R80、車検と点検整備とブレーキディスクの交換と。

1年ほど前にアレやコレや作業させていただいたR80にお乗りのお客様、あれから特にトラブルもなかったようで、久しぶりにメールが来たと思ったら・・・「車検をお願いしたいのですが?」だって!イヤ~ン、ウレスィ~♪そして、有り難いことですッ!

 

モギーの都合で一週間後になってしまいましたが、予定通りご来店くださいましたので、ソッコーで作業に取り掛かります。頑張るぞー!オー!

まずは、走行中に点いたり消えたりするというポジション系統のランプの点検からスタートです。テイルランプが確実に点灯しないと車検に通りませんからね。

えーと・・・アレでもない・・・コレでもない・・・えーと・・・

wait

と、あちこち点検したところ、イグニッションスウィッチからのコネクターが接触不良を起こしてました。この手のトラブルは再現性が低いことも多く、原因を特定するのがけっこう難しいんですが、今回はバッチリだと思います。ビシッと接続し直しておきましたので、もう再発することはないッ!んじゃあないかと。たぶんッ!

おっし、そんじゃあいつもの点検整備とまいりますか。

ブレーキドラムをキレイにお掃除したり

リアブレーキ周りをビシッと清掃&グリスアップしたり

スウィングアームピヴォットやシフトペダルに

クラッチリリースアームなんかもビシッとやります。

あ、ダストカヴァーにひび割れがありましたので交換させていただきました。全体的にゴムも固くなってましたし、もう十分に役目を果たしたかなと。お疲れ様でーす。

ドライヴシャフトブーツは以前に交換させていただいてますので、バンドだけキュッと増し締めしておきました。今のところオイル滲みもないですし、上手くできてたみたいですね。ホッ。

で、リアサスペンションのピヴォット部も点検すれば、リア周りはOKです。

そしたら、ヴァルヴクリアランスの調整です。それほどズレはありませんでしたが、スラスト方向のクリアランスが4箇所ともちょっと広かったのでビシッとシム調整しておきました。ロッカーアームの状態も特に気になるところはありませんでしたが

お伝えした通り、左シリンダーのEX側のベアリングが1個だけ破損していましたので、こちらは交換しています。

ココのベアリングって、破損してても異音が出ない車輌も多いので、シム調整でもする機会がないとなかなか点検されないんでしょうね。異音がするときは、「ウォッ!何、このヤバイ音ー!」ってくらいガシャガシャと音がするらしいですから、すぐに分かりますし。ウヒィー!聞きたくないー!

てことで、クリアランス調整はOKです。あ、スパークプラグは前回の交換から10,000kmくらい使用されていましたので、交換しちゃいました。

エンヂン前側からのオイル漏れもないですし、点火時期もバッチグーですし、よろしいんじゃないでしょうかッ!

そうそう、今回、駆動系のオイルは交換してまだそれほど経っていないため、エンヂンオイルだけ交換していますが

半年前にオイルフィルターと一緒に交換してから、ちょうど3,000km走られていました。どちらも同じような距離で400~500mlくらいのオイル消費ですから、これならほとんど気にならないですね。グッド!でも、黒い紙製ガスケットが使用されていたのはバッドでしたけど。オホホ。

続いて、フロント周りへとまいります。フォークオイルは数年?交換していなかったとのことですので、さっさと交換です。

使用期間の割りに右側には赤味が残っていましたが、今後はもう少し早く交換しても良いかもしれませんね。

あ、オイルシールには滲みもありませんでしたが

フォークトップからオイルが漏れていましたので

ココのO-リングを交換させていただきました。

順序が前後しますが、フロントブレーキもビシッとやっています。キャリパーを清掃したり、錆び付いたパッドピンをキレイに磨いたり

ブレーキパッドも新品に交換したりと、2枚の写真だけじゃ伝え切れないくらいアレやコレや・・・でもなかったですね。オホホー!

ちなみに、元のパッドはこんな感じでまあまあ磨耗してました。早めに交換したほうが安心とはいえ、こんだけ残っていれば問題なく車検に通るんですが

今回、ブレーキディスクも中古良品に交換させていただきますので、このタイミングで一緒に交換したかったんですよね。つか、以前にディスクの磨耗がけっこう進んでいることをお客様にお伝えしたところ、ちゃんと覚えていてくださいまして。嬉しいですね~。部品を手配しておいたモギーも、不良在庫にならずに済んでホッと・・・じゃなくて、このタイプのディスクは¥61,600/枚しますので、良い選択だったんじゃあないかとッ!思うのですッ!(税抜、2018/2/5現在)

と、ちょっとイイ仕事したあとは作業が進むもので、気付いたらハンドル周りもズババッとできてました。え?写真を取り忘れたわけじゃあないですよ?

