青いR100RS、吹け上がり不良の点検。(その2)

少し前に「スロットル開け始めの吹け上がりが悪いんです。」とのことで作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様、やはりわずかに感じる開け始めの不安定さが気になるということで、元々付いていたキャブレターへの交換作業をご依頼くださいましたッ!ウレスィ!でも、ちょっと複雑・・・からの・・・有り難いことですッ!

DSC_0377

お仕事、ゲッツ!

get
(みんな大好き、D・マラドーナ氏)

などとフザけている余裕はありませんので、さっそくキャブレターを取り外します。

DSC_0385

こちらのブラスト済みでとってもキレイなキャブレター、型番は「94/40/105、106」となっておりまして、資料を見ると初期のR100RS(2本サス)のモノのようです。

DSC_0387

で、こちらがお客様の車輌に元々付いていたオリヂナルで、分解して保管されていたモノになります。

DSC_0393

型番は「94/40/111、112」となっており、年式通りのキャブレターです。

DSC_0405

ココで、イケメンはふと考えました。

 

「ひょっとして、セッティングの違いが影響しているのかも?」

hatena

 

気になると確認せずにはいられませんので、ブラスト済みキャブレターのメインジェットを#170→#160へ

DSC_0417

ジェットニードルのクリップ位置を2段目→3段目へ変更し

DSC_0421

型番「94/40/111、112」と同じセッティングにして試乗してみます。これで症状が消えれば安上がりですからね。さあ、どうなのよ!

DSC_0383

ガーン。やっぱり、なんかまだ残ってるー。

kanben

前回作業したときよりも「開け始めの回転数の落ち込み具合」は目立たなくなりましたが、分かっていると気になる感じがまだあります。知らない人が乗れば気付くこともないかもしれませんが、お客様はかなり敏感になっていますので、コレだとアウト~!です。

なので、やっぱり元々付いていたオリヂナルのキャブレターをビシッとO/Hすることにします。ファイトー!

DSC_0426

いつものようにキレイに洗浄し、ピストンヴァルヴやジェットニードル、スプリングやフロート等、状態の良いモノはお客様のご希望でブラスト済みのキャブレターから取り出して使用しました。

DSC_0431

ニコイチはちょっと手間の掛かる作業ですが

DSC_0437

その分、良いキャブレターに仕上がったんじゃあないかッ!と思います。

DSC_0454

スロットルバタフライもピタッと閉じているッ!これならイケるッ!(願望)

DSC_0447

キャブレターを取り付けまして、ちょっくら試乗とまいります。どうかな~?

DSC_0459

あ、作業した人に聞いたところ、「ちょっと面倒なキャブレターの脱着も、当店オリヂナルのスターターノブを使用されているこちらのキャブレターならそんなに苦になりませんでしたね。ほんとイイですよ、コレ。」とのこと。ほほぅ、実に興味深い。(自作自演)

kyoumibukai

と、露骨な宣伝はともかく、結果はバッチリ!でした。アイドリングも安定していて、スロットル開け始めの回転数の落ち込みもなく、キレイに吹け上がりました。コレがフツーといえばフツーなんですが、なんだかとってもウレスィ~。バンザイ!

DSC_0699

推測ですが、ブラスト済みキャブレターで不具合が出た原因は、前回の作業で気になったスロットルバタフライとメインボアの隙間なのかなと思います。他に問題がありそうな箇所が見つけられませんでしたので、これくらいしか思い当たるところがありませんし、アイドリングを高めに設定すれば回転数の落ち込みを消せていましたから、やはり何か些細なコトに起因しているような気がします。うーん、ちょっとスッキリしませんが・・・。

DSC_8680

それと、お客様が「ちょっと泣いてるんですよね。(業界用語)」とおっしゃっていたオイルクーラー取り出し口のオイル漏れもピタッと止めておきましたが、ココのボルトより上側もちょっとアヤシイので、もう少し様子を見てみてください。

DSC_0485

 

ということで、この度は二回にわたるキャブレターの点検&調整作業のご依頼、有り難うございましたッ!一度目でクリアできず大変申し訳ありませんでしたが、これでフツーに吹け上がる良い状態に戻ったと思いますので、またブォンブォン走らせてキレイなR100RSを存分にお楽しみください。また何かありましたらご相談をッ!お待ちしておりますッ!

 

吹け上がり不良の再点検や、泣いてるオイルクーラー取り出し口の修理も承っております。ご相談くださいッ!

R80、イレギュラーなお仕事。

少し前になりますが、R100RSにお乗りのお客様からのご依頼で、下請け的な?作業をいただいてしまいましたッ!なんともッ!有り難いことですッ!でも、ドキドキするー。

 

車輌はR80なんですが、鍵がないのに「ロックされたままになっていて、パニアケースが取り外せいッ!」という謎の仕様になっております。

DSC_9322

ブーッ!

boo

で、そのご依頼内容は「置いておくだけで、オイルがポタポタと垂れてくるッ!」という、こちらも謎の仕様となっているそうで、これを純正仕様に戻して欲しいとのこと。ふむふむ。

DSC_9328

確認してみると、プッシュロッドチューブからのオイル漏れが

DSC_9342

左右ともにかなり激しいようです。

DSC_9356

オイルフィルターのカヴァーも、かなりアヤシイ・・・。

DSC_9349

オイルが滴り落ちそうなオイルパンの様子を見れば

DSC_9337

ニュートラルスウィッチも交換しておきたくなりますね。

DSC_9371

ドライヴシャフトのブーツからもオイルが滲んでいるッ!ようです。

DSC_9380

てことで、オイルが漏れていそうな箇所は確認できましたので、さっそく作業に取り掛かります。ファイトー!オー!

