冷やかしのR100RS、点火系の点検&修理と。

ちょくちょく冷やかし(遊び)に来てくださるR100RSにお乗りのお客様、ついこの前、発電系の修理に来てくださったばかりというのに、今度は「なんか、右側のエンヂンが熱くなんないんスけどー!」などと意味不明なご連絡をくださいました。ん?右側の?エンヂンが?熱くならないとな?

 

・・・。

 

冷やかしじゃあないッ!今回も 断じて 冷やかしなんかじゃあないッ!

冷やかしじゃあない
ジョジョの奇妙な冒険より

 

てことで、「いよいよ当店のトランスポーター(軽トラ)の出番かしら?」と準備していたところ、さっさと自走にて車輌を持ち込んでくださいました。お電話で症状をお聞きしてすぐに点火系のトラブルだと分かりましたが、一体ドコが壊れたんでしょうか・・・?以前にあれだけ整備させていただいたのに、なんだか申し訳ありません・・・。(ココまで、ほぼコピペ)

 

さっそく、アレやコレや点検してみると、プラグコードがダメになっていただけでした。

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疑っていたイグニッションコイルに問題はなく、どうもプラグコードの途中、プラグキャップ辺りで火花がリークしていたみたいです。点検しているときにバチバチッ!とシビレましたから・・・。こんな感じで被覆が劣化していたら、迷わず交換したほうが良いかもしれませんね。

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で、当店取り扱いのEME製プラグコードに交換し、あっさり直りました。

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純正のプラグコードにこだわりがなければ、信頼のNGKのプラグキャップを使用しているEME製プラグコード、いかがでしょうかッ!(宣伝)

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ちなみに、当店で在庫しているのは5kΩの抵抗入りのタイプになります。価格は為替レートにもよりますが、¥3,100/セット(税抜)くらいです。その他のタイプのプラグコードをご希望でしたらお取り寄せしますので、ご相談ください。

と、無事に片肺の症状も直りましたが、ちょっと気になってオイルの量を点検したところ

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レヴェルゲーヂの下限を下回っていたッ!ので、オイルを注ぎ足させていただきました。危うく、次は「エンヂンが焼き付いたんスけどー!」などと意味不明なご連絡をくださるところです。ヒュ~♪モギー、グッジョブ!

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つか、前回の作業から20日足らずで1,000kmも走るとはッ!そりゃ、不具合の洗い出しも順調に進みますね。ククク。

 

ということで、すっかり冷やかしのR100RSでなくなってしまいましたが、この度も点火不良の点検&修理のご依頼、有り難うございましたッ!今年は「前厄」だそうで、前厄でこれだけトラブル続きですとこのあとの「本厄」、「後厄」が思いやられますが、しっかりサポートさせていただきますので安心してR100RSをお楽しみください。エンヂンの調子はすごく良いみたいですし、このペースなら年間10,000kmはすぐそこだと思います。また何かありましたら、お早めにご相談くださいッ!

 

点火不良の点検&修理や、オイル量の点検とオイルの注ぎ足しも承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、ウィンカーのLED化とセルモーターのO/Hと。

つい先日「スロットル開け始めの吹け上がりが悪いんです。」とのことで作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様のご友人で、以前にスターターノブを取り付けさせていただいたお客様、今回は「ウィンカーをLED化したいんです、ハザード付きで。」とのご相談があり、部品が揃ったタイミングに合わせてご来店くださいました。またまた有り難いことですッ!ウレスィー!

 

テイルランプは先にLED化されたそうで、「LEDにすると電力の消費がかなり違いますよね。」と、すでにLED化の効果はご存知でした。確かに、電圧計のあるR100RSだと目に見えて違いが分かりますからね。

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ちなみに、コレがウィンカーを動作させたときの電圧計の針の動きです。個体差はありますが、通常、こんな感じでけっこう針が振れていると思います。ウィンカーのバルブは21Wですから、前後で2個あると電圧降下もバカになりませんね。

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(動画でご覧いただけます。)

使用するのは、少し前にワガママなR80をLED化したときも利用させていただいた輸入屋ビーマーさん取り扱いのLEDウィンカーキットですが、コレはハザード機能付きのモノになります。

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まずは、LEDバルブに交換しまして

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スッキリさせるために配線を加工しつつ、リレイも交換します。

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余談ですが、ネットショッピングで手に入るICウィンカーリレイ(右)も試しに購入してみました。モノサスであれば、端子の配置が同じCF14型のリレイならそのまま交換可能です。コレは、上部のツマミでウィンカーの点滅動作(間隔)を調整できるので、ウィンカーのバルブだけをLED化してもいわゆるハイフラ状態にはなりませんが、残念ながらインヂケーターの点滅具合が非常に暗くなりました。インヂケーターもLED化すれば大丈夫かも?しれませんが。また、ウィンカーをOFFにしたあともリレイのカチカチ音が残ることがあり(動画ではたまたま残らず、聞こえませんが)、ちょっと気になります。

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(動画でご覧いただけます。)

LED化だけでなく、21W→10Wのようにバルブのワット数を変更した際にも利用できるので十分使えそうな気もしたのですが、ちょっと惜しいですね。¥1,500/個くらいですから、興味のある方は試してみても良いかもしれません。ご参考まで。

作業に戻りまして、お客様がご用意されたハザードスウィッチを取り付けるため、カウル内のご指定の位置に四角い穴を開けます。同時に、「メーターの上に貼り付けているアンテナが、どうもアレで・・・」とのことで、当店オリヂナルのETCアンテナ用ステイの取り付けもご所望です。ウホッ!これまた有り難いことですッ!

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スウィッチの奥行きがギリギリでしたが

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ビシッと取り付けできました。良いんじゃないでしょうかッ!

