R100CS、フロントフォークのオイル漏れ修理と始動不良の点検&整備。

おかげさまで年明けから忙しくさせていただいていたモギー、「もう、いいって。ちょっとのんびりさせて!つか、のんびりしたいのー!」と本気で思い始めていた矢先に、またしても初めてのお客様からご連絡がッ!いや、ホントにもう・・・あの・・・その・・・休みたぃ・・・からの、有り難いことですッ!ウォー!やってやるッ!やりたくないけど、やってやるー!(一部フィクション)

 

お仕事を断れないのはモギーの性格のせい・・・だけじゃなくてですね、こちらのお客様、昨年12月に購入されたばかりなんだそうですが

ソッコーでフロントフォークからオイルが漏れてしまったッ!とのこと。アチャチャ・・・。まだ全然楽しまれていないのにコレじゃ、モギーも引き受けざるを得ませんよねー。なんせ、「お客様のために、イッツ・モギーモータース!ヒーハー!」が当店のポリシーですから。ヒィーハァァーッ!

ちなみに、漏れの酷い左側はブレーキキャリパーにまでオイルが付着してました。この状態を見たお客様がすぐにでも修理したくなる気持ち、モギーもよーく分かります。嫌なもんですよね・・・。

と、その前に、「始動性が悪くて、なかなかエンヂンが・・・」ともおっしゃっていましたので、先にキャブレターの点検を・・・って、なぜか調整が上手くできないじゃあないかッ!そもそも、スロッロルケーブルの遊びもデカすぎー!イヤー!

気になって点火時期も点検してみると、ちょっとズレていましたので

ビシッと調整させていただきました。幸い、ココからのオイル漏れはありませんでした。ホッ。

さ、それではもう一度キャブレターの同調を・・・って、やっぱり上手く調整できないッ!なんなのー!

wait

アレコレ点検してみると、どうもこの汚れたエアフィルターがけっこうな抵抗になっているようです。試しに外してみたところ、アイドリングの安定感がちょっと良くなりましたから。それでも、まだイマイチな感じが残っているので、やっぱりヴァルヴクリアランスも点検&調整しないとダメかしら・・・?マズイ、ご予算の上限にグングン近付いてくー!イヤー!

とりあえず、エンヂンが冷めるのを待つ間にフロントフォークのオイル漏れを修理しよっと。

ハデに漏れているように見えても、オイルの量は極端に減ってはいませんでした。が、けっこう汚れていましたので、交換されたのはずいぶん前なのかもしれません。

ダストカヴァー裏側にも細かい砂が溜まっているッ!溜まっているゥゥゥ!

ウゥゥリィィィ!

uuurrrryyy

などとフザけている場合ではありませんので、ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

ビシッとオイルシールを交換します。インナーチューブの状態は良好でしたので、これでオイル漏れもピタッと止まるんじゃないでしょうかッ!つか、止まってー!お願いー!

オイルまみれだった左側のキャリパーもキレイにして、ついでに左右ともビシッと整備しておきました。パッドの残りも十分でしたので、しばらくは問題ないかなと思います。ま、以前の整備状況が分からないので断言はできませんが。オホホ。

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

 

~翌日~

一晩経ってもフロントフォークからのオイル滲み&漏れもありませんでしたので、さっさとエンヂン周りの作業に取り掛かります。まずは、非常に始動性が悪い&バッテリーが弱々しいとのことでしたので、BOSCH製セルモーターを

O/H&マグネット剥離対策済みのValeo製セルモーターに交換させていただきました。こちらのお客様、駐輪場所が充電できる環境にないそうなので、O/Hしても不安の残るBOSCHよりもValeoのほうが断然オススメですから。そもそも、モギーってばBOSCHのセルモーターにはO/Hしてまで使う価値がないと思ってますし。つか、自分の車輌でもチョイチョイ苦労したんですよね・・・。(経験者談)

アレコレ元に戻すついでに、汚れていたエアフィルターも交換です。滅多にダメになるようなモノでもない気がしますが、今回のような汚れやオイルっぽい湿り気が目立つようであれば・・・さっさと交換しちゃいましょう。

それと、外したときに気が付きましたが、こちらのガソリンタンクはモノサス用でした。トンネル右側のエグリが大きいのが分かると思います。容量が2リットルほど少ないこと以外は違いはありませんが、一応、ご報告まで。おそらく元のタンクの状態が酷かったのでしょうが、どうりでタンクの塗装だけキレイだなぁと感じたわけです。

ちなみに、資料によるとガソリンタンクの容量は下記のようになります。

モノサス:22リットル(内、5リットルがリザーヴ)
2本サス :24リットル(内、3リットルがリザーヴ)

などと、タンクの話はこれくらいにしまして、続いてヴァルヴクリアランスの点検&調整とまいります。どうかなー?

ガーン。クリアランスがゼロじゃあないかッ!そりゃ、始動性が悪いのも頷けるし、調子も出ないワケや・・・。つか、ゼロといってもピタッと触れているとは限らないので、常にヴァルヴを押し下げている可能性もあるんですよね。ヴァルヴはしっかり開くことも重要ですが、しっかり閉じていることも大切なんです。大切なんですー!

それから、左シリンダーヘッドのEX側のスプリングだけ向きが逆になってました。直ちにどうこうということはないと思いますので、オイル漏れの修理やO/Hといった作業のついでに修正しましょう。今後の課題ですね。

それにしても、ロッカーアームのシャフトも前後の向きが違うとは・・・以前に所有していた人がテキトーに作業したんでしょうか?前後の向きが違ってもギリ、セーフですが、上下を間違うと簡単にロッカーアームのベアリングが焼き付くと思います。試したこともありませんし、試す気もありませんけど、オイルラインを見れば想像できますから。こういうトコロを意識しない人は、いつか必ずやっちゃうと思うんですよね・・・。モギーも気を引き締めねば!

ハイ、ビシッと調整できました。

ウッ、右側も同じ!ガビーン。

ホイ、こっちもビシッと調整できました。ロッカーアームはどれも良好だったのは不幸中の幸い?でしたね。フゥ、ドキドキしたー。

そうそう、気にされていたヘッドカヴァーの削れですが

内側までは影響がなかったので、もうしばらくお使いいただいても大丈夫かと思います。傷はあっても純正部品、悪くはないですよー。上下をひっくり返せばまだまだイケますし。ククク。

ついでに、スパークプラグも突き出し量が異なるモノ(写真左)が取り付けられていましたので、交換させていただきました。お乗りのR100CSなら熱価も「7」が標準ですし、こちらでよろしいかと思います。

ハイ、できました。

あとは、ちょっと動きの渋いスロットルケーブルもグリスアップしまして

スロットル操作が軽~くなったところで

キャブレターを再調整ッ!同調もビシッと決まったッ!バンザイ!

てことで、無事に作業終~了~。始動性も良好になりましたし、アイドリングの安定感もエンヂンの吹け上がりも良い感じになりました。一時はキャブレターも疑いましたが、これならしばらくは大丈夫そうですね!つか、初めからこの状態だったらセルモーターを交換しなくても・・・?って、もう交換しちゃいましたが。オホホー!

そんなことより、試乗してすぐに気が付きましたが、タイアがかなり古くて固い感じなのが気になります。てゆうか、試乗に出てすぐのトコロでちょっとUターンしただけでリアタイアがズルッと滑ったんで、ソッコーで確認したところ、97年の11週目製造?のタイアでした。溝はしっかり残っていても、20年物・・・そりゃ、ズルッと滑るわけや・・・。

当然、フロント側も97年の38週目に製造されたものでした。後日、お客様にお聞きしたところ、「ヘッドカヴァーの傷も、フロントタイアが滑って転倒したのが原因で・・・」だそうです。オ~ゥ、ノ~ゥ・・・。ん?ついこの前も似たコトがあったような?

