6月上旬にキャブレターのインシュレーターとホーンステイを交換させていただいたR100RSにお乗りのお客様、今回は駆動系のオイル交換やヴァルヴクリアランスの点検、キャブレターのO/Hに灯火類のLED化と、リクエストてんこ盛りでご来店くださいました。ウホッ!またまたまた有り難いことですッ!しかも・・・
なにこの極太焼きそば!ウッキャー!
ははーん、さては「コレでも食って、ビシッと仕上げてちょんまげ!」ってコトですな?
~三日後~
濃厚な味わいのソースとよく合う極太麺、確かに確認させていただきましたので、さっそく作業に取り掛かります。プハー。
まずはオイルを交換しまして・・・
おやおや?このコーティングされたモノは何かしら?(嫌な予感)
ブホッ!ドレインのネジ穴が完全にナメとるー。
危うく焼きそばが出てきそうでしたので、とりあえずオイルを抜きながら心を鎮めます。
抜いたオイルの状態は悪くないですね。(ネジ穴・・・)
トランスミッションとファイナルドライヴのドレインボルトにも、ほぼ金属粉は付着していませんでした。グッド!(ネジ穴・・・)
ほかのフィラーボルト、ドレインボルトはスルスルと回りましたので、というより、むしろ「ふんわり」締め付けられていて簡単に緩んだくらいですので、問題はドライヴシャフトのドレインだけでした。明らかに、ビビってボルトを締めた感がアリアリ・・・。ま、慎重にやってもダメなときはダメなんですが。(将来への保険&ネジ穴・・・)
すぐにお客様に連絡し、修理することを伝えます。
「モギーです。実は・・・ハイ、ビシッと直しておきます。ガチャリ」
お客様の許しを得ましたので、さっさと作業に戻ります。頑張るぞー!
オ~ゥ、ノゥ・・・。
ココだけでなく、フィラーやドレインのネジ穴がダメになる一番の原因は、オーヴァートルクでの締め付けです。フィラーやドレインのボルトは「漏れずに緩まない」ように締め付ければ良いので、手の感触でボルトを締められればそれで十分だと思います。ヘタにトルクレンチを使ったりすると、規定トルクが掛かるまで締め付けてしまい、結果、傷みかけたネジ穴にトドメを刺すことになったりしますので、ご自分で作業される方はご注意ください。
ドライヴシャフトのネジ穴を修理するとなると、特殊工具を使ってココまで部品を外さないと
タップを立てられませんので。作業も大変ですが、当然、それなりの工賃も掛かってしまいます・・・。
てことで、できました。リコイルでビシッと修理していますので、これならボルトをギュッと締め付けられますし、もうネジ穴がダメになるコトもまずないと思います。バンザイ!
アレやコレを元通りにしっかり組み付けまして(写真撮り忘れ)、ファイナルドライヴを車体に戻したら
せっかっくなので、リアブレーキもビシッと整備しちゃいます。
シューの一部に当たりの弱いトコロがありましたので、とりあえずキレイに磨いておきました。
ブレーキペダルもキレイにしてグリスアップしています。
あ、ブレーキスウィッチを押す部分の樹脂製キャップがポロリと崩れてしまいましたので、新品に交換しておきました。今のところまだ部品供給されていますので、気になっている方がいらっしゃいましたらご相談ください。¥80/個(税抜)になります。(2016/8/16現在)
ホイ、できました。
もちろん、ドラム側もキレイに清掃して点検しています。お伝えした通り、ドラムの磨耗はそれほど酷くありませんでしたので、一安心ですね。これで、少しは利きが良くなってくれますように。(祈り)
フゥ~。オイル交換だけのハズが、大幅に作業が増えて予定が狂ってしまったッ!マズイですぞー!
なので、ササッ&ビシッとヴァルヴクリアランスを調整ッ!
からの、ヘッドカヴァーのネジ山を修正ッ!やめてー。
時間もあんまりないのに、念のため点火時期も点検ッ!ギャー!少し遅れてるー!
こちらもササッ&ビシッと調整ッ!
点火時期が適正になって、回転数も上がったッ!音が違うッ!
でも、もう焼きそばパワーが・・・おかわりがないと・・・頑張れ・・・ガクッ(再要求)