まずはイグゾウストパイプを取り外します。フランヂナットもすんなり回り、ネジ山に傷みもありませんでした。

DSC_9345

ヘッドカヴァーを開け、ロッカーアームを取り外しまして

DSC_9382

スリッパーやベアリングを点検しておきます。状態は良好でした。グッド!

DSC_9385

プラグホールにオイル汚れがありましたが、プラグの締め付けが甘かったんだと思います。キレイに清掃しておきますので、様子を見てみてください。

DSC_9390

通常はシリンダーヘッドやシリンダー、ピストンまで分解しますが、今回はご予算の都合でそのままとなります。うーん、気になるー。

DSC_9399

シリンダーが抜けましたので

DSC_9391

タペットも点検しておきます。こちらもグッド!でした。さて、それではエンヂンをキレイにしますか。

DSC_9397

ガーン。まーた、こういう修理してー。もう!

DSC_9403

こびりついた液体ガスケットとオイル汚れを掃除していて、ふと思ったんですが、この手の修理跡って「ひょっとして、オイルシールを交換せずに液体ガスケットで漏れを止めようとしている?」んでしょうか。だとしたら、ココのシールは1個数百円ですし、今のところ注文すればすぐに入荷する部類の部品ですので、是非とも交換していただきたいですね。新品のシールであれば液体ガスケットを塗らなくても漏れることはありませんので。

ちなみに、O-リングにもガスケットが塗られていました。んもう!

DSC_9409

などと文句を言いながらも、しっかりキレイにしちゃいます♪(M気質)

DSC_9418

あ、カム山にも異常はありませんでした。またまたグッドです!

DSC_9415

して、シリンダー周りをゴッソリ元に戻し、ヴァルヴクリアランスをビシッと調整すれば

DSC_9426

できました。良いんじゃないでしょうかッ!

DSC_9429

続いて、駆動系のオイル交換へとまいります。

トランスミッションのオイルと

DSC_9436

ドライヴシャフトのオイルは、ちょっと汚れて濁っていました。交換して正解!だったようです。ファイナルドライヴのオイルはキレイな感じでしたが、色が異なってました。交換時期が違ったんでしょうか。

DSC_9432

オイルが抜けるのを待つ間に、真っ黒に汚れたニュートラルスウィッチも取り外します。

DSC_9446

残念ながらトランスミッションの奥にもオイル汚れの跡がありましたので、オイルポンプカヴァー辺りからオイル滲みが発生しているようです。それほど酷くはなさそうですので、今後の課題としていただければ良いかと。

DSC_9451

その分、手の届くトコロだけでもビシッとキレイにしておきます。スウィッチも交換して、オイルもたっぷり入れておきました。(規定量)

DSC_9460

気になるオイルフィルターも点検&交換させていただきました。

DSC_9469

フゥ~。点検して良かったです。危険な紙製ガスケット(黒)が入ってました。

DSC_9463

オイル漏れもアレですが、この黒い紙製ガスケットはもっとアレです。何度も書いてるような気がしますが、モノサスの場合、このガスケットは不要ですのでご注意ください。実際に、モノサスにお乗りのお客様から「ガスケットを追加してみたら、油圧が低下して警告灯が点灯してしまったッ!」とのご報告もありましたので。2本サスの場合、基本的にこのガスケットを必要としますが、後期の車輌では不要なモノもあります。ご不明な場合はご相談ください。

と、その後もアレやコレやとチョイチョイ手を入れて、無事に作業終~了~。

DSC_9477

あ、パニアケースもなんとかピッキングして取り外すことができました。フフフ。

lupin

ダメなら、こうするつもりでしたけど。オホホ。

lupin2

もちろん、作業後の確認も抜かりなしです。ナンバープレートがないため試乗できませんでしたが、エンヂンの始動性を確認したり同調を調整したりと、何度かエンヂンを回してアツアツにしてみてもオイルが垂れた跡はありませんので、オイル漏れはバッチリ直っているッ!のではないかッ!と存じます。

DSC_9486

 

ということで、今回はイレギュラーな作業のご依頼、有り難うございましたッ!直接お客様の顔が見えない仕事は責任の所在が曖昧になりそうなので積極的にお引き受けするものではありませんが、こうして頼っていただけるのは嬉しい限りです。今回作業させていただいた分については責任を持って対応致しますので、何かありましたら遠慮なくご連絡ください。2V-OHVのBMWしか扱えませんが、また何かお困りのときはご相談をッ!

 

下請け的なお仕事も(消極的に)承っております。ご相談くださいッ!

北方(長野)から、パニアケースのロックの交換。

今までに何度かブログで紹介してきたパニアケースロック交換ですが、たまたまご覧になったお客様から、またもや修理のご相談がッ!有り難いことですッ!つか、ブログの宣伝効果、ほんと侮れませんなぁ。ウヒヒ。

 

メールでお話をお聞きすると、少し前からロックが勝手に解除されることがあったそうで、気を付けていらしたようなんですが、先日「高速道路でパニアケースの蓋がパカッと開いてしまい、中身をぶちまけてしまったッ!」とのこと。アチャー。

つまり、こういう出来事に近い状況だったということですね?

peyoung

ぺヤング好きのモギーとしては強い同情を禁じ得ないッ!ウォー!