ちなみに、タイアの製造年の表記は2000年から「○○(週)△△(年)」の4桁に変更されたようですので、「○○(週)△(年)」の3桁しかないタイアはかなりのレアもの・・・じゃなくて、問答無用でお早めに交換することをオススメします。しまーす!

 

ということで、この度はフロントフォークのオイル漏れ修理と始動不良の点検&整備のご依頼、有り難うございましたッ!エアフィルターの交換やちょっとした追加作業の分、少しご予算をオーヴァーしてしまいましたが、ご来店時よりもグッと良い状態に戻ったと思います。納車時にあまり?ほとんど?整備されていないようなので、これからも少しずつ手を入れていく必要はありそうですが、基本的には状態の良い車輌のように感じました。まずはじゃんじゃんお乗りいただき、R100CSを存分に楽しんじゃってくださいッ!また何かありましたら、お気軽にご相談を!

 

フロントフォークのオイル漏れ修理や、始動性の悪さの点検&整備、セルモーターの交換による始動性の改善等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、車検とアレやコレや。

ギリギリで作業を進めながらも狭い店内でなんとか上手く?作業スペースを確保しているモギーモータースではありますが、これでも一応、スケジュールを管理しながら頑張っております。ですから、「2月に車検なので、1月中頃に車輌を持ち込んでも良いですか?」と昨年の12月にご相談くださったR100RSにお乗りのお客様が予定通りにご来店になられましても、まったく動じることはないッ!のであります。少し焦っているように見えても、それは演技ッ!なのであります。でも、ちょっとまだ・・・心の準備が・・・からの、有り難いことですッ!ウォー!

 

などと、モギーの弱音っぽい話はさておき、こちらのお客様は以前にもETCの取り付けでご来店くださってまして

ビシッと作業させていただいていたんですが

その後にお話をお伺いしたところ、なんと!あのやんちゃなR65にお乗りのお客様と同じBMWのクラブに所属されているとのこと!何やらザワついてまいりましたモギーモータース、こりゃ、ヘタな仕事はできませんなぁ~。ドゥフフ。

ざわ・・ざわ・・

zawa1

ざわ・・ざわ・・

zawa2

 

と、以前に撮影しておいた写真も消化しましたので、さっそく作業に取り掛かります。

まずは、速度がちょっと?かなり?高く表示されてしまうというスピードメーターの交換からスタートです。

メーターを取り外し、バラバラに分解します。ハウジング内側の白い塗装の状態も良く、メーターグラスもすんなりキレイに磨けました。

で、あらかじめお持ち込みいただいていたスピードメーターに

慎重に組み替えます。モノサス用は少しデザインが異なりますが、これで速度表示の誤差が少しでも小さくなれば良いですね。どうかなー。(ドキドキ)

お客様がおっしゃるには、当初は走行距離が同じくらいになったタイミングで交換するつもりで用意していたそうなんですが、「気が付いたら、九州に行ったりしている間にちょっと超えちゃいました。」とのこと。まあ、そう都合良く走行距離を稼ぐのは意外と難しいですからね~。って、九州?え?え?九州って、あの九州ですかー!・・・ゴクリ。

gokuri

続きまして、動きが重い&渋いというスロットルを軽くしま・・・って、こりゃ、確かにスロットルの戻りが悪いッ!

(動画でご覧いただけます。)

キャブレターのスロットルレヴァーもしっかり戻っていないじゃあないかッ!昼間に確認したときはそんなでもない気がしてましたが、夜の冷え切った状態でスロットルの渋さが顕著になったんですかね・・・?

(動画でご覧いただけます。)

なので、スロットルケーブルをビシッとグリスアップします。このハンドル側が1本引きのタイプは取り外して分解しないと上手くグリスアップできないので、ちょっと手間が掛かるんですよね・・・。

せっかくなので、ココのダストカヴァーも交換しておきました。

スロットルギアのトコロもしっかりグリスアップしています。ハンドルの中に謎のアルミ製スリーヴが入っていましたが、こちらは取り除いておきました。お客様もご存知なかったようなので、以前の所有者の方が何かの目的で挿入してたのかもしれませんね。

スロットルの動作も軽~くなりましたので、勢いでクラッチレヴァーやケーブルなんかもビシッとグリスアップします。

フロントブレーキもビシィ!と整備しました。キャリパーの動作も悪くないですし、パッドの残りも十分なので問題なしですね。

そのままエンヂン周りの作業も進めます。ヴァルヴクリアランスは調整したばかりとのことでしたので省略し、点火時期だけ点検させていただいたところ

少し遅れていましたので、ビシッと調整しておきました。ちなみに、オルタネーターやイグニッショントリガーにオイルが漏れた跡はありませんでした。最近、ちょくちょく漏れている車輌を見ていたんで、ちょっとホッとしますねー。

おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

 

~翌日~

車体前側の作業は終わっていますので、リア周りの作業に取り掛かります。スウィングアームピヴォットやシフトペダル、

クラッチリリース周りに

ブレーキペダルなんかも、ビシッと点検&グリスアップします。

リアブレーキは、ピストンの動作に問題はなさそうでしたが

ブレーキパッドの減り具合が左右でちょっと異なっていたのが気になりました。パッドの残り自体はまだまだ十分ありますので、ときどき覗き込んで点検していただければと思います。

お伝えした通り、ディスクの表面がそこそこ擦り減ってきていますし、この状態でブレーキパッドを交換してもアレですので、パッド交換の時期に合わせてディスクの交換も検討しても良いかもしれません。あと10,000kmくらいはイケそうな気もしますが、それまでにご準備されることをオススメします。

それと、ブレーキフルードを交換する際に

ダイアフラムが伸びていることに気付きましたので、交換させていただきました。

ハイ、できました。

あ、地味な部品ですが、ブリードボルトのキャップに割れや穴がありましたので、こちらも交換しています。ご了承ください。

おっし、ヘッドライトレンズもピカピカにしたし、あとは車検に行くだけー!レッツラ・ゴー!

と思ったら、試乗してみるとカウルがガタガタとうっさい!ので確認したところ、アッパーカウルの下側右のボルトが脱落しておりました。ズコー。

各部の締め付けを点検&増し締めしまして、あらためて試乗に行ってみると

wait

今度はスクリーン周りがガタガタとうっさい!ので、お客様の許しを得てスクリーンを固定するリヴェットをすべて打ち換えまして、またまた試乗に行ってみると

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今度はガソリンタンクがガタガタとうっさい!ので、タンクマウントラバーも交換させていただきました。って、なんなの!この行ったり来たりのドタバタ劇ー!

ま、アチラが静かになれば、コチラがうっさい!というのは、よくあること。よくあることではありますが・・・今度はタンクキャップがカタカタとうっさい・・・ィイヤァー!

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という、ちょっとしたハプニングはあったものの車検も無事に合格しまして、心配だったメーターの検査も一発OKで問題なしッ!でした。心なしか今年から新しくなった車検スティッカーも眩しい気がしますねー。フフフ。

なんでも、車検切れで走行している車輌の取り締まりを本格化するため、見やすく&大きくしたみたいです。旧スティッカーと比べると、確かに見やすくなりましたよね。てことは・・・

車検切れには益々注意が必要ということッ!車検は有効期限の一ヶ月前から受けられるッ!ので、余裕を持ってご準備をッ!ということッ!