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ウィンカーリレイへの配線だけでなく、ETCアンテナの配線もキレイにまとめておきました。うーん、スッキリできると気持ち良いー。

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さらに、インヂケーターのバルブもLEDとなるため、メーターへ繋がる配線も加工します。作業スペースが狭くてちょっと苦労しましたが、こちらも上手くできました。フフフ。

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で、メーター内のバルブもLEDに交換です。ウェッヂタイプのLEDバルブには極性がありますので、仮組みして動作を確認しておきます。そうしないと、メーターを元に戻してから「アレレ?点滅しないよ?なぜに???」てなコトになりかねませんので。

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できました。インヂケーターもクッキリ点滅していますし、ハザードスウィッチの動作もバッチリです。電圧計の針の振れもハザードの状態でコレですから、さすがLEDですね。

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(動画でご覧いただけます。)

もちろん、ウィンカーもパッパッと点滅しているッ!ことを確認できました。バンザイ!

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(動画でご覧いただけます。)

昼間の暑さで思ったように作業が捗りませんでしたが(5/22現在、工場の中は30℃超えています・・・)、なんとかウィンカーのLED化まで終わりました。この作業場の暑さをどうにかしないと、この夏、モギーは・・・痩せてしまうかもしれません。ウヒヒ♪

 

~翌日~

引き続き、ご依頼の作業を進めます。まずはセルモーターのO/Hです。同時に、マグネットハウジングも剥離対策が施されたEME製のモノへ交換になります。

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取り外したセルモーターをよく見ると

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17年1月17日?にO/Hされているみたいでした。

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バラバラに分解したところ

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接着剤でマグネットが貼り付け直された跡がありましたので、やっぱりO/Hされているみたいですね。

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それでも10年くらい前になりますので、点検を兼ねたO/H時期としてはちょうど良かったのかもしれません。グリスの状態はまあまあでしたが、ちょっと量が少ない感じでしたから。

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ただ、ブラシはほとんど減っていないッ!ので、再使用しています。上手に使われてきたみたいですね。ちょっとビックリです。

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EME製マグネットハウジングにキレイに清掃したアーマチュアを取り付け

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ブラシをビシッを組み付けて

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遊星ギアのトコロをたっぷりグリスアップすれば

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できました。

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車体に戻したら、セルモーターの動作も確認します。バッチリです!

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あ、片方のタンクマウントのゴムが千切れていましたので、勝手に交換しておきました。(チャリン♪)

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残すは、お客様が持ち込まれたオーリンズ製リアサスペンションの取り付けです。

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ただ交換するだけのハズなのに、アレやコレや外さないと取り付けられないので、これがけっこう大変・・・。

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オーリンズのサスペンションボディは純正のモノに比べて太いため、そのままだとサブフレームにガツッと干渉しちゃいます。ココのクリアランスを確保するには

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こういうスペーサーをサブフレームの取り付け部に入れてやる必要があるんですが、今回はお客様がご用意されていた数種類のスペーサーのおかげでビシッと調整できました。あざーす!

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また、エンドアイもファイナルドライヴのケースにガツッと当たってしまうため、干渉する部分を少し削る必要があります。

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という感じで、サスペンション本体の取り付けができれば、あとはパニアステイを元に戻してリザーヴァータンクを固定するだけです。上手くできたんじゃあないかッ!と思います。

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暑さに負けることなく、無事に作業終~了~。

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ということで、この度はウィンカーのLED化やセルモーターのO/H、リアサスペンションの交換等、幾つもの作業のご依頼、有り難うございましたッ!お客様の経験があれば、お伝えした手順で走りやすいセッティングを探ることができると思います。是非、楽しみながら色々と試してみてください。サスペンションのセッティングについて気の利いたアドヴァイスができず申し訳ありませんが、良いご報告をお待ちしておりますッ!

 

ウィンカーのLED化や、セルモーターのO/H、オーリンズ製リアサスペンションの取り付け等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

西方(愛知)から、ホウィールの修正&塗装と。(その3)

当店ブログに触発されて「自分もあんな風にホウィールをッ!塗り直したいッ!」とご連絡くださったお客様のR100RS、修正&塗装したホウィールの取り付けも終わりましたので、残りの作業を進めます。

 

ヴァルヴクリアランスの調整と同時に、お客様のご希望でシリンダーヘッドカヴァーも塗装することになっています。あまり塗装は上手くありませんので積極的にお引き受けしてはいませんが、「モギー・クオリティでOKですッ!ヨロスィク!」と言われれば、断る理由が見つかりません。

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で、カヴァーを取り外そうしたところ、ナットが一箇所なくなっているッ!

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お客様に確認したところ、純正の紙製ガスケットの代わりにシリコン製ガスケットを使用しているため、締め付けトルクを小さくしていたそうです。確かに、他のトコロもふんわりトルクでした。

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ヴァルヴクリアランスをビシッと調整しまして

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塗装が終わるまでの間、とりあえず別のカヴァーを取り付けておきます。

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フゥ、やっとココまでできました。

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あ、またしてもシートロックのリリースボタンのキャップを勝手に取り付けさせていただいております。(チャリン♪)

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残すは、パックリ割れたパニアケースのヒンヂの修理だけです。

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モノサス以降の車輌で使われているこのタイプのパニアケース、ヒンヂが樹脂でできていますので、繰り返し開閉していればそのうち割れることもあるかと思います。まだ部品が出ますので、気になっている方がおられましたらご相談ください。価格は¥660/個(税抜)、ケース片側につき2個使用します。

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そして、パニアケースを車体に戻せば、作業終~了~。

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あとは試乗して、フロントホウィールの仕上がり具合を確認すればOKです。レッツラ・ゴー!

 

~試乗後~

カウルが少しガタつくような気がしましたので、取り付け部を増し締めしたところ

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ミラーがポロリと取れました。エッ?エッ?なぜに?

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どうやら接着剤で修理していたようで、知らずにギュッと増し締めしたモギーがトドメを刺したようです・・・。マジかよ!ガッデム!じゃなくて、当店在庫のR100RSからミラーの足の部分だけ取り外し、すぐに修理します。後日お聞きしたところ、お客さまもご存知なかったようでした。フゥ、焦った~。

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気を取り直し、試乗した感想ですが、作業前に感じていたフロントのゴツゴツした感触やハンドルに常に伝わってきていた小刻みな振動も消え、とっても乗りやすくなりました!同調も調整し、エンヂンマウントボルトも規定トルクで締め付けたところ、4,000rpm付近で強く感じていた振動も気にならなくなりましたし、カウルのガタつきも治まったようです。良い感じに仕上がったんじゃあないでしょうかッ!