向きが逆になってたマスターシリンダーのピストンのところのシールも、いったんマスターシリンダーを取り外して直してますし。フフフ。

ビキニカウルの取り付けだって修正してますし。フフフフフ。

あと、エアクリーナーも点検してキャブレターの同調も調整してますし。フフフフフフフフ。

ほかにもチョイチョイやってますけど、「フ」が増えていくだけだと思ったんで・・・本当ですよ?

 

ということで、この度は車検&点検整備のご依頼、有り難うございましたッ!今回はブレーキディスクの交換もあり、通常の車検よりも費用が掛かってしまいましたが、これで次の2年も安心してお楽しみいただけると思いますので、またタンデムでじゃんじゃん走りにお出掛けしちゃってください。オイル交換等のメインテナンスだけで次回の車検を迎えられるよう、モギーも遠くから応援しておりますので!ま、応援しても意味ないのは百も承知ですけど!オホホー!

 

車検&点検整備だけでなく、ついでにブレーキディスクの交換や、アレやコレやの作業も、諸々承っておりますッ!ご相談くださいッ!

 

オマケ

お客様ったら、モギーがブログの更新をサボっているうちに、ナックルガードの取り付けもご依頼にッ!前期型のR100GS用なんで見た目はちょっとアレですが、ビキニカウルにも干渉することなく取り付けできましたし、冬の寒さ対策には確かな効果があるとのことッ!でした。ほんとかなー?モギーも試してみようかしら・・・?

ちなみに、2本サスからモノサスまで使える純正ナックルガードキットは¥4,000(税抜、2018/2/5現在)になります。後期型のR100GSやR100Rの場合、キットが廃番のため単品で揃える必要がありますが(ちょっと割高)、ご興味のある方がいらっしゃいましたらご相談ください。どちらも「白」と「黒」の2種類あります。

R100RS、ツーリング前にアレやコレや。

今年の1月に初めてお越しになられたR100RSにお乗りのお客様、「今度、伊勢方面にツーリングに行くので、その前に点検をッ!安心がッ!欲しいのですッ!」とのことでご来店くださったのは・・・そう、5月の中旬のことでございます。って、まだ5月分のブログ・・・。書いても~♪書~いても~♪先に~進ま~ない~♪ので、さっさとご報告をせねば!ウゥオォォー!あ、有り難いことですッ!

 

こちらのR100RS、前回いらしたときは、それはもう・・・!てなくらいキャブレターの同調がアレでしたが、調整してだいぶフツーになりましたよね。ククク。

おっし、それじゃあヴァルヴクリアランスの点検&調整からまいりますか!ファイトー!オー!

って、なんかロッカーアームが妖しく光っとる・・・!

つか、ヴァルヴスプリングが逆さま・・・!

グッ、ベアリングが・・・!

からの、ビシッとできました。ヴァルヴクリアランスが左右ともEX側がかなり狭かったですが、もう大丈夫でしょう。フフフ。

結局、ベアリングは左側で2個、右側で1個破損していましたので交換させていただきました。それにしても、なんでロッカーアームを磨いたんだろう・・・スプリングは逆さまだし・・・?なんか、気になるー。

あ、スパークプラグは抵抗入りのモノになっていましたので、ノンレヂスタータイプのモノに交換しています。右側がけっこう汚れていましたし、ちょうど良い交換時期かと。

ヘッドカヴァーガスケットも、まだ使えそうな状態ではありましたが、形が歪んでいましたので交換しました。新品のガスケットに交換したためヘッドカヴァーからオイル滲んでくることがあるかもしれませんが、しばらく様子を見てみてください。

エンヂン前側からのオイル滲みはありませんでしたが

ポイントの点検&調整のついでに、O-リングだけ交換しておきました。もちろん、点火時期もビシッと調整しています。

つか、ダイオードボードの下に見慣れない黒い物体が・・・なんだろう?