 

お客様 「明日、車検が切れます。よろしく。」
モギー 「ハ、ハイー!(イヤン、この人ったら全然分かってない・・・!)」

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といったことがないよう、皆様もくれぐれもご注意ください。

 

さて、車検スティッカーに関するお知らせもできましたので、最後にもう一つ、お客様からリクエストのあった作業を片付けます。ちょっと写真では分かりにくいですが、なぜかパニアケースとシートカウルのクリアランスがなく

ケースに傷が付いてしまったそうなので

お客様のご希望通り、パニアステイの取り付け部に

こんな感じでスペーサーを追加して

クリアランスを確保させていただきました。ヘプコ&ベッカー製の旧タイプのパニアケースだと、車種とステイの組み合わせによってはこんな風に干渉することがあるのかもしれないですね。

ハイ、できました。

 

ということで、この度は車検のついでにアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!ヴァルヴクリアランスの調整やオイル交換等、お客様のほうで済まされているものについては省略させていたきましたが、元々の調子が良いようでイイ感じに仕上がったかなと思います。すでに納車後の「スロットルが軽くなったので、スロットルロッカーを外しましたよ。それと、スクリーン周りのビビリ音もなくなりましたよ。」という嬉しいご報告もいただいておりますが、また何かお手伝いできることがありましたらお気軽にご相談ください。今後とも宜しくお願い致しますッ!

 

車検&点検整備や、お持ち込みのメーターの交換、ガタついたカウルの点検にパニアケースの取り付けの修正等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100R、ヴァルヴクリアランスの調整とグリップヒーターの取り付けと。(その2)

年明け早々、軽いワニワニ・パニック状態に陥っていたモギーに、初めてのお問い合わせから作業をご依頼くださったお客様の110,000km越えのR100R、引き続き作業を進めてまいります。繰り返しになりますが・・・、ワニなんかに負けてられるかー!ビシバシ!ビシバシ!

 

こちらのお客様、現在も社外品のグリップヒーターをお使いになられていて、特に問題はないそうなんですが、いつか純正品への交換をッ!と検討されていたとのこと。お話をお聞きしたところ、冬のツーリングもガンガン楽しまれているそうなので、確かにグリップヒーターは手放せない装備かもしれません。あれば間違いなくポカポカですもんね。

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それでは、さっそく作業に取り掛かるとしますか・・・って、いきなりバーエンドのウェイトが抜けないじゃあないかッ!なんなのー!

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こうなりゃ、アレで・・・ガッツン!ガッツン!もいっちょ、ガッツン!ガッツン!

wait

フゥ~、抜けました。ハンドルバー内側の錆のせいで苦労しましたが、キレイな右側のウェイトと比べれば一目瞭然ですね。あれだけ抜きにくいと、さすがにちょっと焦りました・・・。

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で、アレコレ取り外しまして

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ハンドルに穴を開けます。

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ココはそうでもありませんが

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左グリップを固定するための穴を開けるのは、ちょっと気を使います。このあとネジ穴も作らないといけませんし、意外と手間が掛かるんです。

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さて、そしたらアレコレ元に戻しまして

wait_wait

ハイ、できました。ウェイトがなくなって、ちょっとハンドルがスッキリした印象になりましたねー。あとは、これでハンドルに嫌な振動が出なければ良いのですが。果たして・・・?

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今回、バーエンドのウェイトは省略していますが、取り付けることも可能です。可能なんですが・・・調べたところ、グリップヒーター用のウェイトだけで左右で¥20,000!しちゃいますし、貫通タイプのグリップヒーターも別物みたいですので、ちょっと高すぎるかなと思います。キットが廃番のため、単品で部品を揃えたら・・・一体、幾らになることやら・・・。ギャー!

と、グリップヒーターのお値段の話はこれくらいにしまして、せっかくなのでハンドル周りの整備も

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ビシッとやらせていただきます。

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そして、メーター周りも元に戻せば作業終~了~。やっぱり純正オプションは良いですね。スウィッチがメーターカヴァーに違和感なく収まりますから。って、いつの間にか色が塗られているじゃあないかッ!あんまり上手くないけれどもッ!

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ちなみに、このグリップヒーター用スウィッチ、お客様のご報告によりますと「上に押してHi、下に押してLoの温度切り替えがハッキリできているッ!」とのこと。いや、その・・・知らなかったわけじゃなんいんですよ。モギーも過去にテスターで確認してはいましたが、短い距離の試乗ではHiとLoの違いが体感できずにいただけなんですー。ホントなんですー。テヘヘ。

それと、お伝えしたイグニッションキーのインヂケーターカヴァーですが、さっそく在庫しておりますので、いつか必要になることがありましたらご連絡ください。どうしても上手く外すことができず、3本中、2本もツメを折ってしまい申し訳ありませんでした・・・。

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お詫びにもなりませんが、シフトペダルラバーと

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サイドスタンドのストッパーの状態が良くありませんでしたので、(勝手に)交換させていただきました。チャリン♪チャリーン♪

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あ、お客様のご希望で交換したこちらのスピードメーターケーブルのダストカヴァーですが

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硬くなってひび割れただけじゃなく、歪んでもいたようです。交換して正解!でしたね。

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おっし、できたー!

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で終わるハズが・・・なぜかブログを書き上げる前に・・・またしてもご連絡が・・・ッ!

wait

 

~二週間後~

確かに、納車の際にオルタネーターのご相談も受けておりましたが、まさかこんなに早く取り付けにご来店くださるとはッ!なんなのー!このスピード感ー!ん?ついこの前もこんなコトがあったような・・・?

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しかも、その場でスババッと作業したため、ブログのネタにする写真も撮れず・・・。この作業内容なら、ちょっとした大作が書けたのにー!しもたー。

ま、すでにけっこう書いたんで、モギー的にはお腹いっぱいなんですけどね。これ以上は写真でお察しください。オホホ。

何をしたかは、これらの写真が

雄弁に物語っているッ!のではないかッ!と思いますので。

つか、先に作業したときの写真にも、よく見れば亀裂が写っていました・・・。なぜあのとき気付かなかったのー!くやしー!

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ということで、この度はヴァルヴクリアランスの調整とグリップヒーターの取り付け、それと追加でのアレやコレやの作業のご依頼、有り難うございましたッ!走行距離は多いものの、エンヂンの調子も良く、キャブレターの同調も上手く調整できたようで、けっこう良い感じに仕上がったような気がします。心配していたハンドルも、ウェイトがなくても気になるような振動もありませんでしたので、これなら冬以外の季節でもストレスなくお乗りいただけるんじゃないでしょうか。オルタネーターも400W化しましたし、お好きだというこの季節のツーリングを、是非、ポカポカのフル装備でお楽しみくださいッ!また何かありましたら、お気軽にご相談を!

 

ヴァルヴクリアランスの調整や、グリップヒーターの取り付け、アレやコレやの作業のご依頼等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R80、キャブレターのO/Hとスロットルケーブルの交換・・・からの、ホウィールの交換。

ようやくブログの更新も追いついてまいりまして、いよいよ2017年がッ!始まろうとしているッ!すでに、1ヶ月が経過しているけれどもッ!ハズカシー!限りですが、年明けからモギーってばけっこう頑張っておりましたのよ。ホントでしてよ!オホホ。しかも、新年一発目のお仕事は・・・その場でチャチャッと対応してしいまい、ブログのネタにし損ねてしまったッ!ので、二発目のお仕事からご紹介となりますのでございますのよ。オホホー!

って、なんかモギーのキャラ設定がブレブレだわー。ま、しょうがないなっしーな。エンヂンオイルぶしゃー!ぶっしゃー!(錯乱)

 

と、悪ふざけはこのくらいにしまして、昨年12月にメールでご連絡くださったお客様からのご依頼で、キャブレターのO/Hとスロットルケーブルの交換をさせていだきました。またしてもッ!初めてのお客様からのお仕事ッ!有り難いことですッ!イェイ、イェイ!

