何を言っているのか。(その4)

先日ご紹介した「何を言っているのか。」のR100RS、さっそく整備と修理を進めています。

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ステムベアリングの交換、フロントフォークのO/H、そしてフロントブレーキのO/Hも終えましたので、引き続きキャブレターのO/Hとガソリンタンクの洗浄と作業を進めていきます。

まずはキャブレターの取り外しなんですが、なぜかホースバンドがなかったり

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片側だけフューエルホースが交換されていたりするので、あとで忘れずに対応することにします。

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で、キャブレターとスロットルケーブル、スターター(チョーク)ケーブルが外れました。

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スロットルケーブルの状態は良くないですね。切れかかってはいないものの、中のワイアに変なクセがついていて、このフリーな状態でもワイアの動きが非常に渋くなっています。特に、左側はケーブルのアウターエンドが外れてしまっていて、最初に点検したときの遊びの少なさの原因になっていました。これは交換しないとダメですね。

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ん?バタフライシャフトのホルダーがちょっと曲がってます。要修正ですね。

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バラバラに分解してみると、

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なぜか左キャブレターだけヒドく汚れ、腐食した感じです。

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フロートチャンバーも左だけ変な汚れ方をしています。

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内部の状態は比較的良さそうでしたが、メインジェットホルダーのO-リングがこびり付いて残っていました。ひょっとしたら、左側のコックが慢性的にガソリン漏れを起こしていて、車輌が不動だった間もフロートチャンバーにガソリンが少しずつ供給され続け、徐々に変質していくガソリンに侵されていたのかもしれません。

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ということで、徹底的に洗浄します。かなり良くなりそうな手応えを感じるッ!

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キャブレターボディの各通路やジェット類の穴ももちろんですが、フロートチャンバーにあるオーヴァーフローしたときのためのドレインパイプの穴の通りまでしっかり点検、清掃しました。

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あまりドレインパイプが詰まることはないと思いますが、このキャブレターは完全に塞がっていました。そのままにした場合、オーヴァーフローした際にガソリンの行き場がなくなり、一部はキャブレターから漏れ出しますが、多くはシリンダーヘッド側へ流出することになります。走行中であればプラグがカブる程度で済むかもしれませんが、長時間の停車となると予想できない量のガソリンがシリンダーヘッド内に浸入することになります。気付かずにそのままエンヂンを始動すれば、最悪の場合、ウォーターハンマーによりエンヂンに深刻なダメーヂを与えることも十分あり得ます。
不測の事態を避けるためにも、車輌から降りるときは必ずフューエルコックをOFFにする習慣を身に付けていただければと思います。

余談になりますが、ついでにフロートを固定するピンについても。
よく見ると、ピンには片側にギザギザの加工が施されています。なので、ピンを外すときは加工されていないほうから加工されている側へ、細い棒で打ち抜くようにしてください。そうすれば簡単に外れます。逆に打ち抜こうとすると、なかなか外せず、このように傷を付けることになります。
(ちょっと分かりにくいですが、右側が元々のギザギザに加工された側になります。)

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本題に戻り、O-リングやガスケットを交換して組み立てていきます。

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スロットルレヴァー、スターターレヴァーも正しく取り付けます。

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ダイアフラムがちょっとヘタってましたが、破れはありませんでしたので再利用しました。気軽に交換するにはちょっと高いんですよね・・・。

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スロットルバタフライもピタッと位置が合いました。曲がっていたバタフライシャフトホルダーも修正済み。

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どうですかッ!

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かなり良い状態に戻せたと思いますッ!(確信)

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せっかく上手くO/Hできたのに、インテイクマニフォウルドとの接続部のラバースリーヴがカチカチでは台無しです。ひび割れと変形がヒドいときは、迷わず交換しましょう。

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まだまだ認知度は低いですが、当店オリヂナルのスターターノブも取り付けて、キャブレターのO/Hは完了ですッ!
あ、ホースバンドとフューエルホースも忘れていませんよ。

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続いて、スロットルケーブルです。
状態の良い1本はそのままで、キャブレター側の2本を交換します。新品でも最初からワイアインジェクターでグリスアップ(注油)しておけば、持ちがグンと良くなると思います。あとは車検整備の度にグリスアップするだけで、そうそう動きが渋くなることも傷むこともないハズです。

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スロットルのギア部もグリスアップしてケーブルを取り付ければ、

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できました!

