R100RS、エンヂン不調の点検&修理。

ちょっとへヴィな作業がようやく片付き、少しのんびりしようかと思っていた午後、突然、初めてのお客様がご来店にッ!「急にエンヂンの吹け上がりが悪くなったんですけど、ちょっと見てください。」とな?エッ?エッ?チョット マッテ クダサーイッ!でも、有り難いことですッ!

 

こちらのR100RSにお乗りのお客様、26歳とまだお若いんですが、学生時代に自動車部に所属していたそうで、ご自分で整備しながら通勤でビシバシ走っているとのこと。ウォー!若いビーエム乗りがキター!ウレスィー!

DSC_5476

で、さっそくキャブレターを点検&調整してみたんですが症状は改善せず、結局、このダイナコイルが故障していました。当店でもダイナコイルを取り扱っていますが、ブラウンのコイルはときどきこういう症状が出るモノがあるようなので、モノサス系にはブルーのコイルをオススメしているんですよね。ついでに、「ヘッドカヴァーのガスケットも千切れてオイルがポタポタと・・・」とのことで、こちらも交換させていただきました。

DSC_5494

コイルを交換してアイドリングもビシッと調整し、吹け上がりもバッチリになりました。しっかり同調も取り直しましたので、コレで本来のR100RSのエンヂンフィールを味わえるんじゃないでしょうか。それにしても、この赤いモトコ製シートとバチバチに貼られたスティッカー、なんかイイですね!

DSC_5479

 

ということで、この度はご来店と修理のご依頼、有り難うございましたッ!お若いビーエム乗りの存在は嬉しい限りですので、何かお力になれることがありましたら遠慮なくご相談ください。また、R80RTにお乗りだというご友人にも、是非、宜しくお伝えください。またのご来店をお待ちしておりますッ!

 

エンヂンの吹け上がりが悪い方、突然の点検&修理も承っております。ご連絡くださいッ!

R100RS、フロートチャンバーガスケットを探して。

またしても、当店のある横浜市内にお住まいの方が「キャブレターのガスケットをください。」と、突然のご来店ッ!有り難いことですッ!2016年、なんか幸先良いー!

 

こちらのお客様、最近キャブレターを交換&O/Hしたそうなんですが、誤ってフロートチャンバーのガスケットを傷めてしまったらしく、「ネットで探したら、近所に2V-OHVのBMWのお店があったので来ちゃいました。」とのこと。当店はちょっと分かりにくいトコロにありますので少し道に迷われたみたいですが、無事にご来店いただけてこちらも嬉しいです!

DSC_4829

サッと交換し、同時にちょっと?かなり?下がっていた右側の油面も調整、ついでに同調も点検&調整させていただきました。(もう少し詰められそうですので、頑張ってみてください。)

DSC_4820

普段はご自身で整備されているそうで、「最初はボロでしたが、いろんなトコロにお願いしながらコツコツ直してきました。」というこのR100RS、とてもボロだったとは思えない仕上がりです。外装だけでなく、機関にも丁寧に手を掛けていて、R100RSに対する愛情がハッキリと伝わってきました。エンヂンの調子も良さそうですし、是非、永くお楽しみください!

と言いつつ、ヘボカメラマンのモギー。逆光を嫌って手をかざしたら思いっ切り指が写り込んでいたッ!ので、今度、あらためて写真を撮らせてください。(姑息な営業)

DSC_4818

 

とうことで、この度は純正部品の購入にご来店いただき、有り難うございましたッ!また何か必要な部品がありましたら、遠慮なくご相談ください。整備や修理についてもお手伝いできることがあるかと思いますので、今後とも宜しくお願い致しますッ!(コピペ)

 

純正部品もけっこう在庫しております。お問い合わせくださいッ!

ドラマチック・サタデー。

昨日のことです。年内に納めるお仕事も無事に終え、

「もうお客様のご来店もなさそうだし、のんびりしちゃう?」

と、すっかり油断していた土曜日の午後。少し前にメールで今後の整備のご相談をいただいていたお客様が、突然ご来店になりました。ヤッべ、心の準備がッ!

DSC_4565

というのも、実はこの日、大学時代の数少ない友人の一人から「仕事が空いたんなら、ウチ来る?」との誘いがあったんですが、そこは意外と真面目なモギーです。

「いや、作業はないけどやっぱり店を空けらんないから、○○がコッチ来ない?」

と、逆に誘い返しまして、その友人が遊びに来てくれることになっていたんです。しかも、この友人はバイクに乗らなくなってしまったので、最寄りの駅まで迎えに行かなければならなかったんですが、正にそのタイミングでのご来店。たまたま土曜日は妻が手伝いに(遊びに)来てくれていましたので、頼んで迎えに行ってもらったんですが・・・

お客様 「アレ、○○くん?」
友人  「あ、□□?何してんの、こんなトコで?」

racer100

なんとこの二人、中学時代のサッカー仲間だというッ!それも、10年?20年?振りの再会ッ!こんなトコロでッ!つか、写真誰ッ!

バァーン!

