R100RS、長期不動からの整備&登録作業。(その4)

6月の終わり頃に「15年くらい放置された不動車を買っちゃったんだけど、整備と車検をお願いできるかな?」と突然ご来店くださったお客様のR100RS、少しずつ作業を進めておりました・・・。

 

前回の作業でオイル交換を済ませ少し前向きになったモギー、いよいよ本格的な整備に取り掛かることにしました。

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それにしても、見れば見るほど

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ヤル気が失せる・・・じゃなくて、錆と汚れがすんごいコトになっているッ!のを思い知らされます。

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ホウィールを外せば・・・!

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こんなトコまで白い粉が・・・!

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オ~ゥ、ノ~ゥ。こりゃ、薄目で作業しないと、どんどんヤル気が失せそう・・・じゃなくて、目にゴミが入ってイテテってなことになりかねませんなぁ。(コンタクトレンズ派)

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ドライヴシャフトブーツ、スピードメーターケーブルのダストカヴァーはひび割れて

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バッテリーケーブルを固定するボルトは、なぜか非貫通のボルトに交換されているッ!

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・・・。

wait

 

~一時間後~

何度も深~く深呼吸を繰り返し、だいぶ落ち着いてまいりましたので、薄目をしっかり?開けて黙々と作業に励みたいと思います。今のモギーに必要なのは、やはり無の心なのです。

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手が入るところはすべてキレイにします。

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取り外したブレーキやシフトペダル、クラッチリリースアームにバッテリーホルダーもキレイにします。

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錆や汚れだけでなく、古くなったグリスも丁寧に落としております。

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よろしいのではないかと存じます。

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ダメになった部品も交換させていただきました。

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いかがでしょう。よく利くブレーキになるのではないかと。

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ファイナルドライヴもご覧の通りでございます。

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もちろん、ドライヴシャフトのブーツなども新品に交換しております。

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タイアもご希望のレーザーテックに交換し

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リアサスペンションも、お客様がお持ち込みになられた

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プログレッシヴ製のモノに交換しています。

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お伝えした通り、サスペンションボディがファイナルドライヴに干渉するため、やや大きく削っておりますこと、ご了承ください。

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また、バッテリーホルダーのプレートとロッドがありませんでしたので、状態はあまりよくありませんが中古品を取り付けさせていただきました。

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できましてございます。

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と、落ち着いた雰囲気でご報告させていただきましたが、通常の整備に加え、清掃と磨きがいちいち発生する分、けっこう大変でした・・・。写真で伝わるか分かりませんが、手の入るトコロは片っ端から汚れを落とし、磨けるモノは磨いてありますので、かなり良い状態に戻ったのではないかと思います。もちろん、ドラムの磨耗やブレーキシューの厚みなども点検し、良好な状態であることを確認していますので、ご安心ください。引き続き、無の心で頑張ってまいります。

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という感じで、かなーり頑張ったのに、まだ車体の後側しか終わっていないという・・・。

 

(続く)

 

不動車のリア周りの整備や、お持ち込みのサスペンションの取り付けも承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、長期不動からの整備&登録作業。

またまたちょっと前のコトになりますが、6月の終わり頃に「15年くらい放置された不動車を買っちゃったんだけど、整備と車検をお願いできるかな?」と突然ご来店くださったお客様のご依頼で、R100RSのアレやコレやと面倒な・・・じゃなくて、てんこ盛りのお仕事をさせていただいておりました。ギャー!不動車の整備ッ!それも、15年モノッ!やりたくねー!からの、有り難いことですッ!でも、やっぱりー!

 

てことで、まずはお持ち込みのキャブレターのO/H作業のご報告から。

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「掛かりにくかったけど、とりあえずエンヂンは始動しました。」とおっしゃっていましたが、このキャブレターで?と疑問を抱かずにはいられない酷い状態でした。15年モノの香りがプンプンします。

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謎の物質がベッタリと付着したフロートを外しても

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ニードルヴァルヴが抜けないッ!ではないかッ!

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ココにも謎の物質・・・。そりゃ、すんなり抜けないわけです。

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果たして、コレがキレイになるのであろうか・・・?

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バタフライの動きも、片側がすんごく渋くなってました。

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(動画でご覧いただけます。)

と、文句を言いながらもバラバラに分解して確認します。

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ジェットニードルの状態があまり良くありませんでした。磨耗と虫食いの跡が分かるでしょうか。

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メインジェットも、片側をナメてしまって外せなかったそうですが

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確かに、かなり手強かったです。

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で、いつもよりしつこくジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄しまして

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ピカピカにしています。内部の通路もしっかり通っていることを確認済みです。見えない部分に落とし切れない汚れが残っているかもしれませんが・・・。

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フロートは洗浄してキレイになりましたので、そのまま再使用しています。

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ジェット類もピカピカに磨いて再使用しました。スロージェットの詰まりが酷かったですが、とりあえず大丈夫かなと。

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それと、機能には影響ありませんが、片側のカヴァーを止めるリヴェットがコジられていました。ココを開けても何もないんですが・・・?