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やっぱり、スターターケーブルがないとスッキリするわぁ。ほんと、スッキリするわぁ。(宣伝)

にしても、このエアクリーナーの汚れ具合は・・・。もしかして、試乗したときのパワー不足の一因かな?中古のエアクリーナーで恐縮ですが、もう一度試乗できるようになったら交換して確かめてみます。

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キャブレターの作業が終わったので、お次はガソリンタンクです。

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ガソリンで数回共洗いして、こんだけのゴミと水が出てきました。内部の状態にもよりますが、防錆塗料が十分残っているようなら、洗浄だけで再コーティングはしないほうが良いと考えてます。どうも上手く再コーティングできる気がしないんですよね・・・。

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フューエルコックはL字タイプの新品に交換するつもりですが、外したストレートタイプのコックも分解、洗浄して修理用の部品にします。O/Hも可能ですが、部品代と工賃を考えると余りメリットがないことに最近気付きましたので・・・。

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分解ついでに状態も確認しておきます。
レンコンとも呼ばれるこのシール、穴の変形や磨耗がスゴイですね。こりゃ、コックが正しい位置でOFFにならないわけです。こうなると交換するしかありません。

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ストレートタイプのコックはご覧のようにストレーナーが小さいので、タンク内の防錆塗料が剥がれたカスが溜まってしまうと、ガソリンの流量不足につながります。

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コックのボディ内部にもけっこうカスが溜まってますね。

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てなわけで、交換するならストレーナーが大きいL字タイプのコックほうが良いと思います。タンクを外して置いておく際も、コチラのほうが床敷きにも置きやすいですし。

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おっし、漏れも滲みもなく取り付けできました!

と、ココまではイレギュラーな修理&整備がメインでしたが、ようやく一段落しましたので、引き続き通常の車検整備の作業を進めていきます。
元々、今回のご依頼は車検整備による車輌のリフレッシュが目的だったんです。なのに、予想外の不具合があちこちにあって、かなり寄り道した感じになってしまいました。また、当初予定していたご予算よりも作業が大幅に増えてしまい、なんだか申し訳ないことに・・・。その分、ビシッと整備しますので、期待してお待ちを!

 

てことで、いつもとはちょっと順番が違いますが、ハンドル周りの作業がほぼ終わっていることもあり、クラッチレヴァーとケーブルを先に片付けます。

レヴァーを取り外してケーブルエンドも外したら、ケーブルをワイアインジェクターでグリスアップします。ケーブルエンドはグリスが古くなってカチカチに固まっていてなかなか外れず、ワイアの動きもかなり渋かったです。このままの状態で使い続けていると、そのうちクラッチケーブルがブチッと断線しますので、クラッチレヴァーが重い、渋いと感じる方は早めの点検をオススメします。(経験者談)

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レヴァーやピヴォットボルトをキレイに洗浄し、

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レヴァーホルダーもキレイにしてグリスアップして組み付ければOKです。
アラ、軽~い!何、このレヴァー!(誇張表現)

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オイルも未交換の状態で入手されたそうなので、交換します。
抜いたオイルはエンヂン、トランスミッションともに真っ黒で、トランスミッションのドレインボルトにはこんもり鉄粉が付着してました。この程度ならまだ問題になりませんが、フィラーボルトやドレインボルトのガスケットは、サイズの合った純正部品を使って欲しいですね。

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オイルフィルターも履歴が不明なので交換しておきます。

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しっかりキレイにしてやるッ!

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しかし、このO-リングの変形っぷりときたら、断面が四角くなってます。おそらく長期間に渡り交換されてこなかったんだと思います。オイルクーラーの取り出し口がオイルで汚れているのも、O-リングのシール性が落ちていたからですね。

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間違って組まれたフィルターが意外と多いのでいつかまとめようと思っていますが、フィルターを挿入するキャニスターの口(クチ)がこのように切りっぱなしになっている場合、

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まずこのスペーサーを必ず入れてから

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O-リングを取り付け、

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オイルクーラー取り出し口(またはフィルターカヴァー)に紙製ガスケットを付けて

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取り付けます。

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2本サスのほとんどがキャニスターの口が切りっぱなしのモノですので、この組み合わせを基本にしてください。合わせ面をキレイに均して組めば、まず漏れることもありませんので。

また、2本サスのオイルレヴェルゲーヂを兼ねたこのフィラーボルトの金属製ガスケット、特に拘りがなければ当店ではO-リングに交換しています。個人的に長年使用した経験から、適当な材質のモノであれば長く使えますし、純正よりも漏れにくく、また締め込むのも緩めるのも容易になりますのでオススメです。