それと、オイル量を点検した際にフィラーキャップに巻かれたシールテープが気になりましたので、汎用のO-リングに交換させていただきました。

てことで、エンヂン周りの作業も終了!お次は、お客様がお持ち込みになったETCの取り付けとまいります。今回はシートカウルの下に車載器をふんわりと設置したため

パイロットランプ&アンテナが届くか心配でしたが、無事、いつもの位置に取り付けできました。高速道路を利用するなら、ETCは欠かせませんからね~。ホント、便利になったもんです。

同時に、ガタつくスクリーンもバチッと取り付け直します。

アチャー。

リヴェットがちゃんと入ってないじゃない!そりゃ、ガタつくわ!

外したリヴェットを見ると、ピンの長さもまちまち・・・というより、ほとんど短くなってました。ズコー。

メーターダッシュをキレイにして、なくなっていたゴムひもも取り付けます。地味な部品ですが、あったほうが良いんです!(チャリン♪)

そうしましたら、新品のリヴェットをガッツン!ガッツン!と打ち込みまして

カウルの各部もガタつきがないか点検し、ヘッドライトレンズもピカつかせれば

ハイ、できました。ヒュ~♪ピッカピカだぁ~♪

あとは、クラッチレヴァーとケーブルをグリスアップしたり

当店オリヂナルのスターターノブを取り付けたり

エアフィルターを点検したり

ステムベアリングの締め付け具合を調整したり

あらかじめご相談のあった破れたシフトペダルのところのブーツを

SIEBENROCKから取り寄せておいたブーツに交換したり・・・って、けっこうアレコレやってたー!

と、ココまでは雑なご報告でも十分に伝わるかと思います。オホホ。で、最後に発電系の点検を行ったんですが、レギュレーターが劣化していたようで、充電電圧がイマイチでした。

なので、レギュレーターをEME製のモノに交換してみますが・・・

アイドリングで12.3Vくらいと、まだイマイチです。アレレ?

ちなみに、このときの電圧計の表示は12Vちょうどくらいでした。

エンヂンの回転数を3,000rpmまで上げてみても、13.3Vくらいしか出ていません。アレレ?

このときの電圧計の表示は12.6Vくらいでしょうか。けっこう誤差が大きいですね。

「うーん、なんかヘンだなぁ・・・?」と原因を考えていて、ふと思い出したのがコイツです。そう、ダイオードボードの下にあった見慣れない黒い物体ッ!

しかも、ステインレスのボルトで取り付けられていたため、思いっ切りカジってボルトが捻じ切れるというッ!なんてことをッ!(このネジ穴は本来使用しない場所ですので、お許しください・・・。)

つか、外したらバリバリ発電しとるやんけー!なんなのー!

あ、このときの表示は13.4Vくらいでした。こちらの電圧計、表示はズレているものの針はしっかりと振れていますので、発電系の状態を確認する目安としては十分お使いいただけると思います。モギーはこういうの気にしないほうなんで、アレかもしれませんが。アハハ。

おっし、できたー。ちょっくら試乗に行ってこよう。

 

~試乗後~

取り付け直したスクリーンと増し締めしたカウルのおかげでかなり静かになりましたが、ステアリングダンパーのロッドが振動でリーン♪リーン♪と鈴虫みたいに鳴いてうっさかったので、なくなっていたブッシュを取り付けておきました。地味な部品ですが、あったほうが良い気がするんです!(チャリン♪)

 

ということで、この度はツーリング前のアレやコレやのご依頼、有り難うございましたッ!初めていらしたときよりも、だいぶフツーになりましたので、伊勢までのツーリングを存分にお楽しみ・・・になられたとのご報告もとっくにいただいておりましたね。そうでした、そうでした。ダハハ。それと、ご依頼の部品については注文がまとまったタイミングで手配しておきますので、お待たせして大変申し訳ありませんが、もうしばらくお時間をいただければと思います。忘れているわけじゃありませんので!せんのでー!

 

ツーリング前のアレやコレやの作業も、承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、プッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理と。

ベン・ジョンソンばりのスタートダッシュで始まった2017年も、気が付けば2月が終わりそうなわけですが、まーだ1月分の作業報告が残っておりました。オホホ。早くしないと忘れちゃいますのでズババッとご報告させていただきますと、「とにかくッ!オイル漏れがッ!気になるのですッ!」とメールでお問い合わせくださった初めてのお客様が、ソッコーでご来店にッ!しもたー。また安易に引き受けてしもたー。からの、有り難いことですッ!でも、しもたー。

 