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そして、ビシッと組み立てます。油面調整もバッチリです。

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バタフライとスターターの動きも軽~く仕上がっています。

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ダイアフラムはお客様がお持ち込みのモノに交換しておきました。状態の悪かったジェットニードルも新品に交換しています。

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あ、思っていたよりキレイになりましたので、トップカヴァーのネジも交換させていただきました。

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どうですかッ!これなら、エンヂンもすんなり始動できるッ!ような気がするッ!

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続きまして、ブレーキキャリパーのO/Hです。

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こちらも15年モノの香りがプンプンしましたが

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分解してみると

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状態はそんなに悪くなく

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洗浄したらそこそこキレイになりました。

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ピストンもご覧の通り、傷もなく良好です。グッド!

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こちらも、お客様お持ち込みのシールキットで組み上げています。

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パッドは交換したいところでしたが

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「とりあえず、そのままで。」とのことでしたので、錆と汚れを落として再使用しました。厚みは3.5mmくらいありますから、使ってみて問題がなければ良いと思いますが・・・どうかしら?

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パッドピンも錆が酷かったので

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磨いてグリスアップしておきました。今も新品の部品が供給されていますので、気になるようでしたらあらためてご相談ください。

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ハイ、できました。イイんじゃあないでしょうかッ!

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やってやったぞッ!ウウゥリィィィ!

uuurrrryyy

 

という感じで不動車の整備に取り掛かり始めたんですが、このときはまだ現車を見てもおらず、この先に待つ苦労など知る由もない、仕事を貰えて大いにハシャぐモギーなのでありました・・・。

 

(続く)

 

お持込のキャブレターやブレーキキャリパーのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

ドラマチックなR80、ウィンカーの修理とヴァルヴクリアランスの点検と。

ときどきご来店くださっているドラマチックなR80にお乗りのお客様、久しぶりにご連絡があったと思ったら、何やらトラブルのご様子。聞けば、夏休み?にツーリングに出掛けられたそうなんですが、その帰り道でウィンカーが点かなくなり、戻られてから修理ついでに「LED化したのにッ!ウィンカーがッ!点かないのであーるッ!」などと意味不明なことをおっしゃっておりまして、メールでは埒が明かないのでお預かりして修理させていただくことになりました。つか、夏休みに?ツーリング?モギーもまだ夏休みを取ってないのに?ムキーッ!からの、有り難いことですッ!

 

てことで、さっそく作業に取り掛かります。

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オッ!なんかかわいいハザードスウィッチ!しかも、作業しやすいように?ビキニカウルを外してきてくれるなんて!あざーす!

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モギー、頑張るでありますッ!まだ夏休みを取っていないけれどもッ!

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と、ウィンカーの不具合の前に、まずは同時にご依頼のヴァルヴクリアランスの点検&調整から。

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右側のヴァルヴクリアランスがIN、EXともにちょっと広かったですが、特に問題になるほどではありませんでした。気にされていたロッカーアームのスラスト方向のクリアランスも規定値の範囲内でしたので、お客様の調整でも上手くできていたのではないかと思います。

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モギーも負けないようにビシッと調整しておきましたが、イマイチ達成感がありませんでしたので、錆の酷いヘッドカヴァーのナットを中古良品に交換させていただきました。(チャリン♪)

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で、お次はキャブレターです。

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お客様自らO/Hされたそうで、各部の動作も良いですし、汚れもたいしてないんですが

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「まだバタフライシャフトのO-リングだけ交換していないんで、ソコだけオナシャス!」とのご希望なので、とりあえずバラバラに分解します。

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バタフライを固定しているネジはカシメられているんで、ちょっと大変なんですよね。難しい作業は無理せずバイク屋に依頼する、イイと思います!

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ハイ、この通り。

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バタフライ周りだけじゃなく、ボディもピカピカにしておきました。もちろん、バタフライはピタッと閉じてますよー。

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組み立てついでに、油面がちょっと低かったので調整しておきました。

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それと、ヴァキュームの取り出し部のネジがアレでしたので、交換しています。

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どうですかッ!

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良いんじゃあないでしょうかッ!