 

知らんがな。じゃなくて、コチラのお客様、学生時代はけっこうハデに活躍されていたそうで、初対面と思っていたモギーもその、お客様がお仲間と企画された「男女90人、夏のテニス合宿 in 軽井沢」という名のおバカ・イヴェントに参加していたという事実も判明。あのおバカ合宿に、このお客様も一枚噛んでいたとは・・・、その節は大変お世話になりました。あざーす!

 

という思いもよらない出来事があり、肝心の営業トーク(点検&ダメ出し)を忘れてしまいましたが、この度は同調調整やお持ち込みいただいたETCの取り付け作業をご依頼いただき、有り難うございましたッ!R80を入手されたばかりとのことですが、永く乗り続けられる良いバイクだと思いますので、何かお手伝いができることがありましたら、遠慮なくご相談ください。今後とも、宜しくお願い致しますッ!

 

こういう事があると、やはり「縁」というモノを感じざるを得ませんね。たまたまの選択が重なって起こる、偶然とも必然と言えない何か。過去の経験から「二度ある」と感じているモギー、また同じコトが起こりそうな予感がします。こりゃ、来年もブログのネタには困りそうにないですなぁ。クヒヒ。

 

同調調整やお持ち込みのETCの取り付け、意図しない再会まで、諸々承っております。ご来店くださいッ!

西方(兵庫)から、シリンダーヘッドO/H。(その2)

遠方からご依頼のあったシリンダーヘッドのO/H作業ですが、内燃機加工から上がるまでの間にできる作業を進めます。

こちらのお客様がお乗りのR65(2本サス)、入手したときから「何かがオカシイッ!」と感じた理由の一つにキャブレターがあったそうです。メールでのやり取りの中でも確認していただきましたが、どうやら年式、車種違いのキャブレターが使用されているようでした。当初は現在付いているキャブレターをO/Hしてセッティングを確認&変更する予定だったのですが、都合良く中古品を入手できたとのことで、そちらも送っていただくことになりました。

てことで、届いたキャブレターを確認するところからスタートです。

今まで使用されていたキャブレターは、右が「64/32/354」、左が「64/32/307」と刻印されており、調べてみると左キャブレターはR65用ですが、右キャブレターはR80用でした。

DSC_4155

錆びや汚れといった状態も気になりますが、左右で型番がまったく違うのはマズイですね。車種や年式で内部のメインジェットやニードルジェット等の構成部品も異なりますから、そのまま組み合わせてしまうと左右でチグハグなセッティングになってしまい、結果、燃焼状態までチグハグになってしまいます。

DSC_4162

そして、こちらが後日送っていただいたキャブレターです。

DSC_4156

刻印は右「64/32/364」、左「64/32/363」となっています。BING製キャブレターの型番は下一桁が1番違いのセットになっていますので、こちらは同一車輌から取り外されたモノで間違いなさそうですね。調べてみても正確には分かりませんでしたが、R80(モノサス)辺りのような感じです。(後日、R100RS(モノサス)で使用されていることを確認しました。)

DSC_4153

スプリングが新しいので、比較的最近まで乗られていた車輌から外されたモノかもしれません。

DSC_4165

簡単に確認してみましたが、中の状態も悪くなさそうでしたので、こちらのキャブレターをO/Hすることにします。レッツラ・ゴー!

DSC_4148

ということで、いつものようにバラバラに分解して

DSC_4176

ジャブジャブ、ゴシゴシ洗浄します。

DSC_4182

真鍮部品もピカピカにしておきます。

DSC_4185

で、ココからがちょっと大変です。車種ごとのキャブレターのセッティングの資料とお客様のR65の車台番号を基に、適合する(であろう)キャブレターの型番を調べそのセッティングになるように構成部品を変更します。今まで使用していた左キャブレター「64/32/307」がオリヂナルのような気もしますが、資料からは別の型番が適合していましたので、今回はそのセッティングを目指すことにしました。(「64/32/307」に近いセッティングですので、大きな問題はないと思います。)

ニードルジェットは「64/32/307」と一致しましたが、1つしかありませんでした。形状も少し違いますので、新品を2個使用します。

DSC_4191

メインジェットはどれも合いませんので、こちらも新品を使用します。

DSC_4196

ヴァキューム取り出し部のネジが傷んでいたので、ついでに新品に交換します。

DSC_4197

スロージェットは番手が合っていましたので、詰まりを確認して再使用しました。メインジェットホルダーやアトマイザー、パイロットスクリュー、フロート等は共通部品ですので、こちらも再使用になります。

DSC_4205

フロートチャンバーのホルダーは状態の良いモノを選びました。

DSC_4206

これで、キャブレターの下側はOKです。

DSC_4210

スターター(チョーク)ヴァルヴは、「64/32/307」と「64/32/354」のモノが4つ穴でしたので、そちらを選びました。(写真左)

DSC_4211

レヴァー、スプリング、ナット、ワッシャーも状態の良いモノを選んでいます。

DSC_4233

バタフライとバタフライシャフトは、メインボアとの相性を考えそのままの組み合わせにしました。ピシッと閉じているッ!

