あと、センタースタンドのストッパーもボロボロでしたので、こちらは勝手に交換させていただいて・・・あの・・・その・・・ご予算とは無関係に・・・つまり・・・、ご了承くださいッ!(チャリン♪)

 

 

ということで、この度は車検&点検整備のご依頼、有り難うございましたッ!普段から通勤でよく乗られているだけあってエンヂンの調子は良さそうですが、走行距離が延びれば当然、それなりにヤレも出てきてしまいます。軽んじられがちな2年に一度の車検整備でも、しっかり行うことでヤレた車体をシャキッとした状態に戻すことができたりしますので、次の2年もまたじゃんじゃんお乗りいただき、同時にコツコツとご予算の確保もしていただければと思います。元々状態の良い車輌は変化が見えにくいのでアレですが、今回はかなり良くなったと感じてもらえる気がしますので、多少の?予算オーヴァーもご納得していただけたのではないかと・・・?しばらく何も起きないことを願いつつ、次回の車検&点検整備のご依頼もッ!お待ちしておりますッ!

 

車検&点検整備や、車検のついでのアレやコレやのご依頼も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、車検&点検整備とリアブレーキスウィッチの交換と。

昨年5月頃に発電不良の修理でご来店くださったR100RSにお乗りのお客様、少し前のブログで車検は有効期限の一ヶ月前から受けられるッ!ので、余裕を持ってご準備をッ!」と書いたところ、ソッコーで「もうすぐ車検が切れそうなんですけど・・・その・・・お願いできますか?」などと意味不明な・・・じゃなくて、車検&点検整備をご依頼にッ!ん?なんだ、なんだ?この竿にくるクイクイって感触は・・・

 

って、完全にキター!フィッシュ・オーン!

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からの、有り難いことですッ!くっ~、またしてもモギーのブログったら、抜群のッ!営業効果ッ!ドゥフフ。

 

と、浮かれている場合ではありませんので、さっそく作業に取り掛かります。こちらのお客様、通勤で使用されているというだけあって、あれから8,000km!も走られておりました。ヒュ~♪

なので、取り外したリアホウィールには「最近、掃除してもすぐに汚れが・・・」というお悩みも納得のッ!ブレーキダストがッ!ギャー!

ウッ、なぜココにふわふわのココアパウダーが・・・?

とりあえず、オイルを交換することにしよう。うん、そうしよう。

前回の作業とほぼ同時期にトランスミッションのオイルは交換させていただいておりましたが、約8ヶ月でこのくらい汚れるんですね。他のオイルについても、エンヂンオイルの量がちょっと?少ないコトを除けば汚れ具合もそれなりですし、気になるような金属粉も見られませんでした。駆動系のオイルの交換サイクルは比較的長いですが、少なくとも車検ごとに交換していただければOKだと思います。

で、当店ブログでも何度ネタにしているドライヴシャフトのドレイン側のネジ穴ですが、こちらの車輌も過去に修理されていたようです。ネジ穴が大きくダメーヂを受けていたのか、本来はM12のところ、トランスミッションやファイナルドライヴで使用されるM14のドレインボルトになっていました。

ちゃんとネジ部の長さを揃えてあり、ギュッっと締め付けできていますので使用には問題ありませんが、ご報告まで。

おっし、それではリアブレーキへとまいりますか!

ウォリャー!

ドォリャー!

おっと、お客様が「リアブレーキのスウィッチが・・・」とおっしゃっていましたので

新品のスウィッチに交換しなくては。

またまたウォリャー!キャップもドゥリャー!

ちなみに、取り外したスウィッチですが、突起部が押されたまま戻らなくなってました。ブレーキランプが点かないと車検に通りませんし、走行中に後続車をハッとさせてしまうかもしれませんので、不具合があるようでしたら早めに点検&修理ウォー!