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キャブレターをビシッと元に戻しまして

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続いて、エンヂンオイルと

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フォークオイルも交換します。どちらもそれなりの状態でしたので、今後も定期的に交換していただければOKかと。

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さらに、「ステムベアリングのトップナットがなぜか緩むので、ソコもオナシャス!」とのご希望なので、ベアリングの締め付け具合の調整とともにトップナットをギューッと(規定トルクで)締め付けます。

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ん?よく見ると、こちらのR80のフォークトップのキャップボルトって・・・

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2本サスのモノと同じタイプなんですね。初期のモノサスに使われているのはサービスマニュアルやパーツリストで知っていましたが、実物を見たのは初めてかもしれません。オイル漏れを嫌ってO-リングが追加されていたみたいですが、本来、ココはワッシャーだけでシールしていますので、取り除いて新品のワッシャーに交換しておきます。

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余談ですが、このワッシャーは誤発注によりたまたま在庫していたという・・・。しかも、まだ何枚もあるという・・・。不良在庫にも自信あり、モギーモータースです。トホー。

それはさておき、コレが見慣れたモノサスのキャップボルトになります。このタイプにはO-リングが付くので、メーカーによる改善策なんでしょうね。当然、インナーチューブも変更されていますので、もしこのタイプへの交換をご希望の場合、中古良品のフロントフォークに丸ごと交換するのが良いと思います。

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ということで、オイルが漏れないようにビシッとキレイにしまして

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こちらもギューッと(規定トルクで)締め付けます。あ、ちゃんとフォークオイルも入れましたよー。

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それと、お伝えしたブレーキフルードもこの通りでしたので、交換しておきました。

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といったところで、いよいよウィンカーの不具合に取り掛かりたいんですが・・・

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時間も時間なんで、妻が待つおウチに帰ります。

 

(続く)

 

ヴァルヴクリアランスの点検&調整や、バタフライシャフトのO-リングの交換、ステムベアリングの締め付け調整にアレやコレやの作業まで、諸々承っております。ご相談くださいッ!

謎のR65? フロントブレーキのWディスク化。

ちょっと前に1,000km点検とミラーの交換をさせていただいたR65(2本サス)にお乗りの、モギーが足を向けて寝れない&当店のステマ担当のお客様、注文していた部品がようやく入荷しましたので、いよいよ今回の一連のアレやコレやの作業の仕上げにご来店にッ!そんなに遠くないトコロにお住まいとはいえ、何度も足をお運びいただきなんだか申し訳ありません・・・からの、有り難いことですッ!

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モギー、頑張るでありますッ!

arimasu

 

と、その前に。まずは先に作業しておいたブレーキキャリパーのO/Hの様子からご紹介。

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お客様が持ち込まれたコチラの中古キャリパー、汚れ具合もなかなかでしたが

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とにかくピストンが抜けませんでした・・・。

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R65(2本サス)の右側キャリパーは後付けの純正オプション?のため、元からWディスク仕様のR65LS用くらいしか中古品も流通していないと思いますし、純正部品もとっくに廃番なので、強引に引っこ抜いて使い物にならなくなったら大変!です。ダメにしちゃったら・・・間違いなく、怒られちゃいます。

「かんべんしてー。悪気はなかったんですー。」

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なんとか取り外したピストンを見ると、汚れと錆のラインがクッキリと残っていました。コレがシールに引っ掛かって抜けなかったみたいです。フゥ、焦ったー。

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ま、ピストンが外れてしまえばどうってことないんで、ジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄してキレイにします。ウフフ、ピカピカ♪あ、ピストンはたまたま中古良品がありましたので、そちらに交換しておきました。

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が、洗浄していて気が付きました・・・。

「そういえば、右側キャリパーのボルトで固定する穴(写真右)って、大きくなかったっけ?」

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そうなんです。この右側キャリパーには、穴径をボルトに合わせるためのツバ付きのスリーヴが入るんですが、ソレが1個ありませんでした・・・。ガーン。以前、R65LSでも同じようなコトがあった記憶がありますが、R65LSもレア?な車種なんで触れるコトも少なく、すっかり忘れてました。

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とりあえず、ビシッと組み立ててO/Hだけ終わらせておき、ツバ付きスリーヴは部品が供給されていましたのですぐに注文することに。さすがBMW、頼りになるー!そうそう、ブレーキパッドも少し前にお安く入手する機会に恵まれましたので、そちらを使用しました。○○さん、あざーす!

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~三週間後~

と、ちょっとしたドラマがありつつも、注文していたツバ付きスリーヴやmoto-binsか取り寄せたブレーキホース、弟が購入してくれたR45から取り外したキャリパーマウントボルト等、無事に部品が揃いました。(弟よ、許せ・・・。)

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このスリーヴが入ることで、M10のボルトが使用できるようになるんです。ヤッタネ!

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キャリパーとディスクのセンターもバッチリ!ですね。

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以前に見たR65LSではツバの厚みをスペーサーにしていた気がするんですが、こちらの車輌ではその必要はありませんでした。実際、ツバの厚さで数種類の品番が設定されているので、アウターチューブやキャリパーに個体差があるのかもしれません。

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で、Wディスク化に伴い、マスターシリンダーも交換します。お疲れ様でしたー。

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せっかくなので、ブレーキレヴァーもグリスアップしちゃいます。あ、レヴァーのピヴォット部のウェーヴワッシャーがありませんでしたので、取り付けておきました。(チャリン♪)

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元から用意されているブレーキホースの分岐部のブラインドプラグを外して

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ホースを繋ぎ

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新品のマスターシリンダーを取り付けてスコスコとエア抜きをしつこく繰り返せば

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できました。

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こっちから見ても、ちゃんと奥にキャリパーが見えますね。なんせ、さっきまでディスクが・・・ダミー・・・だったという・・・プ、プー!(モギーのせい)

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ウォー!できたー!やっとできたー!