DSC_4238

ピストンヴァルヴも刻印に違いがありましたので、揃っている2つをそのまま使用しました。よく見比べてみましたが、大きな違いもなさそうでしたので。

DSC_4283

ジェットニードルも同じ理由で、そのまま再使用しています。

DSC_4219

ダイアフラムを固定するネジはめっきの色が違いましたので、些細なことですが揃えておきました。(意外と細かい男です。)

DSC_4228

ダイアフラムはお客様が交換したばかりとのことでしたので、そちらを使用しています。

DSC_4243

ピストンヴァルヴのリターンスプリングはピッチの細かいモノにしたかったのですが、1本しかありませんでしたので、2本とも新品にしました。

DSC_4253

ちなみに、左2本が後から送っていただいたモノで、右2本(チグハグ!)が今まで使用していたモノになります。一番左の1本を除き、どれもかなりヘタっていました。

DSC_4246

それと、トップカヴァーですが、中央のキャップがカタカタと遊んでいましたので、今までお使いだったモノを使用しました。

DSC_4255

と、いつもより手間は掛かりましたが、お客様のR65の年式に適したキャブレターに仕上がったんじゃないでしょうかッ!イエス!

DSC_4271

DSC_4275

DSC_4277

DSC_4279

あ、こちらの部品取りと化したキャブレターは仮組みしてお返しします。決して面倒なわけじゃありませんよ。決してッ!

DSC_4281

以上、長くなりましたが、キャブレターのO/H作業のご報告でした。

 

今までお使いだったキャブレターのチグハグさを考えると、お客様が感じていた「何かがオカシイッ!」という疑問も当然だと思います。今回のO/Hとセッティング変更で本来の仕様にかなり近づけられたハズですので、次にR65に乗られるときはちょっと驚くくらいの変化があるかもしれませんね!エンヂンも腰上をO/Hしていますし、こりゃ期待できそう~。

さあ、次はシリンダーとピストンの洗浄に取り掛からねば!

 

(続く)

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。BING製キャブレターに関する質問も、ご相談くださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。(その5)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、モギー刑事の活躍によりなんとか修理も終えて納車したんですが、すぐに症状が再発してしまいました。トホホ・・・。

モギー刑事  「え?えっ?減給処分?ちょっ、家族がいるんです!」

先日ご来店くださった際にも簡単に点検&調整&部品交換させていただいたんですが、「納車以来、始動性はすこぶる良くなってるだけど、まだなんか吹け上がりが悪くって、これは気持ち良くないッ!」と、症状はあまり変わらなかったご様子。結局、もう一度お預かりすることになりました。何度も足を運ばせてしまい、本当に申し訳ありません・・・。

モギー刑事  「課長、もう一度、オレに現場へ行かせてくださいッ!」

ということで、またしても点火系の点検からスタートです。先日の点検で点火時期が少しズレていたので、ポイントも再点検します。

DSC_3492

ガーン。やはり少し狭くなってました。新品のポイントに交換したんで、ヒールの初期馴染みなんでしょうか。ビシッと再調整します。

前回は新しいからとそのままにしたコンデンサーも、今回はしっかり点検します。おっし、問題なし!

DSC_3462

てことで、ポイントを元に戻し、点火時期を調整します。おっし、しっかり仕事しているッ!

DSC_3448
(動画でご覧いただけます。)

お客様が使用しているダイナコイルも問題なく、当店在庫の新品と交換しても変化がありませんでしたので、となると・・・やっぱりキャブレターしかありません。

モギー刑事  「ウッ!片側が上がりっぱなしにッ!」

DSC_3499

ピストンヴァルヴとトップカヴァーの摺動部に、なぜかガムっぽい汚れが???

DSC_3507

モギー刑事  「アレだけ聞き込み(洗浄)したハズなのに、一体ドコから?」

などと言い訳もソコソコに、しっかり洗浄し直して、キャブレターを元に戻します。さあ、どうなのよ!

DSC_3532
(動画でご覧いただけます。)

ガーン。まったく良くならないー。

kanben

 

~翌日~

色々と試してみましたが、どうやらキャブレターボディ内部の通路に根本的な問題がありそうだと判断。結局、たまたま在庫していたキャブレターをO/Hし、セッティングを変更して取り付けることにしました。さあ、どうなのよ!

DSC_3763
(動画でご覧いただけます。)

直っているッ!試乗した感じも良いッ!

バァーン!

 

ひょっとしたら、前回O/Hしたときの洗浄が中途半端だったせいで、溶けた異物がまた内部の通路を徐々に塞いでしまったのかもしれません。後日、あらめて分解&洗浄し直して確認してみますので、それまでの間はこちらのキャブレターをご使用ください。もし分解&洗浄し直しても不具合が出る場合は・・・

モギー刑事  「課長、ちょっと相談したいことがあります。」

あらためて相談させてください。宜しくお願い致します。

 

ついでに、やはり再発してしまったメーターのインヂケーターがときどき点かなくなるという不具合も、今回、キッチリ修理します。前回の捜査でメーターに繋がるコネクターまでは調べが終わっていますので、残すはメーター側のフィルム基板です。

DSC_3704
(動画でご覧いただけます。)

ココですね、やっぱり。はっきり断線はしていないようなんですが、抵抗値を測ってみるとちょっと大きな値を示します。試しに在庫のメーターに付け替えると、症状がまったく現れません。

この部品はもう新品がメーカーから出ませんので、中古のメーターから取り出すしかないんですよね。マイッタ。

DSC_3709
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事  「よし、ココは俺に任せろ。」
新米刑事   「先輩!(やだ、カコイイ・・・)」

ってことで、交換して動作確認します。バッチリ!ですね。ちょっと長めに試乗もしてみましたが、症状は確認できませんでした。

DSC_3534
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事  「フゥ、あとはまた請求書、じゃなくて報告書を書くだけ、か。」

 

というわけで、長々とお付き合いいただきましたが、これでようやくご依頼の作業はすべてクリアできたと思います。度々足を運ばせてしまい申し訳ありませんでしたが、今度こそ、この冬を存分にR100RSの無敵のフルカウルで楽しんじゃってください。有り難うございましたッ!