ちょっとテンションがおかしくなってしまいましたが、ブレーキペダルや

シフトペダル、スウィングアームピヴォットなんかもビシッとグリスアップしまして

ホウィールもキレイにして元に戻せば

ハイ、できました。

なんだかノッてきたッ!ので(カラ元気)、そのままエンヂン周りへとまいります。前回の作業でもヴァルヴクリアランスを調整させていただいてましたので、左シリンダーヘッドのEX側がちょっと広いかな?といったくらいで、それほどズレてはいませんでした。もちろん、4箇所ともビシッと調整しているゥゥゥ!ので、ご安心ください。

ただ、右側のスパークプラグにかなりカーボンが堆積していましたので、こちらは交換させていただいております。おそらく、キャブレターの同調がけっこうズレていたのが原因ではないかと思いますので、しばらく様子を見てみてください。ちなみに、モノサスのR100RSでしたらプラグの熱価は標準で6番、純正のプラグコードをお使いならノンレヂスタータイプでOKです。

前回の作業で点火時期の調整と発電系の修理も行っていますが、念のためこちらも点検しておきます。エンヂン前側からのオイル滲みもなく、点火時期&発電状態ともにバッチグー!でした。

あ、エンヂンマウントの締め付け具合を点検した際に、ナットが1箇所だけ異なっていることに気付きましたので交換しています。後側のマウントがちょっと締め付け不足でしたが、前後ともギューッと(規定トルクで)締め直しておきましたので、もう大丈夫かと。

それと、ココのフランヂナットの締め付け具合も点検したところ、ネジ山の状態は良好でしたが、イグゾウストパイプの差し込みがちょっと甘かったので修正しておきました。というのも・・・

サイレンサーがやけに車体に寄っていて、なんか気になったんですよね・・・って、サイレンサーを外してみたら、ファイナルドライヴのケースに接触した跡がッ!思いっ切り付いているじゃあないかッ!

ドッギャァーン!

ドッギャァーン

じゃなくて、本来はコレくらいのクリアランスがありますので、サイレンサーがケースに接触することはないんです。こちらの車輌はサイレンサーにもブレーキロッドが接触していた跡がありましたので、過去に相当寄せて取り付けされていたみたいですね。オ~ゥ、ノ~ゥ!

あ、左側のサイレンサーですが、余計なステイが1枚追加されていましたので取り外しておきました。このステイ(写真左)はリアフェンダー用のモノだと思うんですが、なぜ左側だけ・・・?

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

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(続く)

 

車検&点検整備や、車検のついでのリアブレーキスウィッチの交換も承っております。ご相談くださいッ!

トゥーヤングなR100RS、セルモーターの交換とリアブレーキディスクの交換と。

これまでにキャブレターとブレーキの整備をご依頼くださっていたトゥーヤングなR100RSにお乗りのお客様、今回は「エンヂンの始動性がすごく悪いんですけど・・・あと、やっぱりリアブレーキも・・・」とのことでご来店にッ!え?良いんですか?その・・・けっこう高額な作業に・・・あの・・・お財布にご負担が・・・からの、有り難いことですッ!やりましょう!やっちゃいましょう!

 

そう、依頼人からの仕事はキッチリこなす、それがゴル・・・じゃなくて、モギーモータースなのです。そして、請求書のコトはあとで考えれば良いのです。もし依頼人がゴネるようなら・・・

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消してしまえば良いのです。ズキュゥーンンン・・・

 

と、モギーの非情な一面も垣間見えたところで、さっさと作業に取り掛かります。

まずは、バッテリーをちょくちょく充電しても始動性が悪いとお悩みですので、セルモーターを交換・・・って、ハーネスが遊んでるのが気になるー。

以前の所有者がテキトーにメインハーネスを脱着?交換?しているみたいですね。あとで少しだけキレイにまとめておきます。つか、コレって気にならないものなんでしょうか・・・?

気を取り直しまして、セルモーターを取り外します。ほんと、寒くなってくるとBOSCH製のモノをお使いのお客様からの始動不良のご相談が増えますね。バッテリーの充電は「寒くなってバッテリーの元気がなくなる前に、夏場からこまめに!」行っておくと、冬になっても始動不良を少しは避けられると思います。駐輪場所が充電できる環境にある方は、是非、お試しください。

つか、こちらの車輌はEME製のエンデュララストオルタネーターに交換されているんで、本来であればバッテリーをこまめに充電する必要もないハズなんですが、どうも発電状態がイマイチなんですよね・・・。テスターで調べたところ、レギュレーターもアレっぽいですが、マグネットローターも疑わしい気がしました。お伝えした通り、とりあえず純正に戻してみたほうが良いかもしれません。

