西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その4)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

当店のある横浜でも桜が開花しました。打診された引き取り予定日に間に合うのかッ!いや、間に合わせてみせるッ!ニャー。

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同じ写真でも、コメント次第で印象変わりますね。

 

そんなことはどうでも、さっそく残りの作業に取り掛かります。まずは、モギーの強引な営業により不要となったスターターレヴァー付きのブラケットをお客様のお持ちのモノに交換します。

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同時に、右側ウィンカーのスウィッチの動作が不安定とのことなので、分解して接点を磨きました。スウィッチの分解&修理は元の状態によりどうしても上手く行かないこともあり、ちょっと運任せなトコロもありますが、こちらのスウィッチは無事に直りました。ホッ。

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あ、クラッチスウィッチのワッシャーもなかったので付けています。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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できました。このタイプのレヴァーブラケットは廃番で新品はもう出ませんが、ハンドル周りをスッキリさせるには良いですよね。グッド!

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それと、インヂケーターが点灯しなくなる原因はバルブホルダーの接触不良によるものでした。軽く修正してしっかり動作するようになりましたので、もしまた再発するようならココを疑ってみてください。ちなみに、このバルブホルダーも廃番になっていますのでご注意を。

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また、ヘッドライトレンズの向きが傾いているのが気になるとのことでしたので、修正するついでにレンズやリフレクターを清掃しておきました。

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真っ直ぐッ!ピカピカッ!どうですかッ!

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さらに、別途お送りいただいたホーンも取り付けます。元々はシングルホーンですが、お客様のご希望によりステアリングダンパーを外してダブルにしました。年式の古い車輌だと、この位置に渦巻き型のホーンがHigh(高音)とLow(低音)の2個付いていたりしますね。

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さあ、あとちょっと!

センタースタンドの状態も気になるとのことで点検してみましたが、センタースタンドの接地部もそれほど減っていませんし

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ブッシュの状態も良好で、問題ないと思います。

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ただ、お客様がおっしゃっていた通り、センタースタンドのストッパーがイマイチ利いていないので、ゴム板を追加しておきました。これで、多少はセンタースタンドを戻したときのガコンッという衝撃も緩和されるかと。

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で、久しぶりのご注文ですが、中の板バネが壊れてパカパカするパニアケースのロックも交換しました。有り難いことですッ!

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何度目かになると慣れたもので

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ほぼ修正なしで取り付けできるようになりました。腕が上がっているッ!ような気がするッ!

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ロック&リリース動作もバッチリです。やっぱり、カチッと決まると気持ち良いですね~。

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ブレーキホースも入荷しましたので、取り付けてビシッとエア抜きしています。

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交換前と比べると、だいぶスッキリしたと思います。良いんじゃないでしょうかッ!

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とうことで、すべての作業終~了~。

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ん?なんかポカポカしてきた?お客様、もう暖かい頃になりましたよッ!ニャー。

haru

同じ写真でも、ほんと、コメント次第で印象変わりますね。(余裕)

 

ということで、この度は遠方から自走してのご依頼、有り難うございましたッ!予想外の作業もあり予算を少しオーヴァーしてしまいましたが、ご希望の作業はすべてクリアできたかなと思います。このあと試乗して確認してみますが、良い車輌に仕上がっているようでこちらも楽しみです。引き取りにご来店になるまでにブォンブォン乗り回して、じゃなくて、丁寧に確認させていただきますッ!

レッツ、お花見!ゴー!ゴー!

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遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その3)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

まだまだ寒い日が続いているッ!ような気がするッ!ワンワン。

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などとトボけてみても、春は確実に近づいていますので、さっさと作業に取り掛かります。

 

まずはフロントフォークの点検から。以前に単体でO/Hさせていただいているんですが、右側だけインナーチューブがすんなりトップブリッヂとアンダーブラケットに入らないとのこと。インナーチューブのクランプ部は少しキツイくらいでも異常ではありませんが、確かに、抜く際に通常とは違う引っ掛かりがありました。これは・・・?

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あらめて点検してみると、インナーチューブの上端が少し潰れているッ!簡単に測定してみても、直径が大きいトコロで36.01mm

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小さいトコロで35.96mmと、0.05mm違います。本来の直径は35.92mm~35.95mmですから、おそらく抜くときに上端を叩き、抜いたあとに万力で挟むような作業をしたのではないかと思います。これじゃ、すんなり抜き差しできないハズです。

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こうなると修正するのも大変ですので、当店在庫のR65からインナーチューブ(上)を取り外して交換することにします。幸い、状態はかなり良好でした。

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アカン、在庫車が部品取り車になっていくー!