 

こうして事件はようやく解決。しかし、まだこの世の中には不届きなヤツ(不調車輌)がいるッ!すぐに次の事件(お仕事)が(を)待っている、モギー刑事なのであった・・・。

新米刑事   「先輩、ドコまで行くんスカ!」
モギー刑事  「コンビニ!」

2643

 

(完)

 

一度は「直ったかな?」と思った症状が再発しても、責任持って対応させていただきます。いただきますッ!

 

オマケ

それにしても、再塗装とお聞きしましたが、赤鼻仕様のカラーリングはカッコイイですね!

DSC_3757

北方(福島)から、キャブレターO/H。

またまた遠方の方から、キャブレターのO/Hのご依頼です。有り難いことですッ!

こちらのお客様、R100のサイドカー仕様にお乗りだそうで、基本的にはそれほど調子は悪くないそうなんですが、エンヂンを始動してしばらく走行したあとに回転数が少し高めになることがあるようで、ご相談のメールをいただきました。で、ちょうどこれから冬になり数ヶ月乗れなくなるということで、メールでのやり取りからキャブレターのO/Hをされることに!ウホッ!

仕事だワッショイ!仕事だワッショイ!

5127

と、テンションも上がってまいりましたので、さっそく届いた荷物を開梱します。

DSC_3542

パッと見、そんなに汚れもありませんし

DSC_3554

お客様の「走ってなんぼ」の言葉通り、よく乗られている車輌のキャブレターみたいです。

DSC_3545

バタフライも、右側も

DSC_3568

左側もしっかり閉じてますね。

DSC_3574

てことで、分解して点検します。

フロートチャンバー内にちょっとゴミが溜まってました。大きく見えるゴミも、小さなゴミが固まってできた破片のようです。オーヴァーフローを気にされてはいませんでしたので、おそらく長年の使用で少しずつ溜まったモノが、乗られない時期に固まって大きくなっていったのではないでしょうか。そんなに心配はなさそうですが、ガソリンタンク内を軽~く洗浄してみても良いかもしれません。

DSC_3593

キャブレター側も、中はかなりキレイでしたが

DSC_3592

メインジェットホルダーの奥にけっこうな量の異物が溜まってました。

DSC_3580

この穴の空いたアトマイザーと呼ばれる部品は、メインジェットを通ってニードルジェットとジェットニードルの隙間から吸い出されるガソリンに空気を混ぜて混合気を作り、その名の通り霧吹きのように働きますので、ココが異物で詰まり気味だったとすると、スロットルを大きく開けたときのメイン系の混合気がちょっと濃くなっていたと思います。

DSC_3587

推測ですが、キャブレターに導入されるブローバイガスとエアフィルターを通過してしまう小さなゴミが少しずつ溜まり、こんなふうになってしまうのではないかと。程度の差はあっても、長くO/Hされていないキャブレターでしたらこんな感じになっていますので、気になる方は点検してみてはいかがでしょうか。

ピストンヴァルヴやスターターなんかも汚れてはいますが、不動車のようなガンコな汚れじゃありません。これなら簡単に落ちそうです。やっぱり、よく乗られてる車輌は状態が良いですね。

DSC_3591

というわけで、バラバラに分解しましたので、ビシッと洗浄します。

DSC_3590

できました。

DSC_3598

真鍮部品もピカピカです。ジェット類の穴の通りも確認しています。

DSC_3603

メインジェットホルダーの奥もキレイになりました!

DSC_3613

これならOKですね。

DSC_3618

O-リングとガスケットを交換し、正しく組み立てます。油面調整もバッチリです。

DSC_3624

バタフライもビシッと閉じました。ヤッタネ!

DSC_3631

ピストンヴァルヴもダイアフラムの位置に注意して取り付けます。スコスコ動くことを確認ッ!

DSC_3635

ちなみに、こちらのキャブレター、トップカヴァーなんかを固定するネジがポジドライヴになってました。高年式の車輌によく見る気がしますが、ポジドライヴのネジにはポジドライヴ用のドライヴァーを使用したいですね。トルクの掛かり具合が全然違いますから。お持ちでない方、工具屋さんへゴー!ですよ。

DSC_3643

イイんじゃないでしょうかッ!

DSC_3658

DSC_3652

DSC_3651

DSC_3660

そして、当店オリヂナルのスターターノブもご希望とのことッ!なんとも!ウレシイッ!