こちらのお客様、2年くらい前にこのR100RSを入手されたときから

プッシュロッドチューブの根元からのオイル滲みに悩まされてきたそうなんですが

いよいよ滲みから漏れに変わってきたらしく、停めているときにできるオイル溜まりにガマンできなくなってしまったとのこと。購入時から施されていたというオイル漏れへの対処を見れば、過去にもけっこうな漏れがあったことが想像できますねー。

ウホ!オイルパンにまでハッキリと滴るオイルがッ!こりゃ、手強そう・・・。

てことで、さっそく作業に取り掛かります。まずはタイミングチェーンカヴァーを固定するボルトがオイルと砂?で埋まってしまっているエンヂン前側からスタートです。

案の定、オルタネーターとイグニッショントリガーの両方からオイルが漏れていましたので、オイルシールとO-リングをビシッと交換します。

ローターコイルのオイルシールとの接触面も良好ですし、これで漏れはバッチリ止まると思います。おっし、エンヂン前側はOKでしょう、たぶん。いや、きっと!

続きまして、本題のプッシュロッドチューブの根元からのオイル漏れの修理へとまいります。今回はご予算の都合でオイルシールのみの交換になりますので、シリンダーとシリンダーヘッドをごっそり取り外して・・・

って、ロッカーアームのベアリングが破損しとるー。ガビーン。

気にしてると先に進めませんので、とりあえず作業を続行します。

ウッ、こりゃヒドイ汚れや・・・。ハッ!こんなときは・・・あの呪文!

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、ピカピカになーれー」

ウヒ!ピカピカになったー!もういっちょ!

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、ピカピカになーれー」

ウヒョ!こっちもピカピカー!

なんてことができたら、どれほど楽かッ!アッコちゃん・・・その鏡、ちょうだい・・・。

kanben

などという茶番はさておき、エンヂンもキレイになりましたので、羽根つき餃子みたいになってたオイルシールとシリンダーのO-リングを交換しまして

ズババッと元に戻します。写真を取り忘れましたが、タペットの状態は良好でしたのでご安心を。

結局、ロッカーアームのベアリングは左右のシリンダーヘッドのIN側、EX側の4箇所で破損していましたので、交換させていただいております。

それと、ロッカーアームの動作には問題はありませんでしたが、シャフトに焼けた跡があるのがちょっと気になりました。ココに熱的な負荷が掛かることはないハズなんですが、過去に何があったんでしょうか・・・?うーん、謎です。

ロッカーアームを取り付けて、ヴァルヴクリアランスもビシッと調整すれば・・・あともう少し!

どうか、ピタッと長~くオイル漏れが止まってくれますようにー。(祈り)

あ、スパークプラグの状態はアレでしたが、イリヂウムプラグだったためそのまま再使用しました。こちらはお客様の判断で交換していただければと思います。イリヂウムプラグは現代のインジェクション仕様の車輌には向いていますが、旧いキャブレター仕様の車輌にはイマイチ相性が良くないような気がしますので、交換する際は一般的なプラグで十分ではないかと。

あとは、キャブレターを元に戻すついでに

ココのラバースリーヴがカチカチだったので交換したり

イグゾウストパイプを固定するリングが片側だけ2ピースタイプ(写真左)だったので

フランヂナットに合わせて1ピースタイプに交換したり

サイドスタンドがガコンッ!とうるさいのでストッパーを取り付けたりすれば(チャリン♪)

できました。

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

 

~翌日~

オイル漏れの修理も終わりましたので、残りのご依頼をズババッと進めます。操作が重いとおっしゃっていたスロットル周りをグリスアップしまして

スロットルケーブルの大きすぎる遊びを修正しつつ、キャブレターの同調もビシッと調整ッ!

気にされていたフロントホウィールのベアリングも点検&クルクル軽~いことを確認ッ!異常なしィィィ!

ちょっとオイル汚れのあるドライブシャフトのブーツも・・・まだ大丈夫ッ!そうなので、とりあえずキレイにしてバンドを増し締めしておくゥゥゥ!

つか、ご予算の都合でまた今度ォォォ!とさせてくださいィィィ!ウゥゥリィィィ!

uuurrrryyy

ハイ、できました。

おっし、試乗に行ってこよう。

 

~数十分後~

お客様が気にされていたようなフロントタイアからのゴロゴロ?した感触もなく、フツーに走ることができていましたが、むしろ、ちょっとハンドルの切れ込みが強いのが気になりました。お伝えした通り、タイアのラウンド形状が三角形っぽく尖っているせいかと思いますので、次のタイア交換では別の銘柄を試してみても良いかもしれません。スリップサインもそろそろ交換時期に近付いていることを教えてくれていますし

製造年を見てもちょうど良いタイミングなんじゃないかと。ご検討くださいッ!