で、セルモーターを外したついでに、使われていないダイオードボードマウントを

取り外しておきました。ボロボロのマウントが残っていると、なんか気になっちゃいますので。

ハイ、Valeo製セルモーターに交換できました。これでもう、ちょっとバッテリーが弱ったくらいでも始動不良に悩まされることはないッ!のではないかッ!と思います。

あ、エアフィルターがかなりお疲れのご様子でしたので、このタイミングで交換させていただきました。意外とお高い部品ですが、お許しください。

同時に、スロットル操作が少し重いのが気になっていましたのでケーブルを点検したところ

中のワイアが数本切れているじゃあないかッ!ガビーン!となっておりまして、こちらも交換させていただきました。コレは、遅かれ早かれ必ずトラブルの原因になりますので!なりますのでー!お許しをー!

幸い、スロットルのギアの状態は良好で、けっこう軽~い操作感になったんじゃあないかッ!と思います。なので、やっぱりお許しをー!

それと、前回は気付きませんでしたが、スウィッチを固定するネジが長いモノになっていてグラついていましたので、中古のネジに交換しておきました。フフフ。

おっし、あとは同調をビシッと取れば前半戦も終~了~。

続きまして、前回の作業でもお伝えしていたリアのブレーキディスクの交換とまいります。

ズババッとホウィールを外しまして

あらかじめ取り寄せておいたディスクに交換ッ!こちら、純正品ではありませんがBREMBO製のOEM品になりますので、よろしいのではないかとッ!ピカピカで眩しー!

ほいさっさー!

ちなみに、前回、フロント側から使い回したブレーキパッドはご覧の通り・・・。一部に深い削れがあるのを見れば、あの磨耗したディスクに新品のパッドを使わなくて正解だったと思います。ナイス判断!ナイス判断よ、モギー!てことで、今回は新品を使用しますが・・・またまたお許しをー!

あと・・・その・・・(お財布に)追い討ちを掛けるようで・・・非常にアレですが・・・

タイアもそろそろ(とっくに)交換時期に来ておりますので・・・心のご準備を・・・って、なんでモギーが言わなきゃなんないのー!うわーん!

リアサスペンションも抜けてるしー!うわーん!

でも、しょうがないのです。心優しいモギーの目は、それはそれは厳しいのです。オホホー!

そうそう、エンヂンマウントのナットも緩んでいましたので、ギューッと(規定トルクで)締め付けておきました。お客様がエンヂンガードを外された際の締め付けが甘かったんだと思いますが、ココは大事なところです。ご注意を!ちなみに、2本サス、モノサス、パラレバーで締め付けトルクは異なりますので、ご自身で作業される方もご注意ください!

ハイ、できました。

 

ということで、この度はセルモーター交換とブレーキディスク交換のご依頼、有り難うございましたッ!ついでにアレやコレや作業させていただいてしまい、お客様のHPをかなり削ってしまったかもしれませんが、薬草かホイミで回復されましたら、またイオナズンさせていただければと思います。それまでに、モギーもラリホーにてビシッと準備しておきますので!次回は、タイア交換でパルプンテでしょうか。またのご依頼をお待ちしておりますッ!(テキトー)

 

始動がイマイチなBOSCH製セルモーターの交換や、磨耗したブレーキディスクの交換、ついでにアレやコレやの作業も、諸々承っております。ご相談くださいッ!

謎のR65? オイル噴出の修理。(2回目)

去年の12月に車検&点検整備をさせていただいた謎のR65?にお乗りのお客様、ここしばらく「R65楽しー!R65最高ー!モギーモータースのおかげー!」みたいなコトしかおっしゃておりませんで、すっかりモギーも忘れておりましたが・・・

 

「またオイルがピューピューしちゃいました。なんとかしたいです。」

anago

 

と、なぜか落ち着いた様子?のご相談メールが1月の下旬に届きまして、ソッコーで部品を手配&修理のご依頼となりました。マジすか・・・。またしても・・・あの・・・!からの、有り難いことですッ!でも、何かしら?この胸騒ぎは?