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ついでに、ステムベアリングも点検します。

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前オーナーが少し前に交換されいるとのことでしたが、アウターレースにはお馴染みの打痕がありました。しかも、下側(右)には打痕以外の嫌な傷が・・・。

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ベアリングの収まりにも、なんか違和感があります。ん?ダストカヴァーが斜めになっているッ!これはッ!

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ガーン。ボコボコになってるー。穴も開いてるー。

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ベアリングを外すときにタガネで叩いて浮かせたんだと思いますが、この状態で再使用するのはどうなんでしょう。当然、アンダーブラケットにも傷はありましたが、こちらはキレイに均して凹凸をなくしておきましたので大丈夫です。ただ、ステムシャフトもアヤシイ気がしたので

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お客様がご用意していたステム周りの部品から取り出して交換しています。お伝えした通り、アンダーブラケットの状態が良ければそのまま使用したかったんですが、表面の汚れと錆が根深く断念・・・。

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で、こうなりました。ダストカヴァーが均等に接触しているのが分かるでしょうか。

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色が変わってしまいますが、トップブリッヂも交換します。

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変形したインナーチューブをグリグリ抜き差ししたせいで、消せない深い傷が付いていましたので。オゥ、ノォ~!

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ということで、できました。

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トップブリッヂもアンダーブラケットも、クランプ部は左右ともキレイに均しておきましたのでスルスルです。やってやったぞッ!

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(動画でご覧いただけます。)

が、ホウィールを戻して何気なく転がしてみたところ、ちょっと振れているッ!ヤメて~!

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(動画でご覧いただけます。)

ディスクに振れはありませんので、ホウィールが一部歪んでいるようです。

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(動画でご覧いただけます。)

ご予算の都合もありますので、ホウィールについては試乗後にあらためて相談させてください。

と、思わぬ伏兵にお客様までヘコませてしまいましたが、気を取り直しブレーキ周りの作業を進めます。お客様が気にされていたブレーキの引き摺りですが、ブレーキレヴァーの戻りが悪かったので、マスターシリンダー側に原因があったのではないかと思います。

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ご用意された新品に交換しますので、おそらくこれで直るかと。あ、ブレーキスウィッチのダストカヴァーも取り付けておきました。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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キャリパーも分解して点検してみましたが、ピストンもすんなり抜けましたし、交換されたばかりのシールにも異常は見られませんでした。状態は良好だと思います。

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使用しませんが、確認のためマスターシリンダーも分解&洗浄しておきました。案の定、マスターシリンダーのピストンの動きがかなり渋く、なかなか抜けませんでした。

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キャリパーをしっかり洗浄し、ビシッと組み立てれば

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作業終~了~。

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長さを気にされていたブレーキホースですが、このあと取り回しを検討してから手配するので、次の作業時に交換します。やっぱり、もう少し短いほうが良いですよね。

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というわけで、大掛かりな作業はほぼ終わりました。あともう少しです。ファイトー!オー!

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

ヤングなR100RS、オイル交換。

以前に「急にエンヂンの吹け上がりが悪くなったんですけど、ちょっと見てください。」とご来店くださったヤングなR100RSにお乗りのお客様、今回はオイル交換にお越しになりました。ウホッ!また来てくれたー!ウレスィー!

 

その後の調子が気になっていましたが、「ファキン・グッドです!キャブレターも全然!いやいや、コレがアレなんですね!じゃ、ランチに!」と興奮していらして何が何やらサッパリでしたが、喜んでおられたのはヒシヒシと伝わりました。あざーす!(一部フィクション)

てことで、お客様が昼食にお出掛けの間にテキパキとオイル交換です。

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ガーン。トランスミッションとドライヴシャフトのオイルが乳化しとるー。

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お客様にお聞きしたところ、ここ数ヶ月、バイクカヴァーをせずにいたそうです。ほぼ毎日通勤で使用されているのでそれほど問題にはならないと思いますが、次のオイル交換は少し早めにしていただき、あらためて様子を見てみてください。それと、バイクカヴァーもお忘れなく!

あ、オイルフィラーやドレインのネジ穴の状態は、トランスミッションのドレインボルトがやや渋いかなといったくらいで、どれも良好でした。ガスケットの当たり面も均しておきましたので、オイル滲みもなくなると思います。

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ということで、この度はオイル交換のご依頼、有り難うございましたッ!事前にご連絡くださったおかげで、作業スペースを確保してお待ちすることができました。また何かありましたら、遠慮なくご相談ください。またのご来店、お待ちしておりますッ!