見た目も黒く塗り直されたホウィールのおかげで、グッと引き締まった印象になっているッ!と思います。カッコイイー!あ、ミラーもバッチリです。

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(天気が良かったので、納車前にパチリ。)

その影で、ミラーが片側使えなくなった当店在庫のR100RS・・・。しかも、ちょっと顔がマヌケな感じに・・・。トホホ。

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ということで、この度はホウィールの修正&塗装から電装系の整備、ヴァルヴクリアランスの調整にパニアケースの修理と、沢山の作業をご依頼いただき、有り難うございましたッ!段取りが悪く、ヘッドカヴァーの塗装が間に合いませんでしたが、それ以外はしっかり作業させていただきましたので、ご自宅の近くにあるという裏山のワインディングロードで存分にR100RSをお楽しみください。またお近くにいらっしゃる機会があれば、是非、ボンドガール(奥様)とご一緒にお立ち寄りを!楽しみにしておりますッ!

 

(続く)

 

ヴァルヴクリアランスの調整や、パニアケースのヒンヂの交換、ポロリと外れたミラーの修理まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

ミラーが片側しか使えなくなった当店在庫のR100RS、非常に乗りにくくなりましたので、ソッコーで部品を発注、修理しました。

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この、足の部分だけのミラーホルダーですが、価格は¥4,900/個(税抜)になります・・・。マジかよ!ガッデム!じゃなくて、やっぱりミラーがあるとイイ顔してますね~。車線変更も安心してできるようになりました。グッド!

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西方(愛知)から、ホウィールの修正&塗装と。(その2)

当店ブログに触発されて「自分もあんな風にホウィールをッ!塗り直したいッ!」とご連絡くださったお客様のR100RS、そろそろ塗装に出していたホウィールが戻ってきちゃいそうなので、他のご依頼の作業も進めておきます。つか、ブログの時系列がめちゃくちゃですが、ご理解くださいッ!

 

まずは、セルモーターのO/Hから。

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以前に試乗した際、エンヂン始動後のセルモーターの回り終わりにギャー!という異音が聞こえることがありましたので、お客様に相談して作業させていただくことになりました。

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バラバラに分解して、中身を確認。

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マグネットはしっかり付いていましたが

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当店取り扱いのEME製マグネットハウジングに交換します。これで、もうマグネット剥離の心配はなくなるかと。

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あ、ブラシがけっこう減っていましたので、同時に交換しておきました。長時間セルモーターを回せばそれだけ負担が掛かりますので、短時間でエンヂンを始動するコツを早めに見つけていただければと思います。そうすれば、より長く安心してセルモーターを使い続けることができますので。といっても、乗り始めてまだ半年ほどとのことですから、前の所有者の時点ですでに減っていたような気がしますが・・・。

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ちなみに、こちらの車輌の走行距離は36,000kmくらいでした。通勤で乗られるような始動回数が多い方とロングツーリングで主に乗られる方では当然違いがありますし、セルモーターの使い方によっても変わってきますが、50,000kmくらいをO/Hの目安としても良さそうです。ブラシの残りが気になる方がおられましたら、ご相談ください。参考までに、交換用の新品のブラシの長さは18mmです。

作業に戻りまして、マグネットハウジングにアーマチュアやブラシを取り付け、ビシッと組み立てます。

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あ、このダストキャップがありませんでしたので、取り付けておきました。分解された形跡もなく、最初から付いていなかったみたいです。ときどきこういうコトがありますね。

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それと、セルモーターの回り終わりにギャー!という異音が出た原因は、遊星ギアのグリス切れでした。カチカチになってポロポロ落ちてきたグリスをキレイに取り除いて

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たっぷりグリスアップしておきましたので、もう大丈夫かと思います。

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できました。

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続いて、ダイオードボードを取り外し、マウントを交換します。

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オルタネーターとイグニッショントリガーのトコロからのオイル漏れはないですね。グッド!

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純正のゴムのマウントからアルミ製のマウントに交換しまして

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元に戻します。

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で、セルモーターも元に戻せば、電装系のご依頼分はOKです。フゥ、ホウィールが戻ってくる前に、なんとか間に合った~。

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そういえば、エアクリーナーのフィルターがちょっと傷付いてました。カヴァーを脱着する際に擦ったんだと思いますが、まだ十分使えそうなのでそのままにしています。このフィルター、意外とお高いんですよね・・・。純正品で¥6,440(税抜)、EME取り扱いの相当品でも¥4,700(税抜)くらいになってしまいますので。

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~翌日~

ドンピシャなタイミングでホウィールが届きましたので、引き続き作業を進めます。予定より数日早く納品してくださった塗装屋さんに感謝でありますッ!

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塗装の仕上がりも、ご覧の通りッ!ツヤツヤしているッ!

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それでは、さっそくベアリングの取り付けとまいります。

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取り外した際に錆が気になったディスタンスカラーですが、キレイにしてたらリングもポロリと取れちゃいましたので、たまたまあった中古品と交換させていただきました。

タイアを履かせ、ブレーキディスクも取り付けて

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お客様お持ち込みのクロムモリブデン鋼、通称クロモリのアクスルシャフトで組み付ければ

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できました。さあ、どうなのよ!

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(動画でご覧いただけます。)

ウホッ!キレイにクルクル回っているッ!

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ちなみに、修正前はこんな感じでした。

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(動画でご覧いただけます。)

こちらのホウィールは歪みが何箇所もありましたので、その分、修正に手間が掛かったそうですが、それでもこのくらいキレイに回るようになります。中古良品のホウィールが手に入らない場合、修正するという選択もアリなのではないかッ!と思います。価格は修正箇所次第になりますので、気になる方はお問い合わせください。

おっし、お次はリアホウィールです。

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ドラム側もキレイに仕上がっています。

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ついでにブレーキシューも点検しておきました。厚みは十分残っていますので、まだまだ大丈夫だと思います。

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これで、残す作業もあと少し!ファイトー!オー!