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作業前に確認してみると、キャブレターには問題があるようには思えませんでしたが

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スロットル操作がちょっと渋くなっていて

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スロットルケーブルの曲がり?折れ?具合も、けっこうキツくなっていました。

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てことで、まずはキャブレターのO/Hからスタートです。

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パッと見は、なかなかキレイな状態だなっしーな。

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インテイクポート側の接続部に溶けたゴム?状のカスが付いていたり

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フロートチャンバーのガスケットに液体ガスケットが塗られていて、なかなか外せなかったりしましたが。いや、ホントになかなか外れなくて、かなり焦りました・・・。ココに液体ガスケットを塗っても何の解決にもなりませんので、ご使用は控えていただければと思います。

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ハイ、バラバラに分解できました。

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それにしても、中の状態はかなり良さそうですね!これなら問題なくビシッと仕上がると思います。

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さすがに、O-リングには固くなって千切れているモノもありましたが。

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で、ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

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アレコレ点検しつつ、真鍮部品もピカピカにします。

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あ、各ジェット類に問題はありませんでしたが、メインジェットだけ#130に変更されていましたので、標準の#135に交換させていただきました。お客様もご存知なかったそうなので、以前の所有者が変更さたようですね。何か理由があったのかしら・・・?

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それでは、ビシッと組み立てるとしますか。ファイトー!オー!

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オ~ゥ、ピカピカ~!あ、ダイアフラムにもヘタリや破れはありませんでしたので、そのまま再使用させていただきました。

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ハイ、できましたー。良いんじゃないでしょうかッ!

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フューエルホースがかなりお疲れのご様子でしたので、ササッと交換しまして

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スロットルケーブルも、なるべくストレスの掛からない取り回しを意識して交換しておきました。

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使い続けていれば必ずこうなってしまうと思いますので、スロットル操作が重く感じたり、何か引っ掛かるような感じがしたら、点検することをオススメします。中のワイアが見えない部分でササクレていたりすると、そのうち切れてしまうこともありますから。

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ココのラバースリーヴもけっこうカチカチになってきていますので、この機会に交換させていただきました。熱的にも厳しい場所ですし、1個¥1,000くらいですから、数年使用してダメになってきていたら・・・遠慮なく交換させていただいても良いですよね?よね?

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おっし、できたー。同調もバッチリ!なんじゃないかと思います。

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そして、センタースタンドのゴムが変なスポンヂだったので交換しまして

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ついでにサイドスタンドも・・・と思ったら、「いや、サイドスタンドは使わないので、このままでイイです。」とお客様に却下されてしまいましたが(チャリン♪失敗・・・)

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予定通りに作業が終了し、無事に納車となりました。ヤッタネ!

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で終わるハズが・・・なぜかブログを書き上げる前に・・・すぐにご連絡が・・・ッ!

wait

 

~数日後~

確かに、同時にホウィール塗装のご相談も受けておりましたが、まさかこんなに早く中古ホウィールを手配されてお持ち込みになられるとはッ!なんなのー!このスピード感ー!

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ま、ソッコーでタイアを外してホウィール交換の準備を進めちゃう、そんなモギーなんスけどね。あ、ソーレ!仕事だワッショイ!仕事だワッショイ!

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お伝えした通り、ドラムの磨耗がけっこう進んでおりましたが、表面の状態は良好でしたので、もう2~30,000kmはイケるんじゃないかと思います。お約束はできませんが。オホホ。あ、タイアは古いので廃棄になります。

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~さらに数日後~

平日にお時間が取れたとのことで、ソッコーでお客様がご来店になりましたので

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モギーもソッコーで作業に取り掛かります。まずは、リアホウィールをズババッと交換ッ!

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リアブレーキシューの厚みも点検ッ!整備はまた今度ッ!

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続いて、フロントホウィールッ!ベアリングにも異常なしッ!ズババッ!

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って、お使いのタイアを履かせ直すのって、通常のタイア交換よりもお掃除の分だけ余計に手間が掛かるー!ウォォー!

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でも、抜かりなしッ!

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ハイ、できました。うーん、ホウィールが黒くなるだけで印象がずいぶん変わりますね~。イイんじゃあないでしょうかッ!

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ということで、この度はキャブレターのO/Hとスロットルケーブルの交換、それとホウィール交換のご依頼、有り難うございましたッ!立て続けに作業させていただいて、ちょっとビックリしちゃいましたが、良い感じに仕上がったんじゃないかと思います。お伝えした点火時期のわずかな不安定感はありましたが、こちらは今後の課題とさせてください。それでも、エンヂンの調子は良さそうですので、まずはホウィールが黒くなって足元が引き締まったR80を、じゃんじゃんお楽しみいただければと思います!今後とも、宜しくお願い致しますッ!

 

キャブレターのO/Hとスロットルケーブルの交換や、お持ち込みのホウィールの交換等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

親ガモのR100R、ブレーキキャリパーのO/Hとアレやコレや。

またまたまた昨年の作業のご報告になりますが、2016年もいよいよ終わろうかというときに、つまり、モギーが「さすがにもう年内の作業は終わりだな、まーだ風邪もひいてるし。お疲れ、オレ!ホント、お疲れー!」と、完全に気を抜いている&ヤル気ナッスィングッ!のときに、またもや初めてのお客様がご来店にッ!マ、マジかよ・・・いやいや、本当にもういいって・・・からの、有り難いことですッ!ウゥォォォー!(複雑)

 

つか、こちらのお客様ったら、ついこの前作業させていただいたフルカスタムされたR100RSにお乗りのお客様のお父様でして、以前にメールでお話をお聞きしたところ、長く所有されているR100Rのフロントブレーキがちょっと引き摺り気味とのこと。フムフム・・・そりゃ、確かにキャリパーに起因する引き摺りの可能性が・・・ありますね・・・。(ココまで、ほぼコピペ)

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って、ホントに子ガモ様のご紹介で、ネギしょった親ガモ様がいらっしゃったー!ニャー!

dame

などと、大変失礼なコトを書いておりますが、「お客様より、常に頭を低く。」がモットーのモギーモータースですので、基本、ペコペコしながら頑張っているのは皆様ご承知の通りです。平身低頭、頭は下げるためにあるッ!ような気がするッ!ニャー。

pekori

と、だいぶブログのヴォリュームを稼ぎましたので、ここからはサラッとまいります。

オホッ!ほぼ90,000km!長く所有されているだけあって、かなり走られてますね~!あ、写真はありませんが、トリップメーターのリセットボタンも簡単に修理しています。

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で、本題のフロントブレーキですが・・・こりゃ、メールでお聞きしたよりもッ!けっこう引き摺っているッ!じゃあないかッ!

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(動画でご覧いただけます。)

ご依頼とは関係ないけど、スロットルグリップの動きも渋いッ!ことを確認ッ!アチャチャ・・・。

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(動画でご覧いただけます。)

とりあえず、ブレーキキャリパーから取り掛かります。過去に一度もO/Hされていないとのことですので、こういうタイミングでリフレッシュしちゃうのも良いと思います。

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バラバラに分解してみると、キャリパーの汚れ具合はそんなでもありませんし

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ピストンの状態も良好な感じでした。単純に、ピストンのシールが劣化していただけなのかもしれませんね。

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キャリパーを締結するボルトの一部が腐食していましたので、キレイに錆と汚れを落としておきます。どのキャリパーでもそうですが、ココのボルトはよく錆びますね。

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ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄し、新品のピストンシールキットでビシッと組み立てます。ちなみにこのキット、以前はシールだけの供給もありましたが、現在はピストンも含むキットしか供給されていないため、価格も¥10,800/キャリパー(税抜)と大変お高くなっております・・・。この作業を行ったときは旧価格の在庫だったので¥7,600でしたが、ときどきある価格改定で値上がりしちゃたんですよね。シールだけ手配できないか探しているんですが、大きいほうの34mm径のシールはあっても、小さいほうの32mm径のシールが見付からないという・・・。どなたか、ご存知ないかしら?(R100Rで使用されているタイプ以外のキャリパーはシールだけの供給がありますので、価格も比較的リーズナブルです。)

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と、長々と書いている間に、ハイ!できましたー!