 

ということで、この度はプッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理のご依頼、有り難うございましたッ!過去にテキトーな作業を施された香りが少~し致しますので、もうしばらく乗りながら様子を見ていただければと思います。もうちょっと良い状態に戻る余地がありそうですので。また何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

 

プッシュロッドチューブからのオイル漏れの修理や、重いスロットルの整備、ホウィールベアリングの点検等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100R、ヴァルヴクリアランスの調整とグリップヒーターの取り付けと。

年明けから新規のお客様の作業のお問い合わせがチョコチョコありまして、軽いワニワニ・パニック状態に陥っていたモギーですが、今回のお客様もそんなパニックの原因の・・・じゃなくて、そんな初めてのお問い合わせをいただいていたお一人ッ!なんとも有り難いことですッ!くそー、ワニなんかに負けてられるかー!ビシバシ!ビシバシ!

 

こちらのお客様、R100Rを8年ほど所有されているそうで、主にツーリングで乗られているとのことなんですが・・・

DSC_4940

アラ!まだ17,000kmだなんて!なんという低走行車でしょう!ひょっとして、極上車かしら・・・じゃなくて、メーターが一周しちゃったそうです。な、なんという・・・!(自粛)

DSC_4927

長く乗られていればアレやコレや痛んでくるもの。このインヂケーターの固定部もネジ穴が割れてしまい、現在はボルト&ナットで留めていらっしゃいまして

DSC_4928

今回の作業のついでに、以前に入手されたという純正新品のメーターカヴァーもお持ち込みになられたのですが・・・ブホッ!こりゃ、サフ仕上げじゃあないかッ!一体、誰が色を塗るというのだ・・・いうのだ・・・いうのだ・・・

DSC_4912

よし、見なかったことにしよう。うん、そうしよう。

wait

さてと、まずはご依頼のヴァルヴクリアランスの点検&調整からスタートです。ファイトー!オー!

DSC_4943

ヴァルヴクリアランスはやや広いかなといった感じでしたが、スラスト方向のクリアランスはIN側で0.15mm、EX側で0.30mm!と、けっこう広くなっていました。こりゃ、過去に一度も調整されていないっぽいですね。

DSC_4958

ブホッ!EX側にいたっては、ロッカーアームのベアリングにもダメーヂがッ!ノォ~ゥ!

DSC_4964

でも、大丈夫。安心してください!はいてま・・・って、はいてないしー!

じゃなくて、ビシッと交換&調整していますよ!オホホ。

DSC_4989

左側がアレなら、当然、右側もアレなわけで、こちらもスラスト方向のクリアランスがIN側で0.20mm、EX側で0.45mm越え!と、かなり広くなっていました。あ、EX側のロッカーアームに謎の文字がありましたが、そのままにしています。何か意味があったのかも・・・?

DSC_4996

ブホッ!こっちはIN側とEX側の両方のベアリングにダメーヂがッ!あるじゃあないかッ!

DSC_5011

でーも、大丈夫。安心してください、こちらもビシッと交換&調整していますよ。

DSC_5066

ただ、EX側はシム調整するのもアレな広さでしたので、樹脂製のスペーサーを交換させていただきました。新品(写真左)と比較してみると、目視で判断できるほど薄くなっていましたから。つか、110,000km越えともなると、こんなに磨耗することもあるんですね~。勉強になりマス!

DSC_5024

ついでに、ちょっとお疲れのご様子のスパークプラグも交換させていただきました。

DSC_5069

ハイ、できました。イイんじゃあないかッ!と思います。

DSC_5085

が、作業中にイグニッショントリガーのトコロからのオイル漏れに気付いてしまいましたので

DSC_5088

O-リングも交換させていただきました。付着していた赤いグリス?もビシッとキレイにしています。

DSC_5114

幸い、オルタネーターからのオイル漏れはありませんでしたが、タイミングチェーンカヴァーの固定ボルト付近にオイル汚れがありましたので、すべてのボルトをキッチリ増し締めしておきました。何箇所か緩いトコロがありましたが、もう大丈夫かなと思います。