 

オイル交換も承っております。ご来店くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その2)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

つか、なんか暖かくなり始めてる気がするッ!マズイ、早く仕上げなければッ!ニャー。

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ということで、まずはエアクリーナーハウジングの交換からスタートです。

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というのも、こちらの車輌、年式からいえば本来はこのタイプのハウジングではないんです。前の所有者が古いタイプに交換されたみたいなんですが、チグハグだったキャブレター同様、何かがオカシイそうで、オリヂナルに戻したいとのこと。

それと、ココもやっぱり気になりますね。お客様もおっしゃっていましたが、確かにオイル滲みがちょっと激しいです。

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取り外してみると、こんな感じでオイルが溜まってました。

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ブリーザーヴァルヴも疑ってましたが、こちらは問題ありあせんでした。

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で、お客様がネットオークションで手配された後期のモノに交換します。オイル滲みの原因は、この黒いケースの中にあるホースやパイプ、ダクトに相当するモノが一切なかったことでした。

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このホースやパイプはブローバイガスをキャブレターに導いて燃焼させる役割を担っていますので、ココを省略しちゃうとブローバイガスに含まれるオイルの一部がエアクリーナーハウジング内に溜まってしまいます。古いタイプのハウジングでも同じようにキャブレターへと導くホースがあるんですが、この車輌にはソレがなかったのであのようなオイル滲み、オイル溜まりができちゃったんですね。

てことで、できました。エンヂンのトップカヴァーもお客様が用意したモノに交換しています。キレイに塗装もしてあって、良いんじゃないでしょうかッ!

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バッテリーホルダーも外していますので、そのままドライヴシャフトのブーツの交換とまいります。

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取り外したスウィングアーム、上から見ても分かりませんが

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下側はかなりオイルが滲んだ跡が・・・。

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ピヴォットベアリングもご覧の通り。アウターレースの状態はイマイチでしたが、ベアリングにゴロゴロした感じもありませんので、交換するほどでもないと判断しました。ご予算の都合もありますし、今回はキレイにしてたっぷりグリスアップして対応します。

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当然、フレーム側もかなり汚れてますので、こちらもキレイにします。

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取り外したブレーキペダルやロッドなんかも

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ピヴォット周りの部品と一緒にキレイにしておきます。

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同時に、トランスミッションのオイルも抜きまして

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オイル滲みの激しいニュートラルスウィッチも交換です。

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今回は英国moto-bins取り扱いの対策品を使用しました。実はこのスウィッチ、以前にお買い上げくださったモノでしたが、結局、モギーが交換することになろうとはッ!なんともッ!有り難いことですッ!

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あ、トランスミッションの奥のほうにはオイルが垂れた跡はありませんでしたので、しばらくは大丈夫かと。ココからのオイル漏れはトランスミッションを降ろさないとどうにもなりませんので、一安心ですね。

一通り整備が終わったので、スウィングアームを戻します。

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ピヴォット周りもビシッと整備して、汚れもしっかり落としました。

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何度やってもちょっと手強いブーツもピタッと取り付けましたので、もうオイルが滲むこともないと思います。イエス!

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そうそう、ブレーキロッドもお客様がお持ち込みになったステインレス製のモノに交換しました。錆知らずのこのロッド、イイですね~。

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せっかくなので、クリップピンも交換しています。¥260/個(税抜)ですから、よろしいかと。

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他にも外した部品をアレコレ戻せば、作業終~了~。

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と思いきや、エアクリーナーハウジングを交換したことでバッテリーのケーブル(左)が上手く接続できませんでした・・・。このタイプのハウジングにはモノサスでも使用されている端子が曲がったケーブルが使われていたハズなんですが、過去に交換されたのでしょうか。

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たまたま在庫していた中古のケーブルに交換し、こうなりました。うーん、スマートやわ~。

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ケーブルを交換するついでに、さりげなくワッシャーとスペーサーも追加しています。ブリーズボルトの穴の通りも確認済みです。フフフ。

なんかノッてきたんで、エンヂン周りの整備も進めることにします。

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オイルフィルターの取り付け方を点検してくださいとのことでしたが、問題ありませんでした。千切れてしまったガスケットとちょっと変形していたO-リング(白)は交換しています。それと、O-リング(白)のハミ出し具合が少し足りない気がしましたので、スペーサーを1枚追加しました。次回、フィルターを交換される際は同じ状態で取り付けていただければOKです。

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また、オイルプレッシャースウィッチのトコロからもオイル滲みがあるとのことでしたが、こちらはスウィッチの取り付け部が荒れていたのが原因のようでした。丁寧に均しておきましたので、もう大丈夫かと。スウィッチ自体は新しいモノですので、ガスケット(代替品)のみ交換しています。