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お次はスロットル周りです。ギアをキレイにしてグリスアップし直し、ケーブルもグリスアップします。軽~くなりますように・・・。(願い)

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あ、作業のついでにマスターシリンダーも確認していますが、こちらはフルードが滲んだ跡もほとんど見られませんでしたので、まだ大丈夫かなと思います。刻印を見ると94年の製造みたいなので、いつO/Hしても良い気もしますが、マスターシリンダーのピストンシールは構造的に漏れにくくなっていますから。

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そして、グリスアップしたケーブルですが・・・ワイアに付いたクセがキツすぎて、まったく軽くならないじゃあないかッ!

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なので、さっさと新品に交換します。

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この真っ直ぐピンとした感じ、お分かりいただけるでしょうか。

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さりげなくフューエルホースも交換すれば・・・ハイ、できましたー!

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ウホッ!ホウィールの回り方が違うッ!

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(動画でご覧いただけます。)

ウヒャ!スロットルグリップもスパッと戻っているッ!

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(動画でご覧いただけます。)

おっし、OK!かと思ったら、キャブレターの同調調整のついでに点検した点火時期が・・・ちょっとズレていまして・・・

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ビシッと調整しようと思ったら、イグニッショントリガーとオルタネーターの両方からオイルが・・・ちょっと漏れていまして・・・

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誠に勝手ではありますが、キレイにお掃除して、イグニッショントリガーのO-リングと

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オルタネーターのオイルシールを交換させていただきました。

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ローターコイルのオイルシールとの接触面が少し荒れていたのが気になり、軽く均しておきましたが、すぐにオイル漏れが再発するようなら・・・あらためてご相談ください。

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あとは、今にも千切れそう(大げさ)なシフトペダルラバーを交換したり(チャリン♪)

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ちょっと雲っていたヘッドライトレンズもピカピカにしておきました。キレイなレンズで、明るい新年をッ!ピカーッ!とお迎えくださいッ!と、あのときのモギーが思っていたかどうかは定かではありませんが。オホホ。

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バッチグー!だと思います。

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とうことで、この度はブレーキキャリパーのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!ついでにアレやコレや作業させていただいてしまいましたが、スロットル操作もかなり軽くなりましたし、あまり揃っていなかった同調も上手く取れましたので、これで気持ち良く「走って、止まれる」ようになったかなと思います。エンヂンをしっかり修理したばかりとのことでしたが、モギーが試乗した印象でも、定期的な整備だけでまだまだ距離を延ばせそうな良い車輌に感じられましたので、これからもじゃんじゃん走りにお出掛けしちゃってください。お近くにお住まいですので、また何かありましたらお気軽にご相談&ご来店をッ!
あ、そういえば、子ガモ様がお客様のR100Rを虎視眈々と狙っているとか、いないとか・・・?小耳に挟んでおりますので、くれぐれもお気を付けください。

 

ブレーキキャリパーのO/Hや、スロットル周りの整備、イグニッショントリガーとオルタネーターからのオイル漏れの修理等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R80、キャブレターのO/HとブレーキキャリパーのO/Hと。

遠い昔 はるかかなたの ヨコハマで・・・・

SW

ブァーン!パパパーン!パパパパーン!

SW2

 

と、ちょっと某映画を意識してみましたが、これには訳がありまして・・・

 

実は、6月上旬にちょっと遠方にお住まいのR80にお乗りのお客様から「キャブレターとブレーキのメインテナンスをお願いしたいのですがッ!」とお問い合わせがあり、さっそくご来店&お預かりして作業をさせていただいておりました。ん?6月の・・・上旬・・・だと・・・?からの、有り難いことですッ!アーンド、ブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!

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ちょうどこの頃、なぜかモギーったらバタバタと忙しかったらしく(記憶障害)、こちらのお客様の作業ネタを下書きフォルダに入れたまま忘れていたとか、いないとか・・・。

daikanyama
地獄のミサワより

 

などと、見苦しい言い訳はこのくらいにして、まずはキャブレターO/Hの様子のご報告から。

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それなりに汚れはありましたが、エンヂンを始動した印象は

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アイドリングも安定しており、吹け上がりも悪くありませんでしたので

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状態の良いキャブレターのように感じました。

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が、スターターの動作が異常に重かったッ!ので、コレだけでもO/Hして正解だったと思います。このまま寒い季節を迎えていたら、きっとスターターが戻り切らずにツマラナイ不具合が出ていたんじゃないかと。

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(動画でご覧いただけます。)

で、いつものようにバラバラに分解して確認ッ!ほいさっさー!

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スターターはアレですが、他には特に問題はありませんでした。ただ、ジェットニードルに謎のスペーサー?が取り付けられていましたので、こちらは外しておきました。

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やはり状態は良かったようです。ジャブジャブ洗浄したらピカピカ!になりました。

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どうですかッ!

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あとは、ビシッと組み立てるだけです。

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動きの渋かったスターターも、確認しながら丁寧に組み付けました。

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ダイアフラムとスプリングにヘタリはありませんでしたので、そのまま再使用しています。

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あ、トップカヴァーのネジがステインレスのモノになっていましたので、こちらは交換しておきました。

DS

ハイ、できました。オ~ゥ、ピ~カピ~カ~。

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もちろん、スターターの動作もご覧の通りッ!クイッ、クイッと軽~くなりました。イエス!

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(動画でご覧いただけます。)

そして、キャブレターを元に戻しまして

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せっかくなので、スロットルのギアとケーブルもグリスアップしておきました。

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そうそう、お客様が気にされていたエアフィルターですが、汚れもほとんどありませんでしたので、表面のゴミだけ取り除いて再使用しています。交換すると、けっこうお高いので。

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といった感じで、キャブレターのO/Hについては報告完了ッ!でありますッ!

arimasu

お次はブレーキキャリパーですが・・・、(その2)へ続きます。

 

「まて!もうちょいまてだよー。」

mate

 

(続く)

 

キャブレターのO/Hや、スロットル周りのグリスアップ、エアフィルターの点検も承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、オイル交換からのネジ穴修理とアレやコレや。(その2)

6月上旬にキャブレターのインシュレーターとホーンステイを交換させていただいたR100RSにお乗りのお客様からのてんこ盛りリクエスト、引き続き応えてまいります。

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先にオイル交換とエンヂン周りの作業を終えていますので、本日はライトや照明のLED化からスタートです。使用するのは輸入屋ビーマーさん取り扱いのLEDバルブのセットと、先日、別のお客様が持ち込まれて勉強させていただいたLEDヘッドライトバルブになります。すでに品薄状態みたいですので、試しに取り寄せておいて良かったー。

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まずはテイルランプを

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LEDバルブに交換します。チョロイもんです。

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続いて、ヘッドライト周りを。

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レンズをピカピカに磨きまして

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LEDバルブに交換して

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ヒートリボンを正しく広げて取り付けて

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コントローラーをケース奥に貼り付ければ

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ハイ、できました。まあまあチョロイです。

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おっと、ポジションランプも交換せねば!暑さのせいで忘れるところでしたが、こちらもチョロイもんです。

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あとは、チョット暗いと評判のメーター照明を残すだけになります。そもそも、このメーターの照明は反射式ですので、今時の透過式のモノに比べると確かに暗くて見えにくいですよね。

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以前、こちらの車輌を作業した際にメーターの中がエライことになった苦い記憶がありますので、慎重にバルブホルダーを取り外します。ドキドキ。

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LEDバルブに交換し、ソーッと元に戻します。(ココのバルブは極性に注意が必要です。)

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で、電圧計と時計の裏側に手を突っ込みまして

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この小さなバルブも交換します。手の大きいモギーにはけっこう大変な作業・・・。

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あ、電圧計のトコロのO-リングが劣化して割れていましたので

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新品に交換しておきました。在庫にソコソコ自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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オホ!昼間でも青白い光がッ!これは期待できるッ!

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ハイー、できましたー。

haii

などと、おどけてみせる陽気なモギーですが、ほんとは全然チョロくなかったという・・・。なにこの拭いても拭いても噴き出る汗・・・!なんなの!