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もちろん、オイル交換する際にガスケットの当たり面をキレイに均しますので、純正のガスケットでも漏れにくくすることは可能です。

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トランスミッションも同様です。

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オイルを抜いている時間に、シフトペダルも清掃、グリスアップします。ホースで代用されているシフトペダルラバーも、ついでに交換しちゃいます。

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モノサスではO-リングが入れられているのであまりグリスの劣化はヒドくなりませんが、2本サスの場合、こんな感じでグリスが固くなって動きが渋くなっている車両は多いです。

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クラッチリリースアームも清掃、グリスアップします。この車輌ではモノサス以降に見られるピヴォット部にニードルベアリングを使用したタイプが使われていますが、ココのグリスが古くなってカチカチになって、このベアリングとスリーヴの動きが渋くなっている車輌も多いです。

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また、このタイプのリリースアームではゴム製のベローズがダストカヴァーとオイルシールを兼ねていますので、破れている場合は交換になります。この車輌では、ベローズがアームに接着されていて取り外すときに破れそうになりましたが、なんとか大丈夫そうです。フゥ。

外した部品を元通りにしっかりと取り付けて、オイルを忘れずに注入すればトランスミッション周りの作業は終了です。イエス!

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以上、車検整備で行っている作業の一部を紹介して、本日は終~了~。

エンヂンオイルも交換したので、次も車検整備の作業、エンヂンのヴァルヴ周りの点検と調整をメインに進めていきます。ファイト、俺!

 

(続く)

 

キャブレターのO/Hやガソリンタンクの洗浄、オイル交換だけでなく、疎かにされがちな車検整備も、お任せくださいッ!

何を言っているのか。

い…いや…

体験したというよりは まったく理解を 超えていたのだが………

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「集めた部品から1台のバイクを仕上げるつもりでいたら いつのまにか 出来上がった1台のバイクが目の前にあった」

な… 何を言っているのか わからねーと思うが

おれも 何をされたのか わからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

催眠術だとか超スピードだとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ……

グググ
ジョジョの奇妙な冒険より

てことで、急遽、R65(2本サス)にお乗りのお客様からR100RSの整備のご依頼をいただきました。

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元々、集めた部品から1台仕上げるというお話は聞いていたんですが、まさかその前に1台購入されるとはッ!

確かに、これからの季節にはR100RSは最高の乗り物ですからね、分かります。
分かりますが、分かりますがッ、分かりますがッー!

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で、車輌の状態ですが、とりあえず車検を通しただけという感じらしいです。走行距離は47,600km。前オーナーによれば「幾つかの不具合は事前に分かっているので、そこだけ直せば安心して走れるようになる」とのことだそう。今後の計画もあり、お客様は「なるべく低予算で!オナシャス!」とおっしゃっていますから、応えないわけにはいきません。
触ってみないと分かりませんが、なんとかしましょう。やってやるッ!

てことで、さっそくエンヂンを始動してみますが、スロットルケーブルに遊びがまったくなく、タコメーターの回転の上がり方、下がり方がなんかオカシイ。アイドリングも1,500rpm以上になってます。

左側キャブレターのケーブルのアジャスターを見ると、完全に締め込まれているのにまだ遊びがないッ!

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通常、右側のアジャスターくらいの余裕があるハズなので、このくらいの遊びが作れないとなると

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スロットルのギアの噛み合いがズレてますよね、やっぱり。

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正しくは、こうです。

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チェーンの付いたギアとスロットル側のギアの合わせマーク(|)が一致してるのが分かるでしょうか。おそらく、カヴァーを閉じるときにギアがズレてしまったんだと思いますが、歯が一つズレただけでもケーブルの遊びに大きく影響しますので、注意が必要です。(経験者談)
この車輌のケーブルはパンパンに張っていましたから、アイドリング時でもスロットルがちょっと開いたままになってしまい、結果、回転数が高くなっていたんだと思います。

簡易的にキャブレターの同調を取って調整し、さあ、これで試乗に行けるかと思いきや、いざ走り出してみると、今度は上手く前に進みません。R100RS本来のトルクがまったくなく、まるで片肺になったときのようなパワー感。店を出て30mも行かないトコロでUターン、すぐに店に戻り点検します。

左右のシリンダーがしっかり熱くなっていますので、片肺じゃありません。こういうときは、点火時期が狂ってたりするもんなんですが

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点検してみると、ビシッと安定してました。回転数を上げると、最大進角のFマークまでしっかり進角もしています。となれば、次に疑うのはキャブレターです。

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ビンゴッ!片側のキャブレターのメインジェットが完全に塞がっているッ!