 

(続く)

 

セルモーターのO/Hや、ダイオードボードマウントの交換、塗装したホウィールの組み付け等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、発電不良の修理とヴァルヴクリアランスの調整。

少し前に同調の調整をさせていただいたR100RSにお乗りのお客様、「昨日から、チャーヂランプがぼんやり点くようになったんですが・・・?」とのことで、2回目のご来店ですッ!何度も言うようですが、お客様のトラブルは決して嬉しいものではありませんがッ!でも、有り難いことですッ!(チャリン♪)

 

さっそく症状を確認してみます。お客様のおっしゃる通り、エンヂンの回転数が上がってもチャーヂランプが消えず、電圧計の針もほとんど動いてません。

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(動画でご覧いただけます。)

テスターで点検してみても、バッテリー電圧くらいまでしか発電できていない様子。これではバッテリーに負担が掛かりっぱなしになりますので、そのうち上がってしまいますね。

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(動画でご覧いただけます。)

フムフム。おそらくダイオードボードの故障だと思いますが、安易な思い込みは禁物ですので、まずはチェックの簡単なレギュレーターから点検します。おっし、OKです。

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続いて、オルタネーターも点検しておきます。おっし、こちらもOKです。

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おやおや?イグニッショントリガーのトコロからオイルが滲んでおりまずぞ!これは、イカーン!(チャリン♪)

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てことで、やっぱりダイオードボードが疑わしいですね。そんじゃ、セルモーターを外しますか!

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本来、ダイオードボードを交換するだけならセルモーターまで外す必要はないのですが、経験的にダイオードボードを取り外すときに純正のゴム製マウントが千切れなかったことはほとんどないので、始めからアクセスしやすいようにセルモーターを取り外すことにしています。

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で、取り外したダイオードボードを点検してみると、案の定、ダイオードが1個壊れていました。

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ちなみに、この経路(測定方向)が正常な場合の表示は、こんな感じです。

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と、故障箇所もハッキリしましたので、ダイオードボードを交換します。まだ新品の在庫を確保できていないため点検済みの中古品になりますが、すぐにまた壊れることはないと思いますので、ご了承ください。もし壊れたとしても、同時にアルミ製マウントに交換していますから、次の交換作業はもっと容易になります。お任せを!

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そして、忘れずに小銭稼ぎ・・・じゃなくて、イグニッショントリガーのO-リングも交換すれば

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できました。

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チャーヂランプもしっかり消えてますし、テスターでも13V後半まで発電できていることを確認しましたので、もう大丈夫かと。

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(動画でご覧いただけます。)

あとは外した部品を元に戻して、作業終~了~。

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あ、フロントカヴァーもキレイにしておきました。フフフ。(露骨なアピール)

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~翌朝~

作業も終わり、車輌の準備も整ったので、そのご報告をしたところ・・・

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「せっかくなので、ヴァルヴクリアランスの点検&調整もッ!お願いしますッ!」とのお返事がッ!

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キャー!完全に気を抜いてたのにー!でも、またまた有り難いことですッ!

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タペット音が気になるとおっしゃっていましたので、スラスト方向のクリアランスもビシッとシム調整しておきました。上手くできたんじゃあないかッ!と思います。

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そして数時間後、無事に納車となりました。フゥ~、間に合った~。

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ということで、この度は発電不良の修理とヴァルヴクリアランスの点検&調整のご依頼、有り難うございましたッ!通勤でも使用されているとのことですので、走行距離はグイグイ延びてしまうと思いますが、日常的に乗られている車輌は調子も悪くなりにくいとも思います。また何かありましたら、遠慮なくご相談ください。その都度、点検&整備&修理をしていただければ、まだまだ元気に走ってくれますので。今後とも、宜しくお願い致しますッ!

 

発電系の修理や、ヴァルヴクリアランスの点検&調整も承っております。ご相談くださいッ!

西方(愛知)から、ホウィールの修正&塗装と。

一ヶ月以上前になりますが、当店ブログに触発されて「自分もあんな風にホウィールをッ!塗り直したいッ!」とご連絡くださったお客様、何度かのメールのやり取りのあと、仕事の都合で横浜方面にいらっしゃる機会があり、自走にてご来店になりました。それも、けっこうな遠方からッ!なんともッ!有り難いことですッ!

こちらのR100RSにお乗りのお客様、モギーと同い年だそうで、色々とお話をお聞きしたところ、相当なバイク好きであることが判明ッ!とにかく走るのが大好きッ!みたいでして、こちらの車輌以外にも何台かのバイクを所有されているとのこと。

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その乗り物好きのルーツは「007」にあるらしく、任務に応じて様々な乗り物を操るジェームス・ボンドの活躍に「ボクも大きくなったら、Qにクルマやバイクをいっぱい用意してもらうんだい!」と強い憧れを抱いたのがキッカケだそう。うんうん。

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(Qの説明をテキトーに聞く、ダンディなジェームス)

分かります。モギーも「ゴールド・フィンガーになりたいッ!」と、学生時代に指先の練習をいっぱいしましたから。(意味深)

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検索していて見つけたこのポスター、昔、部屋の窓に(カーテン代わりに)貼っていたのを思い出しました。やっぱり、ボンドはショーン・コネリーが一番好きですね~。

エヴリスィング・ヒー・タッチズ・ターンズ・トゥ・エクサイトメンット!
(彼が触れるものは皆、興奮に変わるッ!)

チャラッチャラー♪チャララー♪チャーラララー♪チャララー♪

JB

 

と、ボンドの話はこれくらいにしまして、さっさと作業に取り掛かります。今回、塗装するついでに「ホウィールに歪みがあるので、その修正もッ!したいですッ!」とのことですので、実際どんなものなのか確認してみましょう。

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ウッ!パッと見ではそれほど気になりませんでしたが、左側にピョコピョコと大きく2箇所の歪みがッ!

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(動画でご覧いただけます。)

さらに、右側にはピョコピョコピョコっと小刻みに3~4箇所の歪みがッ!ノォ~!