なので、さっそく送っていただきました。

DSC_9731

確認してみると、確かに軽く触れただけでパチンッとロックが解除されてしまいます。

DSC_9733

ループ部を少し上に持ち上げて対処されていたようですが、ロックがダメになるとどうしようもないですね。分かります。(経験者談)

DSC_9739

いつものようにロックを取り外し、穴を開けようとしたところ

DSC_9743

ムムッ?このパニアケース、ロックが持ち手を共締めするようになっています。

DSC_9744

取り外したロック(左)の裏側を見てみると、持ち手の固定部を逃がす凹みがありました。この凹み、交換用のロックにはないので加工したいところなんですが、厚みがないのでそのまま使用するしかなさそうです。

DSC_9894

で、こんな感じで穴を開け

DSC_9751

ビシッとロックを取り付けました。持ち手を共締めする分、少しロックの片側が浮いてしまいますが、蓋の開閉動作もロック&リリース操作もバッチリ!です。

DSC_9764

これでもう、このような悲劇を繰り返すことはないッ!のではないでしょうかッ!ストップ・ザ・湯切り失敗!

peyoung

モギーモータースはぺヤング®を応援しています。(勝手に)

と、ぺヤング推しもこのくらいにしまして、できました。

DSC_9761

 

ということで、この度はパニアケースのロックの交換のご依頼、有り難うございましたッ!同じクラウザー製でも純正オプションのパニアケースと取り付け部が少し違い戸惑いましたが、しっかり取り付けできましたので、安心してご使用いただけると思います。すぐに不具合が出ることはない気がしますが、何かありましたら遠慮なくご連絡ください。責任持って対応させていただきますので。遠方ではありますが、今後とも宜しくお願い致しますッ!

 

パニアケースのロックの交換も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのO/Hとオイル漏れの点検と。(その2)

先日、「フロントフォークのオイルシールがー!」と突然ご来店くださったR100RS、ようやく落ち着いて作業に取り掛かれるようになりましたので、ズババッ!と進めています。

 

フロントフォークのオイル漏れについては修理を終えましたので、今日は「エンヂンとトランスミッションのオイルがー!」ともおっしゃっていたお客様の期待に応えます。

DSC_8952

シリンダーとシリンダーヘッドの間にオイルが滲んだ跡があったり(チャリン♪)

DSC_8939

オイルプレッシャースウィッチ?の周辺にオイルが滲んだ跡があったり(チャリン♪)

DSC_8945

オイルパンの側面から(チャリン♪)

DSC_8949

後側にかけてオイル汚れがたっぷりあったり(チャリン♪)

DSC_9214

シフトレヴァーのトコロからもオイルがポタポタして(チャリン♪)

DSC_8942

コレクターボックスに黒く焦げた跡があったりしますね。(チャリン♪)

DSC_9203

こりゃ、お掃除するだけでも大変手間が掛かりそうですなぁ。ムフフ。

チャリン♪チャリン♪

charin

ムムッ!シフトペダルラバーに亀裂がッ!コレはアカーン!(大げさ)

DSC_9281

なので、またしても勝手に交換し、しっかり請求しちゃいます。取れるコインは見逃さないッ!イエス!イッツ、モギーモータース!ゲヘヘ。

 

と、コインもいっぱい取れたので、いよいよ作業に取り掛かります。まずはシリンダーとシリンダーへッドの間のオイルの滲み具合を確認するため、スタッドボルトをしっかり規定トルクで締め付けて、同時にしばらく点検されていないというヴァルヴクリアランスも調整します。ビシッと決まったッ!

DSC_9175

写真はありませんが、スラスト方向のクリアランスがちょっと広かったので、シム調整もしておきました。もちろん、ロッカーアームも点検済みです。異常なし!でした。ホッ。

ただ、外したスパークプラグ(右)にちょっとオイルが付着していたのが気になります。

DSC_9187

当然、右側シリンダーヘッドのプラグホールにもオイル汚れがありました。プラグの締め付けが甘かったのでしょうか。とりあえず、しっかり締め付けておきますので、しばらく様子を見てみてください。

DSC_9190

それと、フランヂナットが触れただけで緩みましたので、アンチシーズを塗り込んでキチッと締めておきました。ネジ山の状態は良好でしたので、一安心ですね。

DSC_9194

続きまして、シフトレヴァーのオイル漏れを修理します。ココのオイルシールを交換するには

DSC_9241

オイルを抜かなければならないのですが、お客様に確認したところ、ちょうど2年前に交換されたとのこと。オイル交換と同時に行うほうがお財布にも優しいですから、良いタイミングだったと思います。整備の記録を付けておくと、こういうときの判断がしやすくなりますね。

DSC_9260

抜いたオイルの状態は透明感も残ってますし、異物も混じっていないので悪くありませんでしたが

DSC_9255

ドレインボルトにキラキラとした金属片がちょっと多く付着していました。90,000kmを超える走行距離を考えればこのくらいは仕方ないですが、ベアリングにダメーヂが出始めているようです。そう遠くないうちにトランスミッションのO/Hを検討されても良いかもしれません。

DSC_9271

で、オイルシールを交換しまして

DSC_9247

エンヂン周りのオイル汚れをキレイにします。

DSC_9218

ニュートラルスウィッチからのオイル漏れはそれほどでもなさそうでしたので、今回は見送りました。このくらいキレイな状態からでないとちゃんと判断できませんが、おそらく大丈夫かと。

DSC_9221

エンヂンオイルのフィラーゲーヂの周りもキレイにしておきましたが

DSC_9314

またこうなるようでしたら、O-リングを交換しましょう。在庫に自信あり、モギーモータースです!のハズなのに、在庫がありませんでしたので。ぐぬぬ・・・。

DSC_8971

てことで、一通り作業も終わったし、試乗してオイル漏れが止まったか確認してみよう!オー!