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とりあえず、キレイにして目詰まりを直しました。

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スロージェットも、やはり片側がゴミで塞がり気味だったので

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キレイに穴が通るようにします。

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エンヂンを始動してみると、明らかに力強く回転が上昇しているッ!

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(動画でご覧いただけます。)

チャーヂランプが薄っすら点いたままになっているのが気になりますが、回転を上げたときの充電電圧は13V後半でしたので、とりあえずはOKということにしておきます。
それよりも、ひょっとすると前オーナーが言っていたという不具合箇所の一つ、クラッチ板の滑りというのはこのトルクのなさのことだったのかもしれません。正直、あんなトルクでクラッチ板を滑らせることはできませんから。だとすると、心配事が一つ消えたことになります。バンザイ!

ついでに、クラッチレヴァーの遊びもほとんどなかったので
(アジャスターは目一杯まで締めこまれています。)

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リリースアーム側のボルトを調整し、適度な遊びを作りました。

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さあ、これでもう一度試乗にッ!と思ったんですが、近所を少し走っただけで怖くて帰ってきてしまいました。とにかく、40~50km/hでハンドルがブルブル震えるッ!

今までにも何台かハンドルの振れは経験してきましたが、コレほどのブレは初めてです。40km/h付近から常にブルブル震えていて、いつ大きく振られるかと思うと怖くて走っていられません。お客様は自走でご来店くださったんですが、何もなくて本当に良かったと思うくらいです。

ただ、「低予算をご希望の割りに、けっこう大物やん・・・」と思わせたクラッチ板の滑りはなさそうなので、その分、ステムベアリングの整備やキャブレターから出てきた水とゴミへの対処、

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本来、この位置で止まるはずのガソリンが

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この位置じゃないと止まらないフューエルコックの交換等、別の作業に予算を当てられると思います。

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不安なく、しっかり乗り出せるように整備するとなると、当然それなりのコストがもう少し掛かってしまいますが、短い試乗ではあったものの車輌の状態はマズマズだと感じましたので(ハンドリングは論外でしたが)、良い買い物だったんじゃないかと思います。

ご友人とシェアされる車輌とのことですので、お二人が存分に楽しめるよう、予算に応じた整備をビシッとさせていただきます。ご安心&お任せくださいッ!

 

(続く)

 

「個人売買で中古車を買ったけど、コレってどうなのよ?」と愛車の状態に疑心暗鬼な方、試乗による点検とダメ出しも、承っておりますッ!

R45、エンヂンの整備と始動確認。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

キャブレターをO/Hしてエンヂンが掛かることを確信したので、始動前にエンヂンの整備をします。

まずはオイル交換です。エンヂンオイルは当然、こんな感じですが

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トランスミッションからは水が、水が?水がッ!出てきているッ!

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それも、1.6リットルも。

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通常、トランスミッションには0.8リットルのオイルが入りますから、倍くらい水が混入していたことになります。いくらトランスミッションに水が浸入しやすいと言っても、こんなに入っていたのは初めてです。こりゃ、O/H決定ですね。ギアやシャフトにダメーヂがあまりないと良いんですが。

気を取り直して、ロッカーアームの点検とヴァルヴクリアランスの調整をします。幸い、ロッカーアームにもヴァルヴのステムエンドにも異常はありませんでした。一安心です。

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屋外で長期保管されている車輌は、どうしてもココに水が入ったり、汚れが溜まったりしますので

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しっかりキレイにしておきます。

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オイルフィルターの状態も不明なので、交換しておきます。

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フィルターカヴァーの当たり面をキレイに均したら

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スペーサー、O-リング、ガスケットを正しく組み合わせてフィルターを取り付けます。

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オイルフィルターの組み付け時、けっこう間違えてスペーサーやガスケットを使用されている車輌があります。不安な方、ご相談くださいッ!

不動車ということもあり、ちょっと気になるオイルパンも取り外します。

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スラッヂはそれなりに溜まっていましたが、嫌な金属粉は混じってませんでした。またまた一安心です。

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キレイに洗浄してやれば

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ご覧の通り。

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てことで、オイルを交換してエンヂン始動ッ!

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(動画でご覧いただけます。)

あっさり掛かり同調も決まったッ!

