西方(高知)から、キャブレターO/H。

またまた遠方のお客様から「始動性がイマイチで、アイドリングも不安定、右キャブレターからはオーヴァーフローが・・・」とのお問い合わせがあり、メールで数回のやり取りをさせていただいたんですが、症状はあまり改善されなかったようで・・・キャブレターのO/Hをご依頼くださいましたッ!有り難いことですッ!ウォー!仕事が少しずつッ!増えているッ!のではないかッ!

 

などとハシャいでる場合じゃありせんでした。さっそく届いたキャブレターを確認します。

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こちらのお客様の車輌は初期のショーホウィールベースのR75/5、しかもサイドカー仕様になっているそうで、走行距離は60,000km越えとのこと。片側のペイントは剥がれていますが、型番は揃っています。資料からもR75/5用で間違いないようです。

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20年ほど納屋で眠っていた車輌とお聞きしましたが

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1971年製ということを考えれば相応の雰囲気で

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とても良い状態だと思います。

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といっても、トップカヴァーのマイナスネジの頭が傷んでいて、緩めるのにかなり気を遣いました。現在もこのネジは純正部品が出るものの、残念ながらプラスネジに変わっています。この雰囲気のキャブレターにピカピカのネジは似合いそうにないので、無事に緩んでホッとしました。ネジの頭をナメたりしたら・・・。いやー、おっかなかったー。

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鬼門のネジも外れたので、バラバラに分解します。

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中の状態もすごくキレイですね。やはり、保管状態が良かったんでしょうか。

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スターターヴァルヴの中もこんなにキレイですし。

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ただ、O-リングはパイロットスクリューのモノを除き

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どれもカチカチになっていましたので、これだとO-リング本来のシール性はまったく期待できないですね。本格的なO/Hは今回が初めてなのかもしれません。

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バタフライシャフトなんて、こなにクルクル回っちゃいました。

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(動画でご覧いただけます。)

てことで、いつものようにジャブジャブ洗浄してピカピカにします。内部の通路はしっかり通っていましたし、錆はありますが汚れはキレイに落ちましたので、良い状態に戻る予感がするッ!

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真鍮部品もキレイに磨いておきました。もちろん、ジェット類の通りも確認済み。問題ありませんでした。

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O-リングとガスケットを交換し、しっかり組み立てます。フロートの高さもビシッと調整しました。

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んで、スロットルとスターター周りもキッチリ組み付けます。

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そのスターターヴァルヴ、洗浄中に穴の通りを確認していて気付きましたが、やっぱり右側キャブレターのヴァルヴの穴が1箇所開いていませんでした。この4つ穴のタイプはもう部品では出ないと思いますし、スターター機能にもそれほど影響しませんから、そのまま再使用しています。逆に、こういう不良はちょっとレアな気もしますので。

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ダイアフラムは少しヤレた感じですが、伸びも破れもありませんでしたので再使用しました。

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マイナスネジの頭も軽く修正し、しっかり締め付ければ

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できました。

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良いんじゃないでしょうかッ!

と、今回は発送するその前に、オーバーフローの症状をお聞きしていましたのでテストしておきます。

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ガーン、数分で滲みが出てるー。

右だけじゃなく、左もアヤシイ!オ~ゥ、ノー!

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新品(下)と比べると、確かにニードルヴァルヴの先端に少し当たりが付いてはいるものの、この程度なら大丈夫だと思ったんですが・・・、ダメでした。この金属製のヴァルヴはちょっと繊細すぎる気がします。先端がゴムのタイプであれば、多少の段付きがあっても漏れたりしないんですけどね。

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で、ニードルヴァルヴを交換して再度テストしたところ、10分以上放置しても漏れも滲みもありません!これなら発送できるッ!バンザイ!

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これにて、作業終~了~。

 

ということで、この度はキャブレターのO/Hのご依頼、有り難うございましたッ!R75/5は古い車輌ですが、しっかりと整備されていれば以降の2V-OHVにも劣らない走りを見せてくれると思いますので、是非、他の部分も丁寧に点検&整備されて、快調なR75/5を存分にお楽しみください。かなり遠方ではありますが、また何かありましたら遠慮なくご相談いただければと思います。良いご報告をお待ちしておりますッ!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!