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一晩置いても、フルードの滲みや漏れもなし!バッチグー。

 

ということで、この度はフロントブレーキのWディスク化のご依頼、有り難うございましたッ!ここまでのアレやコレやの作業とその後の点検&追加作業で向上した「走る」、「曲がる」に加え、これで「止まる」ほうもビシィ!と決まりましたので、ますますブォン!ブォン!とブン回せるようになったかと思います。あと1ヶ月もすれば秋の気配が漂っている気がしますし、いよいよ盛り上がっちゃいますね~。長くお待ちいただいた分、存分にお楽しみください!ツーリングの面白エピソードも楽しみにしておりますッ!

 

フロントブレーキのWディスク化&キャリパーのO/Hも承っております。ご相談くださいッ!

R80、キャブレターのO/HとブレーキキャリパーのO/Hと。(その2)

6月上旬に、ちょっと遠方にお住まいのR80にお乗りのお客様からご依頼のあった作業、引き続きご報告させていただきますッ!もう8月も終わりですが・・・、ハズカシー!

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先にご報告したキャブレターのO/Hでも書きましたが、このときのモギーったら、なぜかバタバタと忙しかったらしく(記憶障害)、こちらのお客様の作業ネタを下書きフォルダに入れたまま忘れていたとか、いないとか・・・。

ハァー、忙しー。(尻尾をナメるのに)忙しいわー。ペロペロ。

isogashii

 

と、普段からネタ集めしている動物フォルダのネコ画像を利用して、見苦しい言い訳からなんとか楽しいブログへと演出できたところで、さっそくブレーキキャリパーのO/H作業のご報告とまいります。

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お客様の「ブレーキの利きが悪いわけではないんですが、ちゃんとしておきたくて」という言葉通り、分解時にピストンもすんなり抜けましたので動作に問題はなさそうでしたが

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ピストン内側にヘンなガスケットが付着していました。幸い、ピストンの側面に傷もなく状態は良好でしたので、ガスケットだけキレイに取り除いています。ココにガスケットを使う理由って・・・?

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キャリパーの状態も悪くありませんでしたが、中に白い異物?があったのが気になりました。フルードも汚れていませんし、何が入り込んだんでしょうか。

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また、ブレーキパッドのベースプレートに引っ掻いたような傷がありました。ピストンとの当たりは悪くありませんし、パッドの残りも十分でしたのでそのまま再使用していますが、今後、ブレーキが鳴くようなことがあれば交換したほうがいいかもしれません。(試乗した際に確認していますが、大丈夫そうでした。)

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分解したキャリパーをジャブジャブ&ゴシゴシ洗浄して

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ビシッと組み立てて

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取り回しの悪かったブレーキホースを、タッチの向上も期待してステインレスメッシュのブレーキホースに交換すれば

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できました。イイんじゃあないでしょうかッ!写真はピンボケですが・・・。テヘヘ。

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おっし、ちょっくら試乗へと行ってきますかッ!

wait

 

~試乗後~

エンヂンの調子も良く、ブレーキもしっかり利きましたが、ハンドルが少し振れるような感じがありましたので、ステムベアリングの締め付け具合を調整しておきました。

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ついでに、ハンドルクランプを締め付けるナット(写真右)がイマイチでしたので、足りないワッシャーと一緒に交換しています。意外と、メーターステイのブッシュのトコロに入る大きなワッシャーがなくなってる車輌って多いです。

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さらに、ハンドルパッドのブッシュが雑に対処されてましたので、たまたまあった中古品を取り付けておきました。ニクイなぁ。ほんと、モギーってニクイわぁ。(自画自賛)

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ホイ、しっかり取り付けられるようになりました。つか、スーパーキノコのキーホルダーがキュートですねー!

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モギーにも、かつては「マリオになって冒険したいんだい!」というかわいい少年時代がありました・・・。テンテンテン♪テンテンテ、テレテン♪

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それが今や、スクリーンを固定するリヴェットが1箇所なくなっていたので勝手に追加したり

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タンクを固定するクリップがなかったので、こちらも勝手に追加したり

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シートカヴァーが一部剥がれていたので、またまた勝手に接着したりと

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丁寧に小銭を稼ぐコトを忘れない、汚れたオトナに・・・。オ~ゥ、ノ~ゥ!でも、チャリン♪チャリーン♪

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・・・。

 

~翌日~

なんとか作業もギリギリで間に合いまして、お客様が息子さんと一緒にR80を引き取りにいらっしゃいました。オーゥ、オヤコデ タンデム トハ イイ デスネー!