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(動画でご覧いただけます。)

試乗してみても、ハンドルが振れることはありませんでしたが、今まで味わったことのないような小刻みな振動が常にハンドルから伝わってきました。こりゃ、アカーン!と思います。

さっそく、ホウィールを修正に出すため、タイアとブレーキディスクを外します。「小刻みな振動の原因はベアリングにもあるのかも?」と疑っていましたが、この状態で点検してみてもクルクル軽~く回りましたので、やはりあの振動はホウィールの歪みによるものみたいです。このような症状はほとんど経験がないため、非常に勉強になります。あざーす!

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さて、修正でどうなりますか。

 

~一週間後~

修正をお願いしていたホウィールが戻りましたので、簡単に確認してみます。オオッ!かなりキレイに回るようになっているッ!

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(動画でご覧いただけます。)

修正に伴う表面の微かな歪みは残っていますが、修正屋さん曰く「基準となる面の振れは0.5mm以内に抑えましたので、コレならハンドリングに影響が現れることは、まずないでしょう。(断言)」とのことでした。ズキューン!信じます!信じますともー!

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となれば、お次は塗装の手配です。すぐに塗装屋さんへ連絡します。ピポパ。

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こちらの塗装屋さんにお願いする粉体塗装では、ホウィールはかなりの高温に晒されるため、ベアリングを取り外しておかなければなりません。

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取り外したベアリングとディスタンスカラー、ちょっと錆がありました。ベアリングは交換しますので問題になりませんが、ディスタンスカラーは・・・どうしようかしら。

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ホウィール側にもちょっと錆が回ってましたので、軽く磨いてキレイにしておきます。

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リアホウィールも取り外し、準備しようとしたところ

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ドラムがかなり減っていて、ちょっと気になる段付きができていました。

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爪がガツッと引っ掛かります・・・。

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なので、お客様と相談の上、たまたま当店にあった中古ホウィールに交換させていただくことになりました。ドラムに薄っすら錆(右側)はありましたが、磨けばキレイ(左側)になりましたので。せっかく塗装するのに、ドラムの磨耗限度が近いのではもったいないですからね。

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さあ、塗装から戻ってくるまで約一ヶ月、他のご依頼の作業も進めておきましょう!オー!

 

(続く)

 

ホウィールの塗装だけでなく、歪んだホウィールの修正も承っております。ご相談くださいッ!

冷やかしのR100RS、発電系の修理とロアーカウルの取り外しと。

ちょくちょく冷やかし(遊び)に来てくださるR100RSにお乗りのお客様、数日前にも冷やかしに来たばかりなのに、今度は「バッテリーが上がっちゃって、エンヂンが掛かんないんスけどー!」などと意味不明なご連絡をくださいました。ん?バッテリーが?上がっちゃって?エンヂンが掛からないとな?

 

・・・。

 

冷やかしじゃあないッ!今回は 断じて 冷やかしなんかじゃあないッ!

冷やかしじゃあない
ジョジョの奇妙な冒険より

 

てことで、バッテリーをフル充電してもらい、さっそく車輌を持ち込んでいただきました。お電話で症状をお聞きしてすぐに発電系のトラブルだと分かりましたが、一体ドコが壊れたんでしょうか・・・?以前にあれだけ整備させていただいたのに、なんだか申し訳ありません・・・。

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で、メーターを確認してみると、イグニッションキーをONにしても「GEN」と印字されたチャーヂランプの警告灯が点灯しませんでした。当然、電圧計の針も振れず、テスターで点検してみてもまったく発電できていないことが分かります。

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つか、11月の頭に整備したときが47,637kmでしたので、半年で4,300kmくらい走られたみたいです。ウホッ!なかなかのハイペース!そりゃ、不具合が出てもおかしくないッスね!(言い逃れ)

と、保身に走ってる場合じゃなくて、まずは以前からご相談のあったロアーカウルを取り外します。

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これから暑くなる季節を迎えますので、ちょっと早いですが夏仕様のR100RSになりました。ロアーカウルを外すだけでも、感じる暑さ(熱さ)はかなり違います。夏も乗られる方には間違いなくオススメです。雨や風、寒さには無敵を誇るR100RSのフルカウルですが、その分、夏は本当にヤバイですから・・・。(経験者談)

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しかも、エンヂン周りの整備もしやすくなりますので、今回の作業には好都合ッ!となっております。カウルの脱着って意外と大変なんス・・・。

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ササッとフロントカヴァーを外し、オルタネーターを取り外します。アララ、なんかオイルが漏れているような?あとで点検しましょう。

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その前に、フロントカヴァーを外した状態ならメーターを分解しなくてもチャーヂランプの球切れを点検できますので、先に確認しておきます。オッ!ちゃんと点灯しているッ!てことは、やっぱりローターコイルの断線みたいですね。

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なので、ローターコイルを取り外します。予想通り、オイルシールにオイルが垂れた跡がありました。このシールは交換ですね。

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イグニッショントリガーのO-リングもアヤシイので、一緒に交換させていただきます。

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ビシッとキレイにしておきました。

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そして、外したローターコイルを点検してみると、やっぱり断線してました。中古良品を選んだつもりでしたが、ご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ありません・・・。トホホ。

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懲りずに今回も中古部品を使用しますが、比較的走行距離の少ない車輌からの部品(のハズ)ですので、おそらく大丈夫かと思います。これを機に新品の在庫もご用意しておくように致しますので(経営圧迫)、またすぐに故障するようなら責任持って対応させていただきますッ!いただきますッ!

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それでは、オルタネーターとイグニッショントリガーを元に戻しまして

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イグニッションキーをONにすれば・・・、オォ!チャーヂランプがパッと点灯しているッ!

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もちろん、エンヂンを始動して回転数を上げればランプは消灯し、充電電圧も13V後半まで上昇することを確認できました。バンザイ!