DSC_5103

ハイ、できました。もちろん、点火時期もビシッと調整しています。

DSC_5129

エンヂンのフロントカヴァーも

DSC_5122

キレイにしていますよー。

DSC_5133

フゥ、予想外に時間が掛かってしまいましたが、無事に作業終~了~。

DSC_5143

あ、エンヂン周りの汚れも落としておきましたので、これでエンヂン前側からのオイル漏れがなくなったことを確認しやすくなるんじゃないかと。ピタッと止まってくれると良いのですが・・・。

DSC_5160

ちなみに、コレがてんこ盛りだったオイル汚れ・・・の一部ッ!になります。なかなか手強かったですが、キレイになるとやっぱり気持ちイイですねー。

DSC_5189

さ、エンヂン周りの作業が終わったんで、次はハンドル周りの作業に取り掛かろう!オー!

 

(続く)

 

ヴァルヴクリアランスの点検&調整や、エンヂン前側からのオイル漏れの点検&修理も承っております。ご相談くださいッ!

R80、車検整備とアレやコレや。

少し前に部品購入にお越しくださったR80にお乗りのお客様、それからもチョイチョイご来店&整備のご相談にお見えになられていたんですが、「そんなにアレなら、お願いしちゃおうかな!」と、モギーの抜群の営業力?によりホントに作業のご依頼にッ!いやん、ウレスィ~!からの、有り難いことですッ!

DSC_9476

 

おっ、走行距離が5,400kmとは!かなりの低走行車で・・・じゃなくて、ちょっと前にメーターが一周しているそうです。ズコー。

DSC_9480

普段からちょこちょこメインテナンスはされているそうなんですが、車検の際に行う24ヶ月点検整備のような大掛かりでまとまった整備は久しくされていなかったとのこと。こりゃ、手強そうな予感がします。頑張るぞー!

てことで、まずはリア周りからスタートです。

DSC_9495

今回の作業の前にあらかじめ点検していましたが、ドラムが磨耗限度近くまで磨り減っており、表面にも凸凹したスジができていますので、ホウィールはお客様が手配されたモノと交換になります。10万kmものお仕事、お疲れ様でしたー!

DSC_9502

タイアとブレーキ周りをゴッソリ外したら、先に駆動系のオイルを抜いておきます。

DSC_9555

汚れや乳化した様子もなく、透明感も残っていました。問題なしですね。

DSC_9562

ファイナルドライヴとドライヴシャフトのオイルの量がちょっと多かったり少なかったりしましたが

DSC_9573

フィラー/ドレインボルトはスルスル回りましたし、気になる金属粉もありませんでした。グッド!

DSC_9511

続いて、取り外したブレーキ周りの部品を清掃&グリスアップします。

DSC_9519

ブレーキシューの表面に、ドラムにできた凸凹のスジによる跡があるのが気になりますが、果たして・・・?

DSC_9542

ブレーキペダルやリアサスペンションも取り外しています。

DSC_9585

この錆び付いた感じを見ると、ブレーキペダルは長いこと整備されていなかったのが分かりますね。ビシッと作業しておきますぞー!

DSC_9589

で、ブレーキ周りを元に戻しまして

DSC_9648

お客様が手配されたドラムの磨耗の少ないホウィール(程度の良いタイア付き)に交換したところ

DSC_9657

ブレーキシューの当たりがイマイチ&お客様のご希望で、新品のシューに交換させていただきました。ま、そうなっちゃいますよね・・・。

DSC_9836

ちょっと作業は前後しますが、スウィングアームのピヴォット部やクラッチリリースアームなんかも点検&清掃&グリスアップしています。そのときにドライヴシャフトブーツの汚れが気になって確認してみましたら

DSC_9608

わずかにブーツに痛みがありました。とりあえず、キレイにしてバンドを締め付け直しておきましたので、もう少し様子見とさせてください。ココから漏れてはいませんし、滲みも酷くはありませんから、トランスミッションのO/Hに合わせて交換でも良いような気がします。なんたって10万km越えですから・・・。ヌフフ。

DSC_9640

これで、車体の後側の作業が終わりましたので、お次はヴァルヴクリアランスの点検&調整とまいります。少し音が大きかっただけあって、スラスト方向のクリアランスもちょっと広かったですが

DSC_9664

なんといっても、このベアリングのケーヂの破損を見付けられたのが良かったですね。グイグイっと交換して、ビシッとクリアランスも調整できましたので、もう大丈夫かなと思います。モギー、グッジョブ!