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息子 「とうちゃん、良い店だったね!(ブログの更新は遅いけど!)」
父  「そうだな!また来ような!(ブログの更新は遅いけどな!)」

 

てな台詞が聞こえてきそうなほど、仲良しな感じが伝わってきましたよー。ムキー!あ、いただいたモギーの大好きな「きな粉」のお菓子、こちらについてもご報告をせねばなりませんでした。結論から言えば、ペロリでした。以上!

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余談になりますが、以前に武田信玄の生まれ変わりがどうこうと書きましたが、どうやら「きな粉」の生まれ変わりだったみたいです。ダハハ。

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ということで、この度はキャブレターのO/HとキャリパーのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!また、楽しみにしていただいていたブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでしたッ!今回、ちょっと頑張って書いていますので、楽しんでもらえたら幸いです。また、気にされているフロントフォークやドライヴシャフトのブーツについても、今後の課題として覚えておきますので、ご都合の良いときにご相談ください。ちょっと遠いですが、またのご来店をお待ちしておりますッ!

 

ブレーキキャリパーのO/Hや、ステムベアリングの締め付け調整、外装の細々した部品等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

R100RS、オイル交換からのネジ穴修理とアレやコレや。

6月上旬にキャブレターのインシュレーターとホーンステイを交換させていただいたR100RSにお乗りのお客様、今回は駆動系のオイル交換やヴァルヴクリアランスの点検、キャブレターのO/Hに灯火類のLED化と、リクエストてんこ盛りでご来店くださいました。ウホッ!またまたまた有り難いことですッ!しかも・・・

 

なにこの極太焼きそば!ウッキャー!

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ははーん、さては「コレでも食って、ビシッと仕上げてちょんまげ!」ってコトですな?

wait

 

~三日後~

濃厚な味わいのソースとよく合う極太麺、確かに確認させていただきましたので、さっそく作業に取り掛かります。プハー。

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まずはオイルを交換しまして・・・

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おやおや?このコーティングされたモノは何かしら?(嫌な予感)

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ブホッ!ドレインのネジ穴が完全にナメとるー。

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危うく焼きそばが出てきそうでしたので、とりあえずオイルを抜きながら心を鎮めます。

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抜いたオイルの状態は悪くないですね。(ネジ穴・・・)

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トランスミッションとファイナルドライヴのドレインボルトにも、ほぼ金属粉は付着していませんでした。グッド!(ネジ穴・・・)

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ほかのフィラーボルト、ドレインボルトはスルスルと回りましたので、というより、むしろ「ふんわり」締め付けられていて簡単に緩んだくらいですので、問題はドライヴシャフトのドレインだけでした。明らかに、ビビってボルトを締めた感がアリアリ・・・。ま、慎重にやってもダメなときはダメなんですが。(将来への保険&ネジ穴・・・)

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すぐにお客様に連絡し、修理することを伝えます。

 

「モギーです。実は・・・ハイ、ビシッと直しておきます。ガチャリ」

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お客様の許しを得ましたので、さっさと作業に戻ります。頑張るぞー!

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オ~ゥ、ノゥ・・・。

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ココだけでなく、フィラーやドレインのネジ穴がダメになる一番の原因は、オーヴァートルクでの締め付けです。フィラーやドレインのボルトは「漏れずに緩まない」ように締め付ければ良いので、手の感触でボルトを締められればそれで十分だと思います。ヘタにトルクレンチを使ったりすると、規定トルクが掛かるまで締め付けてしまい、結果、傷みかけたネジ穴にトドメを刺すことになったりしますので、ご自分で作業される方はご注意ください。

ドライヴシャフトのネジ穴を修理するとなると、特殊工具を使ってココまで部品を外さないと

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タップを立てられませんので。作業も大変ですが、当然、それなりの工賃も掛かってしまいます・・・。

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てことで、できました。リコイルでビシッと修理していますので、これならボルトをギュッと締め付けられますし、もうネジ穴がダメになるコトもまずないと思います。バンザイ!

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アレやコレを元通りにしっかり組み付けまして(写真撮り忘れ)、ファイナルドライヴを車体に戻したら

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せっかっくなので、リアブレーキもビシッと整備しちゃいます。

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シューの一部に当たりの弱いトコロがありましたので、とりあえずキレイに磨いておきました。

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ブレーキペダルもキレイにしてグリスアップしています。

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あ、ブレーキスウィッチを押す部分の樹脂製キャップがポロリと崩れてしまいましたので、新品に交換しておきました。今のところまだ部品供給されていますので、気になっている方がいらっしゃいましたらご相談ください。¥80/個(税抜)になります。(2016/8/16現在)

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ホイ、できました。

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もちろん、ドラム側もキレイに清掃して点検しています。お伝えした通り、ドラムの磨耗はそれほど酷くありませんでしたので、一安心ですね。これで、少しは利きが良くなってくれますように。(祈り)

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フゥ~。オイル交換だけのハズが、大幅に作業が増えて予定が狂ってしまったッ!マズイですぞー!