点火時期もビシッと調整すれば、作業終~了~。

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あ、もう一つ、ご相談のあったサイドカヴァーの取り付けについてもご紹介しておきます。モギーも今まで上手くできず、もっと手間の掛かる方法で脱着していましたが、こちらの車輌ではなぜかすんなりできましたので、ちゃっかり練習させていただいちゃいました。オホホ。

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(動画でご覧いただけます。)

このカヴァーを押さえて固定するステイを上手くかわすのがコツみたいですね。

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ということで、この度は発電不良の修理のご依頼、有り難うございましたッ!また、当店で用意した中古部品の不具合でご迷惑をお掛けし、大変申し訳ありませんでした・・・。ローターコイルの断線による発電不良は、ダイオードボードの故障によるものに比べればあまり起こらないトラブルだと考えておりますが、低いながらも可能性はありますので、今回のように警告灯や電圧計の状態を普段から気に掛けるようにしていただければと思います。「いつもとちょっと違うような・・・?」と感じることがありましたら、すぐにご連絡&ご相談ください。全力でサポートさせていただきますので!いただきますのでー!

 

発電系の点検&修理や、R100RSのカウルの脱着も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、スターターノブの取り付けとキャブレターの点検と。

少し前の作業になりますが、メールにて当店オリヂナルのスターターノブのお問い合わせをいただいていたR100RSにお乗りのお客様が「それでは、キャブレターの点検をお願いします!」とご来店にッ!ウヒョヒョ!有り難いことですッ!

 

が、当店に着くなり泣き顔のお客様?ブホッ!ホワット・ハプン!(何があったんですか?の意)

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聞けば、前日にテイルランプ周りの作業をした際にナンバープレートを固定するボルトをしっかり締め付けていなかったそうで、「ナンバープレートをドコかに落としちゃいました・・・」とのこと。プ、プー!

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じゃなくて、ナンバープレートなしでお帰りいただくのはちょっとアレですので、たまたまあったナンバープレート用のベースを利用して、テキトーに作成してプリントアウトした紙をペタッと貼り付けて対処させていただきました。持ってて良かった、カラーレーザープリンター!イエス、エプソン!

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ナンバープレートはコレでも問題ないと思いますが、検査標章(車検スティッカー)は貼らずにいると罰則の対象になりますので、お巡りさんに停められたら車検証と自賠責保険証を提示して事情を説明してみてください。本気出せば見分けが付かないモノも作れそうですが、さすがに検査標章を偽造したらエライことになりますので・・・。(ナンバープレートが見つからなければ、ナンバープレートとともに検査標章も再交付してもらうしかありません。)

で、ようやく本日ご依頼分の作業に取り掛かります。スターターノブを取り付けて、長さが少し足りない右側のスロットルケーブルも交換しまして

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シートロックのリリースボタンのキャップも取り付けさせていただきました。

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このキャップ、取り付けた方のほとんどが「なんというッ!コレはッ!押しやすいッ!」とお喜びになっておりますので、キャップがなくなっている方は是非どうぞ。価格も¥180/個(税抜)とお求めやすくなっております。

そして、ビシッと同調も調整でき、ご来店時より確実に調子良さげな雰囲気でお帰りになったのですが・・・

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後日、「走行中、エンヂンが突然止まるんですけどー!」とのご連絡がッ!エッ?エッ?なぜに?ホワット・ハプン!

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~数日後~

電話やメールに出張修理と、色々とサポートさせていただきましたが、結局、お客様のトコロでは十分な点検作業ができないため車輌を引き上げてまいりました・・・。ガックシ。

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あ、気になっていたナンバープレート、ちょっと傷付いているものの無事に見つかったようで安心しました。細かい傷は無理ですが、取り付け部の歪みだけでも修正してみます。

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さあ、原因不明のエンヂンストールをなんとかしましょう!オー!(カラ元気)

まずは燃料系から点検です。

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アイドリングは非常に安定していますし、吹け上がりもまったく問題ないので、エンヂンが突然ストールする原因がまったく思い当たらないんですが、当店での作業後に不調になったとすれば触ったのはガソリンタンクとキャブレターくらいですから、まずはソコから疑うしかありません・・・。

タンクの中はとてもキレイに見えましたが、確認のため洗浄します。

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やはり状態の良いタンクでした。少しゴミが出ましたが、コレが悪さするようには思えません。タンクはOKですね。

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取り外したフューエルコックも確認します。

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バラバラに分解してみましたが、特に問題になりそうな部分はありませんでした。

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コックのレヴァーのクリック感を生む突起が磨り減ってなくなってましたので、たまたまあった中古良品と交換しておきます。

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キレイに洗浄して

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ビシッと組み立てました。ストレーナーは新品に交換しています。

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レヴァーの動作もカチッ、カチッと決まるようになり、滲みも漏れもなく取り付けできました。これで、フューエルコックもOKですね。

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この状態ならココにストレーナーは不要ですので、ホースを交換するついでに外しておきます。

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続いて、キャブレターの点検です。左側を取り外し

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右側も取り外してみたところ、ピストンヴァルヴがズレていることを発見ッ!

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こんな感じで跡が付いちゃってました。

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念のため、簡易的に分解&点検&洗浄しておきます。

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結局、ピストンヴァルヴがズレてはいましたが、このことが突然ストールする原因とは考えにくく、他に問題になりそうな箇所もありませんでした。キャブレターもOKだと思います。

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分解した際、ダイアフラムを固定するボルトのワッシャーが割れていましたので、交換しておきました。

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てことで、燃料系に問題がないことが確認できましたので、さっそく試乗してみます。どうなのよ!(ドキドキ)

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ガーン。やっぱり突然ストールするー。

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しかも、試乗中に何かが落ちた音がしたと思ったら、テイルランプを固定するナットが脱落してました。危うく、今度はモギーがナンバープレートを失くすところです・・・。

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ボルトが斜めになっていたのが原因みたいですので、真っ直ぐ取り付けられるよう修正しておきました。ナットも緩みにくいロックナットに変更しておきましたので、もう脱落の心配はないと思います。フゥ~。

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それと、ETCアンテナのステイも脱落しているッ!ので、なんとかしておきます。ドコに付いてたんだろう・・・?

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と、小さなトラブルは置いといて、ココからが本題です。燃料系に異常がなかったので、こうなると点火系を疑うことになるんですが、こちらの車輌、見慣れないASウオタニの点火システムが取り付けられていまして、それがどうにも気になって検索してみたところ・・・

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地獄のミサワより

ビンゴ!です。「ノンレヂスター(抵抗なし)タイプのスパークプラグを使用すると、それがエンヂンの不調や失火の原因になることがある」との情報がッ!ありがとう、グーグル先生!