DSC_9683

それと、スパークプラグについてはお伝えした通り、ツインプラグ化されていて下側に短いタイプのプラグが使用されていましたので(恥ずかしながら知りませんでした。勉強になります!)

DSC_9697

そのままにしておきました。下側のプラグのネジ山にちょっとオイルが付いているのが気になりますが、焼け具合としては悪くないような気がします。もし交換をご希望でしたら手配することもできますので、あらためてご相談ください。

DSC_9702

 

~翌日~

予定より作業が遅れていますので、ズババッとフロント周りの作業に取り掛かります。リアホウィールの交換に合わせフロント側もお客様が手配されましたので、まずはタイア交換から。

DSC_9714

ちょっとリムに傷はあるものの、比較的キレイな状態ですし

DSC_9721

ベアリングもクルクル軽~く回りましたので、悪くない買い物だったと思います。

DSC_9726

リムの裏側にこんな傷があったのが少し残念ですが、幸いエア漏れに繋がるような深い傷はありませんでしたので、これなら十分長くお使いいただけるんじゃないでしょうか。

DSC_9734

ビシッと新品のタイアに交換し、オマケでディスクも磨いておきました。当たり外れはありそうですが、この黒いタイプのホウィールはネットオークションでも人気がありますからね~。タイミング良く落札できて良かったですね!

DSC_9736

続いて、フォークオイルの交換へとまいります。

DSC_9747

オイルの汚れはこんな感じでも問題ないと思います。オイルの量もしっかり入っていましたから、シールからハデにオイル漏れでも発生しない限り、当面は定期的なオイル交換をしていただければよろしいかと。走行距離を考えれば、いつかは本格的なO/Hを必要とすることになりますので・・・。ヌフフ。

DSC_9753

さらに、お客様のご希望でブレーキホースもステインレスメッシュのモノに交換します。

DSC_9762

お伝えした通り、パッドが1箇所だけ減り具合が大きいですので、ときどきパッドの残りを点検してみてください。使用限度までは1mmほどありますから、すぐに限度に達することはありませんが、忘れて放置してしまうとブレーキディスクをガリガリ削ってしまうことにもなりかねませんので。(経験者談)

DSC_9777

と、アレやコレや作業して、ホウィール周りはバッチリです。

DSC_9858

ハンドル周りもレバーやケーブルなんかをビシッとグリスアップしておきます。こういうトコロを定期的にしっかりやっておくと、そうそうケーブルが傷むことも切れることもありませんし、操作感もけっこう軽~くなるんですよね。

DSC_9798

あとは、キャブレターを簡単に点検し、同調もビシッと調整しまして(ちょっと?かなり?ズレてました)

DSC_9807

点火時期を点検すればOK・・・のハズだったんですが、少し遅れておりました。ズコー。

DSC_9803

イグニッショントリガーに少し細工が必要でしたが、バチッと調整して「S」マークから「Z」マークまでキレイに進角することが確認できましたので、かなり調子が良くなったッ!ような気がするゥゥ!ウゥゥリィィィ!

uuurrrryyy

あ、ガコンッと大きな音がしていたセンタースタンドのストッパーの交換や

DSC_9840

スプリングが折れてパカパカしちゃうパニアケースのロックも

DSC_9454

しれっと修理しておきましたよー。フフフ。

DSC_9455

納車予定ギリギリでしたが、無事に作業終~了~。間に合ったー!

DSC_9816

 

ということで、この度は車検整備(相当)の作業とアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!今回はご予算の都合でステムベアリングやブレーキパッド等、幾つか見送ったトコロもありましたが、それ以外はしっかりリフレッシュできたと思います。特に、エンヂンについては点火時期とキャブレターの同調を調整したことで、かなり良くなった印象を受けましたので、ツインプラグ化した本来の効果もより味わえるのでないでしょうかッ!しばらくは秋の楽しいツーリングをお楽しみいただき、またご予算が確保できましたらご相談ください。ステムベアリングを交換すれば、ハンドリングもグッっと良くなりますよー!次回のご依頼も、お待ちしておりますッ!