点火時期もビシッと安定しているッ!

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心配した排気漏れもなしッ!

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うーん、こうやってエンヂンが無事に掛かるようになるのは、何度やっても嬉しいですね。しかも、予想に反して調子の良さそうなエンヂンなんで、尚更です。

洗浄しておいたガソリンタンクもすっかり乾いたので、在庫していたO/H済みのL字タイプのコックを取り付けて、車体に戻しました。

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ココまで来ると、俄然その気になるー。

さて、明日は引き摺りのキツいフロントブレーキの作業です。やってやるッ!

 

(続く)

 

不動車のエンヂンの整備、始動確認も、ご相談くださいッ!

R45、エンヂンの始動確認とキャブレターのO/H。

なかなか売り上げの伸びない兄の店を案じ、兄想いの優しい弟が「最近、BMWが気になんだけど!一年くらいで、カッコイイの仕上げてくんない?」などと右も左も分かってないようなコトを言ってくれたので、とりあえずあてがうことにしたR45、さっそく登録に向けて整備を開始しています。

まだ何も手をつけていませんが、1~2年前にエンヂンの始動を確認しているそうなので、まずは興味本位で新品のバッテリーに交換してエンヂンの始動を試してみます。インテイクマニフォウルドを覗いたところ、とりあえずオカシナことにはなってなさそうなので。

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完全に片肺ですッ!

イグニッションコイルを点検しても問題はなかったんですが、コイルがコンニチハしていた理由が

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分かりましたので(ステイが取れているッ!)

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ソッコーでダイナコイルに交換しました。

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で、原因はキャブレターにありましたので

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こちらもソッコーでO/Hします。

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ちなみに、右側キャブレターのスロージェットとメインジェットが完全に目詰まりしてました。各ジェットの通路をキレイに通したんで、これでエンヂンはすんなり掛かると思います。

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それと、試しにエンヂンを始動したとき、ちょっとセルモーターの回り具合が怪しかったので

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在庫しているO/H済みのValeo製セルモーターに交換しました。これで、ますます始動し易くなりますね。(セルモーターのO/Hについては、コチラで紹介しています。)

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また、ブローバイガスのホースにスポンヂ?のようなものが挿入されていたので、コレも取り除きました。

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取り外したカヴァーも、検査官の心証を良くするためキレイに洗浄しておきます。

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どうですかッ!

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キャブレターには、当然、当店オリヂナルのスターターノブがッ!

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なんかノッてきたので、この勢いでガソリンタンクも洗浄してやるッ!

バァーン!

 

水しか入ってませんでした。

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フゥ。何度かガソリンで共洗いして水分もゴミも取り除けたので、フューエルコックも分解、洗浄しておきます。このストレートタイプのコックはあまり好きじゃないので、L字タイプのモノに変更するつもりですが。フゥ。

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とりあえず、エンヂンを始動できそうな手応えは感じられたので、今日の作業はココまでです。

さあ、明日はエンヂンを整備して、いよいよ本格的な始動確認まで進めますよー。

 

(続く)

 

しつこいようですが、不動車を起こしたい方、ご相談くださいッ!

R100RS、オイル漏れ修理と始動不良の点検。(その2)

オイル漏れ修理で入庫しているR100RS、内燃機加工屋さんからシリンダーヘッドが戻ってきましたので、作業再開です。

通常2週間のところ、数日早く仕上げてもらったので、こちらも頑張って作業に取り掛かります。レッツ・ゴー!

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打ち換えたヴァルヴガイド、ピカピカですね!
もちろん、指先で感じられるようなガタつきもほとんどありませんッ!

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今回、ヴァルヴフェイスを研磨してシートリングもカットし直してもらっているので、当たりは悪くないんですが

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ヴァルヴの擦り合わせを行い、確認しておきます。
しっかり閉じますように。(祈り)

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で、キレイに洗浄してシリンダーヘッドを組み立てます。ピカピカ~。

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シリンダーヘッドを組み付け、ヴァルヴクリアランスを調整すれば

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バッチリです。良い感じに組めたんじゃないでしょうかッ!