ワガママなR80、ヴァルヴクリアランスの調整とオイル交換。

「最近、ちょっと忙しくて走れていないんです。」というワガママなR80にお乗りのお客様、ようやくシリンダーヘッドをO/Hしてから1,000kmほどになったそうで、ヴァルヴクリアランスの調整とオイル交換にご来店くださいました。今回はワガママ・オーダーじゃないんスね。ホッ。

 

シリンダーヘッドをO/Hしたときはヴァルヴクリアランスを広めに調整することになっており、1,000km走行後から通常の規定値での調整となります。初期馴染みのためかクリアランスが狭くなるようで、こちらの車輌も通常の規定値よりわずかに狭くなっていました。

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以降は5,000~10,000km(もしくは車検ごと)にヴァルヴクリアランスを点検&調整すれば十分だと思いますので、オイルもキッチリ交換しましたし、ジャンジャン走っちゃってください!

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と、コレだけかと思ったら、しっかりワガママ・オーダーの予告をされてお帰りになりました。ズコー。

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ということで、この度はヴァルヴクリアランスの調整とオイル交換にご来店いただき、有り難うございましたッ!ワガママ・オーダーの下調べもしておきますので、もうしばらくお待ちください。

 

ヴァルヴクリアランスの点検&調整とオイル交換も承っております。ご連絡くださいッ!

R100RS、エンヂン不調の点検&修理。

ちょっとへヴィな作業がようやく片付き、少しのんびりしようかと思っていた午後、突然、初めてのお客様がご来店にッ!「急にエンヂンの吹け上がりが悪くなったんですけど、ちょっと見てください。」とな?エッ?エッ?チョット マッテ クダサーイッ!でも、有り難いことですッ!

 

こちらのR100RSにお乗りのお客様、26歳とまだお若いんですが、学生時代に自動車部に所属していたそうで、ご自分で整備しながら通勤でビシバシ走っているとのこと。ウォー!若いビーエム乗りがキター!ウレスィー!

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で、さっそくキャブレターを点検&調整してみたんですが症状は改善せず、結局、このダイナコイルが故障していました。当店でもダイナコイルを取り扱っていますが、ブラウンのコイルはときどきこういう症状が出るモノがあるようなので、モノサス系にはブルーのコイルをオススメしているんですよね。ついでに、「ヘッドカヴァーのガスケットも千切れてオイルがポタポタと・・・」とのことで、こちらも交換させていただきました。

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コイルを交換してアイドリングもビシッと調整し、吹け上がりもバッチリになりました。しっかり同調も取り直しましたので、コレで本来のR100RSのエンヂンフィールを味わえるんじゃないでしょうか。それにしても、この赤いモトコ製シートとバチバチに貼られたスティッカー、なんかイイですね!

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ということで、この度はご来店と修理のご依頼、有り難うございましたッ!お若いビーエム乗りの存在は嬉しい限りですので、何かお力になれることがありましたら遠慮なくご相談ください。また、R80RTにお乗りだというご友人にも、是非、宜しくお伝えください。またのご来店をお待ちしておりますッ!

 

エンヂンの吹け上がりが悪い方、突然の点検&修理も承っております。ご連絡くださいッ!

R100/7T、クラッチの点検とトランスミッションのO/H。(その2)

「昨日まで何ともなかったのに、急に半クラが上手くできないッ!なぜッ!」と、当店ブログを見てお問い合わせくださったお客様のR100/7T、引き続き作業を進めています。

 

昨日、トランスミッションのO/Hは終えましたので、今日はクラッチ周りの作業とオイル漏れの激しいフライホウィールの奥の点検&修理です。

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さっそくクラッチ周りを取り外します。

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プレッシャープレートに溜まったフリクションプレート(クラッチ板)が磨り減って出たダストの量がスゴイですね。走行距離が90,000kmを超えていることを考えればこれくらいはしょうがないと思いますが、このタイプのクラッチはダストの排出がイマイチなのかもしれません。2本サス後期やモノサスで使用されているクラッチはもっと排出しやすい形状のプレートとカヴァーに見えますので、改善されているんでしょうね。

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オイル漏れを確認するため、フライホウィールも取り外します。取り外す際にリングギアに付いた汚れが、このあとの清掃の大変さを物語っているッ!

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やっぱり、オイルポンプカヴァーのトコロからオイルが漏れてました。それにしても、この汚れは・・・。

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泣き言を言ってもキレイになりませんので、ジャブジャブ洗浄します。ウォー!

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元のオイルポンプカヴァーのO-リング(黒)、すっかりツブれて硬くなってました。これじゃ、漏れて当然ですね。

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エンヂン側もキレイにしたら、オイルポンプカヴァーとフライホウィールを戻します。写真では表現できませんが、すんごく苦労しているッ!

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フリクションプレートは厚さが5mmくらいまで減っていて(使用限度4.5mm)、また表面もイマイチな感じでしたので新品に交換します。ちなみに、新品の厚さは6mmです。

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しっかりセンターを出してクラッチを取り付けます。うーん、良いんじゃないでしょうかッ!