 

って、ついこの前のコトだと思っていましたけど、アレから1年経ってるんですね。その後、けっこう寒い日もありましたし、お客様も季節に関係なくエンヂン始動時は気を遣われていましたし、BOSCH製オイルフィルターと10W-40のエンヂンオイルの組み合わせでファイナルアンサーッ!だとばかり思っていましたが・・・なんだか申し訳ありません・・・。

FA

それにしても、お客様ったらホント、ハートがお強いですねー。モギーはオイルの噴出を2回経験しただけで「もうダメや・・・」とグッタリしちゃいましたが、もう何回、マーライオンにお会いになられたんでしょうか。ククク。

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てことで、注文していた部品も届きましたので、ソッコーで作業に取り掛かります。

まずは、オイルを抜きまして

オイルパンとMotoren-ISRAEL製オイルパンスペーサーを取り外します。

本来はココにオイルフィルターが収まるキャニスター(筒)があるんですが、このオイル増量キットを使用する際には取り外さなければならないため、お客様も抜くのに大変苦労されたそうです。ちなみに、パイプの右にあるのがリリーフヴァルヴで、ボールとスプリングの組み合わせでできてます。エンヂンの回転数が低く、油圧も低いときは閉じていますが、ある程度油圧が上がるとほぼ開きっぱなしになり、スプリングの反力による開き具合で油圧を調整しているみたいです。実際に試してみても、軽い力でボールの開閉動作を確認できましたので、やはりリリーフヴァルヴには問題ないですね。てことは・・・!

あ、キャニスターの挿入部の状態は良好でしたので、もしまたオイルが噴出するようなら純正仕様に戻せるかもしれません。(不良)在庫覚悟でッ!キャニスターを注文しておきますッ!おきまーすッ!

arimasu

と、長々と書きましたが、オイルパンをジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

取り寄せておいたヴァルヴ付きのスペーサーに交換します。取り付け前に確認したところ、こちらのヴァルヴも純正と同様の構造で、エアを送るとピョコピョコ?としっかり開閉していました。これなら、もう大丈夫そうですね。

オイルパンとスペーサーからオイルが滲んだりしないよう、ピタッ&ビシッと取り付けて

オイルフィルターも取り付けてキュッと締め込めば

できました。

 

ということで、この度はオイル噴出の修理(2回目)のご依頼、有り難うございましたッ!BOSCH製でない黒いフィルターでも今のところ問題ありませんので、今度こそ大丈夫な気もしますが、これまで通りエンヂン始動直後の5分間くらいは「のんびりと暖機運転&暖機走行」を心掛けていただければと思います。いったんオイルが温まってしまえば、あとは容赦なくブォンブォン!とブン回しちゃって構いませんから。これからどんどん暖かくなってまいりますし、益々エキサイティングなR65ライフをッ!お楽しみくださいッ!モギーは次の冬を無事に乗り越えるまで安心しませんが・・・。ククク。

 

後付けのオイルフィルターから何度もピューとオイルが噴き出しちゃう方、ご相談くださいッ!

 

オマケ

オイルラインについて、ちょっと気になってサーヴィスマニュアルで確認したところ、モギーの認識が間違っておりました。テキトーなことを書いてしまい、お恥ずかしいかぎりです・・・。

ブログの中で触れたオイルフィルターが収まるトコロのヴァルヴですが、これはリリーフヴァルヴではなく、バイパスヴァルヴでした。

マニュアルのイラストの(6)番の部分になります。「フィルターが(目詰まりして)塞がったときに、(フィルターを介さずに)オイルの流れを確保する」みたいな説明がされています。

そもそも、このカートリッヂタイプのフィルターにはバイパスヴァルヴが内臓さているので、ソコが引っ掛かっていました。フィルターについて調べてみても、「オイルの粘度が高いエンヂン始動時やフィルターのエレメント(濾紙)が目詰まりを起こしたときに、オイルの流量を確保するために開きます。このとき、オイルはエレメントを通らずに汚れたままエンヂンへ供給されます。」といったコトが書かれており、(6)番のヴァルヴと同じ働きをしていることが分かります。

つまり、Motoren-ISRAEL製のオイルパンスペーサーでは(6)番のヴァルヴは機能しておらず、Motoren-ISRAELの「元々エンヂンに内蔵されているリリーフヴァルヴが適切な油圧で作動しないからO-リングがハミ出る」みたいな言い訳も、あながち間違いではなかったようです。ちなみに、ココでいうリリーフヴァルヴはイラストの(11)番の部分になります。「5bar以上で開く」と説明されていますね。