DSC_3667

ということで、ご相談のあった「エンヂンを始動してしばらく走行したあとに回転数が少し高めになる」という原因になりそうなスロー系の詰まり等は見受けられませんでしたが、今回、内部をキレイに洗浄したことで改善するかもしれません。あとは実際に取り付けて試乗していただき、症状が再発するかどうか確認していただければと思います。

この度は当店をご利用いただき、また色々とお気遣いまでしていただき、有り難うございましたッ!取り付け後のご報告、楽しみにしておりますッ!

つか、またしてもR65にお乗りのお客様が一枚噛んでいたようで、もう言葉になりません・・・。もし、ネット上で「自分はよく知りませんけど」みたいに装いながら当店のブログへ誘導したり、さりげなく「モギーモータースさんスカ?悪くないんじゃないでスカね。」みたいに話題をネジ込んでくる人がいたら、それは当店のステマ担当のお客様かもしれません。ご注意ください。(良い意味で)

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。(その3)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、整備と修理を進めています。

前回の捜査では犯人逮捕への手がかりすら掴めませんでしたが、捜査対象は確実に絞られてきました。もう少し聞き込みを行い、事件の背後に潜む犯行グループを一網打尽にする日も近そうです。犯人のメボシは付いています。しかし、確実に逮捕するに十分な証拠を揃えるため、地道な捜査は続きます。

これまでの作業で「良い圧縮、良い点火」の点検&整備が終わりましたので、残るは「良い混合気」の確認です。試しに、当店在庫のR100RSからO/H済みのキャブレターを取り外し、交換してみます。

DSC_2515

フツーに掛かって、フツーに吹け上がるじゃん・・・。

DSC_2519
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事 「犯人は、この街にいるッ!」

てことで、キャブレターをO/Hします。ついでに、せっかくご注文いただいた当店オリヂナルのスターターノブが干渉するので、後付けのフューエルフィルターを取り外し

DSC_2510

カチカチに固くなったホースも交換しておきます。

DSC_2542

このラバースリーヴもカチカチになってましたので、交換になります。

DSC_2544

お客様のほうでもO-リングやガスケットは交換されたそうですが、症状は改善しなかったようです。パッと見、確かに問題があるようには思えませんでした。

DSC_2533

DSC_2538

DSC_2535

DSC_2531

 

モギー刑事 「どうした、顔色が悪いぞ?まさか、クスリか?」
ダイアフラム「見ての通り(フニャフニャ)、ただの疲れっすよ。やだなぁ。」

DSC_2560

ダイアフラムも張りがなくなっていましたので、中古良品に交換しておきます。ダイアフラムの張りはピストンヴァルヴの動き(反応)に直接関係してきますので、あまりにもヘタっている場合は交換することをオススメします。

モギー刑事 「最近、何か変わったことは?」
バタフライ 「シャフトのヤツ、ちょっと様子が変(動きが渋い)なんすよ。」
モギー刑事 「!」

DSC_2546

バタフライシャフトのO-リングが劣化しているのか、かなり動きが渋いです。これだけ渋いとスロットルの戻りにも影響しそうですので、やはりO/Hして正解でした。

モギー刑事 「あの回転のゆっくりした下降具合の原因は、コイツか・・・?」

ということで、バラバラに分解してキレイに洗浄し

DSC_2568

ビシッとO/Hしました。

DSC_2587

DSC_2597

DSC_2591

DSC_2585

過去に内部の部品を交換されていないのだとしたら、ちょっと気になるトコロはありますが、これで症状に改善が見られるハズです。

捜査の途中ですが、スターター(チョーク)ケーブルの取り外しとフューエルホースの交換のついでに、お客様が気になっていたというエアクリーナーケースのこのズレも修正します。

DSC_2289

ガーン。ダブルナットにされてるー。しかも、まるで締まってないー。

DSC_2602

とりあえず、外したカヴァーとケースを

DSC_2621

洗浄してキレイにします。

DSC_2635

ブローバイホースの辺りから、けっこうオイルが漏れてますね。とりあえず、ホースクランプをしっかり締め付け直しておきます。

DSC_2605

漏れたオイルはココから垂れてきますので、気になる方は点検してみてください。

DSC_2607

トランスミッションの上部にややオイル混じりの砂埃が積もってましたので、キレイにしておきました。

DSC_2637

で、エアクリーナーケースをピシッと取り付け、しっかり固定します。

DSC_2641

エアクリーナーもかなりヤレてましたので、交換しておきました。無理に取り付けられたのか、金属のメッシュもめくれてましたので。

DSC_2648

タンクマウントラバーもかなりお疲れのご様子でしたので

DSC_2653

新品に交換します。

DSC_2659

また、ダイナコイルがしっかり固定できていませんでしたので、

DSC_2656

つか、フレーム側の取り付け部が割れているッ!

DSC_2668

ので、当店オリヂナルのステイに交換して、反対側に移設させていただきました。

DSC_2680

と、寄り道が長くなりましたが、O/Hしたキャブレターを取り付けて、いよいよエンヂンを始動します。捜査も大詰めです。

DSC_2649

ココで、モギー刑事が何かに気付きます。

モギー刑事 「オイ、オマエ何か知ってるな?」
ケーブル  「ギクッ!な、なんも知りませんて!」

にわかに現場がザワつき始めるッ!