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wait

 

~小一時間後~

休憩&水分補給で元気モリモリになりましたので(ウソ)、このままキャブレターのO/Hへとまいります。ファイトー!オー!

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まずはキャブレターをバラバラに分解して、状態を確認します。

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スターターヴァルヴに汚れはありますが、ジェット類に気になるような詰まりもなく

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キャブレター内部の状態は悪くなさそうですし

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しっかり洗浄すれば

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良い状態に戻りそうな気がします。

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ただ、ジェットニードルにちょっと深い傷がありますので、コチラは交換させていただくことになりそうです。

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いつものようにジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄し

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真鍮部品もピカピカにしまして

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ビシッと組み立てます。

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傷のあったジェットニードルについては、やっぱり新品に交換させていただきました。ついでに、その相手となるニードルジェットも穴の状態が気になったので、一緒に交換しています。

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また、交換したガスケットを見てみると、フロートチャンバーのガスケットがちゃんと溝にハマっていなかったようです。フロートチャンバー周辺にガソリンがちょっと滲んでいたのは、コレが原因だったのかもしれませんね。

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てことで、O/H終~了~。良いんじゃあないでしょうかッ!

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せっかくなので、スロットルギアやスロットルケーブルもグリスアップしておきます。

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あ、ケーブルのダストカヴァーがありませんでしたので取り付けさせていただきました。在庫にソコソコ自信あり、モギーモータースです。フフフ。(しつこい)

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そして、キャブレターを元に戻せば・・・

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ハイー、できましたー。

haii

などと、またしてもおどけてみせる陽気なモギーですが、当然、キャブレターのO/Hなんでまったくチョロくありません・・・。なにこの拭いても拭いても拭いても噴き出る汗・・・!なんなの!

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wait

 

~小一時間後~

休憩&水分補給で再び元気モリモリになりましたので(ウソ)、エンヂン始動ッ!からの同調調整ッ!アーンド、試乗チェーック!ウォー!

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白くま「少し頭を冷やしたほうがイイと思うよ、うん。」

shirokuma

・・・。

 

ということで、この度は駆動系のオイル交換やヴァルヴクリアランスの点検、キャブレターのO/Hに灯火類のLED化と、リクエストてんこ盛りの作業のご依頼、有り難うございましたッ!暑さで少しヤラれてしまいましたが、納車まで十分な時間を与えてくださったおかげで、しっかり作業を進めることができたと思います。すでに嬉しいご報告をいただいておりますが、また何か気になるコトがありましたらお気軽にご相談ください。R100RSに乗るにはちょっと厳しい季節ですが、楽しい夏をッ!過ごされますようッ!

 

ヘッドライトやテイルランプ、メーター照明等のLED化や、キャブレターのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、スターターノブの取り付けとキャブレターの点検と。

少し前の作業になりますが、メールにて当店オリヂナルのスターターノブのお問い合わせをいただいていたR100RSにお乗りのお客様が「それでは、キャブレターの点検をお願いします!」とご来店にッ!ウヒョヒョ!有り難いことですッ!

 

が、当店に着くなり泣き顔のお客様?ブホッ!ホワット・ハプン!(何があったんですか?の意)

naki

聞けば、前日にテイルランプ周りの作業をした際にナンバープレートを固定するボルトをしっかり締め付けていなかったそうで、「ナンバープレートをドコかに落としちゃいました・・・」とのこと。プ、プー!

pupupu

じゃなくて、ナンバープレートなしでお帰りいただくのはちょっとアレですので、たまたまあったナンバープレート用のベースを利用して、テキトーに作成してプリントアウトした紙をペタッと貼り付けて対処させていただきました。持ってて良かった、カラーレーザープリンター!イエス、エプソン!

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ナンバープレートはコレでも問題ないと思いますが、検査標章(車検スティッカー)は貼らずにいると罰則の対象になりますので、お巡りさんに停められたら車検証と自賠責保険証を提示して事情を説明してみてください。本気出せば見分けが付かないモノも作れそうですが、さすがに検査標章を偽造したらエライことになりますので・・・。(ナンバープレートが見つからなければ、ナンバープレートとともに検査標章も再交付してもらうしかありません。)

で、ようやく本日ご依頼分の作業に取り掛かります。スターターノブを取り付けて、長さが少し足りない右側のスロットルケーブルも交換しまして

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シートロックのリリースボタンのキャップも取り付けさせていただきました。

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このキャップ、取り付けた方のほとんどが「なんというッ!コレはッ!押しやすいッ!」とお喜びになっておりますので、キャップがなくなっている方は是非どうぞ。価格も¥180/個(税抜)とお求めやすくなっております。

そして、ビシッと同調も調整でき、ご来店時より確実に調子良さげな雰囲気でお帰りになったのですが・・・

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後日、「走行中、エンヂンが突然止まるんですけどー!」とのご連絡がッ!エッ?エッ?なぜに?ホワット・ハプン!

wait

 

~数日後~

電話やメールに出張修理と、色々とサポートさせていただきましたが、結局、お客様のトコロでは十分な点検作業ができないため車輌を引き上げてまいりました・・・。ガックシ。

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あ、気になっていたナンバープレート、ちょっと傷付いているものの無事に見つかったようで安心しました。細かい傷は無理ですが、取り付け部の歪みだけでも修正してみます。

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さあ、原因不明のエンヂンストールをなんとかしましょう!オー!(カラ元気)

まずは燃料系から点検です。

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アイドリングは非常に安定していますし、吹け上がりもまったく問題ないので、エンヂンが突然ストールする原因がまったく思い当たらないんですが、当店での作業後に不調になったとすれば触ったのはガソリンタンクとキャブレターくらいですから、まずはソコから疑うしかありません・・・。

タンクの中はとてもキレイに見えましたが、確認のため洗浄します。

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やはり状態の良いタンクでした。少しゴミが出ましたが、コレが悪さするようには思えません。タンクはOKですね。

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取り外したフューエルコックも確認します。

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バラバラに分解してみましたが、特に問題になりそうな部分はありませんでした。

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コックのレヴァーのクリック感を生む突起が磨り減ってなくなってましたので、たまたまあった中古良品と交換しておきます。

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キレイに洗浄して

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ビシッと組み立てました。ストレーナーは新品に交換しています。

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レヴァーの動作もカチッ、カチッと決まるようになり、滲みも漏れもなく取り付けできました。これで、フューエルコックもOKですね。

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この状態ならココにストレーナーは不要ですので、ホースを交換するついでに外しておきます。

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続いて、キャブレターの点検です。左側を取り外し

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右側も取り外してみたところ、ピストンヴァルヴがズレていることを発見ッ!

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こんな感じで跡が付いちゃってました。

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念のため、簡易的に分解&点検&洗浄しておきます。

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結局、ピストンヴァルヴがズレてはいましたが、このことが突然ストールする原因とは考えにくく、他に問題になりそうな箇所もありませんでした。キャブレターもOKだと思います。

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分解した際、ダイアフラムを固定するボルトのワッシャーが割れていましたので、交換しておきました。

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てことで、燃料系に問題がないことが確認できましたので、さっそく試乗してみます。どうなのよ!(ドキドキ)

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ガーン。やっぱり突然ストールするー。

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しかも、試乗中に何かが落ちた音がしたと思ったら、テイルランプを固定するナットが脱落してました。危うく、今度はモギーがナンバープレートを失くすところです・・・。

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ボルトが斜めになっていたのが原因みたいですので、真っ直ぐ取り付けられるよう修正しておきました。ナットも緩みにくいロックナットに変更しておきましたので、もう脱落の心配はないと思います。フゥ~。

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それと、ETCアンテナのステイも脱落しているッ!ので、なんとかしておきます。ドコに付いてたんだろう・・・?