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なので、ササッ&ビシッとヴァルヴクリアランスを調整ッ!

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からの、ヘッドカヴァーのネジ山を修正ッ!やめてー。

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時間もあんまりないのに、念のため点火時期も点検ッ!ギャー!少し遅れてるー!

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(動画でご覧いただけます。)

こちらもササッ&ビシッと調整ッ!

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点火時期が適正になって、回転数も上がったッ!音が違うッ!

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(動画でご覧いただけます。)

でも、もう焼きそばパワーが・・・おかわりがないと・・・頑張れ・・・ガクッ(再要求)

guttari

 

(続く)

 

駆動系のオイル交換や、ダメになったネジ穴の修理、リアブレーキの整備にヴァルヴクリアランスの調整、点火時期の点検&調整等、諸々承っております。ご相談くださいッ!

ヤングなR100RS、リアフェンダーの取り付けと。

アレからも、ときどきお越しいただいているヤングなR100RSにお乗りのお客様、今回はリアフェンダーの取り付けにご来店くださいました。ムッハー!この暑い中ッ!有り難いことですッ!

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と、その前に、ブログを書き忘れていた先月のオイル交換作業のご紹介から。テヘヘ。

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3月後半に交換した際、トランスミッションとドライヴシャフトのオイルがこんな感じで乳化していたコトをお伝えしていましたが・・・

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さて、どうなったでしょうか。

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通勤でほぼ毎日使用されてるだけあって、4ヶ月足らずで4,000km!ほど走られていましたが、エンヂンオイルは一般的な汚れ方で、量もそれほど減っていませんでした。

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が、ファイナルドライヴとトランスミッションについてはキレイな透明感を残していたものの、ドライヴシャフトのオイルはまたしても乳化ッ!していましたので、まだドコかに少し水分が残っているのかもしれません。それでも前回よりは改善している印象ですので、次のオイル交換時にもう一度点検とさせてください。

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ちなみに、ドレインボルトに付着した金属粉は気にするほどではありませんでした。特に問題なさそうですね。

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てことで、本日の作業です。まずは純正のリア周りをゴッソリ取り外しまして

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前日にお持ち込みいただいていた、お客様ご自身で塗装まで手配されたリトモ・セレーノ製リアフェンダーとWM製テイルランプをビシッと取り付けます。

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ハーネスを通す穴がなかったので追加させていただきましたが、穴の周辺の塗装が少し割れてしまいました。申し訳ありません・・・。塗装の前にフィッティングして必要な穴を開けておくとこういう事態にはならないのですが、先に塗装されていると・・・ちょっとキビシイです。(言い訳)

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で、ハーネスもキレイにまとめます。アースも(無駄に)しっかり取っておきました。もちろん、動作確認もバッチリです。

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お伝えした通り、このウィンカーステイではパニアケース、パニアステイと干渉してしまいますのでこのような感じで取り付けておきましたが、できればウィンカーをテイルランプの近くに移設できるようなステイ(同じく、リトモ・セレーノさんで取り扱いがあったかと)に交換してください。せっかくフェンダーもキレイに塗装していますので、ウィンカーステイもビシッとキメていただければと思います。こんなとき、当店に加工設備があれば・・・。(無念)

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てことで、ついでにフロントブレーキのフルード交換も済ませれば(写真なし)

wait

できました。オォ~!フェンダーが薄くなって、かなりスッキリしましたねー。

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つか、よく見るとスクリーンもカットされているッ!

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スティッカーも増えたようなッ!

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なんなのッ!この不思議な魅力ッ!(混乱)

ズキュウゥゥン

 

ということで、この度はリアフェンダーの取り付けとブレーキのフルード交換のご依頼、有り難うございましたッ!この夏休みに遠出されるそうですが、ちょっと見ないカスタムのR100RSの不思議な魅力、行く先々でバンバン振り撒いちゃってください。お気を付けてー!

 

お持ち込みのリアフェンダーの取り付けや、ブレーキフルードの交換も承っております。ご相談くださいッ!

謎のR65? アレやコレや。(その3)

先日ブログのネタにしたモギーが足を向けて寝れない&当店のステマ担当のお客様の謎のR65(2本サス)、ゴリゴリと作業を進めています。

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前回、作業終了間際に発電できていないことに気付きましたので、引き続き作業を進めます。まずは、お客様が切断しまくった配線を整理しまして

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代用品のチャーヂランプで動作を確認します。オォ!しっかり点灯&消灯しているッ!発電電圧も13V後半まで上昇ッ!コレで直ったも同然ッ!

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(動画でご覧いただけます。)

ピュー!