以前にも書きましたが、オイルフィルターの耐圧性は工業規格で「1,500kPa(=15bar)に耐えること」となっていて、2V-OHVエンヂンのオイルポンプの作動圧力はおよそ600kPa(=6bar)なので、(11)番のリリーフヴァルヴが5barで開けば問題は起こらないハズです。ただし、これはあくまでエンヂンが作動温度での話。冬場の冷え切った固~いエンヂンオイルでの始動直後ともなれば、油圧はもっとずっと高くなると考えられます。なので、(11)番のリリーフヴァルヴが5barで正常に作動したとしても、逃がしきれないオイルのせいで油圧を上手く下げられず・・・

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マーライオンが登場ッ!するのではないかッ!と思います。ピュー。

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結局、エンヂン始動直後のこの逃がしきれないオイルによる油圧の上昇を考慮しなかったMotoren-ISRAELが悪い、としかいいようがないですね。ガッキー先輩も「オマエが悪い!」とおっしゃってますし。

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最初からココにリリーフヴァルヴを追加してくれていれば、お客様もモギーもこんな苦労しなくて済んだのにー。もー。

と、恥ずかしい間違いを訂正するふりをしつつ、ピンチをチャンス(責任転嫁)に変える前向きなモギーなのであった・・・

 

(完)

R100RS、ウィンカーのLED化とフロントブレーキのO/Hと。

1月の忙しい合間に、ちょっとフザけてブログで「オシゴト クダサイ」と書いたところ、ソッコーでR100RSにお乗りのお客様から「オシゴトです!」とメールが届いてしまいまして、自分で自分の首を絞めるアホなモギー、44歳(みずがめ座)なのであります。何やってんのよ!まだイロイロ終わってないことがあるでしょ!モギーのバカー!ってカワイイ女の子に叱られたい・・・じゃなくて、またまたお仕事のご依頼とは!なんとも有り難いことですッ!でも、やっぱりモギーのバカー!

 

こちらのお客様、昨年の8月にもアレコレや作業させていただいておりまして、その後もチョイチョイお仕事をくださっているんですが、今回は「まだ手付かずのフロントブレーキのO/Hと、あとウィンカーのLED化を!ハザード付きで!」とのことでご来店になりました。よっ!待ってましたッ!

てことで、さっそくウィンカーのLED化から取り掛かります。利用するのは、お馴染み輸入屋ビーマーさん取り扱いのLEDウィンカーキット。メールでご相談を受けてすぐに手配していましたので、準備はOK!レッツラ・ゴー!

ズババッとウィンカーリレイの取り付け&配線の処理をしまして

別途用意したハザードスウィッチも取り付けます。スウィッチは、以前にドラマッチックなR80にお乗りのお客様が取り付けていたのと同じモノをハンドルパッドに埋め込んでみました。まあまあ押しやすい位置に設置できたんじゃあないでしょうかッ!

ちなみに、裏側はこんな感じになってます。スウィッチとハーネスの接続部が丈夫ではなさそう・・・というより、むしろ貧弱ゥゥゥ!なので、ストレスが掛からないように途中でハーネスを固定しておきました。ウィンカーリレイのハーネスとの接続にもコネクターを使用していますので、ハンドルパッドの脱着も容易にできると思います。フフフ。

って、一発勝負で位置決めできるほどモギーのハートは強くもなく、たまたま転がってい・・・じゃなくて、大切に保管していた当店の代車のR100RSから外したハンドルパッドで一度試して&検討しているという・・・。アレレ?何かしら、このゴミみたいなの?(失意)

続きまして、フロントブレーキの作業へとまいります。マスターシリンダーと

ブレーキキャリパーを

ズババッと取り外し、分解して点検です。

マスタシリンダーは、リザーヴタンクのO-リング周辺にわずかにフルードが滲んだ跡がありましたが、まずまずの状態でした。グッド!

キャリパーも、汚れてはいましたがピストンもすんなり抜けましたので、状態は悪くなかったみたいです。こちらもグッド!

パッドの残りも十分ですね。またまたグッド!