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さらに、O/H後の走行距離が1000kmに到達していますので、シリンダーヘッドのスタッドボルトの増し締めと、ヴァルヴクリアランスもビシッと規定値に調整しておきました。すごく静かなアイドリングで、とても良いエンヂンに仕上がっているッ!と思います。

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写真はありませんが、オイルパンのボルトも増し締めしておきましたので、これで気になるオイル漏れ、滲みはなくなったんじゃないかと。試乗して確認するまで油断はできませんが、まず大丈夫そうです。

といったところで、今回の作業は終了です。残すはフロント周りだけとなりました。やってやるッ!暖かくなる前にッ!(焦り)

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

R60/7、J&Pカスタム。(その7)

「気軽に乗れるようにしっかりと整備して、ボロボロにヤレた外観でカッコ良く仕上げたいッ!」というR60/7、たっぷりお時間はいただいていますが、少しずつ作業を進めています。

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今回はエンヂン周りの作業です。といっても、入庫して間もなくエンヂンオイルの交換までは終えていましたので、そのご報告から。

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抜いたオイルに特に異常は見られませんでしたが、オイルパンを外して洗浄しています。底に溜まったスラッヂにも金属粉はありませんでした。一安心です。

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で、ジャブジャブ洗浄してキレイにし

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オイルフィルターも交換しました。過去の整備履歴が分からないので、このくらい見ておかないとちょっと心配なんですよね。

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案の定、フィルターカヴァーのO-リング(白)の取り付け方が誤っていて、クッキリと跡が付いてましたし。しかも、古いタイプのオイルフィルターに使われているO-リング(黒)もフィルター挿入部の奥に残っているという・・・。

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バッテリーを充電すればすぐにでもエンヂンが掛かりそうな感じでしたが、やっぱりガマンして正解でした。これで、最初のエンヂン始動をキレイなオイルと正しく組みつけられたフィルターで行えますからね。これがアメリカなら、とっくに「イエーイ!R60/7、コイツはサイコーだぜ!」って走り出してるんでしょうか?心配だわー。

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などというテキトーな想像はこのくらいにして、本日の作業、ヴァルヴ周りの点検とクリアランスの調整を行います。

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ついでに、ココもキレイにします。これじゃ、キャブレターが取り付けられませんので。

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よく見ると

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オイルプレッシャースウィッチのトコロにも乾いた砂が。

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シリンダーの上側がキレイだったので油断していましたが、覗いてみたら下側もエライことになってました。ズコー。

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ちょっと擦っただけで、砂や泥が固まったモノがポロポロと落ちてきます。こりゃ、キレイにするのも大変そうです・・・。

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気を取り直し、ヴァルヴ周りの作業に取り掛かります。ヘッドカヴァーに液体ガスケットが使用されていましたが(アメリカでもメジャーな手法なんですかね?)

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幸い、ロッカーアームとヴァルヴのステムエンドには異常はありませんでした。グッド!

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で、シリンダーヘッドをキレイにし、ロッカーアームを元通りに組み付けます。ほぼゼロだったヴァルヴクリアランスも規定値にビシッと調整しました。決まったッ!

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ついでに、ヘッドカヴァーをお客様ご希望の黒いモノに交換すれば、ヴァルヴ周りの点検&調整はOKです。カヴァーは中古なので表面の状態はイマイチですが、ピタッと閉じていますので漏れや滲みは起きないと思います。車輌の雰囲気にもある意味マッチしていますので、よろしいかと。(もう少し状態の良いモノも探してみます。)

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あ、カヴァーのラインも正しくなりました。この角型のカヴァーは左右を入れ替えると向きがズレちゃうんですよね。丸型は左右共通みたいですが。

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と、もう少し進めたかったんですが、思ったよりもエンヂンの清掃にてこずりそうなので、作業の順序を変更することにしました。ちょっと物足りないですが、本日はココまで。

 

てことで、続きはまた後日になります。やってやるー!