DSC_2674
(動画でご覧いただけます。)

スロットルケーブルの動きが渋く、レヴァーがゆっくり戻ってました。ワイアインジェクターでグリスアップして汚れを取り除き、レヴァーの動きも軽くなったッ!

DSC_2688
(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事 「こんなトコロにも協力者が隠れていたのか・・・。」

しかし、まだ主犯格の男は尻尾を出しません。もう一度現場に戻り、聞き込みに走るモギー刑事。(ガックシ)

モギー刑事 「オマエもヤツらの仲間かッ?」
スプリング 「さぁ、知りませんよ。フフフ。」

DSC_2550

元々付いているピストンヴァルヴのリターンスプリング(左)は線径が細く、ピッチも細かいものでしたが、捜査資料によるとこの年式の車輌ではこれがスタンダードなセッティングのようです。試しに太いモノと交換してみても、症状が良くなる様子はありません。

モギー刑事 「クソッ、一体どうなってるんだ・・・。」
カヴァー  「どうかしたんすか、刑事さん?」

DSC_2704

このキャブレターは、トップカヴァー(右)のピストンヴァルヴ挿入部に穴がないタイプですが、穴付きのモノに交換してみても、やはり大きな変化は見られません。トップカヴァーの組み合わせにも変更は加えられていないようです。

ニードル  「刑事さん、なんか探しモノでもあるんすか?フヒヒ。」
モギー刑事 「うっさい、すっこんでろ!(逆ギレ)」

DSC_2698

ジェットニードル(下)のクリップ位置も、捜査資料ではこれがスタンダードセッティングとなっています。試しに変更してみますが、ココでも大きな変化は見られません。

こうして幾つか気になるトコロを確認してみましたが、アイドリング時の混合気の薄さと回転がゆっくり下降するという症状は消えません。そしてついに・・・

モギー刑事  「犯人は・・・オマエだッ!」
スロージェット「グッ、グゥ~。」

DSC_2760

元々付いていたスロージェット(左)を新品に交換したところ、あっさり解決しました。ジェットの番手もスタンダードセッティングの#45、パッと見、穴もキレイに通っていましたが、わずかに詰まりがあったようです。ネジ山の先の形状に違いはあるものの、新品と同じサイズまで穴を修正したところ、元のスロージェットでも症状は再発しませんでした。バンザイ!

犯人確保ッ!確保ッー!

DSC_2519
(動画でご覧いただけます。)

ということで、ようやくフツーのメーターの針の動きになりました。

実は、スロージェットがアヤシイことは初めから分かっていたんです。パイロットスクリューの戻しが異常に多かった時点で、スロー系に何かしら混合気を薄くさせる原因があるとニラんでました。しかし、そこは敏腕デカ、モギー刑事。丹念に証拠を積み上げてこその犯人逮捕が信条なのです。(おかげで、すんごく時間が掛かりました・・・。)

モギー刑事  「しかし、まだこれで終わりじゃない・・・。」

DSC_2598

左シリンダーヘッドカヴァーから少しオイルが垂れているッ!

DSC_2600

ので、増し締めします。トホホ。

エンヂンの後側からも、ちょっと垂れてますね。あとでエンヂンをキレイにしたら、漏れてる箇所を確認します。

DSC_2511

以上、やっとフツーにエンヂンを始動でき、フツーに回転が上昇/下降するところまで整備&修理が終わりました。残す作業もあと少しですが、意外と大変なモノになりそうです。

 

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

 

犯行グループの全容解明まで、捜査の手を緩めるつもりはないッ!決意を新たに現場へと戻って行く、モギー刑事なのであった・・・。

 

(続く)

 

キャブレターに起因する吹け上がりの悪さの点検&修理、動きの渋いスロットル操作の整備から、ダイナコイル用ステイの交換まで、お任せくださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様が、本当にご来店くださいました。有り難いことですッ!

症状としては、「とにかく始動が困難で、最近、特にエンヂンの掛かりが悪く、吹け上がり方もオカシイ」ということらしく、「自分の手には負えそうにないので、この際、しっかり診て欲しい」とのこと。実際に確認してみると、エンヂンが温まっているので始動はそれほど難しくはありませんでしたが、確かに回転の上昇、下降の様子がオカシイ。タコメーターの針の動きは、明らかに混合気が薄いときの症状ですが、どうもそれだけではないような感じです。

お客様がこちらのR100RSを所有されて5年ほど、オイルやブレーキ、タイアなどの消耗品はしっかり交換されてきたそうですが、他の整備についてはそれほど手を付けていなかったそうなので、各部の状態の確認も含めての作業になりました。ちょっと手強そうな予感もありますが、「バイク屋に頼むときは、自分でできない作業を頼むとき。請求書を見ても高いとは言いませんよ。ガハハ!」とのお言葉もいただき、俄然、ヤル気が出てまいりました。

 

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

 

いやん、カコイイ・・・。

ということで、お客様がお帰りになった後、さっそく冷えた状態からエンヂンの始動を確認してみます。

DSC_2125
(動画でご覧いただけます。)

まったく掛けられません。バイク屋ですから、エンヂンの始動にはそれなりに慣れているつもりですが、まったくダメです。何度セルモーターを回しても、掛けられる気がしません。一体、お客様はどうやってエンヂンを始動させていたんでしょうか?