そしたら、ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

新品のシールを使ってビシッと組み立てます。

あ、今回はマスタシリンダーの内側の状態がツルピカで良好でしたので、インナーピストンキットを使用してO/Hしています。このくらいキレイな状態なら再使用できますが、シリンダー内壁が腐食しているようだと新品のピストンシールでもすぐにフルードが漏れてくることもありますので、そういう場合はマスタシリンダーごと交換したほうが良いかもしれません。インナーピストンキットが¥10,000(税抜)、リザーヴタンク付きの新品マスタシリンダーが¥16,000(税抜)と、あまり価格差もありませんので。(2017/3/8現在)

で、ブレーキキャリパーと

マスターシリンダーを元に戻しまして、ビシッとエア抜き・・・

できないじゃあないかッ!どゆことー!

kanben

ニギニギ、ニギニギ、ニギニギ・・・

honto_kanben

 

~数時間後~

アレコレやって、なんとか納得できるところまでエア抜きできました。が、お伝えした通り、まだ微かにエアが残っているような感じもしますので、申し訳ありませんが少し様子を見ていただき、もう一度、確認のためにエア抜きさせてください。キャリパーとマスターシリンダーをO/Hしたあとは気持ちレヴァーのストロークが大きく、タッチも柔らかくなる気がしますので、コレでOKのような、でももう少しエア抜きできるような・・・うーん、どうかしら?

と、ようやく作業が終わったと思ったら、なんか床にオイルがポタポタしとるー!つか、ファイナルドライヴがオイルで濡れとるー!イヤー!

一瞬、以前に作業したドライヴシャフトのオイルドレインのネジ穴からかと不安になりましたが、リアサスペンションが抜けていただけでした。ズコー。

などと、ズッコケている場合ではありませんので、ソッコーでお客様に連絡ッ!早くしないと明日の納車に間に合わないィィィ!

 

「モギーです。実は・・・ハイ、ビシッと交換しておきます。ガチャリ」

phone

 

お客様の許しを得ましたので、さっさと中古良品?のサスペンションに交換します。フゥ、焦るぜ~。あ、同時にご依頼のスウィングアームのピヴォットもビシッとグリスアップしておきました。

それにしても、取り外したリアサスペンション、よく見るとダンパーロッドからけっこうなオイルが漏れています。お客様にも確認していただいたところ、やはりご自宅の駐輪場所にもオイルが垂れた跡があったそうなので、当店にお越しになる前、最後にお乗りになられたときに漏れが発生したみたいですね。

ハイ、できました。

 

ということで、この度はウィンカーのLED化とフロントブレーキのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!リアサスペンションのオイル漏れは想定外でしたが、これで初めてのご来店からほぼ一通り整備を行ったことになりますので、しばらくは安心してお乗りいただけるんじゃないかと思います。この3月からこちらに戻られたそうですし、しかも春はもうすぐソコですから、これからもじゃんじゃん走りにお出掛けしちゃってください。また何かありましたら遠慮なく、お気軽にご相談をッ!

 

ウィンカーのLED化や、フロントブレーキのO/H、不意のリアサスペンションのオイル漏れ等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、プッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理と。

ベン・ジョンソンばりのスタートダッシュで始まった2017年も、気が付けば2月が終わりそうなわけですが、まーだ1月分の作業報告が残っておりました。オホホ。早くしないと忘れちゃいますのでズババッとご報告させていただきますと、「とにかくッ!オイル漏れがッ!気になるのですッ!」とメールでお問い合わせくださった初めてのお客様が、ソッコーでご来店にッ!しもたー。また安易に引き受けてしもたー。からの、有り難いことですッ!でも、しもたー。

 

こちらのお客様、2年くらい前にこのR100RSを入手されたときから

プッシュロッドチューブの根元からのオイル滲みに悩まされてきたそうなんですが

いよいよ滲みから漏れに変わってきたらしく、停めているときにできるオイル溜まりにガマンできなくなってしまったとのこと。購入時から施されていたというオイル漏れへの対処を見れば、過去にもけっこうな漏れがあったことが想像できますねー。

ウホ!オイルパンにまでハッキリと滴るオイルがッ!こりゃ、手強そう・・・。

てことで、さっそく作業に取り掛かります。まずはタイミングチェーンカヴァーを固定するボルトがオイルと砂?で埋まってしまっているエンヂン前側からスタートです。

案の定、オルタネーターとイグニッショントリガーの両方からオイルが漏れていましたので、オイルシールとO-リングをビシッと交換します。

ローターコイルのオイルシールとの接触面も良好ですし、これで漏れはバッチリ止まると思います。おっし、エンヂン前側はOKでしょう、たぶん。いや、きっと!