 

(続く)

 

オイルパンの洗浄やオイルフィルターの交換、ヴァルヴ周りの点検&調整も承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

タイミングホールに堆積した物体を見て、まだまだ先は長そうだと感じるモギーなのであった・・・。

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R60/7、J&Pカスタム。(その6)

「気軽に乗れるようにしっかりと整備して、ボロボロにヤレた外観でカッコ良く仕上げたいッ!」というR60/7、たっぷりお時間はいただいていますが、少しずつ作業を進めています。

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今回はフロント周りの作業です。

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まずはホウィールを外しまして、ベアリングを点検します。アウターレースに嫌な傷もないですし、ゴロつきもありませんでしたが、ちょっとホウィールの回り方が重いので、あとでシム調整してみます。それにしても、いたるトコロに砂が・・・。

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キレイにして、たっぷりグリスアップしておきました。

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ついでに、ブレーキをダブルディスク化するので中古良品のディスクに交換します。

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続きまして、ステムベアリングです。

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ガビーン。ココも漏れたグリスに砂が付いて固まっているッ!

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ガソリンタンク下のマスターシリンダーはハンドルにマウントするタイプに変更しますので、取り外しちゃいます。お疲れ様でした。

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エンヂンを整備するときに、ココの汚れもキレイにせねば・・・。

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気を取り直し、ベアリングの点検です。ウォッ!ココにも砂がッ!

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上側は気になる打痕はなさそうでしたが

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下側はやっぱりゴリゴリしてました。交換ですね。

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取り外してよく見ると

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下側(左)だけじゃなく、上側のアウターレースにも打痕がありました。ズコー。

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ベアリングを外してキレイにします。ヘッドライトステイとフォークブーツの回り止めのロールピンも1本折れていましたので、打ち換えておきました。

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フレームをキレイにしてから

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新品のベアリングに交換してステム周りを取り付けます。

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フロントフォークもダブルディスク化にともない黒いモノに変更しますので、再めっき済みのインナーチューブを使用してO/Hします。

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ダンパーロッドもビシッと組み立てたので

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ヴァルヴ周りも新品のような動作を実現ッ!しっかり機能するに違いないッ!

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ダンパーロッドの動きもスムースでした。

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フロントフォークを組み立てて、フォークオイルを入れてしっかりエア抜きすれば

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できました。

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で、トップブリッヂを黒いモノに交換、ハンドルもお客様がお持ち込みになった黒い幅広のモノに変更して

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ようやく終わりが見えてきました。気付きにくいですが、下がり気味だった左ウィンカーの向きも修正しています。フフフ。

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シム調整したホウィールも軽~く回っているッ!

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実は、ココからが意外と大変なんです。お客様がお持ち込みになったハンドルの外径は22.2mmの一般的なモノでして、純正ハンドルの外径(22mm)より大きいんです。

なので、レヴァーブラケットやスロットルグリップの穴を拡大しないと入りません。

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裏側に溜まった汚れも落とさないと・・・。

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なかなか手強かったですが、左右のブラケットとスロットルグリップの穴の拡大も上手くできましたので、キレイに洗浄します。

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ハンドル側にマウントするマスターシリンダーは、ちょっと前にキャリパーと一緒にO/Hしておきました。今回、このキャリパーの出番はありませんが。ちなみに、マスターシリンダーはφ14のモノにしました。

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仮組みしたところ、元のクラッチケーブルでは長さが足りませんでしたので、少し長めのモノに交換します。

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クラッチスウィッチは古いモノで、しかもハーネスの端子だけ残ってましたので

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たまたま在庫していた中古スウィッチに交換しておきました。高年式のスウィッチはハーネスも一体になっているのが分かるでしょうか。

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変更することになりそうですが、スウィッチの裏側の汚れもキレイにしておきます。

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できました。

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ハンドル右側もバッチリです。スロットルもクイックイッ動くッ!

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(動画でご覧いただけます。)

黒く、幅広になったハンドル、良いんじゃないでしょうかッ!

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まだメーターを戻していませんが、お客様もおっしゃっていた通り、このままのほうが良さそうですね。

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そして、ブレーキキャリパーもO/H。

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ピストンにわずかに点錆がありましたが、シールには当たらなそうなので再使用しています。ピストンはシール込みで片側¥12,500(税抜)しますので、交換せずに済むのであればそうしたいところです。

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純正部品に設定はありませんが、輸入屋ビーマーさんでシールのみの取り扱いがありますので、こちらは交換しています。ちなみに、片側¥3,795(税抜)です。

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ピストンもスムースに挿入できました。ダストシールを入れるのはちょっと大変でしたが。

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ブレーキパッドも新品です。O-リングも忘れていないッ!

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フロントフォークにキャリパーを取り付ければ

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フロント周りの作業は終~了~。

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フロントフォークとハンドルが黒くなって、またまた雰囲気が出てきたんじゃないでしょうかッ!まだ残している部分もありますが、今回の作業はとりあえずココまで。フゥ~。

近く金属加工屋さんにサブフレームの修正と幾つかの部品のフィッティングをお願いするので、その間にエンヂンとトランスミッションの整備も進めねば。ゴー!俺、ゴー!ゴー!