 

~試乗後~

 

ガーン。定番のプッシュロッドチューブの根元と

DSC_9239

オイルラインのブラインドプラグから漏れてるー。ギャー!

DSC_9232

幸い、この六角レンチで回せるタイプのプラグは簡単に増し締めできるので、ピタッと止まりましたが。フフフ。

プッシュロッドチューブのトコロはアレですが、オイルプレッシャースウィッチからの漏れもありませんので、これでかなりオイル漏れは治まったんじゃないかと思います。もう、今までのような床にオイル溜まりができることもないッ!ような気がするッ!イエス!

DSC_9288

ちなみに、六角レンチで回せるプラグの増し締めが簡単といっても、むやみに締めれば大変なことになりますし、適切な工具がなければプラグをナメてしまいますので注意が必要です。工具すら入らないマイナスネジのプラグに比べれば作業はかなり容易ですが。(マイナスネジの場合、エンヂンを上にズラさないといけないので大変です・・・。)

DSC_8485

あ、フロントフォークのオイル漏れもバッチリ止まってました。オホホ。

DSC_9295

ハンドルの振れもなくなりましたし、キャブレターの同調も調整したらエンヂンもキレイに回るようになりましたし、なんだかとっても調子良くなっているッ!んじゃないでしょうか。こりゃ、まだまだ走行距離が延びそうですね~。

DSC_9310

 

ということで、この度はフロントフォークからエンヂン、トランスミッション周りまで、オイル漏れの修理のご依頼、有り難うございましたッ!また、ご予算の範囲内とはいえ追加で幾つもの作業をさせていただき、重ねて有り難うございましたッ!今後、長く乗るとなると大掛かりなO/Hも必要になってきてしまいますが、優先順位を決めて一つずつ整備&修理を進めていただければと思います。コツコツと予算を確保されましたら、またモギーにチャリン♪チャリン♪とやらせてください。しつこくジャンプしますので!しますのでー!

charin

 

各部のオイル漏れの点検&修理も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのO/Hとオイル漏れの点検と。

先日、「フロントフォークのオイルシールがー!」と突然ご来店くださったR100RS、ようやく落ち着いて作業に取り掛かれるようになりましたので、ズババッ!と進めます。

DSC_8922

こちらのお客様、購入されて3年ほどで20,000kmくらい走られているそうですが、その走行距離はなんと90,000km越え!

DSC_9284

この頃のモノサスで30,000~50,000kmはちょいちょい目にしますが、90,000kmとなるとあまり記憶にありません。イイですね~。まだまだ元気に走れますので、しっかり整備してジャンジャン乗っちゃいましょう!

てことで、まずはお客様が希望されていたステップラバーの交換や

DSC_8934

希望されていなかったタイミングホールのプラグや

DSC_8971

センタースタンド、サイドスタンドのストッパーを勝手に交換して

DSC_8931

シートロックボタンのキャップなんかも勝手に取り付けたり

DSC_8928

開閉時にガタガタするシートも

DSC_8954

勝手にビシッと閉じるように調整したりと、コツコツと小銭稼ぎがしたいがため、やりたい放題させていただきました。

DSC_8955

チャリン♪チャリン♪

charin

勝手に作業して、しっかり請求する。イエス!イッツ、モギーモータース!グフフ。

と、小銭稼ぎも無事に終わりましたので、本題のフロントフォークに取り掛かります。お客様ご自身で社外品のオイルシールにてシール交換されたそうなんですが、すぐに漏れてしまったとのこと。せっかくシールを交換しますので、ついでにO/Hさせていただくことになりました。有り難いことですッ!チャリン♪チャリーン♪

DSC_8964
(ピンボケでスミマセン。)

同時に、ステムベアリングの交換も行います。作業前に軽く試乗してみたところハンドルが少し振れる感じがありましたので、ステムベアリングの締め付けを調整してみたんですが、どう加減してもベアリングがコクッコクッとなってしまい、まったく調整できず・・・。なので、お客様に相談してこちらも作業させていただくことになりました。またまた有り難いことですッ!チャリン♪チャリン♪チャリーン♪

DSC_9026

やっぱり、特にメインテナンスされた様子はありませんねー。

DSC_9035

R100RSの場合、カウルを外さないとステム周りを取り外せないので、ちょっと大変です。

DSC_9030

下側のアウターレース、けっこうな打痕がありました。

DSC_9038

てことで、ステム周りを取り外してキレイにします。

DSC_9049

例によって下側(左)のほうが打痕が強く出ていますね。こうなると調整は難しいです。

DSC_9050

新品のアウターレースに入れ替えて

DSC_9068

ベアリングにもたっぷりグリスを塗り込めば、バッチリです!