続きまして、本題のプッシュロッドチューブの根元からのオイル漏れの修理へとまいります。今回はご予算の都合でオイルシールのみの交換になりますので、シリンダーとシリンダーヘッドをごっそり取り外して・・・

って、ロッカーアームのベアリングが破損しとるー。ガビーン。

気にしてると先に進めませんので、とりあえず作業を続行します。

ウッ、こりゃヒドイ汚れや・・・。ハッ!こんなときは・・・あの呪文!

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、ピカピカになーれー」

ウヒ!ピカピカになったー!もういっちょ!

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、ピカピカになーれー」

ウヒョ!こっちもピカピカー!

なんてことができたら、どれほど楽かッ!アッコちゃん・・・その鏡、ちょうだい・・・。

kanben

などという茶番はさておき、エンヂンもキレイになりましたので、羽根つき餃子みたいになってたオイルシールとシリンダーのO-リングを交換しまして

ズババッと元に戻します。写真を取り忘れましたが、タペットの状態は良好でしたのでご安心を。

結局、ロッカーアームのベアリングは左右のシリンダーヘッドのIN側、EX側の4箇所で破損していましたので、交換させていただいております。

それと、ロッカーアームの動作には問題はありませんでしたが、シャフトに焼けた跡があるのがちょっと気になりました。ココに熱的な負荷が掛かることはないハズなんですが、過去に何があったんでしょうか・・・?うーん、謎です。

ロッカーアームを取り付けて、ヴァルヴクリアランスもビシッと調整すれば・・・あともう少し!

どうか、ピタッと長~くオイル漏れが止まってくれますようにー。(祈り)

あ、スパークプラグの状態はアレでしたが、イリヂウムプラグだったためそのまま再使用しました。こちらはお客様の判断で交換していただければと思います。イリヂウムプラグは現代のインジェクション仕様の車輌には向いていますが、旧いキャブレター仕様の車輌にはイマイチ相性が良くないような気がしますので、交換する際は一般的なプラグで十分ではないかと。

あとは、キャブレターを元に戻すついでに

ココのラバースリーヴがカチカチだったので交換したり

イグゾウストパイプを固定するリングが片側だけ2ピースタイプ(写真左)だったので

フランヂナットに合わせて1ピースタイプに交換したり

サイドスタンドがガコンッ!とうるさいのでストッパーを取り付けたりすれば(チャリン♪)

できました。

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

 

~翌日~

オイル漏れの修理も終わりましたので、残りのご依頼をズババッと進めます。操作が重いとおっしゃっていたスロットル周りをグリスアップしまして

スロットルケーブルの大きすぎる遊びを修正しつつ、キャブレターの同調もビシッと調整ッ!

気にされていたフロントホウィールのベアリングも点検&クルクル軽~いことを確認ッ!異常なしィィィ!

ちょっとオイル汚れのあるドライブシャフトのブーツも・・・まだ大丈夫ッ!そうなので、とりあえずキレイにしてバンドを増し締めしておくゥゥゥ!

つか、ご予算の都合でまた今度ォォォ!とさせてくださいィィィ!ウゥゥリィィィ!

uuurrrryyy

ハイ、できました。

おっし、試乗に行ってこよう。

 

~数十分後~

お客様が気にされていたようなフロントタイアからのゴロゴロ?した感触もなく、フツーに走ることができていましたが、むしろ、ちょっとハンドルの切れ込みが強いのが気になりました。お伝えした通り、タイアのラウンド形状が三角形っぽく尖っているせいかと思いますので、次のタイア交換では別の銘柄を試してみても良いかもしれません。スリップサインもそろそろ交換時期に近付いていることを教えてくれていますし

製造年を見てもちょうど良いタイミングなんじゃないかと。ご検討くださいッ!

 

ということで、この度はプッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理のご依頼、有り難うございましたッ!過去にテキトーな作業を施された香りが少~し致しますので、もうしばらく乗りながら様子を見ていただければと思います。もうちょっと良い状態に戻る余地がありそうですので。また何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

 

プッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理や、重いスロットルの整備、ホウィールベアリングの点検等、諸々承っております。ご相談くださいッ!