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またか・・・。

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~数十分後~

今回、エンヂン周りの作業のついでに、お客様から「黒いオイルフィルターに交換したいんス。赤はちょっと恥ずかしいんス。」とのご相談があり、お持ち込みのモノに交換したんですが、やっぱりこのオイルフィルターでも耐えられないみたいです。

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なので、お客様がパニアケースに入れていた予備のBOSCH製フィルターに再度交換します。ちょっと色が恥ずかしいかもしれませんが、もう諦めてください。モギーも、もう耐えられません・・・。

心が・・・折れて・・・しまいました・・・。

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~二日後~

心の傷も治り、注文していたインヂケーターランプも届きましたので

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さっそくヘッドライトケースに穴を開け、取り付けます。取り付け位置はモギーにお任せとのことなので、とっても緊張するー。ドキドキ。

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できました。アレレ?この感じ、ドコかで・・・?

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「大気が・・・大気が怒りに満ちておるッ!」

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ゴゴゴ・・・

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と、悪ふざけはともかく、良いんじゃあないでしょうかッ!省略していたオイルプレッシャーやハイビームのインヂケーターもバッチリ動作しています。イエス!

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(動画でご覧いただけます。)

てことで、作業終~了~。長かった・・・長かったー!

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それにしても、完全にR65に見えなくなってしまいましたね。ククク。

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ということで、この度はスポークホウィール化やエンヂン周りのO/H、アレやコレやの作業ご依頼、有り難うございましたッ!ご相談を受けてから大変お待たせしてしまい本当に申し訳ありませんでしたが、お客様好みのナイス・マスィーンに仕上がったと思います。しばらくは慣らし走行をお楽しみいただき、時期が来ましたらいつものようにブォン!ブォン!とブン回しちゃってください。1,000km走行後の点検&調整でのご来店、お待ちしておりますッ!

 

誤って省略してしまったインヂケーターの取り付けも承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

Wディスク化のための右側のキャリパーは、後日、O/Hしておきます。段取りが悪くブレーキホースの手配に時間が掛かかってしまい申し訳ありませんが、ご了承ください。つか、ちょっと疲れが出ておりますので、一息つかせてください。つかせてくださいッ!

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西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その4)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

当店のある横浜でも桜が開花しました。打診された引き取り予定日に間に合うのかッ!いや、間に合わせてみせるッ!ニャー。

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同じ写真でも、コメント次第で印象変わりますね。

 

そんなことはどうでも、さっそく残りの作業に取り掛かります。まずは、モギーの強引な営業により不要となったスターターレヴァー付きのブラケットをお客様のお持ちのモノに交換します。

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同時に、右側ウィンカーのスウィッチの動作が不安定とのことなので、分解して接点を磨きました。スウィッチの分解&修理は元の状態によりどうしても上手く行かないこともあり、ちょっと運任せなトコロもありますが、こちらのスウィッチは無事に直りました。ホッ。

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あ、クラッチスウィッチのワッシャーもなかったので付けています。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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できました。このタイプのレヴァーブラケットは廃番で新品はもう出ませんが、ハンドル周りをスッキリさせるには良いですよね。グッド!

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それと、インヂケーターが点灯しなくなる原因はバルブホルダーの接触不良によるものでした。軽く修正してしっかり動作するようになりましたので、もしまた再発するようならココを疑ってみてください。ちなみに、このバルブホルダーも廃番になっていますのでご注意を。

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また、ヘッドライトレンズの向きが傾いているのが気になるとのことでしたので、修正するついでにレンズやリフレクターを清掃しておきました。

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真っ直ぐッ!ピカピカッ!どうですかッ!

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さらに、別途お送りいただいたホーンも取り付けます。元々はシングルホーンですが、お客様のご希望によりステアリングダンパーを外してダブルにしました。年式の古い車輌だと、この位置に渦巻き型のホーンがHigh(高音)とLow(低音)の2個付いていたりしますね。

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さあ、あとちょっと!

センタースタンドの状態も気になるとのことで点検してみましたが、センタースタンドの接地部もそれほど減っていませんし

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ブッシュの状態も良好で、問題ないと思います。

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ただ、お客様がおっしゃっていた通り、センタースタンドのストッパーがイマイチ利いていないので、ゴム板を追加しておきました。これで、多少はセンタースタンドを戻したときのガコンッという衝撃も緩和されるかと。

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で、久しぶりのご注文ですが、中の板バネが壊れてパカパカするパニアケースのロックも交換しました。有り難いことですッ!

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何度目かになると慣れたもので

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ほぼ修正なしで取り付けできるようになりました。腕が上がっているッ!ような気がするッ!

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ロック&リリース動作もバッチリです。やっぱり、カチッと決まると気持ち良いですね~。

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ブレーキホースも入荷しましたので、取り付けてビシッとエア抜きしています。

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交換前と比べると、だいぶスッキリしたと思います。良いんじゃないでしょうかッ!

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とうことで、すべての作業終~了~。

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ん?なんかポカポカしてきた?お客様、もう暖かい頃になりましたよッ!ニャー。

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同じ写真でも、ほんと、コメント次第で印象変わりますね。(余裕)

 

ということで、この度は遠方から自走してのご依頼、有り難うございましたッ!予想外の作業もあり予算を少しオーヴァーしてしまいましたが、ご希望の作業はすべてクリアできたかなと思います。このあと試乗して確認してみますが、良い車輌に仕上がっているようでこちらも楽しみです。引き取りにご来店になるまでにブォンブォン乗り回して、じゃなくて、丁寧に確認させていただきますッ!