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トランスミッションを戻す前に、カヴァーやブレーキペダル、シフトペダルもキレイにしておきます。

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グリスは残っていますが、せっかくなのでしっかり整備したいですね。

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トランスミッションを戻しまして

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定番のスピードメーターの取り出し部のブーツも交換し、

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ピカピカになったブレーキペダルなんかも取り付ければ

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できました。イエス!

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と思ったら、お客様から「ブレーキもやっちゃってください。」とのご連絡がッ!作業が終わってホッと気を抜いてたのにー。でも、有り難いことですッ!

てことで、まずはリアブレーキのシューの交換から。

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ブレーキシューは当店取り扱いのEBC製です。ブレーキカムやアームはキレイにしてグリスアップします。

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ビシッと利くんじゃないでしょうかッ!

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続いてフロントブレーキです。Ate製キャリパーはちょっと変わってるんですよねー。

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こんな感じの部品構成になります。

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忘れちゃいけないのが堀北真希さんがしているO-リング。コレがピストン側のパッドに付きます。

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で、コレが外したブレーキパッド。ギリギリまで使い切ってます。イイですね~。ガンガン走られるだけじゃなく、こういうトコロもちゃんと気に掛けていると、トラブルは少なくなりますよね。

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パッドを交換し、お客様も気にしていたちょっと濁りのあるブレーキフルードも交換すれば

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作業終~了~。

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さっそく試乗してみると、クラッチの繋がり、切れ具合も良く、シフト操作もスコスコになりました!ついでに味わったミクニ製VMキャブレターも、スロー系がちょっと薄い感じでしたがセッティングもしっかり出ているようで、BINGとはまるで違う加速感で速かったです!作業しながら感じていましたが、しっかりと整備された良い車輌ですねー。

 

ということで、この度はトランスミッションやクラッチ周りに加え、ブレーキまで作業をご依頼いただき、有り難うございましたッ!これで、またしばらくはガンガン走れると思いますので、ちょっと寒いですがR100/7Tを存分にお楽しみくださいッ!今後とも、宜しくお願い致しますッ!

 

クラッチ周りの点検、修理だけでなく、ブレーキパッドとブレーキシューの交換も承っております。ご相談くださいッ!

西方(兵庫)から、フロントフォークのO/Hと。

昨年、シリンダーヘッドキャブレターのO/Hをご依頼くださったR65(2本サス)にお乗りのお客様、今度はフロントフォークのO/Hをご依頼にッ!あと、リアサスペンションの点検&ブッシュ交換もッ!有り難いことですッ!

すでにエンヂンの組み立てとキャブレターの取り付け&調整も終え、現在は慣らし運転を楽しまれているそうですが、やはり「何かがオカシイッ!」と感じられた足回りもしっかり整備しておきたいとのことで、部品をお送りいただきました。フロントフォークを外しているため車輌は不安定な状態らしく、「急ぎでオナシャス!」とのリクエスト。ウォー!急ぐぞー!

さっそく届いた荷物を確認します。

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オイルシールから滲んだ跡はありましたが

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インナーチューブの摺動部に気になる傷、錆はありませんでした。ホッ。

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そんでは、バラバラに分解して洗浄しましょー!

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オヨヨ。ダンパーロッドのピストンリグ、片側が3本のところ2本しかありません。内1本もちょっと歪んでいますので、これだとダンパーとしての機能が少し弱かったかもしれませんね。また、伸び切ったときの緩衝材になるブッシュもなくなっていました。

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ココのブッシュは劣化するとボロボロと崩れてなくなってしまいますので、2本サスのR65(とR45)だけでなく、/5や/6シリーズといった古い車輌やそれ以降のAte製キャリパーの付くタイプの車輌にお乗りで一度もO/Hされたことがない方は、是非、点検してみてください。センタースタンドを掛けてみて、フロントフォークが伸び切ったときにガコッと音がするようなら、まずココのブッシュが利いていないと思いますので。

作業に戻りまして、インナーチューブも片側の下端が荒く修正されていましたので

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少し磨いておきました。

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洗浄完了デス。

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ダンパーロッドを組み立ててピストンリングを取り付けたら、新品のブッシュも用意して

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インナーチューブに挿入します。動きもスムース、バッチリです。

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アウターチューブにインナーチューブを取り付けて、オイルシールを打ち込めば

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できました。良いんじゃないでしょうかッ!

