なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。
キャブレターをO/Hしてエンヂンが掛かることを確信したので、始動前にエンヂンの整備をします。
まずはオイル交換です。エンヂンオイルは当然、こんな感じですが
トランスミッションからは水が、水が?水がッ!出てきているッ!
それも、1.6リットルも。
通常、トランスミッションには0.8リットルのオイルが入りますから、倍くらい水が混入していたことになります。いくらトランスミッションに水が浸入しやすいと言っても、こんなに入っていたのは初めてです。こりゃ、O/H決定ですね。ギアやシャフトにダメーヂがあまりないと良いんですが。
気を取り直して、ロッカーアームの点検とヴァルヴクリアランスの調整をします。幸い、ロッカーアームにもヴァルヴのステムエンドにも異常はありませんでした。一安心です。
屋外で長期保管されている車輌は、どうしてもココに水が入ったり、汚れが溜まったりしますので
しっかりキレイにしておきます。
オイルフィルターの状態も不明なので、交換しておきます。
フィルターカヴァーの当たり面をキレイに均したら
スペーサー、O-リング、ガスケットを正しく組み合わせてフィルターを取り付けます。
オイルフィルターの組み付け時、けっこう間違えてスペーサーやガスケットを使用されている車輌があります。不安な方、ご相談くださいッ!
不動車ということもあり、ちょっと気になるオイルパンも取り外します。
スラッヂはそれなりに溜まっていましたが、嫌な金属粉は混じってませんでした。またまた一安心です。
キレイに洗浄してやれば
ご覧の通り。
てことで、オイルを交換してエンヂン始動ッ!
あっさり掛かり同調も決まったッ!
点火時期もビシッと安定しているッ!
心配した排気漏れもなしッ!
うーん、こうやってエンヂンが無事に掛かるようになるのは、何度やっても嬉しいですね。しかも、予想に反して調子の良さそうなエンヂンなんで、尚更です。
洗浄しておいたガソリンタンクもすっかり乾いたので、在庫していたO/H済みのL字タイプのコックを取り付けて、車体に戻しました。
ココまで来ると、俄然その気になるー。
さて、明日は引き摺りのキツいフロントブレーキの作業です。やってやるッ!