 

(続く)

 

ホウィールベアリングからステムベアリング、フロントフォークにハンドル、ブレーキキャリパーまで、フロント周りの整備も諸々承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

作業を進めている週末に、「コレを使いたいんですよね。」とお客様がサドルバッグをお持ち込みになったんですが・・・、すでに使い込まれているッ!ホワット・ハプン!(何があったんですか?の意)

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まだ国内未登録なのに、ずいぶん昔から走ってきているかのようです。なにコレ、ヤバイ・・・。(良い意味で)

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西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。

気が付けば1ヶ月ほど前のことになりますが、これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださっているR65にお乗りのお客様、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」ということで、わざわざ兵庫から自走してご来店くださいました!まだ寒いのにッ!ほんとにキター!

しかも「暖かくなる頃に引き取りに来ますので、ゆっくり作業を進めてください。」だって!いやん、モギー好みのお仕事・・・。

anago

でも、暖かくなる頃っていつでしょう?夏かしら?(すっとぼけ)

たっぷりお時間をいただいておりますが、それに甘んじるモギーではありません。急ぎの作業の合間にコツコツ進める所存でありますッ!

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てことで、さっそく「始動性が悪く、アイドリングが安定するまでに時間が掛かるんです。」というトコロから確認しました。

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(動画でご覧いただけます。)

アララ、お客様のおっしゃる通り、冷えた状態からの始動性と安定性がとっても悪いです。シリンダーヘッドとキャブレターのO/Hもしているのに、コレは・・・。

なので、ジェットニードルのクリップ位置を変更します。

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どうなのよ!

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(動画でご覧いただけます。)

バッチリですね。ほぼ時間を空けず撮影した動画でコレですから、原因はジェットニードルのクリップ位置で間違いありません。

実はキャブレターをO/Hさせていただいた際に右側がオリヂナルのセッティングのように思ったんですが、左右のキャブレターがチグハグな組み合わせだったため確信が持てず、手元の資料を信じてセッティングしたのがいけなかったようです。といっても、他に参考にできるものがないのでどうしようもなかったのですが、お客様には大変申し訳ないことをしてしまいました。今回のご依頼分の作業をしっかりやらせていただきますので、お許しください・・・。

 

と、一番の問題が片付きましたので、そのまま作業続行です。このプラグコードやフューエルホース、ケーブルの煩雑な感じをどうにかしたいとのことでした。

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フューエルホースについては、コックをストレートタイプからL字タイプに変更することで取り回しをスッキリさせることになりましたので、ついでにタンク内の洗浄も行います。

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コックを外すと、茶色いモノが・・・。

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わずかな量ですが茶色く汚れた水が残っていました。タンクの中は再コーティングされていて、状態も悪くありませんでした。

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で、英国moto-binsから取り寄せたコックに交換。一晩置いても滲みなしでした。イエス!

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お次は、お客様が「ゴリッと重くて疲れるんです。」とおっしゃていたスロットル周りです。確かに、ケーブルの動きがちょっと渋くなってますね。それと、スターター(チョーク)ケーブルもかなり窮屈な取り回しで、スターターの戻りが悪くなってました。

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グリップにはゴリッゴリッという引っ掛かりがあり、スロットル操作が気持ち良くないッ!そして重いッ!

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(動画でご覧いただけます。)

原因の1つはコレ、スロットルギアが2本引き用になっていることでした。

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ケーブルが引き戻された状態で、完全に切り欠きが塞がっているのが分かるでしょうか。

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1本引き用のスロットルギアならこの通り。

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スロットルギアを交換すれば良いだけなんですが、現在入手できるギアはちょっと変更されていて、カヴァーも交換しないと使用できません。ギアとカヴァーの軸部の形状が違うので、新旧を組み合わせられないんです。中古良品の在庫もないため、お客様には負担になってしまいますが、ご了承ください。

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また、ゴリッゴリッという引っ掛かりの原因はグリップ側のギアでした。修正してみても改善しなかったので、中古のグリップに交換しました。

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スロットルケーブルも交換しています。上が外したモノです。

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スロットルギアに繋がるケーブル(右)に変なクセがついていますし、分岐したあとの2本のケーブルもお疲れのようでしたので。

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スターターのケーブルも、こんな具合です。

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さあ、どうなのよ!