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あ、お客様が取り外し方がよく分からなかったというフォークトップのキャップ、こんな感じになっています。キャップを押し込んでC-リングで留めているんですが、参考になるでしょうか。ちなみに、モノサスのフロントフォークと同じ取り付け方です。

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交換した部品です。

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歪んでいたピストンリング、こんな感じでした。

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続きまして、リアサスペンションです。

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パッと見、オイル滲みもなさそうです。手で押してみた感じ、ダンパーも利いています。

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ブッシュは上側も

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下側も、ゴムが劣化してひび割れていますね。

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てことで、分解してダンパーの状態を確認します。

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縮むときはスッと、伸びるときはググッと抵抗があり、しっかりダンパーが利いてます。これならまだまだお使いいただけると思います。つか、伸ばすときヘンな声が出そうなほど重かったです。(恥じらい)

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(動画でご覧いただけます。)

汚れと錆を落としてキレイにし

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ブッシュを交換して組み立てれば、作業終~了~。

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ということで、この度はフロントフォークのO/Hとリアサスペンションの点検&ブッシュ交換のご依頼、有り難うございましたッ!これで本来の足回りの状態に戻ったハズですので、まずはこの状態で乗り心地や挙動を確かめていただければと思います。もし違和感があるようでしたら、またあらためてご相談ください。良いご報告をお待ちしておりますッ!

 

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご相談くださいッ!

 

オマケ

お客様からの荷物の中に「食べられる緩衝材を入れときました!」と入っていたブツ、ちょっと変わったナッツ系のお菓子でした。さっそくポリポリしてみましたが、なんだかハトになった気分です。でも、なぜか・・・不思議と・・・力(チカラ)が湧いて・・・キター!こりゃ、仕事も捗るー!クルッポー!(ご馳走様でした!の意)

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冷やかしのR100RS、オイルの交換と。

先日、オイル交換についてブログに書いたところ、「アレ?そういえばオレのも・・・、モギーさーん!」と、いつも冷やかしに来てくださるR100RSにお乗りのお客様が慌ててオイル交換にご来店にッ!有り難いことですッ!つか、まんまと釣れたー!

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さっそく、サッとオイルを交換しまして

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抜いたオイルの量を確認してみます。1.6リットルくらいですね。2,000kmで0.9リットルのオイル消費なら、50,000km近く走行している2本サス時代の車輌としては良いんじゃないでしょうか。

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ついでに、昨年からお預かりしていたお客様のオリヂナルフレームの塗装も、ちょうど塗り終わったので確認してもらいました。

というのも、ご友人にモノホンの溶接職人がいるらしく

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某氏より入手したサブフレームに荷台を取り付けてもらったそうです。なんでも、「仕事するバイクにしたいんだい!」とのこと。エッ?エッ?このR100RSを?仕事道具を満載にして使いたい?当時のフラッグシップモデルなのに?

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と、やんわり説得しても頑として聞かないお客様。「じゃ、お願いしまーす。」と持ち込まれたのでした。ま、こういうの嫌いじゃないんスけどね。ウフフ。

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残念ながら当店には溶接する設備と技術がありませんので、塗装と取り付けのお手伝いしかできませんが。いつかモギーも・・・。

てことで、徒歩2分くらいのトコロにあるブラスト屋さんに塗装の剥離と錆落としをお願いして

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プシューっと

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塗りました。

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どうですかね?仕上がりはプロの塗装屋さんに遠く及びませんが、しっかり塗りましたのでお許しください。けっこう大変なんです・・・。

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ということで、この度はオイル交換のご依頼、有り難うございましたッ!エンヂンの調子はバッチリのようですし、オイル消費もそれほど激しくないことが分かりましたので、いよいよ紀伊半島まで走りに行けそうですね。またお時間のあるときに、今度はサブフレームの取り付けにご来店ください。シートもご用意して、お待ちしておりますッ!

 

オイル交換だけでなく、ちょっとしたカスタムのご相談も承っております。ご相談くださいッ!

オイルプレッシャーに注意、オイル交換。

販売するつもりで仕入れたのに、すっかり自分で楽しんじゃってる在庫車輌のR100RS(2本サス)ですが、最近、強くブレーキを掛けて停止するときにオイルプレッシャーの警告灯が一瞬点くようになってきましたので、エンヂンオイルを交換することにしました。

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注意! オイルプレッシャーの警告灯が一瞬点くようなことがあったら、すぐにオイルレヴェルゲーヂを確認してください。このような場合、オイルレヴェルがゲーヂの「min」マークを下回っていると思われます。オイルを交換するか注ぎ足すなどして、オイルレヴェルが「max」と「min」の間に収まるようにしてください。

 

当店に来たときは40,649kmでしたから、3,000kmくらい乗ったことになります。

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が、気になるのはオドメーターとトリップメーターのズレです。燃費を確認するために記録しているトリップメーターの合計だと4,000kmちょっとなので、かなりの差があることになります。うーん、そんなにズレるものかなぁ?今までオドとトリップのズレを意識したことはなかったんで、ちょっと確かめてみます。