DSC_9073

そしたら、お次はフロントフォークです。

DSC_9077

まずはバラバラに分解してキレイにします。スプリングが変更されていますね。

DSC_9081

内部の部品の状態は悪くなさそうでしたが、ダンパーロッドを留めるサークリップの上に見慣れないシムが入っていました。ココにシムは不要ですので取り外しておきます。

DSC_9087

で、オイルシールからのオイル漏れですが

DSC_9090

社外品のシール自体もちょっとアヤシイ気もしますが、インナーチューブに深い錆がありましたので、原因はコレじゃないかと思います。

DSC_9094

在庫していた中古のフロントフォークを参考に確認してみると

DSC_9104

見事にストロークの範囲(175mm)に錆があるッ!イヤー!(チャリン♪)

DSC_9109

中古良品のインナーチューブが1本ありましたので、こちらは交換させていただきました。もう一方は小さな点錆でしたので、キレイに均して再使用しています。

それと、ダンパーロッドのガイドリングに縦スジが強く入っていたので、フォークトップのO-リングと一緒に交換しています。

DSC_9143

また、これはお客様もご存知だったようですが、ダンパーロッドをアウターチューブに固定するボルトも交換しておきました。ちなみに、ココのボルトは低頭ボルトになっています。ちょっとナメやすいので、注意が必要ですね。

DSC_9115

あとは、アレをこうして、コレをああして

DSC_9127

ホウィールやブレーキを戻せば、今日の作業は終~了~。

DSC_9147

 

これでフロントフォークのオイル漏れは直ったかと思いますが、「エンヂンとトランスミッションからもオイルがー!」とのことですので、次はそちらの作業を進めます。こりゃ、まーたチャリン♪チャリン♪と小銭が転がり込みそうですなぁ。ドゥフフ。

 

(続く)

 

フロントフォークのオイル漏れや、ステムベアリングの交換だけでなく、やりたい放題の交換作業も承っております。ご連絡くださいッ!

R100RS、オイル交換とダイオードボードマウントの交換と。

先週のことになりますが、またまた初めてのお客様がエンヂンオイルとオイルフィルターの交換にご来店くださいましたッ!ウヒョ~!有り難いことですッ!

こりゃ、ホントにビルが建つかもッ!知れないッ!キャー!

building2

「ねえさん、ココにバカがいるよ。」

1467

・・・。

 

磯野くんの言葉で正気に戻りましたので、簡単に作業のご報告とまいります。

今回、オイル交換はササッとできたんですが、フィルター交換にちょっと苦労しました。R100RSの場合、ただでさえカウルやエンヂンガードが邪魔をするというのに、フィルターカヴァーを固定するボルトの頭がナメかけていて、結局、エンヂンガードまで外すことに・・・。

DSC_8976

イグゾウストパイプを取り外す必要がないだけ2本サスよりは作業性の良いモノサスですが、ココのボルトへアクセスするのは適当な工具があっても油断できないですね。ナメかけていたボルトは1本だけでしたが、完全にナメてからではかえって大変なので、外して正解だったと思います。フゥ、危なかった~。

で、予想外にフィルター交換にてこずってしまったというのに、追加でダイオードボードマウントの交換作業までご希望とはッ!イヤン!焦っちゃう!でも、有り難いことですッ!

DSC_8973

セルモーターまで外さないと裏側のナットに工具が届かないためどうしてもお時間をいただいてしまいますが、これでダイオードボードが故障しにくくなるのであれば、予防整備としてはアリなのではないでしょうか。

DSC_8972

取り外す際に千切れた純正のマウント、その脆さをお分かりいただけると思います。

DSC_8997

ついでに、エアクリーナーのフィルターも交換したり

DSC_8993

亀裂が入ってカクカクしちゃったミラーヘッドや

DSC_8998

トランスミッションのトコロのダストカヴァーなんかも交換したりと

DSC_9007

なんだかんだで数時間後、無事に作業終~了~。

そして、お客様がお帰りの際に写真をパチリ。するとなぜか神々しい光がッ!まさか、お客様は本当に神様なのですかッ!(逆光)

DSC_8978

 

などと、初めてのご来店にもかかわらずジョークも飛ばしたくなるほど、長々と作業&おしゃべりにお付き合いいただき、なんだかとってもお近づきになれたような気がしました。大変お待たせしてしまいましたが、この度は幾つもの作業のご依頼、有り難うございましたッ!来月後半にかなり長距離を走られるとのことですので、またお時間が取れましたらメインテナンスにでもお越しください。アレの取り付けのご依頼も、お待ちしておりますッ!

 

エンヂンオイルとオイルフィルターの交換だけでなく、ダイオードボードマウントの交換や、割れたミラーヘッドの交換、アレの取り付けのご相談等、諸々承っております。ご連絡くださいッ!

 

オマケ

翌日、さっそく箱根に足を運ばれたというお客様から、エンジョイ中のお写真がッ!ぐぬぬ・・・。

7898

青いR100RS、スターターノブの取り付けと吹け上がり不良の点検。

先週末のこと。お天気がイマイチにもかかわらず、すっかりお馴染みになったドラマチックなR80にお乗りのお客様がオイル交換にお越しくださっていたんですが、そこに突然、2台のR100RSがッ!エッ?エッ?確かに今日ご来店の予定とお聞きしていましたが、こんなお天気なのに?ホントにキター!

DSC_8639
雨が弱くなった頃を見計らってお帰りになるドラマチックなR80にお乗りのお客様。オイル交換のご依頼、あざーす!

 

そもそも、こちらの2本サスのR100RSにお乗りのお客様が当店オリヂナルのスターターノブをご覧になり、「カッコイイんで、取り付けたいです。」とご連絡くださっていたんですが、一緒にモノサスのR100RSにお乗りのご友人まで紹介していただけるとはッ!なんというッ!有り難いことですッ!

DSC_8645

がしかし、実はスターターノブのお問い合わせの前にも「スロットル開け始めの吹け上がりが悪いんです。」とご相談がありまして、ついでに点検することになったのですが、その場で色々と疑わしいトコロを探ってみたものの、まるで症状が良くならないッ!

kanben

なので、急遽、車輌をお預かりして点検させていただくことになりました。その場で解決できず、申し訳ありませんでした。トホホ。

 

ということで、点火系に問題がないことは確認できているので、もう一度丁寧にキャブレターを点検します。やってやるッ!