とりあえず、簡単に確認できるところから点検します。

DSC_2277

すると、右キャブレターのスターター(チョーク)のケーブルの動きに、何か違和感が。

ガーン。レヴァーを操作してスターターを使用すると、その後、レヴァーを戻してもアウターケーブルが抜けてしまい

DSC_2281

スターターが利きっぱなしになっているッ!

DSC_2286

なので、スターターを指で直接操作して、ようやくエンヂンを始動させることができました。が、今度は

DSC_2131
(動画でご覧いただけます。)

まったく吹け上がりません。バイク屋ですから、スロットル操作にはそれなりに慣れているつもりですが、まったくダメです。何度スロットルを煽ってみても、吹け上がらせられる気がしません。一体、お客様はどうやってエンヂンを吹け上がらせていたんでしょうか?

うーん、何かが根本的にオカシイ。本当に俺に直せるのか・・・?

 

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

 

やってやるッ!

やはり、ココは基本の「良い混合気、良い圧縮、良い点火」に立ち返って、一つ一つ確認していくことにします。圧縮は、左右のシリンダーで同じような値がそれなりの数値で出ていましたので、問題なしと判断。となれば、お次は点火系です。

DSC_2291

マイナスネジが片方ないのも気になりますが、ポイントギャップはもっと気になります。何しろ、現状を確認しようにも0.10mmのシックネスゲーヂが入るかどうかといった具合で、しかもゲーヂが何かに当たってしっかり挿し込めないという。ポイントの動きを確認したいだけなのに、老眼の目を凝らしてもポイントが開閉しているのかすら分からない始末。

てことで、ユニットごと取り外し、分解します。

DSC_2297

犯人はコイツでした。

DSC_2314

一見、何食わぬ顔で

 

「今日の午後?何してたかって?ちゃんと開閉してましたよ、ホントっすよ。」

 

と言っているようでしたが、強引に口(クチ)を割らせたところ、大変なブツを隠し持っていることを白状しました。こりゃ、捜査の手(シックネスゲーヂ)が届かないハズです。

DSC_2308

敏腕デカ、モギー刑事の手により犯人も逮捕されましたので、ポイントを交換します。

DSC_2327

元通りに組み立てて、ポイントのユニットもキレイにしました。ポイントギャップはこの状態でも調整できますので、規定値0.40mm~0.50mmの範囲内にビシッと調整しておきます。コンデンサーはまだ新しいようなので、そのままにしておきました。

DSC_2331

オイルは漏れていませんでしたが、O-リングが潰れて変形していましたので、こちらも交換しておきます。

DSC_2339

いつものように、点火時期が確認しやすいようにホワイトペンで「S」マークを塗り、

DSC_2368

ポイントのユニットを元に戻してエンヂン始動!点火時期も調整!

どうなのよッ!

DSC_2364
(動画でご覧いただけます。)

始動性はかなり改善しましたが、今度は回転の下降具合の異常がより鮮明に・・・ということは、複数犯によるもの?事件はまだ続いているッ!

 

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

 

解決したかと思われたこの事件、まだ野放しの犯人がいることが判明。捜査範囲を拡げ、捜査費用も新たに計上し、引き続き犯人逮捕に向けて捜査を継続していきます。

 

(続く)

 

エンヂンの始動性の悪さにお困りの方、ご相談くださいッ!

北方(埼玉)から、ステムベアリングの交換と。

一週間ほど前になりますが、以前にトランスミッションのO/Hをご依頼いただいたお客様が、今回はステムベアリングの交換にご来店くださいました。またまた有り難いことですッ!

そもそも、走行距離57,000kmほどの車輌(R100RS、モノサス)を入手され、当初は外装を再塗装してエンヂンをキレイに磨き、フレームも錆びたトコロを塗り直して乗り出すつもりが、手を付け始めたら車輌がバラバラになっていたッ!とのことで、そのお手伝いの第二弾になります。

で、塗装済みのフレームをお持ち込みいただいたのですが、事前にベアリングのアウターレースを外されていなかったそうなので

DSC_2371

オリヂナルの専用工具を使ってグイグイ抜き、ステムベアリングを交換しました。再塗装されたばかりのフレームで緊張しますが、専用工具を使えばご覧の通り。アラ、簡単!

DSC_2374

ついでに、フロントフォークと幾つかの部品をお預かりして、後日、O/Hさせていただきました。

DSC_2706

まずは分解してキレイにし、各部の点検から。インナーチューブの状態は、やや擦れた跡と小さな傷が1箇所ありましたが、オイル漏れを引き起こすほどではなさそうでした。他の部品も状態は良好です。

DSC_2713

今回ご依頼いただいた理由はコレ、ダンパーロッドのガイドリング(ピストンリング)です。この紙製のガイドリング、個人でもフロントフォークのO/Hに挑戦される方はいるかと思いますが、新品への交換はかなり苦労すると思います。元々付いていたモノを再使用する場合でもインナーチューブへの挿入は難しいですが、張りのある新品の場合、挿入する際にガイドリングが広がってしまい、強引に組みつけようとすればリングを傷めてしまいます。どうするッ!

DSC_2723

大丈夫、当店ではオリヂナルの専用工具を用意していますので数分で挿入可能です。バンザイ!