てことで、オイルを抜きまして

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どのくらい残っていたか確認してみます。1.2リットルくらいですね。

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このR100RS(2本サス)はオイルクーラー付きの後期型なので、オイル量はモノサスのR100RSと同じ2.75リットルです。オイルフィルターに250mlほど残るので、およそ1.3リットル消費したことになります。BMWはオイル消費の限度を1リットル/1,000kmまでとしているので、3,000kmで1.3リットルなら400ml/1,000kmくらいになりますから、走行距離の割りには良いほうかもしれないですね。

で、オイル交換時の規定量(2.5リットル)のオイルを入れると、見事にゲーヂの「max」になりました。やりますね、BMW。ニクイ!

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と、オイルも交換しましたので、またしばらくはモギーの通勤バイク&代車として活躍することになりそうです。本当はビシッと整備して販売しなければならないんですが、この時期のR100RSのポカポカとした温かさといったら・・・手放したくないッ!でも、販売しないと・・・いや、やっぱりコイツは・・・しかし・・・ウォ~!悩ましいッ!

って、バカみたいですけど、そんなにバカじゃないですよ。オホホ。

 

オイル交換だけでなく、オイルフィルターの交換も承っております。ご来店くださいッ!

ドラマチック・サタデー。

昨日のことです。年内に納めるお仕事も無事に終え、

「もうお客様のご来店もなさそうだし、のんびりしちゃう?」

と、すっかり油断していた土曜日の午後。少し前にメールで今後の整備のご相談をいただいていたお客様が、突然ご来店になりました。ヤッべ、心の準備がッ!

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というのも、実はこの日、大学時代の数少ない友人の一人から「仕事が空いたんなら、ウチ来る?」との誘いがあったんですが、そこは意外と真面目なモギーです。

「いや、作業はないけどやっぱり店を空けらんないから、○○がコッチ来ない?」

と、逆に誘い返しまして、その友人が遊びに来てくれることになっていたんです。しかも、この友人はバイクに乗らなくなってしまったので、最寄りの駅まで迎えに行かなければならなかったんですが、正にそのタイミングでのご来店。たまたま土曜日は妻が手伝いに(遊びに)来てくれていましたので、頼んで迎えに行ってもらったんですが・・・

お客様 「アレ、○○くん?」
友人  「あ、□□?何してんの、こんなトコで?」

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なんとこの二人、中学時代のサッカー仲間だというッ!それも、10年?20年?振りの再会ッ!こんなトコロでッ!つか、写真誰ッ!

バァーン!

 

知らんがな。じゃなくて、コチラのお客様、学生時代はけっこうハデに活躍されていたそうで、初対面と思っていたモギーもその、お客様がお仲間と企画された「男女90人、夏のテニス合宿 in 軽井沢」という名のおバカ・イヴェントに参加していたという事実も判明。あのおバカ合宿に、このお客様も一枚噛んでいたとは・・・、その節は大変お世話になりました。あざーす!

 

という思いもよらない出来事があり、肝心の営業トーク(点検&ダメ出し)を忘れてしまいましたが、この度は同調調整やお持ち込みいただいたETCの取り付け作業をご依頼いただき、有り難うございましたッ!R80を入手されたばかりとのことですが、永く乗り続けられる良いバイクだと思いますので、何かお手伝いができることがありましたら、遠慮なくご相談ください。今後とも、宜しくお願い致しますッ!

 

こういう事があると、やはり「縁」というモノを感じざるを得ませんね。たまたまの選択が重なって起こる、偶然とも必然と言えない何か。過去の経験から「二度ある」と感じているモギー、また同じコトが起こりそうな予感がします。こりゃ、来年もブログのネタには困りそうにないですなぁ。クヒヒ。

 

同調調整やお持ち込みのETCの取り付け、意図しない再会まで、諸々承っております。ご来店くださいッ!

北方(福島)から、キャブレターO/H。

またまた遠方の方から、キャブレターのO/Hのご依頼です。有り難いことですッ!

こちらのお客様、R100のサイドカー仕様にお乗りだそうで、基本的にはそれほど調子は悪くないそうなんですが、エンヂンを始動してしばらく走行したあとに回転数が少し高めになることがあるようで、ご相談のメールをいただきました。で、ちょうどこれから冬になり数ヶ月乗れなくなるということで、メールでのやり取りからキャブレターのO/Hをされることに!ウホッ!

仕事だワッショイ!仕事だワッショイ!