DSC_8651

取り外してすぐ気になったのが、スロットルバタフライとメインボアの隙間です。実物は写真ほどではありませんでしたが、ちょっと広い感じでした。バタフライを固定するネジも社外品になってますね。

DSC_8658

お客様ご自身でO/Hされて間もないだけあってキレイで状態も良さそうですが、バラバラに分解して洗浄します。

DSC_8663

洗浄しながら各通路がしっかりと通っていることを確認。ジェット類の詰まりもありませんでした。うーん、不調の原因はドコに・・・?

DSC_8669

隙間が気になったメインボアとスロットルバタフライでしたが、メインボアには磨耗もなく、バタフライにも異常はありませんでした。製品誤差の範囲のような気もしましたが、やっぱり気になるのでバタフライを交換しておきました。ついでに、バタフライを固定するネジも交換しています。(交換しても完全にピタッと閉じませんでしたが、少し良くなりましたのでお許しを。)

DSC_8680

反対側も同様です。

DSC_8674

で、組み立ても終わりに近付きジェットニードルの長さを確認したところ、左右でクリップ位置が異なっていることを発見ッ!コレが原因かッ!(ちなみに、一方が2段目、もう一方が3段目になっていました。)

DSC_8683

このキャブレターの型番だと2段目が正規のクリップ位置になりますので、揃えておきました。これでスロットル開け始めの吹け上がりの悪さが直ってくれれば良いのですが。

DSC_8686

あ、ニードルは交換されたばかりのようでしたが、ニードルジェットは未交換のようでしたので、こちらは交換しています。

DSC_8707

ということで、組み立て完了ッ!どうなのよッ!

DSC_8692

ガーン。まだ何か残ってるー。

honto_kanben

作業前に感じていたスロットル開け始めのバラついた感じは消え、かなり良い状態に戻ったと思いますが、まだわずかに開け始めに不安定さがあります。試乗して確認してみても、お客様がおっしゃっていた「長めの信号待ちでアイドリングが続いたあと、スロットルを開けるとストールする」ことはなくなりましたが、一瞬回転が下がることがありましたので。

DSC_8698

お話させていただいた通り、現在使用されている初期型のR100RS用キャブレターとの相性も原因の一つかもしれませんので、お持ちのオリヂナルのキャブレターに戻して確認してみることもオススメします。

また、お持ち込みいただいたシリンダーとピストン、O/H済みのシリンダーヘッドですが

DSC_8795

多少の傷は見られますが状態も悪くありませんし

DSC_8804

寸法も許容範囲内にありましたので、十分ご使用可能と思います。作業をご依頼の際は、あらためてご相談ください。

DSC_8808

 

ということで、この度はスターターノブの取り付けと吹け上がり不良の点検作業のご依頼、そしてご友人の紹介までしていただき、有り難うございましたッ!キレイに塗り直されたちょっとハデなR100RSで、気持ち良い春のライディングを存分にお楽しみください。お二人でのまたのご来店をお待ちしておりますッ!

DSC_8812

 

スターターノブの取り付けや吹け上がり不良の点検、ご友人の紹介まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100/7T、オイル漏れの修理とホウィールベアリングの交換。

少し前にトランスミッションをO/HさせていただいたR100/7Tにお乗りのお客様が、今度はオイル漏れの修理にご来店くださいました。なんともッ!有り難いことですッ!ウレスィー!

アララ!前回は黒い外装だったんですが、今回はもう1セットお持ちだったという青い外装になってます。イイですね~。

DSC_8515

「母さん、横浜はすっかり春になりました。」

haru

って、春=ヤバイ人が出てくる季節という意味じゃないですよ。ククク。

 

などと、お客様をディスるのはこのくらいにして、さっそくオイル漏れの修理です。前回の作業で気になったエアクリーナーハウジング取り付け部からの滲みですが

DSC_5140

DSC_5142

キレイにしたばかりなのに、やっぱりオイルが溜まってました。でも、当店のオイルは赤くないのですが・・・?

DSC_8424

聞けば、お客様ったら、交換されているK&Nのフィルターに「ちょっと前に洗浄したあと、たっぷりオイルを染み込ませちゃった。」とのこと。ズコー。フィルターオイルって、塗りすぎるといつまでも垂れてくるんですよね。(経験者談)

K&Nのフィルターオイルにはボトルタイプとスプレータイプがありますので、上手く塗れないようでしたら次回はスプレータイプを使ってみるのも良いかもしれません。ボトルよりも使いやすいと思います。噴きすぎれば同じように垂れちゃいますが・・・。

fiter_oil

で、モギーが疑っていたクランクケースのブリーザーのヴァルヴも点検してみましたが、こちらは問題ありませんでした。ホッ。

DSC_8427

それでも、ちょっとブローバイガスに含まれるオイルミストが多いような気もしますので、もうしばらく様子を見てみてください。走行距離を考えれば、多くてもしかたない気もしますが。

と、ちょっと寄り道しましたが、ココからが本番です。実は、前回の作業時にもエンヂンのフロントカヴァーの下から垂れてくるオイルのご相談を受けていたんですが、点火系をEME製のオルタネーターマウントのモノに変更されていたので、その場では躊躇していたんです。取り付け方や点火時期の調整方法を知らないまま作業するのもアレなので。(言い訳)

DSC_8521

お客様が「停まってると、煙がモクモク出るんだよね!」とおっしゃる通り、確かに、イグゾウストパイプにポタポタ垂れたオイルが焦げ付いてますね。EME製のカヴァーが取り付けられたトコロ(本来、ポイント式の点火ユニットがある)からもよくオイルが漏れてきますが、こちらはO-リングを交換されたばかりとのことですので

DSC_8531

そうなるとオルタネーターの奥のオイルシールからの漏れということになります。ビンゴ!