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(動画でご覧いただけます。)

良いんじゃないでしょうかッ!まだ少し渋さはあるんですが、これはスロットルギアとカヴァーの一部にちょっと強い接触があるためです。下手に修正するよりも当たりが付くのを待ったほうが良いような気がしますので、しばらくはこの状態で様子を見ていただければと思います。いつまでたっても渋いようなら・・・、あらためてご相談ください。

あ、強引な営業により当店オリヂナルのスターターノブを取り付けさせていただきましたが、このスッキリ感が得られれば納得していただけるんじゃないかと。いかがでしょう?

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さらに、お持ち込みのプラグコードも短縮加工して交換しました。が、このコイルはちょっと気になります。この灰色の樹脂性ボディのコイル、ときどきボディに亀裂が発生して不具合を起こすことがあるようです。もし失火して吹け上がりが悪くなるような症状が現れたら、まずココを疑ってみてください。

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で、上から見ても、スッキリしました!

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どうですかッ!

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やってやったぞッ!

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(動画でご覧いただけます。)

キャブレターのセッティングも正しくなりましたし、スロットル周りを整備して同調も調整し直しましたので、ご来店時に比べると格段にエンヂンの吹け上がりは良くなっていると思います。もう少し作業を進めたら試乗してみるつもりですが、良い感じに仕上がっているようで楽しみです!

ということで、また時間を見て作業を進めます。

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

車輌をお持ち込みいただいた際、お客様からまたしてもお菓子をいただいちゃいました。神戸の名物だそうで、サクサクした食感と甘みのあるクリームに、舌鼓がポンポン鳴りっぱなしでした。星、三ッつです!

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R60/7、J&Pカスタム。(その5)

「気軽に乗れるようにしっかりと整備して、ボロボロにヤレた外観でカッコ良く仕上げたいッ!」というR60/7、たっぷりお時間はいただいていますが、少しずつ作業を進めています。

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今回は燃料系の整備を。まずはフューエルコックからです。

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元のガソリンタンクから外したコック、やっぱり砂がスゴイんですが

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分解して洗浄してみると、意外にも状態は良好でした。

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おそらく交換されて間もないコックだったんじゃないでしょうか。コレならそのまま組み立てて使えそうです。

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先に洗浄しておいたタンクに取り付けておきます。漏れませんように。(祈り)

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続いてキャブレターです。

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1年ちょっと前まで動いていた車輌だけあって、そんなに状態は悪くなさそうです。

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やっぱり砂が入り込んでますが。

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フロートチャンバー内も十分キレイだと思います。

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で、バラバラに分解。

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このスライドタイプのキャブレターは、見慣れたCVタイプのキャブレターとはかなり構成部品が異なりますね。

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取り外したガスケットやO-リングは

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形は保っていても、この通り。

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乾いた砂の汚れはありますが、キャブレターボディの状態は良好でした。

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てことで、ジャブジャブ洗浄してキレイにします。

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各通路もキレイに通りました。バッチリです!

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真鍮部品も洗浄だけで輝きが戻ってきました。ジェット類の詰まりもないッ!良いキャブレターになりそうな予感がするッ!

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あ、ジェットニードルのクリップ位置が左右で異なっていましたので、資料を基にそろえておきました。

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あと、片側のフロートピンがイマイチでしたので交換しておきます。

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しっかり組み立てて、油面調整もビシッと決めれば

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できました。

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ピストンヴァルヴを取り付けてキャブレターをエンヂンに戻したいところですが、作業はココでストップです。このタイプのキャブレターはスロットルケーブルを直接ピストンヴァルヴに取り付けるため、ハンドルを変更するこの車輌の場合、スロットルケーブルの長さが変わるので二度手間になってしまいますので。キャブレターをエンヂンに戻すのはハンドルを交換してスロットルケーブルの長さが確定してからになります。幾つかの部品も入荷待ちですし、先にやっておきたい作業もありますので、準備ができたら再開ということで。

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ということで、次はフロント周りの作業です。ゴー!俺、ゴー!

 

(続く)

 

フューエルコックのO/Hや、ちょっと珍しいスライドタイプのキャブレターのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

西方(岐阜)から、アレやコレのO/H。(その2)

半年ほど前にR100RS(モノサス)を入手された「現在の状態が良いのか悪いのか判断できないッ!」というお客様からのアレやコレのO/H、引き続き作業を進めます。

 

フロントフォークとブレーキキャリパーはO/Hが終わりましたので、残りのキャブレターに取り掛かります。どうかな~?

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ピストンヴァルヴがけっこう汚れていますが、動きは渋くありませんでした。

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スターター周りからガソリンが滲んだ跡もそれほど酷くはないですね。

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バタフライの動きもOKです。

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そんじゃ、バラバラに分解しましょー!