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と、テンションも上がってまいりましたので、さっそく届いた荷物を開梱します。

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パッと見、そんなに汚れもありませんし

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お客様の「走ってなんぼ」の言葉通り、よく乗られている車輌のキャブレターみたいです。

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バタフライも、右側も

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左側もしっかり閉じてますね。

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てことで、分解して点検します。

フロートチャンバー内にちょっとゴミが溜まってました。大きく見えるゴミも、小さなゴミが固まってできた破片のようです。オーヴァーフローを気にされてはいませんでしたので、おそらく長年の使用で少しずつ溜まったモノが、乗られない時期に固まって大きくなっていったのではないでしょうか。そんなに心配はなさそうですが、ガソリンタンク内を軽~く洗浄してみても良いかもしれません。

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キャブレター側も、中はかなりキレイでしたが

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メインジェットホルダーの奥にけっこうな量の異物が溜まってました。

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この穴の空いたアトマイザーと呼ばれる部品は、メインジェットを通ってニードルジェットとジェットニードルの隙間から吸い出されるガソリンに空気を混ぜて混合気を作り、その名の通り霧吹きのように働きますので、ココが異物で詰まり気味だったとすると、スロットルを大きく開けたときのメイン系の混合気がちょっと濃くなっていたと思います。

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推測ですが、キャブレターに導入されるブローバイガスとエアフィルターを通過してしまう小さなゴミが少しずつ溜まり、こんなふうになってしまうのではないかと。程度の差はあっても、長くO/Hされていないキャブレターでしたらこんな感じになっていますので、気になる方は点検してみてはいかがでしょうか。

ピストンヴァルヴやスターターなんかも汚れてはいますが、不動車のようなガンコな汚れじゃありません。これなら簡単に落ちそうです。やっぱり、よく乗られてる車輌は状態が良いですね。

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というわけで、バラバラに分解しましたので、ビシッと洗浄します。

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できました。

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真鍮部品もピカピカです。ジェット類の穴の通りも確認しています。

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メインジェットホルダーの奥もキレイになりました!

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これならOKですね。

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O-リングとガスケットを交換し、正しく組み立てます。油面調整もバッチリです。

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バタフライもビシッと閉じました。ヤッタネ!

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ピストンヴァルヴもダイアフラムの位置に注意して取り付けます。スコスコ動くことを確認ッ!

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ちなみに、こちらのキャブレター、トップカヴァーなんかを固定するネジがポジドライヴになってました。高年式の車輌によく見る気がしますが、ポジドライヴのネジにはポジドライヴ用のドライヴァーを使用したいですね。トルクの掛かり具合が全然違いますから。お持ちでない方、工具屋さんへゴー!ですよ。

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イイんじゃないでしょうかッ!

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そして、当店オリヂナルのスターターノブもご希望とのことッ!なんとも!ウレシイッ!

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ということで、ご相談のあった「エンヂンを始動してしばらく走行したあとに回転数が少し高めになる」という原因になりそうなスロー系の詰まり等は見受けられませんでしたが、今回、内部をキレイに洗浄したことで改善するかもしれません。あとは実際に取り付けて試乗していただき、症状が再発するかどうか確認していただければと思います。

この度は当店をご利用いただき、また色々とお気遣いまでしていただき、有り難うございましたッ!取り付け後のご報告、楽しみにしておりますッ!

つか、またしてもR65にお乗りのお客様が一枚噛んでいたようで、もう言葉になりません・・・。もし、ネット上で「自分はよく知りませんけど」みたいに装いながら当店のブログへ誘導したり、さりげなく「モギーモータースさんスカ?悪くないんじゃないでスカね。」みたいに話題をネジ込んでくる人がいたら、それは当店のステマ担当のお客様かもしれません。ご注意ください。(良い意味で)

遠方の方でも片道の送料をご負担いただければ、O/Hを承っております。ご連絡くださいッ!

R100RS、始動困難ナリ。(その4)

たまたま当店ブログをご覧になり、整備の相談のご連絡をいただいていたお客様の始動困難なR100RS、整備と修理を進めています。

前回の捜査で主犯格の男を逮捕したモギー刑事ですが、事件の背後に潜む犯行グループの全容解明にはまだ至っていません。残る共犯者、協力者を挙げるため、今日も地道な捜査は続きます。

すでにエンヂンの始動不良については根本的な整備&修理が終わりましたが、もう少しご依頼の作業が残っていますので、引き続き作業を行います。

まずは、注文していたスロットルケーブルが入荷したので交換します。この頃の2本サスのR100RSのスロットルケーブル(2本引き)はムダに長く、こんな感じで変なクセがついてしまいます。グリスアップして動きは良くなりましたが、決して状態は良くありませんでした。

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せっかく交換するので、モノサスのR100RSと同じような長さ、取り回しになるケーブルに変更します。

こんな感じです。どうですかッ!