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プラグがノンレヂスタータイプなのはキャブレターを点検したときに確認してましたので、抵抗入りのレヂスタータイプに交換します。これで直るッ!ような気がするッ!

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お客様にも確認したところ、プラグは少し前に交換されたばかりとのことでした。また、お客様からの情報によると、ASウオタニのコイルを使用する場合のプラグギャップは1.1mm~1.3mmに指定されているそうなので、ビシッと調整しておきます。

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モノサスのプラグは通常、熱価が6番のBP6ESなんですが、こちらの車両は7番でもキレイに焼けていましたので、今回は同じ熱価のBPR7ESを使用することにしました。ASウオタニのコイルが「それだけ強い火花で良い燃焼を実現している」ということなのかもしれません。

問題も解決しそうなので、ついでにご依頼いただいた作業を進めます。よーし、頑張るぞー!

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ハンドルパッドを外すと気になるステムトップナットを穴のないモノに交換したり

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ポロリしたETCアンテナ用ステイを当店オリジナルのステイに交換させていただいたり

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クラッチケーブルをグリスアップするついでに、ケーブルをアジャスターに差し込む部分のフェルトシールがなかったので取り付けたりと、ササッと終えるつもりが意外と時間が掛かってしまいましたが、無事に作業終~了~。

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おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

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~翌日~

スパークプラグが原因だったとすればこれで直っているハズですので、再び試乗して確認してみましょう。さあ、今度こそ!どうなのよ!(ドキドキ)

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長めに試乗してみてもエンヂンがストールしないッ!やってやったぞッ!ウゥリィィィ!

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ジョジョの奇妙な冒険より

などと書いてはおりますが、当店での作業後に現れた不調とのことで、内心、気が気ではありませんでした・・・。いやー、ホッとしました~。

 

とうことで、この度は突然エンヂンがストールするという謎の症状の修理のご依頼、有り難うございましたッ!あやうく点火系そのものを疑ってエライことになる寸前でしたが、スパークプラグの交換で直って本当に良かったです。それでも、原因究明までちょっと遠回りしてしまった感もあり、お客様にはご負担になってしまったかもしれませんが、結果的により良い状態に整備できましたのでお許しください。実際、エンヂンはかなり調子良いと思います!しばらくは手間も掛からなそうですが、また何かありましたら遠慮なくご相談くださいッ!

 

謎のエンヂンストール症状の点検&修理や、ステムトップナットの交換、ETCアンテナ用ステイの取り付け等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、フロントフォークのオイル漏れ修理とガソリンタンクの洗浄と。

ついこの前、オイル交換やダイオードボードマウントの交換、それとETCの取り付けもさせていただいたR100RSにお乗りのお客様、例の世間ではゴールドだか黄金だか云々でハシャぐ習慣(週間)を利用してさっそく長距離を走られたそうなんですが、「フロントフォークからオイルが滲んできました。」とのことでご来店くださいました。ウホッ!立て続けにッ!有り難いことですッ!

こりゃ、ホントにビルが建ち・・・

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は置いといて、てこずりそうな予感がするッ!ので、お預かりしての作業とさせていただきましたが、お客様のご都合を考えると翌日にはお渡しせねばなりません。やってやるッ!ウォー!

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お客様のおっしゃる通り、それほど酷くはありませんがオイルが漏れ始めているみたいです。

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まずは、オイルを抜きまして

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バラバラに分解します。

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これまでのメインテナンスが良かったんでしょうか、内部の状態は良好な感じです。ただ、フォークトップのボルトやアクスルシャフトをクランプするボルトなんかが黒かったり、ガイドリングが脱色していたりと、ちょっと気になります。

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インナーチューブもパッと見ではすんごく良好なんですが、爪が引っ掛かる小さな点錆と縦スジがけっこうありましたので、お客様と相談の上、再めっき済みのモノに交換させていただくことになりました。

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オイルドレインのネジ穴も嫌な感触がありましたので、リコイルにて修理しています。どうもこのアウターチューブ、塗装されているみたいです。通常、ネジ穴の周辺はアルミ地が見えているハズですので。

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各部の状態を確認できましたので、キレイに洗浄して

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ビシッと組み立てます。

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で、ドレインボルトを取り付けようとしたところ、何かがオカシイッ!

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ガーン。ドレインボルト(左)が最後まで締め込めないー。

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中古のアウターチューブから取り外したドレインボルト(右)はピタッと締め込めるんですが、元のボルトはガスケットの厚み以上に隙間を残して止まってしまいます。ネジ山が傷んでいたのはこのボルトのせいですね。もしかして、足元を黒くまとめたいがためにネジ山が十分切られていない黒いボルトに変更したんでしょうか。危うく入れたばかりのリコイルを台無しにするところでした。フゥ、焦るぜ~。

危険な落とし穴も回避できましたので、オイルシールをしっかり打ち込み

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アレをこうして、コレをああして、フロント周りの作業は完了です。

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ちなみに、交換させていただいたインナーチューブは状態が良ければ下取りし、再めっきに出すことになります。こうすることで、次のお客様へ再めっき済みのインナーチューブを早く、価格を抑えて提供できるのですが、修正できない曲がりや深い傷のあるモノの場合は下取りができませんので、中古のインナーチューブ代が別途必要になってしまいます。もしインナーチューブの再めっきをご検討中の方がおられましたら、前もってご相談ください。再めっきにはおよそ2週間ほど掛かりますので。(良質な営業)

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続きまして、「キャブレターもオーヴァーフローしてしまいました。」とおっしゃっていましたので、ガソリンタンクを洗浄します。

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タンクの中を覗いた限り、上手く再コーティングが施されているようでしたが

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フューエルコックを外してみれば、ご覧の通り。ノォ~!