 

車検の際の24ヶ月点検整備や、お持ち込みのホウィールの交換等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。(その2)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、整備と修理を進めています。

前回の捜査で犯人の一人を逮捕することができましたが、今回の事件の主犯格の男はまだのうのうと捜査の手を免れて過ごしているようです。犯人のメボシは付いています。しかし、確実に逮捕するに十分な証拠を揃えるため、地道な捜査は続きます。

てことで、ヴァルヴクリアランスの点検と調整から始めます。圧縮は確認済みですが、適正なクリアランスが確保されていることも、良好なエンヂン始動のためには不可欠です。

DSC_2386

さっそく捜査を撹乱するための仲間の仕業かッ!スタッドボルトがシリンダーヘッドに残ってしまいました。ガスケットにも液体ガスケットが塗られた跡を発見。

DSC_2381

しかし、そこは敏腕デカ。モギー刑事、難なく取り外します。

DSC_2389

モギー刑事  「最近、何か変わったことは?」
ロッカーアーム「俺もバルブも、何も知らないっすよ。キレイなもんすよ。」

DSC_2393

モギー刑事  「コイツ、何か隠してるな・・・?」

ガーン。IN側のニードルベアリングのケーヂが割れているッ!

DSC_2408

EX側もッ!

DSC_2410

たまたま中古良品の在庫があったので、ロッカーアームごと交換しました。ベアリングは¥3,460/個(税抜)、ロッカーアーム片側につき2個使用するので、ベアリングを交換するとなると左側シリンダーヘッドだけで¥13,840+交換工賃が掛かってしまいますから・・・。
ついでに、取り付け方向(オイルライン)を示すポンチマークを入れましたので、シャフトの取り付けで間違うこともないと思います。

DSC_2425

いつ頃からかは分かりませんが、後期の2本サスのシャフト(左)にはモノサスと同じようなマーク(丸い凹み)がありますが、それ以前のシャフトではポンチマークがあったりなかったりするので、今後、気付いたらマークを付けるようにします。

シリンダーヘッドカヴァーを固定するナットがスタッドボルトにスルスル通らなかったので、タップとダイスで修正しておきます。

DSC_2435

カヴァー側のスタッドボルトも修正しました。
が、ヴァルヴクリアランスをビシッと調整し、カヴァーを取り付けようとしたところ

DSC_2444

ガーン。スタッドボルトがヌルッと回るー。

DSC_2453

モギー刑事  「ハハァン、だから液体ガスケットを使ったんだな・・・。」

シリンダーヘッドとカヴァーの合わせ面に多少の隙間はありましたが、漏れるほどではなさそうでしたので

DSC_2458

定番のリコイルで修正します。真っ直ぐに決まったッ!

DSC_2465

過去に自身の車輌でスタッドボルトを斜めにした経験から、現在は間違いのない作業をできるようになりました。アハハ!(カラ元気)

シリンダーヘッドカヴァーもすんなり収まり、ナットにしっかりトルクも掛けられるようになったので、これなら漏れないと思います。

DSC_2471

そして、捜査は次の街へ。

モギー刑事  「あっちも狭かったが、こっちはもっとだな・・・。」

DSC_2474

ガーン。ココでもかッ!

DSC_2492

なんということだッ!

DSC_2478

ちなみに、現在供給されている純正部品のベアリングがコチラ。ケーヂの角が丸く仕上げられてます。ケーヂの破損トラブルへの対策なんだと思います。

DSC_3057

古いベアリングのケーヂが割れやすいといっても、必ず割れるわけではありませんので、点検した際に亀裂や破損が見つかったら交換ということで良いと思います。なんせ、ベアリング1個¥3,460(税抜)で、8個必要としますから。もちろん、予防整備として交換するのもアリだと思いますので、気になる方はご相談ください。(控えめな宣伝)

捜査に非協力的な住人(ロッカーアームのベアリング)の存在にも負けず、同様の聞き込み(スタッドボルトの修正)を続け、なんとか本日の捜査を終えたモギー刑事。

DSC_2503

決め手に欠ける情報の中、突き出しの短いスパークプラグや、シリンダーヘッドカヴァーに代用されていた袋ナット、錆び付いたナットを交換するという小さな手柄も上げているようです。さあ、どうなのよッ!

DSC_2499

あんまり変わってないッ!

DSC_2507
(動画でご覧いただけます。)

しかし、捜査は確実に進展しているッ!
(トランジスター点火のモノサスのようにビタッとはいきませんが、点火時期が安定するようになりました。)

DSC_2505
(動画でご覧いただけます。)

こうして捜査は難航。それでも、徐々に有力な情報に辿り着きそうな手応えを感じる、モギー刑事なのであった・・・。

 

(続く)

 

ロッカーアーム周りの点検、ヴァルヴクリアランスの調整から、ヌルッとなったスタッドボルトの修理まで、ご相談くださいッ!