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それにしても、状態の良い車輌です。
ヘッドカヴァーを固定するスタッドボルトまでピカピカです。当然、ガスケットなしでカヴァーを乗せても、ピタッと面が合っちゃいます。これなら、オイル滲みすら起こりませんね。

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てことで、無事にエンヂンが元に戻りました。

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続いて排気系。シリンダーヘッドのネジ山もご覧の通りの良好な状態ですが、次回の取り外しを考え、しっかりアンチシーズを塗っておきます。

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できました。

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あとはキャブレターを戻せばエンヂン始動となるんですが・・・

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ピストンヴァルヴの汚れが気になったんで

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取り出して洗浄しちゃいました。

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といっても、汚れてはいるもののピストンヴァルヴの動きは悪くありませんでした。日常的に乗られている車輌ならあまり問題にはならないと思いますが、このまま汚れが付着していけばそのうち渋くなりますからね。あまり乗られない車輌だと、そのうち固着することもあります。なので、せっかくですのでスムースな動きに戻ってもらいました。

さらに、エンヂン洗浄中に気付いたオイルフィルターのガスケット。モノサス以降の車輌では、この紙製のガスケットは基本的に不要なんです。
おそらく、どこかのタイミングで使用され、その後のオーナーも同じように倣って使ってきたからだと思いますが、本来の白いO-リングによるシール性を損なうだけでなく、油圧の低下を招いたりしますので、ご注意ください。

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むしろ、モノサス以降のエンヂンの場合、この白いO-リングを嵌めたときのハミ出し具合をよく確認してください。指先で触ってO-リングがしっかりハミ出ていれば良し、取り付け面とツライチのようであればスペーサーを追加します。

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あとは、取り付け面をしっかり均してキレイにし、元通りに組めばOKです。

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というわけで、オイルも交換してエンヂン始動ッ!

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(動画でご覧いただけます。)

点火時期もビタッと安定していますッ!

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んが、フロントカヴァーを取り付けようとしたところ、ダイオードボードのマウントが破断してました・・・。

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(動画でご覧いただけます。)

在庫がないので慌てて注文、明日にも届く予定です。マウントが届き次第、交換して最終確認しますので、週末の納車には十分間に合うと思います。もうしばらくお待ちください。

 

(続く)

 

シリンダーヘッドのO/Hだけでなく、オイル交換やフィルター交換、不意のダイオードボードのドラブルなども、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、ウィンカースウィッチの修理とスターターノブの取り付け。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、無事に登録も終え、販売に向け慣らしと試乗を進めています。

先日、お世話になっている業者さんのトコロまで塗装の依頼に行く予定があったので、試乗も兼ねてR80で行ってみたんですが、ちょっとウィンカースウィッチの調子がオカシイ。左にスウィッチを入れると、位置によって正常に点滅したり、しなかったりします。おまけに、メーター上のインヂケーターの点滅動作も不安定になることがあり、このままでは納車できません。
やっぱり、実際に乗ってみないと現れない症状ってのがありますね。

てことで、さっそくウィンカースウィッチを修理します。
すでにハンドルに取り付けてしまっているのでちょっと作業しにくいですが、なんとか分解できました。

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接点の接触不良を疑ってたんですが、やっぱりココっぽいですね。

接点を磨いてキレイにし、ついでに各部の動作も確認して

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元通りに組み立てます。
プリントされたマークにヤレた感じはありますが、スウィッチ自体はカチッとした操作感があり、非常に良い状態です。

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インヂケーターの点滅動作も怪しかったので、ウィンカーリレイの端子も見直しておきました。

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バッチリです!安定して動作するようになりました。

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ついでに、せっかくキレイに仕上げたスターター(チョーク)レヴァーですが、やっぱり当店オリヂナルのスターターノブに交換することにします。
ご覧の通り、ETCのパイロットランプにケーブルが重なって、なんか気になるんですよね。

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それに、スターターケーブルを外すだけで

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エンヂンの上側もけっこうスッキリするんです。

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どうですかッ!このハンドル周りの軽快な感じッ!

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我ながら良いモノができたと思いますので、是非!

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それにしても、このR80はイイ!ですね。
これの新車に乗ったことはもちろんありませんが、まるで新車を思わせるカッチリした車体の印象と、滑らかで力強く回るエンヂンのフィーリング。何台も触ってきましたが、この車輌はかなり良い仕上がりだと思います。

早く慣らし&試乗を終わらせて、販売しなければ!

 

(続く)

 

ウィンカースウィッチの修理や、スターターノブのご注文も、承っておりますッ!