ちなみにこのガイドリング、取り付けには向きがあります。写真のように凹部を下にするのが正解です。

DSC_2733

で、外した部品を順番通りに元に戻せばインナーチューブの組み立てはOKです。

DSC_2738

フロントフォークのアウターチューブも、オイルドレイン用の穴の周りや、アクスルシャフトの挿入部をキレイに均しておきます。

DSC_2746

このアウターチューブはフレーム同様に粉体塗装で塗り直されていますので、マスキングの隙間から入り込んだ塗料を落とすのにちょっと苦労しました。ココに塗料が残っていると、アクスルシャフトの挿入がキツくなったりしますので。

また、フォークトップのO-リングが潰れて変形していましたので、交換しておきました。
(このとき、片側のオイルフィラーボルトが固く締まっていることを確認したのですが、それが後にトラブルを起こすことに・・・。申し訳ありませんでした。)

DSC_2736

フロントフォークを組み立てて、フォークオイルを入れてエア抜きし、一晩置いて漏れがないことを確認します。オイルシール、ドレインボルト、アウターチューブの底からも漏れはありませんでした。

DSC_2755

さらに、お客様ご自身でキャブレターをO/Hされた際に、バタフライシャフトのネジ穴をダメにしてしまったそうなので、その交換と(写真では分かりにくいですが、片側のネジ穴がユルユルになっています)

DSC_2776

当店オリヂナルのスターターノブの取り付けもご依頼いただきました。有り難うございますッ!

DSC_2771

その他、幾つかのご注文部品も用意し、一通りの作業を終えて梱包、発送したのですが、翌日、お客様からフロントフォークのオイル漏れのご連絡をいただいてしまいました。

こちらの思い込みで、片側のオイルフィラーボルトだけ確認して締まっていると判断し、結果、お客様に大変なご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。二度とこのようなことがないように努めますので、これに懲りず、またお手伝いさせていただければと思います。せっかくのご依頼にしっかりと応えられなかったこと、強く反省しております。本当に、申し訳ありませんでした。

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、フロントフォークのO/Hや、キャブレターの修理も承っております。

もしも私が犬であったなら。

以前、当店オリヂナルのETCアンテナ用ステイを購入してくださったお客様が、今度はオイル交換に来てくださいましたッ!しかも、ついでにこれまた当店オリジナルのスターターノブの取り付けまでご所望とのことッ!ウレシイッ!

もしも私が犬であったならば、うれションしていただろうッ!
If I were a dog, I would uresyon!

0007

そして、もしもピアノが弾けたなら、思いのすべてを歌にして君に伝えることだろうッ!
And, if I could play the piano, I would tell you how I love you with my song!

0008

懐かしの仮定法過去、受験生だった頃を思い出しますねー。

 

てゆうか、犬でも西田敏行でもないんで、バイク屋としてビシッと作業させていただきます。

DSC_1987

黒く汚れてはいますが、この時代のキャブレター仕様の空冷エンヂンなら、これが普通ですね。定期的に交換されているだけあって、オイルにオカシナ混入物も見られません。

DSC_1988

写真を撮り忘れましたが、スターターノブの取り付けもビシッとできてます。アハハ!

DSC_1990

こちらの車輌、元はR80RTだそうで、外装を外して軽快な感じにカスタムされています。以前は別の車輌でレース活動も楽しまれていたとのことですが、現在はこのR80でツーリングにガンガン出掛けているそう。走りを楽しみたい方をも満足させてしまう2V-OHV、やっぱり何か魅力があるんでしょうね。そういえば、当店にも試乗できる販売車両があったような?(宣伝)

で、ふと目に付くのがコレ、タンクに貼り付けられたマップホルダー。アラやだ、さりげない!

DSC_1991

こちらはお客様のオリヂナルだそうで、これは試作品とのこと。

ペロッと開くとこんな感じです。アラやだ、ステキ!

DSC_1993

B5サイズくらいでしょうか。ツーリングマップやiPad的なモノがスッと収まる使い勝手の良さそうなこのマップホルダー、もう少し改良を加え、できれば製品化したいとのこと。アラやだ、欲しくなっちゃう!

確かに、市販されているマップホルダーってタンクバッグを兼ねているモノが多いですから、ちょっと大きくなりがちでタンクの上が嵩張りますよね。素材も全天候対応となれば化繊に頼るのがコスト的にも良いのは理解できますが、どうしても安っぽく見えてしまいます。
コレは全体が織りでできたコットン生地、パイピングは革で仕上げてあるので雰囲気もお洒落ですし、何よりマップホルダーに特化しているので薄くてシンプル!アラやだ、ホントだ!

この時代のBMWにも良く似合ってますが、このカラーリングなら、どこぞの赤いイタリアンバイクにもマッチしそうです。マグネット式なので、アルミタンクだと使用できませんが・・・。

0006

マップホルダー、製品化できたらまたオイル交換のついでにでも(ココ大事)、お知らせくださいッ!

てことで、ステマはこのくらいにして、この度はご来店いただき、有り難うございましたー。

 

エンヂンオイルの交換からスターターノブの取り付け、ちょっとしたステマまで、お任せくださいッ!