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と、小さなトラブルは置いといて、ココからが本題です。燃料系に異常がなかったので、こうなると点火系を疑うことになるんですが、こちらの車輌、見慣れないASウオタニの点火システムが取り付けられていまして、それがどうにも気になって検索してみたところ・・・

kensaku
地獄のミサワより

ビンゴ!です。「ノンレヂスター(抵抗なし)タイプのスパークプラグを使用すると、それがエンヂンの不調や失火の原因になることがある」との情報がッ!ありがとう、グーグル先生!

kansya

プラグがノンレヂスタータイプなのはキャブレターを点検したときに確認してましたので、抵抗入りのレヂスタータイプに交換します。これで直るッ!ような気がするッ!

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お客様にも確認したところ、プラグは少し前に交換されたばかりとのことでした。また、お客様からの情報によると、ASウオタニのコイルを使用する場合のプラグギャップは1.1mm~1.3mmに指定されているそうなので、ビシッと調整しておきます。

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モノサスのプラグは通常、熱価が6番のBP6ESなんですが、こちらの車両は7番でもキレイに焼けていましたので、今回は同じ熱価のBPR7ESを使用することにしました。ASウオタニのコイルが「それだけ強い火花で良い燃焼を実現している」ということなのかもしれません。

問題も解決しそうなので、ついでにご依頼いただいた作業を進めます。よーし、頑張るぞー!

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ハンドルパッドを外すと気になるステムトップナットを穴のないモノに交換したり

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ポロリしたETCアンテナ用ステイを当店オリジナルのステイに交換させていただいたり

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クラッチケーブルをグリスアップするついでに、ケーブルをアジャスターに差し込む部分のフェルトシールがなかったので取り付けたりと、ササッと終えるつもりが意外と時間が掛かってしまいましたが、無事に作業終~了~。

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おっと、もうこんな時間!妻が待つおウチに帰らなくっちゃ!

time

 

~翌日~

スパークプラグが原因だったとすればこれで直っているハズですので、再び試乗して確認してみましょう。さあ、今度こそ!どうなのよ!(ドキドキ)

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長めに試乗してみてもエンヂンがストールしないッ!やってやったぞッ!ウゥリィィィ!

uuurrrryyy
ジョジョの奇妙な冒険より

などと書いてはおりますが、当店での作業後に現れた不調とのことで、内心、気が気ではありませんでした・・・。いやー、ホッとしました~。

 

とうことで、この度は突然エンヂンがストールするという謎の症状の修理のご依頼、有り難うございましたッ!あやうく点火系そのものを疑ってエライことになる寸前でしたが、スパークプラグの交換で直って本当に良かったです。それでも、原因究明までちょっと遠回りしてしまった感もあり、お客様にはご負担になってしまったかもしれませんが、結果的により良い状態に整備できましたのでお許しください。実際、エンヂンはかなり調子良いと思います!しばらくは手間も掛からなそうですが、また何かありましたら遠慮なくご相談くださいッ!

 

謎のエンヂンストール症状の点検&修理や、ステムトップナットの交換、ETCアンテナ用ステイの取り付け等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。

気が付けば1ヶ月ほど前のことになりますが、これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださっているR65にお乗りのお客様、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」ということで、わざわざ兵庫から自走してご来店くださいました!まだ寒いのにッ!ほんとにキター!

しかも「暖かくなる頃に引き取りに来ますので、ゆっくり作業を進めてください。」だって!いやん、モギー好みのお仕事・・・。

anago

でも、暖かくなる頃っていつでしょう?夏かしら?(すっとぼけ)

たっぷりお時間をいただいておりますが、それに甘んじるモギーではありません。急ぎの作業の合間にコツコツ進める所存でありますッ!

arimasu

 

てことで、さっそく「始動性が悪く、アイドリングが安定するまでに時間が掛かるんです。」というトコロから確認しました。

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(動画でご覧いただけます。)

アララ、お客様のおっしゃる通り、冷えた状態からの始動性と安定性がとっても悪いです。シリンダーヘッドとキャブレターのO/Hもしているのに、コレは・・・。

なので、ジェットニードルのクリップ位置を変更します。

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どうなのよ!

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(動画でご覧いただけます。)

バッチリですね。ほぼ時間を空けず撮影した動画でコレですから、原因はジェットニードルのクリップ位置で間違いありません。

実はキャブレターをO/Hさせていただいた際に右側がオリヂナルのセッティングのように思ったんですが、左右のキャブレターがチグハグな組み合わせだったため確信が持てず、手元の資料を信じてセッティングしたのがいけなかったようです。といっても、他に参考にできるものがないのでどうしようもなかったのですが、お客様には大変申し訳ないことをしてしまいました。今回のご依頼分の作業をしっかりやらせていただきますので、お許しください・・・。

 

と、一番の問題が片付きましたので、そのまま作業続行です。このプラグコードやフューエルホース、ケーブルの煩雑な感じをどうにかしたいとのことでした。

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フューエルホースについては、コックをストレートタイプからL字タイプに変更することで取り回しをスッキリさせることになりましたので、ついでにタンク内の洗浄も行います。

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コックを外すと、茶色いモノが・・・。

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わずかな量ですが茶色く汚れた水が残っていました。タンクの中は再コーティングされていて、状態も悪くありませんでした。

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で、英国moto-binsから取り寄せたコックに交換。一晩置いても滲みなしでした。イエス!

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お次は、お客様が「ゴリッと重くて疲れるんです。」とおっしゃていたスロットル周りです。確かに、ケーブルの動きがちょっと渋くなってますね。それと、スターター(チョーク)ケーブルもかなり窮屈な取り回しで、スターターの戻りが悪くなってました。

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グリップにはゴリッゴリッという引っ掛かりがあり、スロットル操作が気持ち良くないッ!そして重いッ!

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(動画でご覧いただけます。)

原因の1つはコレ、スロットルギアが2本引き用になっていることでした。

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ケーブルが引き戻された状態で、完全に切り欠きが塞がっているのが分かるでしょうか。

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1本引き用のスロットルギアならこの通り。

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スロットルギアを交換すれば良いだけなんですが、現在入手できるギアはちょっと変更されていて、カヴァーも交換しないと使用できません。ギアとカヴァーの軸部の形状が違うので、新旧を組み合わせられないんです。中古良品の在庫もないため、お客様には負担になってしまいますが、ご了承ください。

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また、ゴリッゴリッという引っ掛かりの原因はグリップ側のギアでした。修正してみても改善しなかったので、中古のグリップに交換しました。

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スロットルケーブルも交換しています。上が外したモノです。

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スロットルギアに繋がるケーブル(右)に変なクセがついていますし、分岐したあとの2本のケーブルもお疲れのようでしたので。

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スターターのケーブルも、こんな具合です。

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さあ、どうなのよ!

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(動画でご覧いただけます。)

良いんじゃないでしょうかッ!まだ少し渋さはあるんですが、これはスロットルギアとカヴァーの一部にちょっと強い接触があるためです。下手に修正するよりも当たりが付くのを待ったほうが良いような気がしますので、しばらくはこの状態で様子を見ていただければと思います。いつまでたっても渋いようなら・・・、あらためてご相談ください。

あ、強引な営業により当店オリヂナルのスターターノブを取り付けさせていただきましたが、このスッキリ感が得られれば納得していただけるんじゃないかと。いかがでしょう?

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さらに、お持ち込みのプラグコードも短縮加工して交換しました。が、このコイルはちょっと気になります。この灰色の樹脂性ボディのコイル、ときどきボディに亀裂が発生して不具合を起こすことがあるようです。もし失火して吹け上がりが悪くなるような症状が現れたら、まずココを疑ってみてください。

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で、上から見ても、スッキリしました!

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どうですかッ!

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やってやったぞッ!

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(動画でご覧いただけます。)

キャブレターのセッティングも正しくなりましたし、スロットル周りを整備して同調も調整し直しましたので、ご来店時に比べると格段にエンヂンの吹け上がりは良くなっていると思います。もう少し作業を進めたら試乗してみるつもりですが、良い感じに仕上がっているようで楽しみです!