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モギー刑事  「なるほど、そんなコトがあったのか。」

さらに、ご予算の範囲内だったので、始動性向上のためのもう一手、セルモーターも交換させていただくことにしました。
これが、ちょっとくたびれたBosch製セルモーターでの始動の様子です。

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(動画でご覧いただけます。)

モギー刑事  「オイ、ちょっと署まで来てもらおうか。」
セルモーター 「エッ、エッ、チョットマッテクダサーイ!」

これがValeo製セルモーターになると、こうなります。

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(動画でご覧いただけます。)

ハッキリ違いが分かると思います。まだそれほど寒くない時期の作業場内での比較ですが、これから冬本番になって屋外でのエンヂン始動ともなれば、違いはより顕著になります。もちろんBosch製セルモーターもメインテナンスすれば動作は改善すると思いますが、当店がValeo製セルモーターをオススメする理由、感じていただけたでしょうか。(良質な宣伝)

で、交換するについでに

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エンヂン上部をキレイにし、ブローバイホースもしっかり締め付け直しました。

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ちょっとハーネスの長さが足りなかったので延長しています。

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ちなみに、元々付いていたナットはヒドイ状態でした。大きな電流が流れるので、わずかに緩みがあったのか、ワッシャーとくっ付いてしまってました。

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で、エンヂンのトップカヴァーを元に戻し、セルモーターの交換は終了です。

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モギー刑事  「これで、事件の本筋はあらかた片付いたな。」

しかし、捜査はまだまだ続きます。

お客様が過去に回そうとしたところ、「あ、コレはダメだ。」と諦めたフランヂナットを取り外さなければなりません。

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モギー刑事  「なんだか嫌な予感がするな・・・?」

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ひとまずオイルを抜きまして、ちょっと考えます。

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なんせ、この2本サスのR100RSの場合、イグゾウストパイプを外さないとオイルフィルターの交換ができません。(2本サス後期から外さずに交換できるようになってます。)

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モギー刑事  「この隙間じゃ、逃げようがないな。」

とりあえず回せる範囲でフランヂナットを緩め、イグゾウストパイプをコツコツ叩き、なんとか外すことができました。これでフィルターの交換もできます。ホッ。

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フィルターの交換と同時に、オイルクーラーの取り出し口周りをキレイにし、

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オイルプレッシャースウィッチの締め込みがちょっと甘いのか、取り付け部から滲んでましたので

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しっかり締め込んで、キレイにします。

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エンヂンの後側も確認します。ニュートラルスウィッチから漏れているようですが、量はそんなに多くなさそうです。むしろ、オイルパンのガスケットの濡れ具合を見ると、こちらのほうがアヤシイですね。

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オイルパンのボルトを増し締めし、キレイにして様子見です。
ココのボルトはあまり強く締め込みすぎると相手側のネジ穴をダメにしやすいので、増し締めはほどほどのトルクで行い、それでもオイル漏れが止まらない場合はガスケットを交換することをオススメします。

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と、オイル交換とエンヂンの清掃も終えたので、いよいよフランヂナットの取り外しです。

お客様が回すことを諦めた左側ですらこの状態なので、

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実際に回されて嫌な感触を味わった右側はご覧の通りです。ギャー!

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モギー刑事  「コ、コイツは・・・!」

ネジ山をシュッシュッと目立てしながら、フランヂナットを付けては外しを繰り返し、アンチシーズを塗り込んで、どうにかフランヂナットがクルクル回るようになりました。アンチシーズを塗ってないと少し引っ掛かりが残りますが、ココまで締め込めるようになれば次回の取り外しはきっと容易だと思います。

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てことで、イグゾウストパイプを取り付けて、しっかりフランヂナットを締め付けます。せっかくネジ山を修正したのに、ビビッてやんわり締め付けては意味がありません。ドキドキ。

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モギー刑事  「フゥ、てこずらせやがって。」

これで一段落かなと思いましたが、やっぱり甘くないッ!

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モギー刑事  「オイオイ、一体どうなっているんだ!」

さっそくオイルクーラーの取り出し部から、ちょっとオイルが垂れてきています。バンジョーボルトのガスケットからも垂れているので、まとめて増し締めしておきました。キレイにすると漏れや滲みのある場所を特定しやすくなりますので、やはり清掃は大事ですね。トホホ。

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さらに、インヂケーターの幾つかのランプが点いたり点かなかったりするので、その点検&修理も。症状からおおよその見当は付いてますので、配線図とにらめっこして疑わしいスターターリレイの接続を点検します。

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リレイを取り外すと、端子に汚れと錆びがありました。

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モギー刑事  「ウッ、こりゃヒドイ・・・!」

キレイに磨きます。

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が、端子をキレイにしたことで症状が悪化ッ!