長期不動のR80、トランスミッションとキャブレターの取り付け。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

エンヂンも組みあがったので、先にO/Hしておいたトランスミッションとキャブレターを取り付けます。

フレームを簡単に保護しておいて

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トランスミッションを取り付けます。

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エアクリーナーケースを乗せて、トランスミッションの上側2箇所も固定します。

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クラッチリリース周りもベアリング等の状態を確認し、しっかり組み付けます。

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新品のエアクリーナーを取り付けて、

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キャブレターも取り付ければ、だいぶカタチが見えてきました。

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スピードメーターケーブルの防水ブーツもカチカチに劣化していたので、新品に交換です。

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ココのブーツがダメになると、トランスミッションへの水分の浸入の原因になりますので、ゴムが劣化していたら迷わず交換しちゃいましょう。

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てことで、できました!

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エンヂン始動まであとちょっと。キャー!

 

(続く)

 

エンヂン周りだけでなく、トランスミッション周りの作業も、ご相談くださいッ!

長期不動のR80、キャブレターO/H。

ちょっと前に仕入れた長期不動のR80、少しずつ再生に向けて進んでいます。

シリンダーヘッドを内燃機屋さんに預けている間に、できる作業を進めます。
てことで、キャブレターのO/Hです。

やっぱり、まずは洗浄から。

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汚れはキレイに落ちましたが、

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あの白く粉を吹いていたフロートチャンバーには

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まだ白いのが残ってますね・・・。もう一頑張りしますッ!

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真鍮部品も汚れを落とし、ジェット類は通路の詰まりを確認します。

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レヴァーやネジ類もキレイにします。

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O-リングを交換する前に、真鍮部品は磨いてやりました。ピカピカしてキレイですね。

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で、組み立てです。

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ニードルヴァルヴの状態もマズマズなので、再利用して様子を見てみます。

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フロートも見た目ほど悪くなさそうです。

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ビシッと油面調整してやります。

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錆が回っていたバタフライ周りも

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ココまでキレイになりました。
腐食の跡は残りましたが、使用には問題ないですね。

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ピストンヴァルヴ、ダイアフラム、トップカヴァーを取り付けて、

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スターター(チョーク)も向きに気をつけて取り付けます。

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スターターとスロットルのリターンスプリングは錆が酷かったので、新品を奢りました。

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できました!

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こうなると、エンヂンに火を入れるのが待ち遠しくなりますね。

 

(続く)

 

長期不動車でも、なんとかなります。ご相談くださいッ!

さっそく、スターターノブの取り付け。

仕入れたばかりのR100RS(2本サス)、順調に不具合を洗い出してます。

今回は不具合ではありませんが、先日外したままにしていたスターター(チョーク)ケーブルの代わりに、完成したばかりのスターターノブを取り付けます。

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キャブレターを外せば、取り付けは簡単です。

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スターターノブを引くと、こんな感じになります。

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機能はそのままに、見た目の印象がかなりスッキリしますね!

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手の大きい人でもストレスなく操作できます。

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ハンドル周りもこんな感じ!

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自分で言うのもなんですが、かなり良い製品になりました。

 

ご注文、お待ちしておりますッ!

スターターノブ。(販売終了)

(2020年をもって販売を終了しておりますが)当店オリヂナルのスターターノブをご紹介しますッ!

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2V-OHVの車輌のスターター(チョーク)ケーブルって、ちょっと煩わしいと感じたことありませんか?
多くの2本サスの場合、あの硬いケーブルがなくなることでキャブレターの脱着が楽になります。モノサスの場合、やはりキャブレターの脱着が少し楽になりますが、それに加えて左ハンドル周りのレヴァーとケーブルを省略できるので、見た目の印象もかなりスッキリさせることができます。タンク下に通るケーブルも少なくなりますので、整備性も多少良くなりますし。

スターターノブとオリジナルアジャスターの材質は、いわゆるエンヂニアリングプラスチックで、耐候性、耐熱性、耐溶剤性に優れた素材になります。
長期の使用でも、劣化することはほぼありません。ただし、酸には弱いため、その点のみご注意ください。
また、スターターノブに挿入されたロッドはΦ1.2のステインレス製で、硬く、錆にも強くなっています。

スターターノブ
¥1,000/個(税抜き)

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オリヂナルアジャスター
¥800/個(税抜き)

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ケーブルエンド(Φ6×7)
¥100/個(税抜き)

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ブラインドキャップ(ハンドル側スターターレヴァー用)
品番:3272 1234 724 ¥900/個(税抜き)

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車輌によって必要なものが異なりますので、ご希望の部品をお選びください。
基本的にバラ売りですが、ケーブルエンドの取り付け(はんだ付け)もご希望であれば対応致します。また、車輌をお持ち込みいただければ、取り付け作業も承ります。