ということで、また時間を見て作業を進めます。

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

車輌をお持ち込みいただいた際、お客様からまたしてもお菓子をいただいちゃいました。神戸の名物だそうで、サクサクした食感と甘みのあるクリームに、舌鼓がポンポン鳴りっぱなしでした。星、三ッつです!

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R100RS、始動困難ナリ。(その3)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、整備と修理を進めています。

前回の捜査では犯人逮捕への手がかりすら掴めませんでしたが、捜査対象は確実に絞られてきました。もう少し聞き込みを行い、事件の背後に潜む犯行グループを一網打尽にする日も近そうです。犯人のメボシは付いています。しかし、確実に逮捕するに十分な証拠を揃えるため、地道な捜査は続きます。

これまでの作業で「良い圧縮、良い点火」の点検&整備が終わりましたので、残るは「良い混合気」の確認です。試しに、当店在庫のR100RSからO/H済みのキャブレターを取り外し、交換してみます。

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フツーに掛かって、フツーに吹け上がるじゃん・・・。

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(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事 「犯人は、この街にいるッ!」

てことで、キャブレターをO/Hします。ついでに、せっかくご注文いただいた当店オリヂナルのスターターノブが干渉するので、後付けのフューエルフィルターを取り外し

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カチカチに固くなったホースも交換しておきます。

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このラバースリーヴもカチカチになってましたので、交換になります。

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お客様のほうでもO-リングやガスケットは交換されたそうですが、症状は改善しなかったようです。パッと見、確かに問題があるようには思えませんでした。

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モギー刑事 「どうした、顔色が悪いぞ?まさか、クスリか?」
ダイアフラム「見ての通り(フニャフニャ)、ただの疲れっすよ。やだなぁ。」

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ダイアフラムも張りがなくなっていましたので、中古良品に交換しておきます。ダイアフラムの張りはピストンヴァルヴの動き(反応)に直接関係してきますので、あまりにもヘタっている場合は交換することをオススメします。

モギー刑事 「最近、何か変わったことは?」
バタフライ 「シャフトのヤツ、ちょっと様子が変(動きが渋い)なんすよ。」
モギー刑事 「!」

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バタフライシャフトのO-リングが劣化しているのか、かなり動きが渋いです。これだけ渋いとスロットルの戻りにも影響しそうですので、やはりO/Hして正解でした。

モギー刑事 「あの回転のゆっくりした下降具合の原因は、コイツか・・・?」

ということで、バラバラに分解してキレイに洗浄し

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ビシッとO/Hしました。

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過去に内部の部品を交換されていないのだとしたら、ちょっと気になるトコロはありますが、これで症状に改善が見られるハズです。

捜査の途中ですが、スターター(チョーク)ケーブルの取り外しとフューエルホースの交換のついでに、お客様が気になっていたというエアクリーナーケースのこのズレも修正します。

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ガーン。ダブルナットにされてるー。しかも、まるで締まってないー。

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とりあえず、外したカヴァーとケースを

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洗浄してキレイにします。

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ブローバイホースの辺りから、けっこうオイルが漏れてますね。とりあえず、ホースクランプをしっかり締め付け直しておきます。

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漏れたオイルはココから垂れてきますので、気になる方は点検してみてください。

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トランスミッションの上部にややオイル混じりの砂埃が積もってましたので、キレイにしておきました。

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で、エアクリーナーケースをピシッと取り付け、しっかり固定します。

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エアクリーナーもかなりヤレてましたので、交換しておきました。無理に取り付けられたのか、金属のメッシュもめくれてましたので。

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タンクマウントラバーもかなりお疲れのご様子でしたので

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新品に交換します。

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また、ダイナコイルがしっかり固定できていませんでしたので、

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つか、フレーム側の取り付け部が割れているッ!

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ので、当店オリヂナルのステイに交換して、反対側に移設させていただきました。

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と、寄り道が長くなりましたが、O/Hしたキャブレターを取り付けて、いよいよエンヂンを始動します。捜査も大詰めです。

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ココで、モギー刑事が何かに気付きます。

モギー刑事 「オイ、オマエ何か知ってるな?」
ケーブル  「ギクッ!な、なんも知りませんて!」

にわかに現場がザワつき始めるッ!

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(動画でご覧いただけます。)

スロットルケーブルの動きが渋く、レヴァーがゆっくり戻ってました。ワイアインジェクターでグリスアップして汚れを取り除き、レヴァーの動きも軽くなったッ!

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(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事 「こんなトコロにも協力者が隠れていたのか・・・。」

しかし、まだ主犯格の男は尻尾を出しません。もう一度現場に戻り、聞き込みに走るモギー刑事。(ガックシ)

モギー刑事 「オマエもヤツらの仲間かッ?」
スプリング 「さぁ、知りませんよ。フフフ。」

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元々付いているピストンヴァルヴのリターンスプリング(左)は線径が細く、ピッチも細かいものでしたが、捜査資料によるとこの年式の車輌ではこれがスタンダードなセッティングのようです。試しに太いモノと交換してみても、症状が良くなる様子はありません。

モギー刑事 「クソッ、一体どうなってるんだ・・・。」
カヴァー  「どうかしたんすか、刑事さん?」

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このキャブレターは、トップカヴァー(右)のピストンヴァルヴ挿入部に穴がないタイプですが、穴付きのモノに交換してみても、やはり大きな変化は見られません。トップカヴァーの組み合わせにも変更は加えられていないようです。

ニードル  「刑事さん、なんか探しモノでもあるんすか?フヒヒ。」
モギー刑事 「うっさい、すっこんでろ!(逆ギレ)」

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ジェットニードル(下)のクリップ位置も、捜査資料ではこれがスタンダードセッティングとなっています。試しに変更してみますが、ココでも大きな変化は見られません。

こうして幾つか気になるトコロを確認してみましたが、アイドリング時の混合気の薄さと回転がゆっくり下降するという症状は消えません。そしてついに・・・

モギー刑事  「犯人は・・・オマエだッ!」
スロージェット「グッ、グゥ~。」

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元々付いていたスロージェット(左)を新品に交換したところ、あっさり解決しました。ジェットの番手もスタンダードセッティングの#45、パッと見、穴もキレイに通っていましたが、わずかに詰まりがあったようです。ネジ山の先の形状に違いはあるものの、新品と同じサイズまで穴を修正したところ、元のスロージェットでも症状は再発しませんでした。バンザイ!

犯人確保ッ!確保ッー!

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(動画でご覧いただけます。)

ということで、ようやくフツーのメーターの針の動きになりました。

実は、スロージェットがアヤシイことは初めから分かっていたんです。パイロットスクリューの戻しが異常に多かった時点で、スロー系に何かしら混合気を薄くさせる原因があるとニラんでました。しかし、そこは敏腕デカ、モギー刑事。丹念に証拠を積み上げてこその犯人逮捕が信条なのです。(おかげで、すんごく時間が掛かりました・・・。)

モギー刑事  「しかし、まだこれで終わりじゃない・・・。」

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左シリンダーヘッドカヴァーから少しオイルが垂れているッ!

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ので、増し締めします。トホホ。

エンヂンの後側からも、ちょっと垂れてますね。あとでエンヂンをキレイにしたら、漏れてる箇所を確認します。

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以上、やっとフツーにエンヂンを始動でき、フツーに回転が上昇/下降するところまで整備&修理が終わりました。残す作業もあと少しですが、意外と大変なモノになりそうです。

 

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

「請求書を見ても高いとは言いませんよ」

 

犯行グループの全容解明まで、捜査の手を緩めるつもりはないッ!決意を新たに現場へと戻って行く、モギー刑事なのであった・・・。

 

(続く)

 

キャブレターに起因する吹け上がりの悪さの点検&修理、動きの渋いスロットル操作の整備から、ダイナコイル用ステイの交換まで、お任せくださいッ!