レッツ、お花見!ゴー!ゴー!

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遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、R65の点検&整備&修理。(その3)

これまでに遠方から何度も作業をご依頼くださったものの、「やっぱり、ちゃんと見てもらいたいッ!」とわざわざ兵庫から自走してご来店になったお客様のR65、納期は暖かくなる頃までなんですが、コツコツ進めております。

まだまだ寒い日が続いているッ!ような気がするッ!ワンワン。

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などとトボけてみても、春は確実に近づいていますので、さっさと作業に取り掛かります。

 

まずはフロントフォークの点検から。以前に単体でO/Hさせていただいているんですが、右側だけインナーチューブがすんなりトップブリッヂとアンダーブラケットに入らないとのこと。インナーチューブのクランプ部は少しキツイくらいでも異常ではありませんが、確かに、抜く際に通常とは違う引っ掛かりがありました。これは・・・?

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あらめて点検してみると、インナーチューブの上端が少し潰れているッ!簡単に測定してみても、直径が大きいトコロで36.01mm

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小さいトコロで35.96mmと、0.05mm違います。本来の直径は35.92mm~35.95mmですから、おそらく抜くときに上端を叩き、抜いたあとに万力で挟むような作業をしたのではないかと思います。これじゃ、すんなり抜き差しできないハズです。

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こうなると修正するのも大変ですので、当店在庫のR65からインナーチューブ(上)を取り外して交換することにします。幸い、状態はかなり良好でした。

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アカン、在庫車が部品取り車になっていくー!

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ついでに、ステムベアリングも点検します。

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前オーナーが少し前に交換されいるとのことでしたが、アウターレースにはお馴染みの打痕がありました。しかも、下側(右)には打痕以外の嫌な傷が・・・。

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ベアリングの収まりにも、なんか違和感があります。ん?ダストカヴァーが斜めになっているッ!これはッ!

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ガーン。ボコボコになってるー。穴も開いてるー。

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ベアリングを外すときにタガネで叩いて浮かせたんだと思いますが、この状態で再使用するのはどうなんでしょう。当然、アンダーブラケットにも傷はありましたが、こちらはキレイに均して凹凸をなくしておきましたので大丈夫です。ただ、ステムシャフトもアヤシイ気がしたので

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お客様がご用意していたステム周りの部品から取り出して交換しています。お伝えした通り、アンダーブラケットの状態が良ければそのまま使用したかったんですが、表面の汚れと錆が根深く断念・・・。

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で、こうなりました。ダストカヴァーが均等に接触しているのが分かるでしょうか。

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色が変わってしまいますが、トップブリッヂも交換します。

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変形したインナーチューブをグリグリ抜き差ししたせいで、消せない深い傷が付いていましたので。オゥ、ノォ~!

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ということで、できました。

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トップブリッヂもアンダーブラケットも、クランプ部は左右ともキレイに均しておきましたのでスルスルです。やってやったぞッ!

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(動画でご覧いただけます。)

が、ホウィールを戻して何気なく転がしてみたところ、ちょっと振れているッ!ヤメて~!

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(動画でご覧いただけます。)

ディスクに振れはありませんので、ホウィールが一部歪んでいるようです。

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(動画でご覧いただけます。)

ご予算の都合もありますので、ホウィールについては試乗後にあらためて相談させてください。

と、思わぬ伏兵にお客様までヘコませてしまいましたが、気を取り直しブレーキ周りの作業を進めます。お客様が気にされていたブレーキの引き摺りですが、ブレーキレヴァーの戻りが悪かったので、マスターシリンダー側に原因があったのではないかと思います。

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ご用意された新品に交換しますので、おそらくこれで直るかと。あ、ブレーキスウィッチのダストカヴァーも取り付けておきました。在庫に自信あり、モギーモータースです。フフフ。

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キャリパーも分解して点検してみましたが、ピストンもすんなり抜けましたし、交換されたばかりのシールにも異常は見られませんでした。状態は良好だと思います。

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使用しませんが、確認のためマスターシリンダーも分解&洗浄しておきました。案の定、マスターシリンダーのピストンの動きがかなり渋く、なかなか抜けませんでした。

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キャリパーをしっかり洗浄し、ビシッと組み立てれば

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作業終~了~。

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長さを気にされていたブレーキホースですが、このあと取り回しを検討してから手配するので、次の作業時に交換します。やっぱり、もう少し短いほうが良いですよね。

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というわけで、大掛かりな作業はほぼ終わりました。あともう少しです。ファイトー!オー!

 

(続く)

 

遠方からでも車輌をお預かりしての整備&修理を承っております。ご相談くださいッ!