 

エアクリーナーケース左側にスターターレヴァーがあるタイプ

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2本サスの車輌に多い、エアクリーナーケース左側にスターターレヴァーがあるタイプの場合、トップカヴァーにアジャスターを取り付けて、スターターノブのロッドをスターター部のレヴァーに固定するだけです。

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こんな感じで、レヴァーの固定具にロッドを通してナットで締め付けます。
注意! レヴァーが確実に押し下げられている状態で固定してください。

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ロッドを固定したら、スターターノブとアジャスターの間に0.5mm程度の隙間を設けてアジャスターを固定してください。

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ちなみに、このレヴァーもまだ純正部品が供給されていますので、ちょっと高いですが新品に交換することも可能です。
品番:1311 1335 315 ¥1,260/個(税抜き)

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また、使わなくなったスターターケーブルを外すには、エアクリーナーケースを取り外す必要があります。

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エアクリーナーケースを外したら、スターターレヴァーを固定しているケース裏側のナットを緩めます。
注意!表側のマイナスネジを緩めようとしても、上手く外れません。最悪、マイナスネジを捻じ切ることになります。

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ケース裏側のナットを外すと、スターターレヴァーが取り外せます。

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スターターレヴァーのマイナスネジを外し、レヴァーを分解します。

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ケーブルを外したら、レヴァーを元通りに組み立てます。
ケーブルが挿入されていたギア付きの部品は、レヴァーを完全に戻したときに抜けない位置にセットします。

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組み立てたスターターレヴァーをエアクリーナーケースに取り付け、ケースを元に戻します。
(スターターレヴァーも外したい場合は、適当なゴムキャップ等で穴を塞いでください。)

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ハンドルにスターターレヴァーがあるタイプ

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モノサス以降の車輌に多い、ハンドルにスターターレヴァーがあるタイプの場合、ケーブルエンド(通称:タイコ)が必要になります。

ちなみに、Φ40とΦ32ではロッドの長さが異なりますので、スターターノブへのジャスターとケーブルエンドの取り付けもご希望の場合は、キャブレターの口径をお知らせください。

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Φ32の場合
アジャスターの先端からケーブルエンドの端まで、55mmくらいになるようにします。

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Φ40の場合
アジャスターの先端からケーブルエンドの端まで、64mmくらいになるようにします。

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アジャスターにスターターノブを通してから、ケーブルエンドをはんだ付けして取り付けます。
注意!ステインレス製ロッドですので、ステインレス用はんだを使用してください。

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当店では先端を丸めて圧入してからはんだ付けするため、まず抜けることはありません(はんだ付けなしでも抜けないくらいです)が、先端を丸めるのは意外と難しく、長さが1mmほど長くなったり短くなったりすることがあります。なるべく左右の長さの揃ったモノを選んでお送りしますので、多少の寸法差についてはご了承ください。

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ケーブルエンドには、はんだ付け不要な汎用の補修部品もあります。取り付け強度に不安はありますが、取り付けは簡単です。こちらはバイク用品店等で入手可能です。
(スロットルケーブル(Φ1.2)用のモノで、Φ6×7くらいのサイズをお選びください。)

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また、ケーブルエンドを使いたくない場合、2本サス車輌のタイプのレヴァーに交換することで、ケーブルエンドなしで取り付けできるようになります。
品番:1311 1335 315 ¥1,260/個(税抜き)

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スターターケーブルも不要でしたら、ケーブルを切断すればアジャスターを再利用できます。

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スターターノブの準備ができたらスプリングを取り外し、

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スターター部のレヴァーを持ち上げてからケーブルエンドを入れ、

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アジャスターをトップカヴァーに取り付けます。

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スターターノブとアジャスターの間に0.5mm程度の隙間を設けてアジャスターを固定してください。

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注意! レヴァーが確実に押し下げられている状態で固定してください。

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ハンドルのスターターレヴァーはそのままでも構いませんが、取り外すことも可能です。

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取り外した際には、ブラインドキャップを使用するとキレイに取り付け部を隠すことができます。
スッキリした印象になりますね。こちらは純正部品になりますので、当然、寸法もピッタリです。
値段がちょっと高い気もしますが・・・。
品番:3272 1234 724 ¥900/個(税抜き)

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以上、ご希望やご不明な点等ありましたら、遠慮なくご相談ください。

 

ご注文、お待ちしておりますッ!