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モギーがタンク内の再コーティングを避け、都度の洗浄をオススメする理由がお分かりいただけるかと思います。完全に元の赤茶色の防錆塗料を剥離して再コーティングを施工できれば良いのですが、どうやっても上手くできる気がしないんですよね・・・。うーん。

結局、しつこくガソリンで共洗いしてコレだけのゴミが取れました。目に見えるようなゴミはもう出てきませんでしたので、しばらくは大丈夫かと思いますが、コーティングが十分に回っていない箇所からまた塗料が剥がれたカスが出てくるかもしれません。そのときは、また洗浄しましょう。

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ついでなので、コックも分解&洗浄して確認しておきます。

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内部の部品の状態も良く、ストレーナーも比較的新しいようでしたので再使用しました。

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一晩放置しても滲みなし!なので、大丈夫かと。

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これで作業も終わったかと思ったら、フロントフォークの整備の邪魔になるので取り外しておいたメーターがッ!例のアレでグラスが汚くなっているッ!ギャー!

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そりゃないっスよ・・・。

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照明の光を反射させるためと思われる白い塗料ですが、とにかくボロボロと剥がれてきますよね。こうなると、エアブローして剥がれやすいモノを剥がしてキレイに取り除くか、SIEBNROCK製のメーターハウジングに交換するしかないかと思います。そもそも、このハウジングの素材に塗料がしっかり乗るようには・・・?

と、予想外(というか想定内)の出来事に時間を取られましたが、無事に作業終~了~。

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おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!(メーター、2回やり直してます・・・。)

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そして翌朝、試乗してフォークオイルの滲みが止まったことや、こっそり調整しておいたステムベアリングの締め付け具合とキャブレターの同調も確認し、明るい時間に納車できました。バンザイ!

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ということで、この度はフロントフォークのオイル漏れの修理とガソリンタンクの洗浄のご依頼、有り難うございましたッ!初めてのご来店からまだ日も浅いのに立て続けに作業させていただき、ヒデキッ!感謝ッ!感激ッ!でありました。今月後半もたっぷり走られるとのことですので、また何かありましたらご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

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あ、モギーの名前はヒデキではございません。ご注意ください。

 

フロントフォークからのオイル滲みや、ガソリンタンクの洗浄、予想外のメーターの清掃等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

青いR100RS、吹け上がり不良の点検。(その2)

少し前に「スロットル開け始めの吹け上がりが悪いんです。」とのことで作業させていただいたR100RSにお乗りのお客様、やはりわずかに感じる開け始めの不安定さが気になるということで、元々付いていたキャブレターへの交換作業をご依頼くださいましたッ!ウレスィ!でも、ちょっと複雑・・・からの・・・有り難いことですッ!

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お仕事、ゲッツ!

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(みんな大好き、D・マラドーナ氏)

などとフザけている余裕はありませんので、さっそくキャブレターを取り外します。

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こちらのブラスト済みでとってもキレイなキャブレター、型番は「94/40/105、106」となっておりまして、資料を見ると初期のR100RS(2本サス)のモノのようです。

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で、こちらがお客様の車輌に元々付いていたオリヂナルで、分解して保管されていたモノになります。

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型番は「94/40/111、112」となっており、年式通りのキャブレターです。

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ココで、イケメンはふと考えました。

 

「ひょっとして、セッティングの違いが影響しているのかも?」

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気になると確認せずにはいられませんので、ブラスト済みキャブレターのメインジェットを#170→#160へ

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ジェットニードルのクリップ位置を2段目→3段目へ変更し

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型番「94/40/111、112」と同じセッティングにして試乗してみます。これで症状が消えれば安上がりですからね。さあ、どうなのよ!

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ガーン。やっぱり、なんかまだ残ってるー。

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前回作業したときよりも「開け始めの回転数の落ち込み具合」は目立たなくなりましたが、分かっていると気になる感じがまだあります。知らない人が乗れば気付くこともないかもしれませんが、お客様はかなり敏感になっていますので、コレだとアウト~!です。

なので、やっぱり元々付いていたオリヂナルのキャブレターをビシッとO/Hすることにします。ファイトー!

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いつものようにキレイに洗浄し、ピストンヴァルヴやジェットニードル、スプリングやフロート等、状態の良いモノはお客様のご希望でブラスト済みのキャブレターから取り出して使用しました。

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ニコイチはちょっと手間の掛かる作業ですが

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その分、良いキャブレターに仕上がったんじゃあないかッ!と思います。

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スロットルバタフライもピタッと閉じているッ!これならイケるッ!(願望)

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キャブレターを取り付けまして、ちょっくら試乗とまいります。どうかな~?

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あ、作業した人に聞いたところ、「ちょっと面倒なキャブレターの脱着も、当店オリヂナルのスターターノブを使用されているこちらのキャブレターならそんなに苦になりませんでしたね。ほんとイイですよ、コレ。」とのこと。ほほぅ、実に興味深い。(自作自演)

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と、露骨な宣伝はともかく、結果はバッチリ!でした。アイドリングも安定していて、スロットル開け始めの回転数の落ち込みもなく、キレイに吹け上がりました。コレがフツーといえばフツーなんですが、なんだかとってもウレスィ~。バンザイ!

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推測ですが、ブラスト済みキャブレターで不具合が出た原因は、前回の作業で気になったスロットルバタフライとメインボアの隙間なのかなと思います。他に問題がありそうな箇所が見つけられませんでしたので、これくらいしか思い当たるところがありませんし、アイドリングを高めに設定すれば回転数の落ち込みを消せていましたから、やはり何か些細なコトに起因しているような気がします。うーん、ちょっとスッキリしませんが・・・。

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それと、お客様が「ちょっと泣いてるんですよね。(業界用語)」とおっしゃっていたオイルクーラー取り出し口のオイル漏れもピタッと止めておきましたが、ココのボルトより上側もちょっとアヤシイので、もう少し様子を見てみてください。

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ということで、この度は二回にわたるキャブレターの点検&調整作業のご依頼、有り難うございましたッ!一度目でクリアできず大変申し訳ありませんでしたが、これでフツーに吹け上がる良い状態に戻ったと思いますので、またブォンブォン走らせてキレイなR100RSを存分にお楽しみください。また何かありましたらご相談をッ!お待ちしておりますッ!

 

吹け上がり不良の再点検や、泣いてるオイルクーラー取り出し口の修理も承っております。ご相談くださいッ!