こうなりゃ、コネクターから端子(メス)も外し、まとめて相手してやるッ!

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ついでにオイルで汚れていたコネクターとハーネスもキレイにし、リレイをしっかり繋ぎ直しました。ちょっとブラついていたハーネスもまとめましたので、インヂケーターの点灯不良の原因がリレイ側にあったとすれば、これでOKになるハズです。

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メーターとメインハーネスのコネクターの接続も点検しておきましたので、これで症状が再発しなければ大丈夫かと思います。こちらでも試乗して確認してみますが、あまり長時間乗れるわけではありませんので、最終的にはお客様に確認していたくことになりそうです。再発した場合は、あらためてご相談ください。(納車した翌日、再発したとの連絡が入りました。ズコー。)

モギー刑事  「・・・。」

また、後付けのフューエルフィルターを取り外したことで、当店オリヂナルのスターターノブはあまり干渉しなくなりましたが、これでオーヴァーフローを誘発してしまっては台無しです。

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モギー刑事  「ストレートタイプのコックだと少し干渉する、と。」

左フューエルコックの取り付け向きも修正したかったので(このままでは修正できないほどナットが固着してました)

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コックを外してO/Hします。ガソリンタンク内部の状態も悪くないのでそんなに多くはないですが、防錆塗料が剥がれたカスがちょっと溜まってましたので、タンクも軽く洗浄しておきました。

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バラバラに分解し、ジャブジャブ、ゴシゴシ洗浄します。

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ガスケットとO-リングは状態が良くなかったので交換しました。

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ビシッと組み立てて、タンクにコックを取り付けます。おっし、滲みなし!

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このストレートタイプのコックの場合、上下に2箇所、ベイクライトのガスケットを使用しますが、上側は部品の供給がありますが下側はありませんので、再使用するとちょっとドキドキしますね。適当なサイズの代替品があれば良いんですが。

コックの向きも修正できました。やっぱり、このほうが落ち着くッ!

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モギー刑事  「よし、あとは捜査報告書をまとめるだけ、か。」

 

~翌日~

エンヂンの清掃と取り付けボルトの増し締めのおかげで、一晩置いてもオイルが垂れた跡はありませんでした。ヤッタネ!

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が、オイルパンガスケットの辺りからさっそく滲んできています。ポタッとする寸前・・・。

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定番のプッシュロッドチューブの根元からはもちろんですが、オイルパンのガスケットは交換しないとダメみたいですね。今後の整備でご相談ください。

それから、ファイナルドライヴのブリーザーを塞いでいたシリコンガスケットは取り除いておきました。このタイプのケースは確かにオイルを噴きやすいですが、この出口を塞いでしまうと、ケースの内圧が高くなったときに他のオイルシールからオイルを噴いてしまうことになります。

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オイルの量が規定量であれば(このケースは250mlのところ300mlほど入ってました)、当店で使用しているオイルでココからオイルを噴くことはないと思います。冬場ほどオイルを噴きやすくなりますので、これからの季節、また気になるようでしたらあらためてご相談ください。

それと、試乗した際にカウルのガタつきが大きかったので確認したところ

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前側の下2箇所のボルトが脱落していましたので、しっかり取り付けておきました。(この前もこんなことがあったような?)

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モギー刑事  「よし、請求書、じゃなくて報告書も書けたぞ、と。」

ということで、すべての作業終~了~。

 

車体周りの整備は手を付けていませんが、試乗した感じブレーキもよく利きますし、ハンドルのブレもなく、車体の安定感も悪くありませんでした。ただ、お伝えした通り、トランスミッション以降の駆動系に少し違和感がありますので、また時期を見て点検&修理にお越しいただければと思います。
ともあれ、ようやくエンヂンの状態が元に戻りましたので、この冬は存分にR100RSの無敵のフルカウルを楽しんじゃってください。この度はご依頼いただき、有り難うございましたッ!

 

こうして事件は無事?に解決。しかし、まだこの世の中には不届きなヤツ(不調車輌)がいるッ!すぐに次の事件(お仕事)が(を)待っている、モギー刑事なのであった・・・。

新米刑事   「先輩、もうヤめてください!」
モギー刑事  「うっさい!もうちょっとアゴ触らせろっ、このヤロー!」

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(未完)

 

セルモーターの交換や、オイル交換、オイルフィルターの交換だけでなく、カジったフランヂナットの交換も、承っておりますッ!