DSC_8532

しっかりキレイにして

DSC_8543

オイルシールを交換します。

DSC_8545

ローターコイルのシールと接触する部分にも異常はありませんでしたので、これで漏れは止まるんじゃないでしょうかッ!

DSC_8557

あらかじめマニュアルで確認しておいたので、ピックアップローターとセンサーの取り付けも

DSC_8572

点火時期の調整もバッチリです。さすがデジタル制御、安定していますね~。

DSC_8563

ついでに、フロントホウィールのベアリングも点検します。というのも、交換されているレスター製ホウィール、どうもシム調整されていない(調整できない)ようなんです。試しに規定トルクでアクスルシャフトのナットを締め付けてみると、やはりベアリングがゴロゴロしてしまい渋くてクルクル回りませんでした。

DSC_5451

お客様に確認したところ、「そういえば、そんなにしっかりと規定トルクで締めたりはしてなかったかな?」とのこと。上手く締め付け具合を加減していらしたようです。

実際、取り外したディスタンスカラー(左)はワンピース構造になっていて、純正品(右)のようにカラーとシムのツーピース構造じゃありませんでした。おそらく、ホウィール出荷時に最適な長さのディスタンスカラーを選んで組んでいるんだと思いますが、これだとベアリング交換後の調整はできません。

DSC_8734

なので、純正のシムを使って調整できるように、金属加工屋さんに製作してもらっていたディスタンスカラーに交換します。用意周到、モギーモータースです。フフフ。

DSC_8574

締め付け具合を加減して使用されてはいた割りにそれほどゴロついた感じのなかったベアリングでしたが、外してみるとアウターレースに深い傷が付いているッ!ので交換することにしました。

DSC_8615

しかも、以前の交換作業でアウターレースを無理やり抜こうとしたのか、ホウィール側にも嫌な傷がッ!イヤン。

DSC_8587

反対側はそうでもありませんでしたが、どちらも丁寧に凹凸を均しておきました。

DSC_8592

ホウィールを温めてアウターレースをしっかり打ち込み

DSC_8597

たっぷりグリスアップしたベアリングでビシッとシム調整すれば

DSC_8606

できました。規定トルク(45N・m)でしっかり締め付けてもクルクル軽~く回ります。イエス!

DSC_8624

その他にもチョコチョコと細かい作業もあり、ご希望の納期に間に合わなかったため今回はリアホウィールの点検はできませんでしたが、またご都合の良いときにご来店いただければと思います。この度はオイル漏れの修理とホウィールベアリングの交換のご依頼、有り難うございましたッ!次回はもう少しお時間をくださいッ!

 

エンヂンのフロントカヴァーからのオイル漏れや、ホウィールのシム調整も承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その4)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

当店のある横浜でも桜が開花しました。打診された引き取り予定日に間に合うのかッ!いや、間に合わせてみせるッ!ニャー。

haru

同じ写真でも、コメント次第で印象変わりますね。

 

そんなことはどうでも、さっそく残りの作業に取り掛かります。まずは、モギーの強引な営業により不要となったスターターレヴァー付きのブラケットをお客様のお持ちのモノに交換します。

DSC_8262

同時に、右側ウィンカーのスウィッチの動作が不安定とのことなので、分解して接点を磨きました。スウィッチの分解&修理は元の状態によりどうしても上手く行かないこともあり、ちょっと運任せなトコロもありますが、こちらのスウィッチは無事に直りました。ホッ。

DSC_8364

あ、クラッチスウィッチのワッシャーもなかったので付けています。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

DSC_8267

できました。このタイプのレヴァーブラケットは廃番で新品はもう出ませんが、ハンドル周りをスッキリさせるには良いですよね。グッド!

DSC_8374

それと、インヂケーターが点灯しなくなる原因はバルブホルダーの接触不良によるものでした。軽く修正してしっかり動作するようになりましたので、もしまた再発するようならココを疑ってみてください。ちなみに、このバルブホルダーも廃番になっていますのでご注意を。

DSC_8335

また、ヘッドライトレンズの向きが傾いているのが気になるとのことでしたので、修正するついでにレンズやリフレクターを清掃しておきました。

DSC_8376

真っ直ぐッ!ピカピカッ!どうですかッ!

DSC_8385

さらに、別途お送りいただいたホーンも取り付けます。元々はシングルホーンですが、お客様のご希望によりステアリングダンパーを外してダブルにしました。年式の古い車輌だと、この位置に渦巻き型のホーンがHigh(高音)とLow(低音)の2個付いていたりしますね。

DSC_8431

さあ、あとちょっと!

センタースタンドの状態も気になるとのことで点検してみましたが、センタースタンドの接地部もそれほど減っていませんし

DSC_8392

ブッシュの状態も良好で、問題ないと思います。

DSC_8406

ただ、お客様がおっしゃっていた通り、センタースタンドのストッパーがイマイチ利いていないので、ゴム板を追加しておきました。これで、多少はセンタースタンドを戻したときのガコンッという衝撃も緩和されるかと。

DSC_8412

で、久しぶりのご注文ですが、中の板バネが壊れてパカパカするパニアケースのロックも交換しました。有り難いことですッ!

DSC_8284

何度目かになると慣れたもので

DSC_8286

ほぼ修正なしで取り付けできるようになりました。腕が上がっているッ!ような気がするッ!