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フロートチャンバーに錆のような汚れがありました。ガソリンタンク内の錆が回ってきていたんでしょうか。

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比較的キレイに見えますが

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ココにも錆のような跡があります。ちょっとガソリンタンクの中の様子が気になりますね。

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スターターの中の汚れは一般的な感じです。

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O-リングはどれも劣化していました。

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てことで、ジャブジャブ洗浄します。

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なんか、すっごくキレイになりました!

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キレイになっただけじゃなく、洗浄中にちょっと通りが悪いような気がしたスロー系の通路も、洗浄後はしっかり通ったことを確認しています。

フロートチャンバーやスターター、ピストンヴァルヴもご覧の通りです。

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各ジェット類も通路に詰まりはありませんでした。油面もビシッと決まったッ!

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スターターとバタフライシャフトの動作もバッチリです。

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バタフライもピタッと閉じているッ!

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ダイアフラムとスプリングも状態は悪くありませんので、そのまま再使用します。

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できました。

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うーん、良いんじゃないでしょうかッ!

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新品に近い雰囲気を感じますね、見たことは当然ありませんけど。アハハ。

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バタフライの閉じ具合が正にそんな感じなんです。普段、閉じ具合の調整にはけっこう気を遣うんですが、このキャブレターはすんなり決まっちゃいましたので。ココがピタッと閉じると、オォッ!と嬉しくなるんですよね。

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もちろん使用感はありますが、とても良い状態に仕上がったと思います。イエス!

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というわけで、この度はフロントフォーク、ブレーキキャリパー、そしてキャブレターとまとめての作業のご依頼、有り難うございましたッ!ブレーキについては、メールでお伝えした幾つかの点も点検して鳴きが治まるかどうか確認していただければと思います。フロントフォークとキャブレターもO/Hしましたので、エンヂンに問題でもなければかなり調子の良い車輌になると思いますが、また何か気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。良いご報告をお待ちしておりますッ!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!

西方(岐阜)から、アレやコレのO/H。

またまた遠方から、フロントフォークとブレーキキャリパー、そしてキャブレターのO/Hのご依頼がッ!有り難いことですッ!

こちらのお客様、半年ほど前にR100RS(モノサス)を入手されたそうなんですが、「現在の状態が良いのか悪いのか判断できないッ!」とのことで、当店ブログのコメント欄からお問い合わせくださいました。こうしたブログを見てのお問い合わせがあるということは、少しずつ認知度が上がってきていると考えて良いのでしょうか。

 

確実にッ!お仕事がッ!増えてきているッ!ような気がしないでもないッ!

ドッギャァーン

 

まとめて部品が届き、ちょっとテンションが上がってまいりましたので、さっそく作業に取り掛かります。

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まずはフロントフォークから。摺動部に擦れた跡はありますが、傷や錆はないですね。

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反対側もキレイで、オイルシールからも滲みなしです。

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アクスルシャフトをクランプするボルトの頭が1箇所ナメているとのことなので、中古のボルトを探して交換しておきます。ココのボルト、純正部品は廃盤なんですよね。

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てことで、分解します。

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ちょっと汚れてはいますが、ダンパーロッドの状態は良さそうです。

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インナーチューブに曲がりはありませんし

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フォークスプリングも左右ともにほぼ同じ寸法でした。

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これなら、しっかり洗浄して組み立てれば十分良い状態に戻りそうですね。

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ダンパーロッドのピストンリングも磨り減っていませんでしたので、キレイにして再使用しました。

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ガタつきもなく、スムースに動くッ!

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フロントフォークを組み立て、オイルを規定量入れれば

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できました。良いんじゃないでしょうかッ!

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あ、フォークトップのO-リングが硬くなってたので交換しています。

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それと、フォークボトムにあるダンパーロッドを固定するボルトも交換しました。

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続きまして、ブレーキキャリパーの作業に取り掛かります。

ブレーキの鳴きが気になるとのことでしたが、分解してみるとピストンもすんなり抜けましたし、キャリパーの中もキレイな状態でした。フロントフォークもそうでしたが、ちゃんと整備されている車輌のように思います。

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元の状態が良いと、洗浄するのが少し楽ですね。グッド!

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ピストンに傷もなく、

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キャリパー内部もしっかりキレイになりました。

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パッドピンも交換されたばかりみたいな輝きです。

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ということで、シールを交換してビシッと組み立てれば

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できました。

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パッドの残りも十分でしたので再使用しましたが、まだ鳴きが気になるようでしたら、あらためてご相談ください。

さあ、次はキャブレターのO/Hです。ファイトー!

 

(続く)

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!