DSC_8317

ロック&リリース動作もバッチリです。やっぱり、カチッと決まると気持ち良いですね~。

DSC_8324

ブレーキホースも入荷しましたので、取り付けてビシッとエア抜きしています。

DSC_8407

交換前と比べると、だいぶスッキリしたと思います。良いんじゃないでしょうかッ!

DSC_6024

とうことで、すべての作業終~了~。

DSC_8415

ん?なんかポカポカしてきた?お客様、もう暖かい頃になりましたよッ!ニャー。

haru

同じ写真でも、ほんと、コメント次第で印象変わりますね。(余裕)

 

ということで、この度は遠方から自走してのご依頼、有り難うございましたッ!予想外の作業もあり予算を少しオーヴァーしてしまいましたが、ご希望の作業はすべてクリアできたかなと思います。このあと試乗して確認してみますが、良い車輌に仕上がっているようでこちらも楽しみです。引き取りにご来店になるまでにブォンブォン乗り回して、じゃなくて、丁寧に確認させていただきますッ!

レッツ、お花見!ゴー!ゴー!

DSC_8443

 

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その3)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

まだまだ寒い日が続いているッ!ような気がするッ!ワンワン。

samui2

などとトボけてみても、春は確実に近づいていますので、さっさと作業に取り掛かります。

 

まずはフロントフォークの点検から。以前に単体でO/Hさせていただいているんですが、右側だけインナーチューブがすんなりトップブリッヂとアンダーブラケットに入らないとのこと。インナーチューブのクランプ部は少しキツイくらいでも異常ではありませんが、確かに、抜く際に通常とは違う引っ掛かりがありました。これは・・・?

DSC_7853

あらめて点検してみると、インナーチューブの上端が少し潰れているッ!簡単に測定してみても、直径が大きいトコロで36.01mm

DSC_8095

小さいトコロで35.96mmと、0.05mm違います。本来の直径は35.92mm~35.95mmですから、おそらく抜くときに上端を叩き、抜いたあとに万力で挟むような作業をしたのではないかと思います。これじゃ、すんなり抜き差しできないハズです。

DSC_8103

こうなると修正するのも大変ですので、当店在庫のR65からインナーチューブ(上)を取り外して交換することにします。幸い、状態はかなり良好でした。

DSC_7869

アカン、在庫車が部品取り車になっていくー!

DSC_0360

ついでに、ステムベアリングも点検します。

DSC_7912

前オーナーが少し前に交換されいるとのことでしたが、アウターレースにはお馴染みの打痕がありました。しかも、下側(右)には打痕以外の嫌な傷が・・・。

DSC_7918

ベアリングの収まりにも、なんか違和感があります。ん?ダストカヴァーが斜めになっているッ!これはッ!

DSC_7910

ガーン。ボコボコになってるー。穴も開いてるー。

DSC_7942

ベアリングを外すときにタガネで叩いて浮かせたんだと思いますが、この状態で再使用するのはどうなんでしょう。当然、アンダーブラケットにも傷はありましたが、こちらはキレイに均して凹凸をなくしておきましたので大丈夫です。ただ、ステムシャフトもアヤシイ気がしたので

DSC_7936

お客様がご用意していたステム周りの部品から取り出して交換しています。お伝えした通り、アンダーブラケットの状態が良ければそのまま使用したかったんですが、表面の汚れと錆が根深く断念・・・。

DSC_7862

で、こうなりました。ダストカヴァーが均等に接触しているのが分かるでしょうか。

DSC_7953

色が変わってしまいますが、トップブリッヂも交換します。

DSC_7886

変形したインナーチューブをグリグリ抜き差ししたせいで、消せない深い傷が付いていましたので。オゥ、ノォ~!

DSC_7892

ということで、できました。

DSC_7961

トップブリッヂもアンダーブラケットも、クランプ部は左右ともキレイに均しておきましたのでスルスルです。やってやったぞッ!

DSC_8065
(動画でご覧いただけます。)

が、ホウィールを戻して何気なく転がしてみたところ、ちょっと振れているッ!ヤメて~!

DSC_7966
(動画でご覧いただけます。)

ディスクに振れはありませんので、ホウィールが一部歪んでいるようです。

DSC_7969
(動画でご覧いただけます。)

ご予算の都合もありますので、ホウィールについては試乗後にあらためて相談させてください。

と、思わぬ伏兵にお客様までヘコませてしまいましたが、気を取り直しブレーキ周りの作業を進めます。お客様が気にされていたブレーキの引き摺りですが、ブレーキレヴァーの戻りが悪かったので、マスターシリンダー側に原因があったのではないかと思います。

DSC_7999

ご用意された新品に交換しますので、おそらくこれで直るかと。あ、ブレーキスウィッチのダストカヴァーも取り付けておきました。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

DSC_8051

キャリパーも分解して点検してみましたが、ピストンもすんなり抜けましたし、交換されたばかりのシールにも異常は見られませんでした。状態は良好だと思います。

DSC_7986

使用しませんが、確認のためマスターシリンダーも分解&洗浄しておきました。案の定、マスターシリンダーのピストンの動きがかなり渋く、なかなか抜けませんでした。

DSC_8031

キャリパーをしっかり洗浄し、ビシッと組み立てれば

DSC_8042

作業終~了~。

DSC_8061

長さを気にされていたブレーキホースですが、このあと取り回しを検討してから手配するので、次の作業時に交換します。やっぱり、もう少し短いほうが良いですよね。

DSC_6024

 

というわけで、大掛かりな作業はほぼ終わりました。あともう少しです。ファイトー!オー!

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!